こんにちは、からまるです。

仕事消滅.jpgのサムネイル画像昨日までの地味過ぎる夏休みを終えて、今日から元気に出社しました。今日は鈴木貴博さんの新刊『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』(+α新書)の発売日です。何軒か見回ったところ、都心部でもまだ店頭にない書店さんがあるのですが、早くもご購入いただいた方がいらっしゃるようです。実際に丸善丸の内本店さんの3階では、からまるのすぐ目の前で手に取っている方に遭遇しました。どうもありがとうございます!

ここでお知らせ。この本の刊行記念トークイベントを9月1日金曜日の夜、八重洲ブックセンター本店さんの8階ギャラリーで行います(くわしくは、こちら)。対象は八重洲ブックセンター本店さんで本書をお買い上げいただいた方ですので、これから購入される予定で、おお、その日はちょうど空いているから行ってみるか、とお考えの方は、ぜひ、そちらでお買い求め下さい。

このイベントにスペシャルゲストとして、人事コンサルタントの城繁幸さんが参加してくださいます。城さんは皆さん、ご存じですよね。「働き方改革」という言葉が安倍政権の政策に載るよりはるか以前から、若者の雇用問題について真摯な調査と提言をなさってきました。若者はなぜ3年で辞めるのか?』などのベストセラーの著者としても有名です。

じつは、このお二人は当日が初対面となります。どんなトークが展開するのでありましょうか!?

こんにちは、からまるです。

明日から17日まで夏休みをとります。平日を連続して5日休めるのが会社の夏期休暇の規定なのですが、5日連続して取るのは十数年ぶりではないでしょうか。たいてい二つに分けて取っていましたから。

長く休むからといって、遠く旅に出るなどの野心的なプランはありません。この季節は冷房を効かせた部屋で本を読むのがいちばんの贅沢だと思います。地味に過ごします。

なんだ、からまるはそんなに暇なのか、と思われるかもしれませんが、滅相もございません! 休暇明けからどかどかと新企画が進みます。乞うご期待ください。

というわけで、この日記も17日までお休み。また18日に!

こんにちは、からまるです。

20170804ブックライター塾交流会.jpg先週の金曜日は「上阪徹のブックライター塾」交流会でした。今年の4期までで卒塾生はついに100人を超えました。当日はそのうちおよそ60人の方が来てくれまして、さらに上阪さんと仕事したことがある(orこれからする)編集者さんたちがおよそ40人も来訪! からまるを含む塾運営関係者10人を入れると、総計110人もの大パーティーとなりました。

編集者さんたちがこんなに大勢集まる会など、そうそうあることではないので、これは業界のちょっとした事件だと思いましたね。上阪さんのお仕事の幅の広さと底力を感じずにはいられませんでした。

卒塾生が60人集まったのもうれしいじゃありませんか。100人中の60人かと思われるかもしれませんが、皆さんいろいろなところにお住まいで、ニューヨークやロンドン、台北にもいらっしゃいますし、日本国内もあちこちに。なかなか用事がないと来られるものではありません。その「海外組」からもミャンマー在住の方が参加してくれました。

皆さんのパワーをちょうだいして、つい調子に乗ったからまるは、なんと4次会までいってしまいました。新宿歌舞伎町にたたずむ24時間営業の中華料理屋、朝6時、最後の5人で炒飯とシュウマイの朝食を共にしたのでした!

こんにちは、からまるです。

来週発売する鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』に関連して、先月からAIの話題をあれこれ書いているわけですが、よほど日本経済新聞と相性がいいのか、今日の日経には二つのAIに関する寄稿・インタビューが掲載されています。しかも、どちらもとても面白いスグレものです。

一つは「経済教室」で、「AIは何をもたらすか」の「上」となっているので今日だけの掲載ではないのでしょうが、『仕事消滅』でも参考文献にあげている『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA)の著者、松尾豊・東京大学特任准教授の寄稿です。

見出しに「「眼の誕生」、産業構造を一変」とあるように、ディープラーニングは「コンピューターに眼ができたということ」であり、「眼のもたらす情報量は圧倒的」で、「眼をもつ機械の誕生は、ディープラーニングとものづくりの融合による大きな産業の変化をもたらす。その中で世界的なキープレーヤーに名乗りを上げるのはネット界の巨人ではなく、機械やロボットを扱うメーカー、農業や建設、外食産業の企業だと筆者は考える。インターネットのイノベーションが米シリコンバレー向きだったのと比べると、機械やロボットが活躍する今回のイノベーションは、はるかに日本企業向きであることは間違いない」と指摘しています。そのうえで、肝心の日本企業の対応には課題が多く、松尾さんは「焦りは日に日に増している」とも書いています。ひじょうに説得力があり、また今後、日本人が共有すべき危機感ではないかと思いました。

