karamaru: 2009年2月アーカイブ

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

昨日は、ある著者の方からマクロ経済指標のいろいろな数字の見方を教わりました。数字というのは読む人が読むと本当に雄弁なものなのですね。

不況期を見比べる意味で、直近(昨年12月)までの1年と、ITバブルが崩壊した後で、りそな銀行の国有化に至る金融危機が始まる前の不況期だった2002年11月までの1年の数字を見たのですが、なるほどねー。

2001年度の有効求人倍率は0.56、完全失業率は5.2%とたしかに悪いですね。半導体集積回路生産高の前年比が2001年度はマイナス36.3%だったところにITバブル崩壊の爪痕が見えます。

しかし鉱工業生産を見ると、当時の製品在庫率が2001年度は111.6と高いことは高いですが、この数字が2008年12月は何と135.2になっているのです。そして、同じ月の生産指数は前年比マイナス20.8%で、これは2001年度で最悪レベルの2002年1月の前年比マイナス15.6%をとうに超えています。しかも2008年12月の集積回路生産指数は前年比マイナス36.9%と、ITバブル崩壊時水準になっているのです。

皆が「大変大変」と騒ぐのも道理です。

在庫については、大手メーカー各社がいま生産をセーブしている影響がそのうちあらわれるだろうということですが、問題は、製品在庫率が減っても生産指数が増えなければ、経済が縮小したままの状態が長期化することになってしまいます。根拠のない楽観に意味はないということを実感しますね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

昨夕は、経営コンサルタントの波頭亮さんが主宰する勉強会「21世紀文明構想フォーラム」の新装開店第一回があったんです。

どうして新装開店かというと、いよいよこの会を本格的にアウトプットベースに切り替えることになったからです。はい、からまるたちはやりますよ。これだけいろいろ難問百出の時代です。今後、切れ味のある処方箋とメッセージを形にしていきますので、ご期待下さい。

昨夕のメインスピーカーは経済評論家の山崎元さんでした。たっぷり2時間、じつにじつに中身の濃いプレゼンテーションでした。現在の金融危機の真相を、裏の裏まで知っている山崎さん以外あり得ない視点で解説してもらったのです。金融市場で、てんでバラバラに起きていると思っていたさまざまな現象が、一つに立体化されていくような体験を味わいましたよ。

あまりにもレバレッジが効き過ぎた金融市場というのは、恐ろしいものですね。そういう環境になると投資銀行マンは、1年2年単位の超短期の間に膨大な額のボーナスを獲得して人生の逃げ切りを図ろうとするため、とれるだけのリスクをとるのだそうです。

だって、損を出してもクビになるだけですが、大当たりしたら億万長者になれるわけですから、合理的な選択ですよね。もちろん、その後バブルが崩壊してもボーナスを返還するわけじゃなし。。(ー'`ー;)バブルで泣くのはつねに他人なのです。だから、、

 

「リスクは他人のフンドシの中で育つ」。

 

まさに名言。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

奥田英朗さんの中編集『ガール』を遅まきながら読みました。

30代キャリア女性たちがそれぞれ主人公の6つの小説からなっているのですが、どれもゴキゲンな小説ですね。こういうジャンルをオフィス小説というのでしょうか。ビジネス出版部でもやりたいな。

表題に出した「おじさんと女の子で、会社は回っている」は、「マンション」の中の一節。これは効いてますね。たしかにからまるも、おじさんになってからのほうが会社の居心地がよくなってきたような気がします。昨日、年齢は30代よりもうちょっと上のキャリア女性に紹介したら、完璧にツボにはまったらしく、しばらく笑いが止まりませんでした。

他にも名言続出です。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

今日の午後は、裁判員本を進行中の青沼陽一郎さんが初校ゲラの著者校を終えたので、タイトル会議を兼ねて長時間の打ち合わせをしていました(それで今日の書き込みはこんなに遅い時間になってしまったのです)。

さて、その結果、タイトルはどうなったのかというと、、

 

裁判員Xの悲劇――裁かれるのは誰か

 

