皆でああだこうだと話せばいいタイトルが出る(いつもではないが)。

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こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

本を作っていく過程の一つに、講談社には「装幀会議」というものがあります。デザイナーがデザインを作ってくれるカバー、表紙、オビ、化粧扉といった本文をくるむ表紙周りのことを「装幀」というのですが、それを編集担当者が、編集局の責任者、販売、宣伝、業務、資材各部の担当者の前に披露し、簡単に説明する会議なんです。

名称通り、デザインや使う紙等のコストなどが適切かどうかを話し合う会議なのですが、タイトルやオビのコピーというのは、デザインができてはじめて良し悪しがわかることがあるんですよ。たとえ担当者やからまるが「これはいい」と思っても、デザインをはじめてぱっと見た人が「ん?」とあんまりいい反応がない場合は、デザイナーさんのデザインが悪いことよりも、タイトルそのもの、オビそのものが悪いことのほうが多いのです。そういう意味では、市場調査の第一段階とも言える会議なのです。

さて、昨日、担当者が披露したのは、アメリカのコミュニケーションの専門家が書いた翻訳書で、

 

『アイスブレーキング 一瞬で相手の心を開かせる会話術』

 

というタイトルでした。「アイスブレーキング」、つまり氷を溶かすように、たとえ苦手だったり難しかったりする相手でも懐に飛び込める「つかみの決めゼリフ」を、相手のタイプに応じて繰り出すテクニックを書いたものです。

からまるたちは、これは「アイスブレーキング」の本なのだから、「アイスブレーキング」という用語を打ち出すことには最初からまったく疑いを抱かなかったのですが、会議ではメンバーの皆が暗~い顔をしています。なんか、とらえどころがないようで、盛り上がらないこと盛り上がらないこと。

それで、デザインのことはさておき、タイトルはこれでいいのかという議論が沸騰。皆からいろいろなアイデアが出て、結局、なるほどと思えたタイトルに変えることになったのです。新タイトルは、

 

『一瞬で相手の心を開かせる超会話術』

 

サブタイトルをメインにし、「超」をつけ、「アイスブレーキング」という言葉もサブタイトルもやめてしまったのです。どっちがいいかは本が書店さんに出るまで本当のところはわかりませんが、でも、自己啓発書のタイトル付けでは以前からうまいなあと尊敬しているM書房さんっぽくなったことが、からまるは気に入っています。

この本、発売は11月5日です!

コメント(1)

M書房さんのタイトルのうまさ、同感です。
同業者ですが、アイスブレーキングよりも、今回のほうがいいと思います。
不思議なことに、自分担当のタイトルの善し悪しは判断しにくいものです。
他人のタイトルの善し悪しは一発でわかるのですが。。。

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このページは、karamaruが2008年10月15日 12:46に書いたブログ記事です。

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