チーム・ブライアン帯付き.jpgこんにちは、からまるです。

もうからまるごときが説明する必要はありませんね。羽生結弦選手の快挙に日本中が沸き立っています。ハビエル・フェルナンデス選手が銅メダルを獲得したこともあり、改めて「チーム・ブライアン」に注目が集まっているのか、ありがたいことに、ブライアン・オーサーさんの『チーム・ブライアン』『チーム・ブライアン 300点伝説』がアマゾンほかネット書店で急速に売れています。

ケガからの2ヵ月あまりのあいだに何が起きていたのか。本当に知りたいですね。

王者の帰還

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こんにちは、からまるです。

仕事サボって見ました平昌五輪フィギュアスケート男子シングルのショートプログラム。羽生結弦選手の演技に胸が一杯です。なので本日はここまで!

こんにちは、からまるです。

最近何かとブーイングを浴びる週刊文春さん、やっぱりそれはないんじゃない?と思えるのが本日発売号(2月22日号)の左トップ記事「「美学」と「戦略」葛藤の果てに... 羽生結弦 ブライアンコーチとの愛憎6年 深層レポート」ですね。

この見出しに期待するほうがバカだろ!と言われてしまえばそれまでですよ。でも、からまるも雑誌編集をした時期がありますが、こういう見出しが編集長から来たら何とか頑張るのが現場の意地ではないですか。ところが記事に新ネタはゼロ。「フィギュア担当記者」と「スポーツ紙記者」の、ごくごく普通レベルのコメントがいくつか。これが「深層レポート」とはなあ。

平昌五輪のフィギュアスケートは、明日からいよいよ男子シングルが始まります。羽生選手の真の進化を見守ります。

こんにちは、からまるです。

脳はなぜ都合よく記憶するのか.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像

2016年12月刊行のジュリア・ショウさん『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』の3刷が決定しました! 2刷からおよそ11ヵ月ぶりの重版となりました。まあ、またも少部数なのですが。。しかしこういう、胸を張って良書と言える本が、すこしでも売れ続けているのは、担当者にとってこの上ない喜びです。

じつは、ジュリア・ショウさんは今新作を書いているのです。もうすでに本国UKなどのアマゾンには出ているので紹介していいと思いますが、タイトルは「Making Evil: The Science Behind Humanity's Dark Side」というのです。なんかものすごくfascinatingなタイトルだと思いません? はじめて知ったとき、「うわっ、ドクター、センスいいわ!」とからまるは唸ってしまいましたよ。1年後の刊行が楽しみですね。

はい、もちろん前作からのオプションで、翻訳権取得済みです。

金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像こんにちは、からまるです。

平昌五輪が始まっています。選手たちの奮闘に時々刻々と元気をもらっているところですが、一方で、開会式やその前後には北朝鮮代表団が韓国を訪れて、南北融和を演出する政治ショーの趣があったことも事実です。金正恩委員長の実の妹・金与正が金正恩の新書を携えて外交デビューしたことには、とくに驚かされました。

そういう動きがあってのことか、昨年の2月20日に刊行した、朝日新聞ソウル支局長・牧野愛博さんの『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』(+α新書)が、刊行後1年経った今も書店で売れています。牧野さんは今月5日発売の「文藝春秋」3月号で、「北朝鮮の対南融和政策は欺瞞」と情勢分析しています。五輪終了後の朝鮮半島からは、ますます目が離せません。

こんにちは、からまるです。

プロ秘書だけが知っている永田町の秘密.jpg今月の+α文庫の新刊、畠山宏一さんの『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』の表紙は写真でご覧のような感じです。帯には安倍総理と麻生副総理の仲よさそうな大笑い。でも心の内は?というコピーを入れました。本書第二章「顔で笑って心は「この野郎」―― 議員の出世」から取ったものです。

何も安倍さんと麻生さんがそういう関係だと決めつけているわけではありません(周知のように、そういう報道は週刊誌に何度か登場していますが)。お二人はトップとナンバーツーですから、政治家の方々を代表してもらっているのです。

アマゾンにもすでに出ていますが、ここでも目次をご紹介しておきます。

えがき 議員よ、秘書にも言わせろ!
第一章 秘書は下僕、自分は超天才?――議員の資質
第二章 顔で笑って心は「この野郎」――議員の出世
第三章 招かれざる客、事務所に現る――議員の日常
第四章 秘書の凡ミスが議員の命取り――議員のお金
第五章 裏情報に強い人ほど清廉潔白――議員の情報源
第六章 そのネタ元の九十九%は秘書――議員のスキャンダル
第七章 プロは公示前に決着をつける――議員の選挙
第八章 国会議員に家庭の幸福はない――議員の家族
あとがき 議員の皆さん、政治改革って何だったのですか?