もう一つは、暦本純一・東京大学大学院情報学環教授の、高校・大学生に向けたインタビューです。見出しは「AI普及 仕事どうなる」というものです。『仕事消滅』には、AIが人間の仕事を奪う未来と、もう一つの「人間は新しい生き方・働き方を見いだす」未来を描き出していますが、暦本さんは「AIは人に対抗するものではなく、人間の能力を拡張する可能性の方が高いと見ています」と述べています。そのうえで、「拡張人間」という研究テーマに取り組み、「AIなどの技術と人間を一体化させることで、人間の知覚や認知、身体といった能力を拡張する」というのです。実に魅力的な未来を語っていると思いました。

こんにちは、からまるです。

仕事消滅.jpg

再来週に発売する+α新書の一冊、鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』の表紙は写真でご覧のような感じです。帯のコピーには、「生存率51% あなたは生き残る側?」と入れました。その下にやや小さい文字で、「確実に来る未来」として、本書で鈴木さんが想定している予測を入れました。講談社現代新書で今ヒット中の『未来の年表』の表紙を意識していないと言ったら、嘘になるかも。

発売は8月18日、本体価格は840円です。どうぞよろしくお願いします!

こんにちは、からまるです。

日経新聞「春秋」AI.JPG今日の日本経済新聞一面コラム「春秋」は、AIの話題でした。医師によるX線写真の「読影」は、そのうちAIによる「画像診断」に取って代わられそうだという導入から、「だとすれば人間に残された仕事は何か」として、「AI時代、自らを捉え直すことが求められている」と結論づけています。

本当にその通りですよね。この日記でも、「仕事がAIに奪われる未来を考えることは、仕事人生の棚卸しだ」と書きましたが、同じような趣旨だと思います。

しかし、今のところはまだ職場に汎用型AIが登場するイメージが湧きません。今日のランチで、ある人と「AIで何か新しいことをしたい」という話をしましたけれども、思いつくことといったらペッパーのようなロボットとか、テキストマイニング、自動作曲とか、そんなアイデアばかりで、自ら考えてコミュニケーションをするAIを現実的にイメージすることができないでいます。きっと来年の今頃はぜんぜん状況が違っているのでしょうが。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続き、仕事を楽しいか楽しくないかで考える話。幸いなことに、からまるは書籍編集者の仕事をおおむね楽しんでいます。おおむねと書くだけあって、正直、しんどいときもあります。自分の実力不足を痛感するときがいちばんツラいですね。売れるはずの本が売れなかったときは、かなり元気をなくします。でも、たとえ少数でも、あの本よかったよと評価してくださる方がいると、どれだけ救われるかわかりません。その一線だけは死守したいと思っています。

書籍編集者には欠かせないパートナーであるライターさんの場合はどうでしょうか。「上阪徹のブックライター塾」を始めてから、大変多くのライターさんたちと知り合うことができました。得意分野があって、そういう場所を見いだして活躍されている方々は、傍目から見ても楽しそうです。まあもちろん、傍目からはわからない正直ベースでツラいこともたくさんあるのでしょうが、少なくとも「この仕事、AIに任せたい」と思っている人はいないように見えます。かなり将来、超高汎用型AIがたちどころに見事な文章を書けるようになったとしても、その仕事を明け渡さないだろうと思えます。

実は、鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』には、今この瞬間、すべての仕事をAIとロボットが人間から奪い、人間は一切働けなくなったとしても、人間が困窮して飢え死にすることは絶対にないユートピアの到来が現実となる方法が提示されています。それは本当に驚嘆すべき方法で、実際に本を読んでいただくしかないのですが、たとえそうなってもAIに明け渡したくない仕事があるとしたら、それは本当に仕事を楽しめているのだと思います。

こんにちは、からまるです。

すこし前に、『あなたの仕事はなぜブラック化するのか』という企画を考えたことがあります。からまるの周囲に仕事の仕方で苦労している人が多かったので、仕事改善法の本を作って役立ててもらおうと思ったからでした。ただ、こういう企画を提案して受けていただけそうな著者の方が見つからなかったので断念したのですが(もちろん見つかればやります!)、「なぜブラック化するのか」の答えは、その仕事が発注側か受注側かによって変わり、受注のみになった場合にブラック化するのでないかという仮説を立てていました。

