karamaru: 2008年12月アーカイブ

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

今年は早仕舞いして、明日から冬眠に入ります。冬眠といっても、年末にかけてベトナムに行ってきますので、冬ごもりのイメージとは程遠いのですが、しばらくこの日記はお休みです。

ベトナムはいま大人気のようですね。からまるがベトナムに行こうと思ったのは、2年前の夏にビジネス出版部から出した木戸次郎さんの『株は本当にやめるべきか』がきっかけです。この本の最終章は、日本の株式投資で完全燃焼できないヤツはベトナムで熱く燃えよ!という趣旨で、木戸さんの奥さまの故郷で、ご本人も「第二の故郷」と普段からおっしゃっているベトナムの投資先としての魅力が書かれているのです。

もちろんいまやベトナムの投資環境も様変わりしているでしょう。ベトナム株は大暴落にさらされています。しかし、ベトナム戦争の悲惨な爪あとではありますが、ベトナムは人口構成比がものすごく若いのです。昨年の推計値で、0-14歳が25.6%もいて、15-64歳が68.6%、65歳以上は5.8%に過ぎません。

日本の65歳以上人口比は20%を超え、総務省統計局の平成18年のデータで、15-64歳の人口が8409万人、0-14歳は1752万人です。ベトナムの総人口は8611万人ですから、15-64歳こそ5907万人ですが、未来の働き手である0-14歳に至っては2204万人と逆転します。未来は明るそうですよね。

ベトナムでは木戸さんの関係者の方々にいろいろとお世話になる予定で、からまるも若いエネルギーを吸ってまいります。では、来年1月5日に、また。

神田氏オビ.JPGこんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

からまるが編集してきた本の中でも思い入れが強い一冊、ピーター・センゲさん他『出現する未来』を、神田昌典さんが勝間和代さんとの共著『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』(ダイヤモンド社のムック)で推奨してくださっていたことは前に書きました。それをきっかけに、神田さんに推薦文をお願いしたところ、快く引き受けてくださったのです。

それで、重版して出来た新オビ付の表紙が、写真のもの(タイトル並みに文字が大きいぞ)。

本当にどうもありがとうございました。今後はこのバージョンを出荷します。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

215154-2.gifのサムネール画像福田和也さんが昨日発売「週刊新潮」の連載「闘う時評」で、松本光弘さんの『グローバル・ジハード』を大きく取り上げてくださいました!

「豊富な事例の提示も含めて、現在、日本語で読める類書のなかで間違いなくベストと言い切れる本になっています」

本当にどうもありがとうございます!

この連載で福田さんは、ジハード主義の論客の中で、エジプトのサイイド・クトゥブがひじょうに影響力が大きかった文芸批評家であったことに触れています。なるほど。

じつはからまるも、最初に原稿を読んだときに、のちにノーベル文学賞を受賞するほどの才能(ナギーブ・マフフーズ)の発見者でありながら、超過激なジハード主義者を生んだ思想家であることに衝撃を受けたものです。

こんちには。ビジネス出版部のからまるです。

214628-2.gifのサムネール画像のサムネール画像以前にもお伝えしたように、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド選手のサイン入り『MOMENTS』プレゼントをはじめました!(ご応募締め切りは今月23日)

上のリンク先は講談社の特設サイトです。このプレゼントは講談社が行っています。読売新聞など他の媒体でも別口でサイン本プレゼントをしていますので、よろしかったらご覧ください。

現在開催中のクラブワールドカップでいよいよ明日、マンチェスター・ユナイテッドにガンバ大阪が挑戦します。マンUは負けるつもりで来ているわけがないでしょうから、ぜひガンバ大阪には先取点をあげて、マンUがロナウド選手を先発から落としてくるならベンチから引きずり出す試合を、先発しても本当の本気にする試合をしてほしいですね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