担当者的には、「そのネタ元の九十九%は秘書」という見出しが気に入っています。発売は今月21日です!

こんにちは、からまるです。

ドイツのメルケル首相、イギリスのメイ首相と、欧州主要国の首脳たちは最近なんだか元気がありません。なかでもメイさん、EU離脱で穏健派と強硬派が対立し、内閣が真っ二つに割れていると伝えられています。

欧州危機と反グローバリズム.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像メイ首相自身は関税同盟維持の穏健派ですが、「閣僚からも倒閣の狼煙が上がる」と、今日発売の週刊文春記事でジャーナリストの木村正人さんが書いています。日本の安倍政権ではとても考えられない事態ですね。ほぼ1年前に、イギリスのEU離脱表明を予測して出した朝日新聞記者・星野眞三雄さんの『欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く』(+α新書)が描く「分断」は、イギリスの政権中枢にも巣くってしまったのでしょうか。

そうこうしているうちに、からまるが小耳に挟んだのが邦銀の動きです。金融界では常識なのでしょうが、欧州拠点をロンドンからフランクフルトに移す動きが、各行でいよいよ本格化しているのですね。シティの伝統はどうなってしまうのでしょうか。

こんにちは、からまるです。

今年で第5期を迎える「上阪徹のブックライター塾」の定員が今日で満席となりました。今までよりすこし多めの人数の方々に来ていただけるようです。今回も東京に限らず沖縄や福岡から来られる方もいますね。どんな出会いがあり、それがどんなふうに発展していくのか。からまるも精一杯の協力をします。

以前のエントリでも書いたように、いまやからまるはブックライター塾卒塾生たちの存在なしに仕事が成り立たなくなっています。出版の仕事の中心はやはり人だと思います。どんな人と接点があるかで、仕事の中身ががらりと変わります。来週末は新年会がありまして、卒塾生の皆さんから活躍の報告を聞けるのを楽しみにしています。

こんにちは、からまるです。

いつの間にか平昌冬季五輪開幕までもうすぐなのですね。フィギュアスケートはどうなるでしょうか。週刊誌でも話題になったように、この開幕にタイミングを合わせて、フィギュアスケート関連の読み物本がたくさん出版されています。男子シングルの直後には、羽生結弦選手の『夢を生きる』というインタビュー集も刊行されるようです。

からまるも今後の参考に何冊か読みました。ファン、元選手、元スケート連盟など、さまざまな立場からの見方や情報があり、とても勉強になりました。なかでも異色なのが、観戦歴38年というエッセイストの高山真さんが書いた『羽生結弦は助走をしない』(集英社新書)ですね。羽生選手の試合の一つ一つを、よくまあここまで細密にフォローしているものだと思いました。また、歴代の名選手に対する眼差しがファン目線で、とても共感できます。いい読後感でした。

からまるのほうは、ちょうど1年前に『チーム・ブライアン 300点伝説』を出して以来、フィギュアスケート関連の本は出していないし、今のところ予定もありません。昨年11月に大阪で開催されたグランプリシリーズNHK杯は、たまたまショートとフリー両方のチケットが当選し、意気込んでリンクに向かったのですが、あの会場にいた多くのファンと同様、羽生選手や村上大介選手、パトリック・チャン選手の欠場に心痛める2日間だったのでした。

やっぱり何かやろうかな。いや、やるべきだな。

また来週火曜日に!