とはいえ、一般に受注側になると理解されている業種だから、仕事の仕方が受注的になるなどということはありませんよね。たとえば広告代理店はそう理解されていると思いますが、そのクリエイティビティは「受注」とは異なる創造的なものです。だから、からまるの大ざっぱな仮説を覆すアイデアがあるはずです。

また、「仕事の楽しさ」や「やり甲斐」も、ブラックかホワイトかを分ける要素になると思います。では「楽しい仕事とは何だろう」ということを、昨日から書いているAIとの関係で考えるとどうなるでしょうか。人間が「楽しい」と感じる仕事をAIに明け渡したくはないですよね。どんな高汎用型AIでも、楽しいか楽しくないかを感じることはないでしょうから、どうせ仕事が奪われるなら、人間は楽しい仕事だけできたほうがいい。だから仕事は「楽しいか、楽しくないか」で選ぶのが、いちばん正しいのかもしれませんし、そういう選択ができるように努力しないといけないのかもしれません。

こんにちは、からまるです。

先週金曜日のエントリの続きです。AIに取って代わられないことを考えると、編集者に向くタイプも変わるのかもしれません。よく出版社に就職希望される、漫画を含む本を読むのが子どもの頃から大好きで、高校の現代国語や古典は勉強しなくてもテストの点が高くて...といった長所はAIのほうがはるかに能力が高いとすると、そういうタイプよりも、対人関係やプレゼンに強い、今なら他の職種に多いタイプのほうが編集者に向いているのかもしれません。自分がそういうタイプでないなら(少なくともからまるは人見知りが激しく人前で話すのが大の苦手)、自分を変えるきっかけにするしかありません。

そう考えると、「AIの時代を生き抜く」ためにはどうするかを考えることは、仕事人生を棚卸してみることになります。本当にこの仕事をしたかったのか。自分の人生はこれでよかったのか。自分を変えることができたら、今の仕事ではないほうがいいかもしれない。「AIに仕事が奪われる」ことがわかっていれば、それまでにそういった棚卸しを行い、転職など次の行動をとる準備ができる。鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』は、その準備をするためのテキストになるのだと思っています。

こんにちは、からまるです。

鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』を今日、責了にしました。時間ギリギリまでゲラを読み返してチェックしていました。

AIが仕事を奪う。日本の場合、スタンフォード大学と野村総合研究所の共同研究によると、今から20年以内に労働力人口が就いている仕事の49%がAIとロボットによって代替されるといいます。この数字が本書でも前提になっているわけですが、とすると、立ち戻ると「仕事とは何だろう」と考えてみたくなりませんか? 自分が今取り組んでいる仕事のどこがAIに取って代わられるのでしょう。

書籍編集者の仕事をものすごくシンプルに分解すると、企画立案、著者との交渉・スケジュール管理、取材、原稿整理・編集・校正、パッケージのプランニング、プロモーションになると思います。このうち、原稿整理・編集・校正、パッケージのプランニングは、早晩、AIに代替されるのだろうと、鈴木さんの本を読みながら思いました。これらは「書籍編集」仕事のいわば作業部分に当たります。なにがしかの知識や経験が必要な分野ではあるのですが、それこそ高汎用型AIが開発された暁には、かれらならあっという間にラーニングできるような知識や経験でしょう。

著者のスケジュール管理や、取材のうち周辺資料収集・読み込みも、AIの得意分野なのでしょう。したがって、企画立案、著者との交渉、取材、プロモーションに編集の仕事は比重が移動します。編集者に向いているタイプが変わるような気がしますね。

こんにちは、からまるです。

暑い日が続きますが、今日はけっこう過ごしやすかったですね。いやー助かりました。というのも、打ち合わせ先が駅から距離があって、いつもそこに着くまでに汗だくになっていたものですから。

さて今日の打ち合わせ、とても楽しかったですね。何もかも新鮮で、何よりそれらの情報が多くの人の悩みを解決する。今、からまるにはかなり珍しい実用書の企画が立ち上がろうとしています。素材について訊く相手も身内にいたりするのも、これまでの仕事の仕方とは違うところ。どんなプロセスが待っているのか!?