282096-1.gif「からまるさん、新聞は別刷りまで読まないとダメですよ」

部員に言われてしまいました。12月13日付け日本経済新聞の別刷り「日経プラスワン」に内藤忍さんの『内藤忍の「好き」を極める仕事術』が紹介されていました。今日まで気づかずスミマセン<(_ _)>

その記事は、来年の目標を考えはじめる今日この頃、ただし忙しい人はあれもこれもと欲張ると挫折しかねず非効率、というわけで、『「やらない」決め、成果上げる』という見出しで、内藤忍さんと「レバレッジ」シリーズが人気の本田直之さんに「やらないことリスト」を挙げてもらっています。

内藤忍さんの場合は、「資格に頼らない」「メジャーなことはしない」「家計簿・小遣い帳をつけない」。さらに、やるかやらないかを決める際のポイントとして、「お金より時間を大切に」「短期でなく長期で考える」「人と違うことをする」の3つを挙げています。

これらのコツは、『内藤忍の「好き」を極める仕事術』のエッセンスそのものでもあるんです。来年の目標設定作りにお役立てください。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

マザーハウスの直営一号店である入谷店にはじめておじゃましました。地下鉄の入谷駅からすぐなのですが、本当に本当に意外な路地にあります。内装はすべて手作り。温かみが伝わってきます。

マザーハウス.jpg社長の山口絵理子さん、副社長の山崎大祐さんともいろいろ話してきました。山口さんのブログにあるように、山口さんはついこのあいだまでバングラデシュに長期出張し、その間は困難の連続だったそうです。詳細はまだうかがえていませんが、お二人ともすごく元気そうで、からまるはほっとしました。

 

閑話休題。昨日会った方が先週金曜日のこの日記を読んでくれたそうです。それで、

「からまるさん、世代がわかりますよ」。

どうやら「チェーンソー」はちょっとネタが古かったそうです。なので文字を小さくしてしまいました<(_ _)>

 

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

「からまるさん、チェーンソーって知ってます?」

最近の若者言葉が話題になったときのことです。事情通の後輩がそう言いました。

からまるの世代でチェーンソーといえば、血も凍るホラー映画『13日の金曜日』シリーズのジェイソンの凶器しか思いつきません。そんな禍々しい言葉で表すものって??

  チェンジ・ソーリ。最近の女子高生が使っているらしいっす」

うわ。たしかに二代続けてですからね。しかしこれが女子高生のあいだにまで浸透しているとすると、三代続く日も近そうですね。

今の政権は問題設定能力が低いように思えます。『この国を作り変えよう』が提示した世代間格差問題だって、政府内ではとっくに議論されています。

たとえば、財務省の財務総合政策研究所の「人口動態の変化と財政・社会保障制度のあり方に関する研究会」は今年の6月に報告書をとりまとめ、メンバーである吉田浩東北大学経済学研究科教授の論文を掲載し、「世代会計の手法を用いて世代ごとの受益と負担を計測し、(中略)非常に大きな世代間不均衡が存在することが示された」と発表しているんです。

問題設定能力が低い総理や大臣たちのせいで、政府内には宝の持ち腐れがたくさんあるんじゃないですかね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

ここのところの麻生官邸の迷走ぶりは、一体どうしちゃったんだろうと首をひねるレベルですね。なぜこの程度の指導者しか持てないのか、恥ずかしい限りではありませんか?

その人たちにもっとまともなことを考えてもらおうと、からまるは決めました。冨山和彦さんと松本大さんの『この国を作り変えよう』を日本の指導層に勝手に送りつけてしまいます。名付けて「この国を動かす30人のリーダーに勝手に本を贈るプロジェクト」。以下のような手紙を付けて、昨日から送り始めています。

 

215052-2.gifのサムネール画像「謹呈  師走の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。突然ではございますが、私ども講談社が出しました新刊『この国を作り変えよう――日本を再生させる10の提言』を、タイトル通り、この国を作り変え得る30人の方に、ぜひとも手にとってご覧いただきたいという一念で送らせていただきました。

