karamaru: 2010年3月アーカイブ

面接なう。

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こんにちは。講談社BIZのからまるです。

今日は一日中、新卒採用面接でした。今日までまだ大学三年生の皆さんの生まれは、1980年代後半ですよ。からまるはもう入社していた頃です。

最近は、ツイッターで「面接なう」とかつぶやく学生さんがいるそうですね。ひょっとして「就活」なんていうハッシュタグがあったりして。。

......ともあれ面接疲れで本日はここまで<(_ _)>

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

......と毎日毎日書いているくせに、その肝心の講談社BIZのネタがないぢゃないか(ー'`ー;)

と言われてしまえば、まさにその通りで、たしかに今年になってからは開店休業状態が続いていました。

 

しかし、、

 

間もなく休業は終わります!

いま続々とすばらしい原稿が集まりつつあるのです。先週くらいから、日夜、原稿を読む日々が続いています。のりたまも必死になって読んでいます。はっきり、波が来てますね。

早くお知らせしたい本ばかりですが、刊行は5月からになる予定。講談社BIZにも春が来ますよ。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日はテレビ朝日の名物番組「サンデープロジェクト」が最終回を迎えましたね。21年間続いたそうです。出演者やスタッフの皆さん、田原総一朗さん以外はおそらく全員代替わりしていると思いますが、本当にお疲れ様でした!

最終回は政党各党の党首討論でした。最後に21年間を振り返る中で、田原さんが「本当に申し訳なかったけど、宮沢さん、橋本さんは、この番組での発言がもとで総理を辞めることになりました」という趣旨のことを話したところ、それを引き取って谷垣現自民党総裁が「ずいぶん大勢の方がお辞めになりましたねー」と発言したのが印象的でした。それくらい勢いがある番組でした。

でもやっばり、この番組がいちばん輝いていたのは、京大教授の高坂正堯さんがまだ健在で出演されていらっしゃった頃ですから、冷戦が終わり湾岸戦争が起きて世界が揺らいでいた90年代前半だったと思います。からまるは毎週、欠かさず見ていました。翌朝に誰よりも早く面白い発言をした出演者に連絡を取って本の執筆を依頼するなんてこともしていました。冷戦が終わった当時は、それまで論壇やマスコミに登場していなかった人たちが、新しい時代の波に後押しされるようにして「サンデープロジェクト」や報道番組に一斉に現れました。「新人の時代」だったのです。からまるもまだピカピカの新人編集者でしたから、それが目映いばかりに新鮮でした。

本の著者の売り込みにもずいぶん行きました。当時のチーフプロデューサーの方は、まだ六本木の通称テレ朝通りにあった社屋で若造のからまるによく会ってくれました。たいていは不採用だったのですが、一度、新人著者の方の本を取り上げて出演させてくれたことがありました。その日は「見学にいらっしゃいませんか」という言葉に誘われてモニタールームに行き、終了後は全日空ホテルのレストランでの打ち上げに参加して田原さんに挨拶しました。後日、チームプロデューサー氏に改めてお礼を言うと、「あの本は田原さんと高野孟さんが面白いと言って取り上げられたんですよ」と内幕を話してくださいました。

でも、ここ数年の「サンデープロジェクト」は、時代が内向きになったのか新しく尖った人が登場することがなかったように思います。お馴染みのメンバーがお馴染みの話をしていたり、党首や政策責任者が国会対策のような話をしているように見えてしまい、新人発掘の場ではすっかりなくなっていました。番組終了の理由はいろいろあるのでしょうね。つい懐かしくなって、長々と書きました。

明日のラジオのお知らせです。

テレビ出演など最近メディアに登場する機会が増えた『バブルの興亡』の著者、徳川家広さんが、明日27日土曜日午後のTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」に出演します!