こんにちは、からまるです。

昨晩、鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』の再校戻しを終えました。ドキドキする内容になってきたと思います。

著者の鈴木さんは東京大学工学部卒業で、イノベーション専門の経営コンサルタントです。本書の「なぜこれだけの脅威を誰も脅威だと言わないのか?」に、「破壊的イノベーションの脅威が現実になるまでの時間はほぼ共通して20年程度、古い業界最大手が消えていくのが30年後」という指摘があります。

典型的なのがデジカメです。鈴木さんによると、「マビカ」というソニーが作った元祖デジカメの試作品が発表されたのが1981年で、デジカメの本格普及が2000年代初期、イーストマンコダックが破産したのが2012年。たしかにおよそ20年と、30年です。

グーグルが人間と猫を識別できる学習能力をもつAIを開発したのが2012年だとすると、20年後にはどんな脅威が訪れ、30年後にはどんな「まさかの倒産」が起きるのでしょうか。答えは本書にあります!

再校戻しにつき。また明日!

こんにちは、からまるです。

9784062729598.IN01.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像昨日の朝日新聞読書面の新書短評コーナーに、秋元雄史さんの『おどろきの金沢』が取り上げられました! からまる担当の新書の書評が朝日新聞に載るのは初めてです。慣れていないもので、素直にうれしいですね!

短いので、全文引用しちゃえ!

「加賀百万石のプライドと阿吽の呼吸の根回し術を武器に、金沢人は東京を経由せずに直接パリやトリノとつながる。旦那衆は文化のパトロンとして街ごと伝統を守り、職人は謡曲や茶道も学んで技術を継承する。よそ者には腹が読めないかれらの外交手腕に翻弄されつつ、伝統工芸の街に現代アートを持ち込む金沢21世紀美術館館長として過ごした10年間を振り返る」

「東京を経由せず」「よそ者には腹が読めない」といった本書の「つかみ」がさりげなく入っていて、さすがのまとめ力ですね。記者の方、どうもありがとうございます<(_ _)>

こんにちは、からまるです。

久しぶりにアッパレ本に出会いました。すでに話題の翻訳書、『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』(ルトガー・ブレグマン著、野方香方子訳、文藝春秋、5月刊)です。サブタイトルに「AIとの競争に勝つ」とあるように、この本も今進行中の鈴木貴博さん『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』の関連書の一冊として読んだのですが、AIの話はおもに第八章「AIとの競争には勝てない」に登場するだけ。本全体は、世界から貧困をなくすために、これまでの思い込みや常識に縛られず、しかも具体的な政策に踏み込んで書かれた、左派陣営からの行動宣言書といったスケールの大きな本です。

何と言っても最新の学術研究やデータの使い方がうまいですね。ひじょうに説得力があります。たとえば、第三章「貧困は個人のIQを一三ポイントも低下させる」で使われている二つのグラフです。世界各国における社会問題の発生率と一人当たりGDPの関係では有意な傾向は見られないのに(前者後者ともに突出して高いのはアメリカだという結果はわかるものの)、これを社会問題の発生率と各国における「上位20%の最富裕層と下位20%の最貧困層とのギャップ」の関係でグラフを引き直すと、はっきり有意な傾向が見られます(このグラフには日本人にとってうれしいデータもありますね)。「相対的貧困」、つまり格差と不平等が社会問題を引き起しているとする著者の主張が劇的に裏付けられるように書かれています(p69)。

目配りも行き届いています。アメリカのドナルド・トランプ大統領の手法を「ショッキングで破壊的なアイデアを公表して、それ以外のアイデアを、比較的穏当で、まともに見えるようにする」ワザ(政策に対する「許容性の窓」=「オヴァートンの窓」をずらす)をマスターした政治家であると評価しています。このような観察をからまるは初めて知りました。その他にもいろいろ指摘したいことがあって、読書会を企画したいくらい。この29歳の才能には驚きを感じます。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。新著『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』で著者の鈴木貴博さんは、技術的失業はどんな順序で起きると分析しているのでしょうか。その詳細な答えは、実際に本書が出たときのお楽しみにしていただくしかありません。そのかわりにアマゾンのページにアップした、下記の本書抜粋部分を順次、読んでいただきましょう。

ロボットは性能が上がっても、その数がボトルネックになるために仕事消滅についての人類の本当の敵にはならない。この本の読者の年齢が最年少でも15歳程度だとすれば、大半の読者の一生は、汎用タイプの人型ロボットによって仕事が消滅する危機からは無関係に終わることになる」

ロボットは物理的存在ですから、クルマと同じで、実際に工場で生産されなければなりません。ちなみに、このウェブサイトによると、日本国内の乗用車・商用車の年間生産台数は871万3893台だったそうです(2016年)。だからロボットが一気に何千万台も生産されて、人間の仕事を奪うことにはならないのでしょう。

「一方でAIは違う。人類を超える汎用的でかつ世界最高レベルの頭脳が開発されれば、それは数十分でデジタルコピーできる。だから本当に心配すべきは肉体労働の仕事ではなく、頭脳労働の仕事だ。仕事消滅は2030年代以降、主に頭脳労働者の職場で起きることになるのだ」

たしかにそうだと、からまるも思います。ロボットとAIをごっちゃにしては、未来は予測できないのだと考えさせられます。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続き、鈴木貴博さんの新刊『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』について。では、私たちはどのようにして生き抜けばいいのか?