経営共創基盤代表取締役CEOの冨山和彦さんとマネックスグループ代表取締役社長CEOの松本大さんというお二人の四〇代の創業社長の対論によって構成した本書は、日本の指導層がなかなか口にできず、またマスコミも論点に取り上げにくい世代間対立の問題に正面から斬り込み、非常に大胆な10の提言にまとめ上げたものです。

現代日本の閉塞感は、若い世代が元気に活動できないこの国のしくみの反映ではないでしょうか。終身雇用と年功序列が終わったはずなのに働いた分の成果がお金で報われない若い世代は、中高年世代が若い世代の所得を世代間賦課制度によって収奪し、豊かな年金生活へ「逃げ切り」を図ろうとしているのではないかとフラストレーションを高め、それが声なき声となって社会に蓄積しています。

いま私たちがもっとも取り組むべきは、このような世代間の利害対立構造を解消することです。多数派の中高年世代が自らのパワーとマネーを少数派である若い世代に移譲し、若い世代が政治的発言力を獲得するようにこの国のしくみを作り変えることです。オバマ米国新大統領はじめ世界の指導者は若返っています。30年後まで有効な政策を決められるのは中高年世代ではなく、30年後も現役で働く若い世代です。

そこで提言の中に、「二〇代の政治家・官僚・民間人による「未来の内閣」設置」と「世代別選挙制度の実現」を掲げました。相対的に発言力が弱い若い世代の声をきっちり国政に生かすことが、今後日本が若返り、活気にあふれた国に生まれ変わる条件ではないかと考え、現在の麻生内閣をいわば「A代表内閣」とすると、二〇代による「ユース代表内閣」を設置し、そこがシンクタンク的に30年後の未来(かれらがまだ現役でいる未来)を見据えた政策を国に提案すること、そして国会議員に若い世代を人口比配分で送り込んで国会を動かすことを提言しています。

この本が皆様方によって日本を変えるアイデアのヒントになることを願って止みません。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。」

 

もちろん、麻生太郎総理大臣にも送りました。はたして返信はあるのでしょうか。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

昨日は外資系金融機関に勤める若い人からいろいろな話を聞いていたんですよ。投資銀行という存在があっという間に消えてなくなった話、その影響などなどの話の後、ふとおっしゃるには、

「年功序列なんてとっくに崩壊したと思っていたのに、やっぱり若い私たちは稼いでも給料が安いし、中高年は稼いでいなくても給料が高いですね」

なんだ、外資系でもそうなんだ!

からまるはすかさず、最近鞄の中に忍ばせている『この国を作り変えよう』を一冊取り出し、

「そう考えている人にぜひ読んでほしいので、この本を差し上げますよ」

と手渡してきました。

いやもう、いろんな人に配りたいなあ。そんな気持ちです。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

冨山和彦さんと松本大さんの『この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言』には、いくつもの大胆な指摘と提案があります。対論で大胆なことを言っても「これは書かないでね」と実際には原稿に反映されないことがよくあるものですが、この本は違います。すべて書きましたし、それに対して一箇所もNGは出ませんでした。お二人とも本当に勇気があると思いました。

からまるがオビに書いたように、この本のポイントは、従来、市場経済や地方行政の失敗のせいにされてきた格差や地方の破綻といった問題の本質を、

 

「若者の所得を収奪する団塊世代」

 

という構造にあることをズバリ言い切ったことだと思います。誰もがうすうす気付きながらなかなか言い出せなかったこと。読者のみなさんはかなり驚かれると思います。

世代間対立の解消こそ急務、という問題設定で、サブタイトル通り全部で10の提言をしているわけですが、からまるがそのトップにもってきたのが、「20代の政治家・官僚・民間人による「未来の内閣」設置」です。

からまるの言葉で言い直せば、これは「ユース代表内閣」を作ろう!ということだと思っています。サッカーのクラブチームや日本代表などで言いますよね、年齢制限がないトップチームがA代表、その下がユース代表。麻生内閣をA代表として、その下に20代という年齢制限を設けたユース代表内閣を作ったらどうかという提案なんです。