こんにちは、からまるです。

ここのところ月に2回ほど、打ち合わせで溜池山王駅を利用します。たいていはランチタイム近辺の時間帯なので、お楽しみは赤坂ランチです。駅の10番出口にある旧日商岩井ビルの裏手の路地はグルメに人気のエリアで、いい店が密集しています。今日も行ってきました。

この路地は料亭街としても有名ですね。今でも夜が更けるといい雰囲気になります。ただし、からまるは料亭というものに入ったことがありません。テレビドラマの実録もので、大企業の社長や重役が政治家を接待して「おぬしもワルよのお」などと哄笑し合っているステレオタイプな場面を、リアルでは知りません。本当にあんなことがあったのか、それともギャグなのでしょうか。

いまどきのスマートな若手議員は料亭などには行かないそうです。議員同士の呑み会はもっぱら普通の居酒屋だそうで、幹事の議員が秘書に探させる店は「飲み放題付き、一人6000円以内、ただし個室」が相場とか。今月の+α文庫の新刊、畠山宏一さんの『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』にそう書いてあります。

これならサラリーマンの呑み会と同じですね。個室の居酒屋が増えるわけだよなあ。

仕事消滅.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像こんにちは、からまるです。

昨年8月の刊行ですから、もうすぐ半年になる鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』(+α新書)はまだまだ売れています。いったんは落ち着いたのですが、鈴木さんがいろいろな場所で同テーマについて講演されたり、執筆されたりしている効果で、最近また盛り返してきた印象です。書店さんからの注文が増えているのです。

このままロングセラー街道を進んでほしいですね。まだお読みでない方は是非。トレンドの「AIと働き方」を手っ取り早く知り、知り合いや会社の同僚に話したくなる好著ですよ。

こんにちは、からまるです。

先週いろいろ書きました『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』は、講談社+α文庫のレーベルで2月21日に発売です。本体価格は700円ですから、税込みで756円。担当者が言うのもなんですが、かなりお買い得です。今の政治状況を堅苦しくなく知っておきたい。いまさら人に聞けない日本政治の仕組みをさくっと知りたい。そんなときに思い出してもらえればと思います。

で、著者名は畠山宏一さん。きっと誰も聞いたことはないと思います。それもそのはずで、これはペンネームなのです。東京都出身で、衆議院と参議院両院の議員に仕えて30年の経験を持つ秘書さんという以外の紹介はしていません。それだけ内部告発性に富む情報を盛り込んでいるという意味でもあります。

畠山さんとの取材や打ち合わせは、たいてい永田町にある議員会館の一室でした。他に話を聞いている人がいないか、ちょっとハラハラしながらお話を伺いました。やっぱり会館だと緊張感があっていいですよね、こういう場合。思えば、こういうひそひそ話が会館のあちこちでおこなわれているのでしょう。

現役秘書さんがペンネームで書いた本といえば、昨年7月に神澤志万さんが刊行した『国会女子の忖度日記』(徳間書店)という本があります。サイゾーのウェブで連載した記事をベースにしたものですね。でも神澤さんはプロフ欄に秘書歴20年のアラフォー秘書と書いてありますから、畠山さんのほうが経験量は上です。またあの本は、いまも残る男尊女卑社会・永田町における女性秘書の悩みと具体的な政治家の裏話が中心ですが、こちらの本は面白エピソードから見えてくる政治の仕組みの話。けっこう違いがあるのです。

また明日に!

こんにちは、からまるです。

昨日まで長々とご紹介してきた来月の新刊『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』。今週ちょうど通常国会が始まったせいか、刊行にはグッドタイミングで(まあ狙ったタイミングなのですが)政界情報がメディアで取り沙汰されるようになってきました。昨日発売の「週刊新潮」2月1日号には、茂木敏充経済再生担当大臣が選挙区の自民党党員・後援会会員・支部役員などに衆議院手帖を無償配布していたと指摘する記事が掲載されています。

この記事のことを『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』の著者に伺ってみました。それによると、公職選挙法はもちろん議員が有権者を買収する行為を禁じています。選挙期間中であろうがなかろうが関係ありません。ただし、党勢拡大や政策広報のための「政治活動」は認められています。だから党員などに党が発行するパンフレットや新聞、議員の活動報告を配るのはまったく問題ないことになります。

で、そうすると、配った「手帖」の種類が問題になる、と。これが「自民党手帖」だったら問題ありません。自民党手帖には自民党の政策が書かれていますから、党勢拡大・政策広報のためと言える。もし茂木さんが自民党手帖を配っていたなら、さすが茂木さん、その手があったか!と言えそうなワザだとおっしゃいます。

しかしそれが衆議院手帖では、しかも党員以外の有権者にまで配っていたとしたら。記事中のコメントにもあるように、それは公職選挙法上、アウトでは??と著者さんは断言していました。どうなるんでしょう、この報道の行方は?