先日しつこく書いたように、裁判員は、調書や法廷では本名で呼ばれず(たとえそれが誰がどう見ても和田アキ子さんであったり、木村拓哉さんであったりしても!)「符号」で呼ばれることになります。からまるが最高裁判所に再度確認したところによると、最高裁はこれこれの「符号」を使いなさいというルールを設けず、事件ごとに裁判官なり裁判官と裁判員の協議なりで自由に決めてよいということで、さらにその「符号」も、「本名ではなく、当事者間で区別がつくものであればよい」と、わりと広く想定しているようでした(だから本当に動物の名前だったり果物の名前だったり、はたまた有名漫画のキャラクターであったりしてもいいのでしょう)。

しかし象徴的な「符号」と言えば、やっぱり「X」でしょう。「裁判員X」というのは、日本人全員の裁判員としての符号という意味でつけました。

そして、その「悲劇」というのは、
・裁判員になりたくない人は、なってしまったことによって起こる悲劇
・なりたい人は、選ばれなかったことによって起こる悲劇
・国家の統制のもとに強制的に意識改革される見えざる悲劇
という複合的な不幸を意味しています。

そういう意味付けの結果として、ミステリー小説のようなタイトルになりましたので、それをフォローするために「裁かれるのは誰か」というサブタイトルを付けました。

「悲劇」という言葉に当の裁判所はどんな反応を示すのでしょうか。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

今朝は、ある大学の先生と打ち合わせをしてきました。その際、いろいろと雑談になったのですが、大学の研究室という場所柄からか、普段あんまり考えたことがない「学ぶとは何か」について、つい考えたのでした。

「学ぶ」というのは、まずは知識を詰め込んで物知りになることでしょう。でも、どんな知識を学ぶかは、それを学ぶ前提が必要ですよね。たとえば、経営に携わる気がない人がMBAを取るために高いお金を出して必死に勉強しても仕方ないのだと思いますし、グローバル・マーケットを学んだ人は、今後世界的に保護主義が台頭してきたらアタマの切り替えに苦労することになってしまうかもしれません。

ということは、「何を学ぶかを学ぶ」ことが、すごく大事になってきますね。そこを間違えると、人生の設計も、時代の先頭に立つこともできません。

ここ数年続いた勉強本ブームは、何でもいいからとにかく学ぶ技術を書いたものが中心でした。これからは何を学ぶべきかを勉強する本が面白いかもしれないと思って、研究室を後にしたのでした。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

先々週の週末、からまるは奈良に行っていました。奈良公園の鹿を見た覚えがあるので、かなり小さな頃に行ったことがあるのは確実なのですが、いつ、奈良のどこに行ったのかさっぱり記憶がないので、はじめての奈良と言っても過言ではなかったのです。

東大寺.jpg写真の東大寺、興福寺、春日大社。興福寺の国宝館は、まるで公立中学校の理科展示室のような素っ気なさですが、阿修羅像はじめ内容が素晴らしいのですね。京都よりも奈良のほうが好きな友人がいて、その気持ちがわかる気がしました。

と思っていたところ、先日芥川賞を受賞した津村記久子さんの『ポトスライムの舟』の舞台が奈良なんですね。主人公の友人が離婚して、奈良の主人公の家に一時同居するのですが、その離婚した「りつ子」さんと、幼稚園に通っている娘の「恵奈」ちゃんが、奈良をネタにするやりとりが楽しいです。

――「夏が終わっても住んでいた家に戻らないこと、幼稚園を変わることについて、恵奈が何度がりつ子に質問しているところに遭遇したが、りつ子は、奈良公園のシカさんが恵奈ちゃんといっしょにいたいからなんよ、などと言いくるめていた。恵奈は、そうなんかー、と言いつつも腑に落ちない様子でいたが(後略)」――

 

そ、それはムリやろ(ー'`;

 

――「(前略)(興福寺の)五重塔が見えてくると、恵奈は興奮して、足早になったり、しまいには小走りになったりした。もう何度も見ているはずだが、やはり心が躍るらしい。お母さんは何階に住みたい? とりつ子に訊いていた」――

うーん、いいですね。奈良に行く前に読んでおけばよかったなと、激しく後悔しているところです。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

昨日ここに書いた青沼陽一郎さんの本のタイトルをどうしようか、じつは目下悩んでいます。昨日、装幀をお願いしたデザイナーさんに、けっこうきつめのスケジュールを言ったところ、

「うーん、タイトルが決まればすぐにできそうですけどね」......