折しも昨日の朝日新聞は、世論調査で麻生内閣の支持率が21%にまで急落したとして、「政権末期の様相」と書きました。かといって、民主党を見ても出自も年齢も自民党と似たり寄ったりで、希望を感じさせてくれる新しいお顔が幹部の政治家の方々の中にあんまり見られないですよね。

こんなときこそ、ユース代表内閣をいっしょに組閣して、そこがシンクタンク的に、自分たちが30年、40年と現役を続けるあいだ責任を持てる政策を考え出していけばいいと思うのですが、みなさんは如何お考えでしょうか?

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

215052-2.gif冨山和彦さんと松本大さんの『この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言』が12月5日発売早々から好調に売れています。アマゾンさんのサイトに「ヒット商品」というページがあり、その中で12月6日の「本の売上ランキングで過去24時間に最も売上が伸びた商品を紹介します」という欄で、『この国を作り変えよう』がベスト4になりました。発売日の売上ランキングで156781位だったものが、6日に一挙に133位にまで上昇し、伸長率が117780%にもなったのだとかヽ(^。^)丿

購入されたみなさん、どうもありがとうございました!

そういえば、このブログでまだ表紙をお見せしていませんでしたので、はい、載せます→。

挑むような装幀を作って下さったのは、いつもお世話になっている石間淳さん。そしてこの写真を撮ったカメラマンさんは、加藤孝さんです。

この写真、からまるが設定して撮ってもらったものではないんです。じつは一回目のスケジュール調整で一度行き違いがあり、冨山さんが松本さんのオフィスがあるマネックス証券に間違って来ていただいてしまったのです。

それを電話で聞いたからまるは恐縮の至りだったのですが、何というタイミングの良さ! ちょうどその日のその時間、松本さんは会社の公式写真撮影の真っ最中でした。なので、せっかく来ていただいたのだからと、マネックスさんの広報の方の計らいで、お二人の写真を撮っておいてくれたのです。その写真の出来がご覧の通りあまりにも良くて、しかもカメラマンさんはよく講談社で仕事をしている方!

この一連の出来事、もはやシンクロニシティと呼ばざるを得ませんね。

 

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

昨日ご紹介した『グローバル・ジハード』の著者、松本光弘さんは、現役の警察庁幹部なのです。最初にお目にかかったときは国際テロ対策課長さんでした。何しろものものしい肩書き。いったいどんなお方なのか、お会いする前のからまるは、

①「24」のカウンター・テロリスト・ユニット(CTU)のジャック・バウアー捜査官

②「躍る大捜査線」の室井慎次警視正

のどちらのタイプなのかと脳内妄想していたのですが、もちろんそのどちらでもありませんでした<(_ _)>

それより驚いたのは、松本さんの集中力の高さ。情報収集力、分析力、構成力、文章化する力、どれをとっても驚かされ、しかもこれだけレベルの高い大作に超多忙の中、短時間で仕上げた力には感服しました。警察庁の幹部の方が講談社のような一般向け出版社から本を出すのは、たぶん過去に例がないのではないかと思います。

緊張感みなぎる装幀をしてもらったのは、戸倉巌さん(トサカデザイン)。昨日ご紹介した写真ではわかりませんが、表紙に真っ赤な紙を使い、その赤が透けて、しかも微細な凹凸がある紙をカバーに使っているんです。赤は血のイメージ、凹凸は細胞のイメージと戸倉さんから聞いて、ちょっと凝りすぎなんじゃ?とも思ったのですが、結果的にとてもいい装幀になりました。

原稿が完成してから編集のお手伝いをしてもらったのは、ペダルファーブックスさん。ペダルファーというの言葉は耳慣れませんが「自転車で遠くへ行くこと」なのだそうです。遠くまで行きっぱなしじゃ困りますが、いいネーミングですね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