この質問に対して、本書は類書にはない貴重なヒントをいくつか提示しています。その一つは、どんな順序で技術的失業が起きるのか?の分析です。

世界的に有名な分析は、本書でもデータを使用している、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士の共同研究(2013年)です。その後、この二人は2015年に野村綜合研究所とも共同研究を行い、日本国内601の職業に就いている労働人口の49%が、2025年から2035年にかけてAIとロボットに置き換えられるとする結論を発表し、衝撃を与えました。

野村総研のそのリリース(2015年12月)には、AI・ロボットへの代替可能性が高い100の職業と、それが低い100の職業がリストアップされています。リリースのまとめに「芸術、抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業」は代替可能性が低く、「必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業」は代替可能性が高いと書かれているように、どちらかというと頭脳労働系は前者、肉体労働系は後者だとされています。

なるほど、まあそうだろうな、と思うかもしれません。しかし鈴木さんはそのことに根本的な疑問を提示したのでした。

こんにちは、からまるです。

先々週、AI関連の新刊を準備中だと、すこしお知らせしました。はい、初校戻しを終えまして、8月の+α新書の新刊として進行中です。

タイトルはずばり、『仕事消滅』です。サブタイトルがつきまして、正式には『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』。著者は経営戦略コンサルタントとして、また日経文庫の『戦略思考トレーニング』シリーズの著者としても有名な鈴木貴博さんです。

じつは、今度の本の原型を、鈴木さんは2016年10月に『シンギュラリティの経済学』というタイトルで自費出版しています。これをベースに読者と議論を行い、さらに第二版を2017年3月に再び自費出版の形で世に問うています。『戦略思考トレーニング』はベストセラーになっていることだし、いきなり通常の商業出版をすればいいように思えるのに、ずいぶん入念な進め方ですね。それもそのはず、本書で著者はかなり大胆な経済制度改革を提言しているからで、その施策の中身も、その前提となるデータや考え方も、諸説紛糾する(そもそもシンギュラリティなど来ないという識者の方々も大勢いる)中で、かなり鍛えられる必要があったからだと思います。

こうして強靱に固められた考え方で、確信をもって書かれたのが本書です。メインタイトルだけ見ると、いわゆる「技術的失業」がメインテーマかと思われるでしょう。しかし本書の重要な論点は、むしろ長ったらしいサブタイトルのほうに込められているのです。技術的失業を生き延びるために、私たちに何ができるのでしょうか?

こんにちは、からまるです。

昨日も初校戻しでバタバタしていて日記を書けませんでした。先ほどそれが終わり、ちょっと一服しているところです。

6月に刊行された村上世彰さんの『生涯投資家』(文藝春秋)が話題で、ベストセラーになっているようです。からまるも早速読みました。じつに面白かったですね。でも読後感は「アッパレ本」とまではいきませんでした。本当はもっといろいろな人とのエピソードがこれでもかこれでもかと出てくるのではないかと期待していましたが、どちらかというと村上さんの投資哲学や、コーポレート・ガバナンスを日本でいち早く追求してきた実績を訴える本だったように思います。

ただし、この本に書かれた、会社を私物化する経営者たちへの村上さんの怒りはホンモノだと思いました。多くの戦いはむなしく終わったようですが、その怒りには共感を覚えました。もうすこし広げて言うと、組織のトップに立つ人間が、その権力を自らのために使うかのように行動することには、どんなに立場が違っても、誰もが怒りを覚えるのだと思います。

この1週間、メディア各社の世論調査で、安倍政権の支持率が急速に落ち込んでいます。先週末の調査では朝日新聞より読売新聞のほうが支持率が低く不支持率が高い結果を出しました。支持率急落の理由として、多くのメディアは、加計学園問題での安倍総理の発言は信用できないと多くの人が感じていることを挙げています。もしそうだとしたら、それはひょっとすると安倍総理は政治を私物化しているのではないか、とする人々の怒りの反映なのかもしれません。この怒りの感情は、右派も左派も関係ない、根源的なものだと思います。

また明日!

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

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