こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。
本日発売したばかりの長谷川幸洋さんの『官僚との死闘七〇〇日』が、朝からバカ売れしています。この売れ行きでは、実名で書かれた方々も、有名にしたくないからとあえてイニシャルにした方々も、さぞ落ち着かない思いをしていらっしゃるのではないかと想像してしまいますね。
官僚社会では、この本に書かれたくらい改革妨害工作に邁進した官僚のほうが霞が関では「よくやった!」と誉められるのでしょう。そんな話が、明日発売の月刊誌「現代」の企画で、長谷川さんと高橋洋一さんの対談の席で出ました。一生懸命に改革に汗を流す官僚が虐げられるなんて、本当に一般社会の常識と逆だなと思ったものです。
この対談は、7月15日夕方に行われました。本にあるように、お二人は改革の旗の元に安倍晋三内閣成立前夜に結成された極秘チームのコアメンバーで、官邸に数々の提案をしてきた戦友なのですが、性格はまったく対照的。
一言で言うと、長谷川さんは情熱家、高橋さんは理論家ですね。提案成立にひたむきに向かって行く長谷川さんの熱量と、提案成立の期待値を予め下げておいて複数の展開シナリオを考える高橋さんの怜悧さが、まことにうまく組み合わさったように、からまるには見受けられました。おそらく、相互に引っ張り引っ張られの関係で、そうでなければ、この本に書いてあるような強大な官僚機構に立ち向かうことなど絶望的だったのではないか推察します。
もちろんこの挑戦は、ほとんど連戦連敗に近いものでした。そこがまた何ともリアリティがあるんです。この本はところどころ、思わず涙ぐむ場面が出てきて、からまるは何度、原稿に目が釘付けになったでしょうか。
長谷川さんの情報ですと、この本は霞が関はもちろん永田町でも大変な関心を集めているようで、先日書いたように福田康夫総理の元にも本が届いている様子なのです。ひょっとして総理の「内閣改造」は、この本を読んでから、なんでしょうか?