そりゃそうですね<(_ _)>。ということで、昨夕急遽、青沼さんをつかまえてディスカッションしたのです。

裁判員制度について書いた本ですが、裁判員というのは誰でも(著者もからまるも)なる可能性があるわけですから、たとえば「政治家」とか「中国人」とか、からまるにとっては「女性」とかとちがって、完全に客体化された対象とは言い難いですね。書く対象であると同時に自分もなるもの。では、もし自分が裁判員になったら何と呼ばれるのだろうという議論になりまして。。

「裁判員は裁判所でなんて呼ばれるんですか」

「本名で呼んではいけないから、裁判員一号、二号......と呼ばれるらしいよ」

 

「裁判員一号」......(ー'`ー;)

 

なんかモノ扱いですね。「人間なんだから番号で呼ぶな! 名前で呼べよ!!」と怒り出す人がいそうです。裁判員は6人ですから、「裁判員一号さん」とか「四号さん」ならまだいいけれど、「二号さん」はどうかと。。

そこで裁判所にちゃんと確認しようということになり、さっきからまるは最高裁判所の広報ご担当の方に電話して訊いてみました。すると......。

「事件ごとに、裁判官が考えるか、裁判官が裁判員と協議して考えて、符号で呼ぶ」

ということで、法律や規則での一律な決めごとはないそうです。裁判員法では、第二十六条「裁判員等選任手続調書には、次に掲げる事項を記載しなければならない」として、その第一項第十五号に「裁判員及び補充裁判員の氏名並びに公判調書、刑事訴訟規則第三十八条の調書及び検証調書に記載されるべきこれらの者の符号」とあるので、こうした調書類に書かれる本名にかわる符号で裁判所内では呼ばれることになるのだそうです。

 

符号......(ー'`ー;)

 

『広辞苑』にはその意味の①として、「しるし。記号。あいじるし」とありますから、6人の区別ができれば名前でも数字でも何でもいいのでしょう。6人ということは「甲乙丙丁」とか「東西南北」はないでしょうから、まあ「一号、二号、三号、四号、五号、六号」と数字を使うか、「アイウエオカ」「イロハニホヘ」とか(6人だと五七調になじみませんね)。

でも、荷物か何かではなく人間ですから、どう呼べば区別しやすいかよりも、どう呼ばれたいか、どう呼ばれたら不愉快か、も考えないといけないと思います。女子だったら「私はネコがいい!」と言い張るかもしれません。そうなると、

「ネコさん、イヌさん、クマさん、ライオンさん、ゾウさん、ペンギンさん」

もアリということになるのでしょうか。実際の運用が待たれますね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

昨夜は昔なじみの経済ジャーナリストさんと浅草の洋食レストランで業界四方山話に花を咲かせました。出版市場はどんどん小さくなっているのに、出版業界で働く人間は逆にどんどん忙しくなるばかり。そんな苦労話をかわしながら、ふとからまる思いました。こんな状況で「裁判員」になったらどうしよう......。

この5月から裁判員制度がスタートするのは周知の通りで、ひょっとしてこれをご覧の方の中には、すでに「指名」のお知らせが届いている方がいるのかもしれませんね。

今日、無期懲役の一審判決が出た江東女性殺害事件の公判では、検察側が詳細なバラバラの遺体写真などを証拠として提出し、遺族関係者の方が耐えきれずに一時法廷から出られたことが報じられました。裁判員になったら、そういう証拠にも立ち向かわなければいけません。法曹界には、あまりに残酷な写真などの提出には裁判員に対する配慮があるべきだという議論もあるようですが。。