215154-2.gif世界を驚かせ、また悲しませたインドのムンバイ同時多発テロ。発生した11月26日は、ちょうど本日発売した松本光弘さんの『グローバル・ジハード』の校了明けでした。本当に妙な巡り合わせとなりました。

「グローバル・ジハード」とは、言葉通り、イスラム背教者に対する聖戦だったジハード運動の一部思想が、ソ連のアフガニスタン侵攻や湾岸戦争を経て過激化し、イスラム国家だけでなく広く欧米諸国全体にまでターゲットを拡大した新しい思想です。それがもっとも大きな形で表れたのが「9・11テロ」でした。

「9・11テロ」は、オサマ・ビンラディンをリーダーとするアルカイダという国際テロ組織の犯行だと、「敵の姿」がはっきりしていました。いま本当に恐ろしいのは、もはやテロリストはアルカイダという特定の組織の統率をはなれ、著者が「勝手にアルカイダ」あるいは「アルカイダ星雲」とこの本で呼ぶ、アルカイダの思想をそれぞれの歴史・地理的背景がある各グループが我流に解釈して、アルカイダと思想は近くても遠いところで活動していることです。

今回のムンバイ同時多発テロは、「デカン・ムジャヒディン」と名乗るまったく知られないグループの犯行だと言われています。インド・パキスタン国境地帯であるカシミール地方では長く紛争が続いてきましたが、「カシミール過激派」のいくつかの組織はアルカイダとの関係がひじょうに深く、著者が「グローバル・ジハード主義のデビュー宣言」と定義する1998年2月のビンラディンとザワヒリによる「ユダヤと十字軍に対する世界イスラム戦線」に署名した5人の中にカシミール過激派の名前もあったと、この本で指摘されています。

からまるはこの本の原稿を読んでいたおかげで、どれくらい事件の理解がしやすかったか。まだ未解明のことが多いとはいえ、マスコミ報道はこの本のレベルに追いついていないのでは?

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

ロナウド.jpg「フランス・フットボール」誌が主催する今年のバロンドール(サッカーの世界最優秀選手)に下馬評通り選ばれたのとちょうど同じ昨日、クリスティアーノ・ロナウド選手から写真エッセイ『MOMENTS クリスティアーノ・ロナウド自伝』のサイン本が届きました!

写真はサインしたときの模様のようで、ご本人の超ラグジュアリーな自邸とはずいぶん趣が異なった簡素な部屋。スタッフの事務所なのでしょうか。ともあれこのサイン本を、これからいろいろな形で読者の皆さんにプレゼントいたします。

折しも今月中旬、ロナウドは、世界のサッカークラブ王者決定戦、クラブ・ワールドカップにマンチェスター・ユナイテッドの一員として日本にやってきますね。もちろんからまるも見に行きたいんですが、ディミタール・ベルバトフ・ラブなからまるには熱心なマンUファンからベルバトフに罵声が飛びそうなのがイヤで行きません(ー'`ー;)。ましてやカルロス・テベスがベルバトフにポジションを奪われて移籍の可能性なんて報じられると、働き者好きのファンからますますブーイングが浴びせられそうです。たぶん気のせいなのでしょうが、ロナウドもパスを出すのはウェイン・ルーニーばかりで、ベルバトフには

「オマエはゴール前でおとりになってればいいの! で、ボールを持ったらオレ様にパスを出すの!!」

と言わんばかりの態度なのが心配です(からまるの脳内妄想なので本人がそう思っているかどうかは知りませんよ)。

282019-1.gifこんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

からまるが昨日、神田昌典さん勝間和代さんの『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』(ダイヤモンド社)でピーター・センゲさんほかの『出現する未来』が誉められていたぞとあんまり騒ぐものだから、なんと重版が決まりました!