13時から14時55分までの2時間番組のうち、徳川さんが出演するのは14時から14時30分まで。久米さんとの対談をお送りするそうです。

お楽しみに!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

日夜、業界でニュースが飛び交う電子出版で、かなり具体的な動きが出てくるようになりましたね。

まず一つは、想隆社という新しい会社が創刊した、太宰治など日本の古典文学をKindleで読む想隆社文庫です。米国アマゾンのキンドルストアで、たとえば太宰の「ヴィヨンの妻」なら5.99ドルで販売されています。まだダウンロードしていませんが、うーん、いつの間に始まっていたんだろうかという感じですね。

ただ、想龍社文庫の作品リストを見ると、まだアイテム数が少ない上に、権利上の問題なのでしょうか作家の代表作がほとんど入っていません。ちょっとビミョーなラインナップになっています。

もう一つが、西和彦さんと池田信夫さんがベンチャーで立ち上げ4月からサービスを開始するというアゴラ・ブックスです。第一回の出版が西さんと池田さんはいいとして片山さつきさんというのが、またちょっとビミョーなラインナップですが、リンク先の本日配信のプレスリリースにある「著者によるダイレクト出版」というのがひじょうに気になります。リリースに曰く、、

――ダイレクト出版という形で、インターネットで広く著者を公募します。弊社にて審査し、質の高い原稿を電子化し、出版を行なってまいります。質の高い学術書も公募し、レフェリーが査読して電子化・販売してまいります。読者のみなさんの「復刊リクエスト」も募集します。

なーるほど、さすが。早速そう来ましたか。これは大いにお手並み拝見ですね。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

本当にからまるはなんてウカツな人間なのでしょうか。大ヒットのあまり『もしドラ』というニックネームまでついた『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海著、ダイヤモンド社刊)効果でピーター・F・ドラッカーさんの本が『マネジメント』ほか再ブームになっているというのに、講談社BIZには『ドラッカーの遺言』という、ダイヤモンド社以外では唯一のドラッカーさんの本があることに気づかないとは!

ドラッカーの遺言.gif『ドラッカーの遺言』は、若い日本人に向けてメッセージをお送り下さいというこちらの要望を聞いていただくこととなった2005年の晩夏、アメリカにドラッカーさんを訪ねた講談社BIZのスタッフがインタビューしたものを編集して2006年の1月に出した本なのです。

このインタビューが終わって間もなくの11月、ドラッカーさんは逝去されましたので、本当に最後の生の言葉となってしまい、その思いをタイトルに反映させました。文字の分量はそんなに多くありませんが、これがかえってドラッカーさんの分厚い本に挫折した方(失礼)に好評で、すでに刷り数は7刷になっていたのですが、昨日、遅まきながらの重版を決めました。

今回の「もしドラ」ブームを機会に、オビを4年ぶりに差し替えることにしました。からまるがヘッドコピーに書いたのは、

 

日本で一番わかりやすいドラッカーの本

 

本当にそうなのです。ドラッカーさんの思想を解説したり引用したりした本は、『もしドラ』はじめいろいろありますが、ドラッカーさん自らが若い読者向きにやさしくメッセージを伝えたという意味で、たんに文字量が少ないという理由だけでなく、『ドラッカーの遺言』はまちがいなくドラッカーさんの本で日本でいちばんわかりやすい、いちばんやさしい本だと思うのです。

来月前半には新しいオビの『ドラッカーの遺言』が出ますので、それがみなさんに好評であれば、ニューエディションの新書版を出してもいいのではないかと妄想しています。いま読んでも噛みしめたい言葉がたくさん詰まった本なのですから!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

ツイッターのハッシュタグの使い方もわからないからまるのことなので、グーグルブックスというものがあるのを昨日まで知らないでいたなんて、とてもコワくてまわりに言い出せないなと思っていたところ、実際は意外とそうでもなさそうなので、こうして安心して書き始めているのですが、さて、グーグルブックス。みなさんご存じでした? ここでグーグルさんのスキャニングの成果を見ることができます。

たとえば、10社以上の版元から本を出している苫米地英人さんを「詳細検索」で著者名に入れて検索してみます。「検索」欄の「すべての書籍」を選択すると、もちろんずらずらと本が出てきます。同じ苫米地さんの本をアマゾンさんで検索すると苫米地さんと関係ない書籍までヒモ付けされて出てきて、ちょっとうっとうしいのですが、グーグルさんのはすっきりしてますね。

さて、ここで「限定表示と全文表示」を選択すると、これが2冊に減ります。両方ともPHPさんが出している本ですね。どうやらPHPさんは自社の本をグーグルブックスで限定表示するのが社の方針のようです(全文表示はありません)。

中身を見ると、画面サイズと版面がほんのちょっとズレていたりして、「あ、本当にスキャンしたんだ」という感じなのがほほえましいです( ̄□ ̄;)。ただし印刷はできません。「限定」の範囲はバラバラのようで、苫米地さんの本は3割くらいしか閲覧できませんが、他の本には7割くらい読めるものもありました。

それにしても、PHPさんは販促のためにグーグルさんに許諾を与えているのだと推測されるのですが、その効果はいかほどなのでしょうか?