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリで、来月の新刊『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』の著者が、秘書が長く仕えるには議員が清廉潔白でなければならないと書いていることを紹介しました。政治に不信感を持っている人は、「清廉潔白な政治家なんて、そもそもいないだろう」「そんな議員がいたって出世するのはムリだろう」と思うかもしれません。でもからまるは原稿を読んで、いやいやそんなことはないと感じました。

政治は実践の世界。結果を出すには情報が議員の力の源泉となります。なかでももっとも欲しい情報は新聞社の政治部記者が持っているオフレコ情報だといいます。もちろん、記者さんたちはオフレコ前提で得た情報を他人に伝えたら裏切り者です。しかし、あえてその裏切りをしてでも誰かに伝えたいのは、そのほうが日本がよくなるという記者の正義感や使命感があるからだそうです。それだけの価値のある相手でなければ、かれらは他の議員にその情報を出すことはないというのです。

そして、そうした優秀な記者と付き合うためには、著者は議員の清廉潔白さが重要だと指摘します。

「何か後ろ暗いことがあると、「いつ自分のことをスキャンダルにされるか」という猜疑心を抱えながら、記者と付き合うことになってしまう。腹を割った情報交換はできなくなるだろう」

なるほど、たしかにこれはビジネスの世界でも実感できることですよね。清廉潔白であるほど裏情報が集まりやすい。それをわかっている議員が仕事で結果を出すのではないでしょうか。

こんにちは、からまるです。

さらに昨日のエントリの続き、『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』から。親子関係が普通ではないのが国会議員の家庭と書きました。子どもたちが成長して思春期を迎えると、親子関係の修復がうまくいかず、危機が訪れることが多いとも著者は書きます。自分の子どもに手を上げてしまう議員もいるのだそうです。

こうしてみていくと、議員の奥さんからご主人のことをあれこれ相談され、子どもの心の状況まで知っている秘書と、そのボスの議員との関係は、たんなる仕事関係を超えた家族の関係に近いものがあると思いませんか? 実際、一人の議員に長く仕えるうちに、その議員を尊敬し、出世して大きな仕事をしたいと願い、強い絆を感じるようになっていくのだそうです。

本書の原稿を読んでいると、政治家の資質とは何かを深く考えさせられます。官僚出身の議員によくある優秀な切れ者は、たしかに仕事は早いかもしれないけれど、あまりの厳しさに秘書が事務所に定着しないケースが多い。かといって、国会議員の仕事をたんなる高収入の仕事のように考えている議員も尊敬されない。もちろん清廉潔白でないとダメ。秘書が長く仕える議員には、つまりは人格が備わっているのだなとつくづく思います。きれいごとではなく、議員が議員として仕事をするためには。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きで、『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』から。議員と配偶者が、まるで「週末婚」のような状態であることを昨日は書きましたが、これはもちろん親子関係も同じことです。平日だけでなく週末も父親・母親不在であるのが当たり前。子どもが独立していれば別ですが、まだ幼いと「親子のふれあい」というものを持つことができないまま、子どもは成長していきます。

著者が議員の子どもたちのことを見聞きしている限りでは、大丈夫な子どもはむしろ「珍しい」のだそうです。子どもの問題でとくに多いのが「いじめ」だそうで、「議員の子ども」というだけで学校内で浮いた存在になってしまい、そうするといじめのターゲットになるのだとか。「議員の子ども」というと、世襲議員のような華やかなイメージがありますが、そういうケースはじつは少数派で、意外と親子とも人知れず大変な思いをしているようです。

もっと意外なのが、いじめのきっかけは学校の教師がつくる場合があること。子どもたち自身が、誰が議員の子どもなのかがわかるわけではありません。親の職業を知っているのは教師です。かれらが教室で何気なく放つ「お父さまは国会議員だから、○○くんも将来偉くなるのよね?」の一言が、子どもたちの態度を変えるのだそうですから気の毒です。

