もし「平成20年史」が書かれれば、主人公は小沢一郎民主党代表。

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こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

時事通信社解説委員長の田崎史郎さんに新刊の『政治家失格 なぜ日本の政治はダメなのか』(文春新書)をお送りいただきました。どうもありがとうございました。

田崎さんが知る歴代の総理や大物政治家が描かれますが、やっぱり田崎さんと言えば気になるのが小沢一郎民主党代表とのことですね。この本でもやはり小沢代表にもっとも多くのページを割いていて、滅法面白いのです。

田崎さんは小沢がまだまったく注目されていない頃からずっとサシの付き合いを続け、小沢にもっとも食い込んだ記者と見られてきました。その関係が壊れるまでの事情を書いて小沢一郎という政治家の仮面をはがした田崎さんの「小沢一郎との決別」(『文藝春秋』1994年10月号)は衝撃的でした。じつはからまるは、それより少し前に、田崎さんの先輩に当たる大物記者の方から田崎さんを紹介されたのですが、その先輩記者でさえ「オフレコの掟を破った」と言っていい顔をしないくらい、政界とマスコミでの田崎さんへの風当たりは強いものでした。

もちろん内情はいろいろ大変だったと推察します。今回の『政治家失格』には、「小沢一郎との決別」を文藝春秋の編集部に出す前に奥様に読んでもらったところ、「あなたもこれでおしまいね」と言われたというエピソードが登場します。

でも、当時のからまるの目には、田崎さんはそういう騒動からわりと距離を置くように恬淡として、変わることなく取材や執筆に腕を振るっておられるように見えました。「オフレコだろうと国民にとって重要な政治家の実像を書くことに何の問題があるのか」という考えの軸はブレなかったのだと思います。『政治家失格』を読むと、時事通信社に入った頃からけっこう腹が据わっているタイプであることがよくわかりましたが。。

小沢一郎が、ちょうどアメリカ大統領バラク・オバマと同じ47歳で自民党幹事長に就いて政界の中枢に躍り出たのが1989年(平成元年)8月。以後、この政治家はずっと中枢にい続け、政権交代で総理大臣に就く可能性がもっとも高い政治家になりました。「平成20年史」という本が書かれるなら、その主人公の一人はまちがいなくこの人になるのでしょうが、検察の捜査の影響がどう出るのか。「平成20年史」の新たな山場に来ているのかもしれませんね。

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このページは、karamaruが2009年3月18日 17:43に書いたブログ記事です。

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