裁判員制度スタート直前という視点で今回の江東女性殺害事件の一審判決を見ると、まず、まるで裁判員制度のシミュレーションのように重大刑事事件をスピード審理していく裁判の運営には、裁判は時間がかかるというのが常識になっていた法学部出身のからまるには、ちょっとした驚きですね。それと、こればかりはじっさいに裁判員制度の運用が始まらないとわかりませんが、これほど残酷な殺人事件に対しては、裁判官はともかく少なくとも裁判員のあいだでは、無期懲役よりも死刑の判断が増加するような気もします。

そういったモヤモヤっとした疑問にペンで斬り込んだノンフィクション作家の青沼陽一郎さんの本をいま準備中です。青沼さんの執念の調査ではじめてわかった、この制度の根本的ないかがわしさもたっぷり書かれています。「それでも裁判員やりますか?」と言いたくなってしまう実態(いやもちろん正当な理由なくして裁判員は断れないのですが)。その話はまた、追々。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

午後、エディトリアル・デザイナーさんのところへ打ち合わせに行ってきました。表紙周りのデザインを依頼してきたのです。

その方は大きな事務所から独立したばかりとあって、部屋の中はまだ物が少なく空間があるので、ソファでも入れようかと考えているとか。でも、ソファを入れたら最後、もしそこで寝るクセがついてしまったら家に帰れなくなるでしょうね。デザインの仕事は、手を動かしている作業時間だけでなく、イメージを考えている時間が長いので、どうせ夜通しエンドレスで考えたくなったら、すぐに作業できる仕事場にいたほうがいいに決まっています。こうして家に帰る日が一日また一日と減っていき......となるんです。

だからこの方も、独立するにあたって、いくらコスト高になっても事務所と自宅は分けなさい、と仲間にきつく言われたそうです。いいアドバイスですね。

そういえば、からまるがいるフロアにも、深夜に応接セットのソファで寝ている人間がときどきいます。それを見ると、どうもそこで打ち合わせをする気が失せてしまいますね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

「高まる不安、骨太の経済書が人気」と毎日新聞が報じています。大阪・梅田の書店さんでは、竹森俊平さんの『資本主義は嫌いですか』(日本経済新聞出版社)や中谷巌さんの『資本主義はなぜ自壊したのか』(集英社インターナショナル)がよく売れているのだとか(ビジネス出版部の本は入っとりませんが(ー'`ー;)。

長く経済書に携わっているからまるから見ると、ものすごくデジャビュ感がありますね。

からまるが経済書の編集を始めた1990年代前半は、それこそ「資本主義」とか「大国日本」という文字が表紙に躍るような本が大人気で、よく売れましたね。冷戦が終わって、ポスト冷戦の「新しい世界秩序」という言葉が生まれた頃でした。バブルが崩壊したり、自民党が下野して55年体制が崩壊したりと、いったい日本はどうなっちゃうのかという不安にかられて、激変する世界を読み解くのに皆必死だったのだと思います。

それ以来のことではないでしょうか、タイトルに「資本主義」とある本がベストセラーになるなんて。アメリカ発ではありますがバブルが崩壊したのも、自民党が「歴史的使命は終わった」と言われているのも、あの頃とソックリです。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

215221-2.gifのサムネール画像「ヨーガ行者の王」成瀬雅春さんの『死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる』がアマゾンさんで何度か売れ行きベスト100にランクインしています。人気に火がついたようですね。ご購入されたお客様には感謝いたします。

けれど。。

またしても今、品切れ状態です。。

本当にすみません。

一週間くらい前に書いたように、当方の重版が遅れて品切れになる場合もあるのですが、たっぷり在庫があるのにアマゾンさんで長いあいだ品切れになるケースが、最近よく見られます。ビジネス出版部さえ最近出した3冊がそうなのですから、他は推して知るべし。流通でひじょうに多くのミスマッチが起こっているのではないかと推察します。

出版各社がアイテム数を激増させているからでもありましょうが、アマゾンさんの仕入れ能力が劣化しているとの周囲の噂もあります。流通のミスマッチをなるべく防ぎ、返品を減らしてムダをなくすために部数を絞っているのに、かえってミスマッチが増えているとしたら、出版業界はますますシュリンクするばかり。何のために部数を絞ったのか全然わからなくなってしまいます。

282064-1.gifのサムネール画像こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

マザーハウス社長の山口絵理子さんが、テレビ東京の開局45周年記念番組『奇跡のキズナ~1+1=無限大』(3月13日金曜日の21時から23時30分放送予定)に出演するそうです!

