青沼陽一郎さん『裁判員Xの悲劇』発売前々夜の超プチ祝宴!

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こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。

苦難の力作『裁判員Xの悲劇 最後に裁かれるのは誰か』発売を翌々日に控えた昨晩、著者の青沼陽一郎さんとたった二人で祝宴をしました。場所は新宿歌舞伎町ど真ん中にある小料理屋です。

214900-2.gif振り返ってみると、もう1年以上前に、同じ小料理屋で、どんなふうに書けばいいのか二人で議論したものです。あの頃は、8月末には本が出る予定で進めていたのですが、なんだかんだでこの時期になったのでした。

目算狂いの原因の一つは、裁判員制度というものがまだ始まっていないのに、そのノンフィクションを書くという計画自体が意外と大変だったという、考えてみれば当たり前の事実に気づくのがちょっと遅かったことでした。この本でいちばん最初にできた原稿は、第一部にある「裁判員シミュレーション」で、文字通り、もしあなたが裁判員になったら何が起きるかを書いた部分でした。現実に始まっていない制度なのでシミュレーションで書くしかないわけですが、最高裁が細かい変更をひんぱんに行うので、なかなか決定稿にならず、結局、校了直前まで直し続けたのもこの章だったのです。

原因のもう一つのは、読者の皆さんが裁判の知識をどれくらいお持ちなのか見当がつかなったことです。からまるも以前、担当した雑誌の記事を名誉毀損で某社に訴えられて証人になるまで、裁判の実務についてほとんど知りませんでした(これでも法学部卒業なのですが)。ましてや裁判員が審判の対象とする重大刑事事件、つまり死刑か無期懲役かを判断するような事件に巻き込まれたことがある方は、日本人全体から見ればごく少数だと思うのです。その前提で、裁判のしくみをどこまで書けばいいのか、なかなか定められずに苦労したと、青沼さんは述懐していました。

しかし天は微笑むもの。作業の遅れで、かえっていいタイミングでの出版になったと思っています。やっぱり新しい制度は直前にならないとリアリティが湧かないですもんね。

そんなふうに仕事を振り返りながら、二次会に行きました。歌舞伎町一丁目一番地、ゴールデン街の行きつけのバーです。

じつはかれこれ2年くらい前に、からまるはこのバーで青沼さんと出会ったのです。青沼さんの『帰還せず 残留日本兵六〇年目の証言』(新潮社)を読んでいい本だと思っていたところ、バーの隅っこにその本があるではないですか。訊くと店の常連だということがわかり、その後ここで呑む機会があり、本を作ろうということになった次第。それでこの夜、本を店にプレゼントしたのでした。

独特の感覚で素晴らしい装幀をしてくださったのは、若手の松昭教さん。著者の異常に細かい注文にも、よくついてきてもらえました。

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このページは、karamaruが2009年4月14日 14:07に書いたブログ記事です。

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