こんにちは、からまるです。

先週のエントリの続き、2月に刊行する『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』のお話です。

この本は秘書が知る国会議員の姿・言動を、「資質」「出世」「日常」「お金」「情報源」「スキャンダル」「選挙」「家族」に分けて書いたものです。最後の章となる「家族」が、ある意味、今までの永田町内幕ものにはあまりなかった内容だと思います。

国会議員の仕事は東京です。だから選挙区が東京か都心に近い首都圏で、自宅がそこにある場合なら、多忙とはいっても自宅に帰ることができます。しかしほとんどの議員は地方出身です。「金帰月来」のたとえ通り、自宅には週末しかいることができませんし、それも地元の仕事や催しに時間が割かれてしまいます。いわゆる「家庭の幸福」とは無縁だと、著者は書きます。

男性議員の場合、奥さんは地元に住んでいるわけですが、「議員の妻」の仕事にかり出されます。地元の催しや冠婚葬祭にどうしても議員本人が出席できない場合、奥さんが「名代」として参加することになります。もちろん選挙となればフル稼働。男性議員が奥さんと夫婦水入らずで過ごせるのは、たとえ落選しても次の選挙のための活動があるわけですから、せいぜい数日の国内旅行が関の山だといいます。

本書でひじょうに印象的な言葉が、著者が仕えた議員の奥さんから言われたという、次のものです。

「彼と私にとって、一番長く一緒にいるのはあなたなんだから。あなたにわからないことが、私にわかるわけないじゃない」

著者はそれを受けて、こう書いています。

「実際そのとおりで、返す言葉がなかった。夫でも妻でも子でもなく、人生で最も長い時間をともにしているのが秘書だなんて、考えてみると寂しい話だ」

こんにちは、からまるです。

一昨日のエントリの続きです。世襲議員批判が世間に沸騰したことで始まった候補者公募制度。では現在、二世三世議員の人たちは、まったくダメなのでしょうか。そんなことはないですよね。筆頭格は小泉進次郎さんです。部会長を務めた自民党農林部会での全農改革の全貌がわかる『小泉進次郎と福田達夫』(田崎史郎・著、文春文庫)、自民党「2020年以降の経済財政構想小委員会(通称・小泉小委員会)」での議論を採録した『人生100年時代の国家戦略』(藤沢烈・著、東洋経済新報社)を読むと、きちんと法案になり得る議論を、哲学と政治的実践の両方からとりまとめていることがわかります。誰もがアッパレな仕事ぶりと思うのではないでしょうか。

小泉進次郎さんが初当選したのは、2009年夏の総選挙でした。民主党が308議席を獲得し、自民党が下野したときですね。自民党の新人議員は小泉さんを含め、たったの4人しか誕生できませんでした。その同期で「四志の会」を作っていることは有名です。

その初当選時の選挙戦の様子を、『小泉進次郎と福田達夫』で小泉さんはこう語っています。

「あれだけ世襲で批判されて、そして自民党だということだけで批判されて、しかも相手の候補は地盤看板カバンなしという、反世襲の設定で挑んできた。僕は、生まれてきちゃいけなかったのかなとか、そういったことを考えるぐらい、落ち込みました。街に出るのが怖かったですよ。ほんとに名刺も受け取ってもらえない。破られる。足を踏まれる。どつかれる。ペットボトルを投げつけられる。唾を吐かれる。なんかごめんなさいじゃないけど、僕はそんなにダメなんですかっていう気持ちになった」(p34)

今の超人気ぶりから見ると、まさかそんなことがあったなんてと思えるような出来事です。でも実際にあの頃はそうでした。そして世襲の麻生太郎総理に代わって生まれた総理が、これまた世襲の鳩山由紀夫さんなのですから、ずいぶんむなしい批判だったような気もします。また、このときの厳しい世襲批判が、後の小泉さんの仕事への邁進ぶりに結びついているのは、『小泉進次郎と福田達夫』を読むと容易にわかります。

もちろん、世襲だからダメではないのと同じように、公募だからダメだと決めつけるのはヘンだと思います。しかし、現実に見えているのは、世襲議員が己を律している姿と、公募議員の品性のなさなのではないでしょうか。

世襲議員の人知れない苦労は、政治家の家庭事情を知ると理解が及びます。2月に刊行する『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』で担当のからまるが最も気に入っているのは、じつは政治家の家族について書かれた章なのです。その部分は、来週、ご紹介しましょう。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

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