途上国で活躍する方々を取り上げた番組で、現在のところ、山口さんの他にグラミンバンクのユヌスさん、ウガンダ国連事務所の女性局長が取り上げられる予定ということです。楽しみですね。今からわくわくしてきました。

この機会に、山口さんの著書『裸でも生きる』を重版しました。もう講談社の倉庫にも空っぽだったのです。2007年9月の刊行以来売れ続けて、とうとう7刷まできました。皆さん、どうもありがとうございます!!

215223-2.gifのサムネール画像のサムネール画像こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

毎週水曜日21時から放送中のTBS系テレビ番組「水曜ノンフィクション」。明日11日放送予定の「カメラは見た!"婚活"最前線」に、『また会いたくなる人 婚活のためのモテ講座』の大橋清朗さんの活動を追ったドキュメント映像が登場するそうです。

からまるも見るのが楽しみです。たまたま明日は21時すぎまでサッカーのワールドカップ最終予選の山場の試合(オーストラリア戦)があるのですが、試合内容次第では何のためらいもなくTBSにチャンネルを変えるつもりです!

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

書影_好きを極める.jpgのサムネール画像週末は大阪に行ってきました。以前に、『内藤忍の「好き」を極める仕事術』のタイトルを、著者の内藤忍さんがご自分のブログで募集したことがありました(連動して、からまる日記でもやりました)。そのタイトルをずばり考えていただいた読者の方を内藤さんがお気に入りのレストランにお招きするという企画に、じつはからまるも乱入したのです。読者のYさんという方が大阪在住の方だったため、場所は大阪で、しかもミナミの串揚げ専門店。どんなお店だったかは、内藤さんのブログをご覧いただくとして。。

Yさんにお話をうかがって、編集者として改めていろいろと考えさせられました。その一つ。

からまるは2見開き(つまり4ページ)を一つの単位に考えていて、ポイントになることが1ページ、そのポイントの説明に最大3ページが費やされるくらいが読んでいてちょうといいペースだろうと思っていました。言い方を変えると、小見出しが3ページに一つ立つくらいが読みやすいのだろうと考えていたのです。

しかし、そうではないそうです。次の見開きに移ったらポイントがわからなくなるような書き方ではダメだというのです。

1見開きに一つの項目で構成する本(見開き単位の構成といいます)がビジネス書の定番としてあるのですが、なるほどそれが定番化した理由がよくわかりました。

もっともこれは、ポイントの数を増やせばいいというわけではなく、一つの大きなポイントをいくつにも細かくわかりやすく分解して、たくさんのポイントに細分化するということなのでしょう。また、その細分化されたポイントは、ロジックを分解するものだけでなく、面白いエピソードとか、理解が進む比喩とか、他の例証とかに振り分けたほうがいいのだろうとも、皆さんと話しながら思ったのでした。

お二人とも、どうもありがとうございました!

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

時節柄、リストラにおびえるからまる。今から何か準備せねばと、つい村上憲郎さんの『村上式シンプル英語勉強法』を手に取ってしまいました。

「村上式ってなんだ?」と思ったのですが、村上さんはGoogle副社長兼日本法人支社長さんとか。当然、若い頃から英語ぺらぺらかと思ったら、英語の勉強を本格的に始めたのは31歳からとおっしゃいます。この肩書きとのギャップがいいですね。そういう方が書いた本なら、からまるでも取っつきやすそうだと思いますし、「英語は二台目の自転車」というまとめ方もうまいですね。

