『道路独裁 官僚支配はどこまで続くか』が暴く小泉純一郎という政治家の犠牲者たち。

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こんにちは。講談社BIZのからまるです。

来週刊行の星野眞三雄さん『道路独裁 官僚支配はどこまで続くか』は、見かけは大人しいのですが、触ると火傷しそうなところがたくさん出てくるのです。

たとえば、先頃、政界を引退した小泉純一郎という政治家を、みなさんはどう評価しておられるでしょう。道路公団や郵政を民営化した改革者というのが最大公約数的なイメージなのかと思うのですが、この本を読むと、そういうイメージがガラガラと壊れていきます。

むしろ、小泉総理の「改革者」イメージを保つために、いったい何人の才能ある人たちと多大な税金が犠牲になったのか、読むと恐ろしくなるばかりです。

たとえば、旧建設省の道路局長、事務次官を経て道路公団総裁となった、別名「ミスター道路」こと藤井総裁は、当時の道路公団の「幻の財務諸表」問題での混乱で引責辞任するかと思ったところ、退職金を棒に振ってまでこれを拒絶したため、当時の石原伸晃国土交通大臣によって強引に解任されました。「しゃべったら死人が出る」という台詞や長時間の聴聞会などが当時のニュースでずいぶん取り上げられました。

そんな混乱を経てまで解任したあとに、小泉総理が任命した新総裁は、伊藤忠商事出身のいわば財界代表参議院議員。「経営力抜群の人」とマスコミに調子よく吹聴して、その人物を自らわざわざ議員の職を解いて新総裁に就任させたにもかかわらず、道路族議員や国交省道路局によって、かれらが受容できる民営化案に無理矢理「転向」させられたことを、小泉総理はまったく放置したのだと書かれています。

「小泉改革」を信じて総裁に就いたのに、これでは一体何のために議員を辞めたのでしょうか? これほどまでに壮大かつ無駄な人材の費消があっていいのでしょうか?

 

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このページは、karamaruが2009年9月 9日 19:24に書いたブログ記事です。

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