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

業界の人たちが異様に注目した昨晩のNHKテレビ22時「テレビ・新聞の未来を徹底生討論」をからまるも見ましたが、NHKが日曜の朝にやっている「日曜討論」同様の予定調和的な進行で、見事に食い足りない番組になってしまいました。「だからマスメディアはダメなんだ」という説を自ら証明してしまったような......なんてもエラそうにつぶやいてみたくもなります(しかしからまるはハッシュタグの使い方がいまだにわからない(ー'`ー;)ちなみにハッシュタグは、#nhk_media0322)。

一部の過激な言説を除けば、マスメディアとネットは対立構造にあるわけではないのに、マスメディア派に業界の協会組織の重鎮を、片やネット派に比較的若い現場の人や研究者を招くという、まるで世代間戦争が起きているかのような演出には唖然とさせられました。両者のあいだには世代間の壁があるのではなく、壁はおそらく既得権益であり、そのために保障されるマスメディアの社員の高給であり、またそれらを守るために起きる、「メディア」に対する期待からはずれた非合理な行動や姿勢(小沢一郎献金疑惑に見られる一方通行の報道やコストダウンを現場に転嫁する結果のクオリティの低下)がもっと問題視されてもよかったと思います。政治家のスキャンダル報道のあり方を公共放送で生討論なんて、やっぱりできなかったのでしょうが、それくらい具体的な材料がないとわからないと思うのです。

まあそんな内容であっても、ツイッターでの異常な盛り上がりを見ると、番組に出演されていた佐々木俊尚さんが著書『マスコミは、もはや政治を語れない』で書いた「アジェンダ設定力」をNHKはじゅうぶん見せつけたように思います。ツイッターをメールやファックスと同様に扱うところもまたNHKらしいという気もしましたが。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

慶應義塾大学教授の竹森俊平さんが講談社BIZから2006年4月に出した大著『世界デフレは三度来る』は、下巻のエピローグに「ドル紙幣は金か?」という問いを立てて終わるのですが、このエピローグに登場する主要人物としてからまるには忘れられない名前である、ブッシュ政権時代の財務次官で2003年から2004年にかけて日本の財務省が行った史上最大規模の為替介入のアメリカ側カウンターパートだったジョン・テイラー・スタンフォード大学教授の講演会に行ってきました(月刊誌「FACTA」創刊4周年記念フォーラム)。

というのも、からまるは最近の日本経済の奇妙さをテーマにした本を企画しようとしているからなのです。どこがどう奇妙なのかがわからないところが奇妙という、禅問答のような状態にからまる自身が陥っているので、自らの働かないアタマを整理しようと思ったのでした。

しかし、テイラーさんの講演自体は、会場にお出でになった竹森さんが質疑応答で鋭く質問して突っ込んだように、中央銀行が行う量的緩和に批判的というスタンスながらバーナンキFRB議長が進めてきたリーマン・ショック後の超急激なマネタリーベースの増加(ドル紙幣刷りまくり)を評価する内容に、からまるの理解能力ではアタマの整理どころかかえって混乱になってしまいました。

それよりも、テイラーさんの基調講演のあとに行われたパネルディスカッションのパネリストの一人だった財務省出身のエコノミスト、高橋洋一さんのプレゼンのほうがアタマの整理になりました。

そのトピックの一つが、10年物国債を元に算出した期待インフレ率情報であるブレーク・イーブン・インフレ率(その定義はこのウェブページで)が現在マイナス0.7の水準にあり(デフレ期待とでも言うのでしょうか)、主要先進国でこれがマイナスの国はなく、このことは、今後10年、日本でデフレが続くことを示唆しているのだそうです。もっと言うなら、10年後の物価が今の水準より10パーセント下がっていることもあり得るのだとか。