もちろん、毎日6時間かけて1万語の単語を眺めろとか、たいていの英語勉強法と同様、それは普通のサラリーマンにはちょっとムリという話もあります。でも、それが逆に信頼性を増しますね。

「村上式」勉強法に効果的な関連書も多く紹介されていて、不肖からまるも2冊ほど買いました。同時に『オバマ演説集』も買って、付録CDをiPodに入れて通勤中に聞いています。もっともこれは悪友に、「ここにもいたか、オバマ野郎」と、格好のネタにされてしまいました。。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

ここ最近出した上野泰也さんの『「依存症」の日本経済』、大橋清朗さんの『また会いたくなる人 婚活のためのモテ講座』、成瀬雅春さんの『死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる』が、いまこれを書いている時点でアマゾンさんで品切れです。ご購読を予定されている皆さんには、たいへん申し訳なく思っています。

当方が重版を決めるのが遅かったせいもあるんですが、それにしてもアマゾンさんも、もう少しケアしてほしいなあ。扱うアイテムがどんどん膨脹している事情があるのかもしれませんが、せめて新刊くらいは。。。(ー'`ー;

ビジネス出版部の本はアマゾンさんでいつもよく売れているんですし、ね。

282087-1.gifのサムネール画像こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

これも時代の反映なのでしょうか。昨年11月に出した『世界一の障害者ライフサポーター』の著者で、障害者に特化した人材紹介会社ジョイコンサルティング社長の木村志義(もとよし)さんのことが最近あちこちで取り上げられています。

先週は「週刊現代」のワイド特集の記事(まあこれは社内ですが)。そして今週は昨日の朝日新聞生活面の記事。さらにさっき郵便で届いた「中小企業家しんぶん」の本の紹介欄。

企業の法定障害者雇用率は1.8%。朝日新聞の記事によると、昨年はこの数字が1.59%まで上昇したそうですが、企業数で見ると法定雇用率に達している企業は半数に満たないそうです。各社が雇用を収縮させている中、障害者雇用はどうなっていくのか、今後議論を呼びそうですね。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

215154-2.gifのサムネール画像「選択」2月号に興味引かれる見出しが2本ありました。その一つ、「「公安警察」は再起できるか」には、松本光弘さんの『グローバル・ジハード』が取り上げられています。曰く、、

「昨年暮れから年明けにかけて、「公安警察本」が相次いで出版されたが、なかでも現職のキャリア官僚で、警察庁公安課長を務める松本光弘氏が対テロ戦の最前線を描いた『グローバル・ジハード』は話題を呼んだ。しかし、内外のインテリジェンス関係者から冷ややかな声も出ている。(中略)日本のテロ対策の具体策や、レベル・評価に通じる情報など、手の内を読まれかねないからだ」

ずいぶん熱心に本の内容をチェックされた「内外のインテリジェンス関係者」の方々がいらっしゃるようです。ひょっとして今頃は、その方々によって各国語に翻訳され、海外で回覧されているのかもしれませんね。

もう一つは、「出版社の大半は生き残れない」。いまは不況というより、「社会構造の文明史的な大変化」の時代。「本や雑誌が近代日本の社会に占めてきた特権的な地位が失われ、それが恒常化してしまったのだ。(中略)いま出版界にもとめられているのは、そのことを冷静に認めた上で先を考える知恵と度胸なのではないか」。

はい。まことにごもっとも。この記事の筆者は、文芸誌に詳しい、やや年配の方かとからまるは推察いたしますが、この記事が「選択」誌に掲載されるからには、そういう時代を迎えた「選択」編集部の覚悟というものを聞いてみたい気がします。

こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

早いもので、ついこの間まで正月だと思っていたものが、今年ももう2月に入りました。年明け早々の「初荷本」3冊のうち部数が少なめだった2冊に早々に重版が決まり、今年はいい調子でスタートできました。

先週出した成瀬雅春さんの『死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる』も好調な出だしなんですよ。本の巻末に収録した対談相手の苫米地英人さんがブログで「宇宙人がどうやって地球に来るかなど楽しい対談だった」ヽ(^。^)丿と紹介してくださっています!

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