2006年5月末に出した本なので、なんと2年半ぶりですよ。からまるが今まで作ってきた本の中でも、2年半ぶりは記録です。部数はわずか1000部なんですが、でもこれは本当にうれしいヽ(^。^)丿人生捨てたものじゃないですね。

重版になった真相は、あちこちの書店さんが『ビジネス書100』に掲載された本を集めて売っているからなのです。『出現する未来』にも注文があったのですが、何せまったく在庫がなく、完全に品切れしているので、出荷数を確保するために作ることになりました。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

本当にからまるはうかつ者だなあ、と思いました。仕事でもプライベートでも滅多に誉められたことがないくせに、たまに誉められたのに気がつかないなんて<(_ _)>

1ヵ月以上前に出た神田昌典さん勝間和代さんの『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』(ダイヤモンド社)で、2006年5月に出した『出現する未来』(ピーター・センゲ、C・オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティー・スー・フラワーズ著、野中郁次郎監修、高遠裕子訳)を、神田さんが「未来を見通す力をつける6冊」に「今後10年の潮流をなすマネジメント論」として取り上げて下さっていたんです。

 

「その会社なり組織の構成員が自分の内面を深く掘り下げ、内面を理解したら、そこに様々な可能性が生まれる。その可能性のうち1つを選択することによって未来は生まれる。つまり未来は論理的に作り上げていくものではなく、こうしたプロセスをたどった結果として出現するものなのだ」(中略)

「もちろん方法論はまだ実証していく必要はあるだろうが、論理的なフレームワークはさすがと思わせる。おそらくこの本をきっかけに、いままでとはまったく違うマネジメント論が、これから10年で急速に進むと思う。だから自分自身が高度な経営者になろうと思うなら、この本はぜひ読んでおくべき。何しろこの1冊で経営スタイルがまったく変わるのだから」

 

うーむ、刊行して2年半近く経って、やっと認められたなあ(≧∇≦)

からまるにとって『出現する未来』は思い入れがある本なのです。4年以上前ですが、「学習する組織」というコンセプトで何冊も本を出して話題になっていたマサチューセッツ工科大学講師のピーター・センゲさんの新しい本はないのかと、当時、アメリカのランダムハウス社に出向していた後輩に問い合わせていたところ、

「からまるさん、ありますよ。しかもランダムハウスからもうすぐ出すんです。でも、とっても変わった本のようですよ」

と返事が来たのです。うーむ、なんと微妙なレスポンス。

取り急ぎ、本ができる前にセンゲさんがかかわるSoL(Society for Organizational Learning)という組織からテキストを有料ダウンロードしてみました。たしかに変わっている。理論的な文章からなる章のあいだに、センゲさん他3人の自由なトークを中心にした物語の章が挟まっているのです。

章の見出しも「レクイエム・シナリオ」とか「結婚式」とか「宇宙との対話」とか、経営学の本としてはあり得ない言葉が次々と登場します。「学習する組織」について書いた主著『最強組織の法則 新時代のフレームワークとは何か』(徳間書店)はもっと経営理論書っぽかったのに。でも面白そう!

しかし、その後、この変化は西欧的な知に行き詰まり感を抱いた著者たちにとって自然な思考プロセスだったことがわかったのでしたが、まあ内容のことはまた改めて触れるとして。。

ニューヨークにいる後輩と連絡を取り、版権獲得。2005年のゴールデンウィークには、休暇でニューヨークに行ったときに、著者の代理人(あの『2001年宇宙の旅』ほか伝説的なSF作品を多くこの世に送り出した大物エージェントでしたね)のオフィスに後輩と訪ね、あいさつ以外は全部、後輩に同時通訳させて本にまつわる情報交換をしてきました。

でもこの本、あんまり売れなかったんです。いい本なのだけど、わかりにくかったでしょうかね。でも、あんまり売れないわりには、読書家の方がたくさん読んで下さったようで、さまざまな読書会で取り上げられているという話をよく聞いたものです。

きっとその頃、神田さんも読んで下さっていたのですね。この本のことは他にもいろいろ語りたいことがたくさんありますので、またそのうち。

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