 

えーそおなの(ー'`ー;)

まだ10年も値下げ競争しないといけないの(ー'`ー;)(ー'`ー;)

 

とガッカリしているだけで終わってはいけません。

というのは、もしまだ10年も続くとしたら、この日本のデフレは、世界で起きているのとはまったく違ったデフレではないのか――が、これから考えるべきポイントのような気がしているからです。今の日本経済の不気味さの謎を、どなたか解明していただけないでしょうか。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨晩は一昨年の夏に刊行した『防衛疑獄』の著者、秋山直紀さんと和食とワインをお供に歓談しました。

秋山さんは、マニアックな方ならご存じの通り、一昨年、まさにこの本の原稿が完成した直後に東京地検特捜部に脱税容疑で逮捕され、そもそもそれは秋山さんが持っていた日米防衛人脈をルートにした専門商社から政治家に対する違法献金疑惑を捜査するための逮捕だったのですが、結局そんな事実はどこにもなく、秋山さんは税務処理の落ち度を一部認めて、ようやく一昨年末に釈放されたのでした。

どこにそこまでする必要があったのか釈放まで弁護士以外の接見が禁止されたので、からまるは校了に必要な作業項目を紙に書いて弁護士の先生の事務所にファックスで送り、それを接見後に先生から返事をもらうという、このブロードバンド時代にずいぶんまだるっこしい著者とのやりとりを強いられました。また、秋山さんが取調中に受けた、親族の身柄まで人質にとるような特捜検事の恫喝の一部始終は、産経新聞記者の石塚健司さんが『「特捜」崩壊』で生々しく綴っています。

からまるが秋山さんと会ってゆっくりお話しできたのは久しぶりでした。お顔の肌ツヤもよく、元通りの元気な話しぶりで安心しました。地検特捜部によって事務所を閉鎖させられ仕事を失ったのに、しかも事件とは関係ない事務所員は全員解雇という苦しい決断をさせられたのに、現政権の普天間基地移転問題の解決法を淀みなく議論するあたり、からまるのような気の弱いサラリーマンは圧倒されてしまうほどのたくましさです。一見、顔はコワイのですが、根っから明るいんですよね。ご自分をネタにできて、ちゃんとユーモアをわきまえていらっしゃる。本当に楽しかったですねー!

一方で、秋山さんの裁判は粛々と進んでいて、再来週の月曜日に一審判決が下される予定になっています。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

フィギュアスケートライターにしてJOC広報部ライター、そしてニコライ・モロゾフさんの『キス・アンド・クライ』の原稿作成をサポートしていただいた野口美恵さんが取材先のバンクーバーから帰ってきました。その帰朝報告を兼ねた呑み会を、『キス・アンド・クライ』の翻訳者である大野和基さんと昨晩したのです。

さすがに1ヵ月にわたって最前線に張り付いて取材されただけあって、野口さんはじつにいろんなことをご存じです。とくにフィギュアスケート選手たちのエピソードは面白すぎて、抱腹絶倒でした。フィギュアスケーターって本当に変わった人たち! その周辺にいる方々もやっぱり相当変わっている!!

ぜひ野口さんには「バンクーバー頂上決戦の真実」という本を書いていただきたいのですが、でもとてもデリケートなエピソードが多いので、刊行するのはちょっと無理ですかねえ。

フィギュアスケートはいよいよ来週のトリノでの世界選手権で今シーズンが終わります。最近、バンクーバー銀メダリストのエフゲニー・プルシェンコ選手がロシアのスケート連盟を大批判して物議をかもしているようで、予定通り世界選手権に出場すれば一波乱なしには済まない予感がします。まあそれはともあれ、シーズン終了後の来月にちょっとした計画を3人で立てました。実現しそうになったらご報告しますね!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

最近なんとなく、自己啓発系の企画が思いつきません。たんにアタマが悪いからに過ぎないからかもしれませんが、思いつくのは、もっとスピリチュアルなほうに座標軸が寄った感じなのです。思い切り振り切るところがないと、自分でも面白くないし、読む方もきっと面白くないだろうなと思うのです。

たとえば、目標を達成するとか、そのために交渉術に長けるとか他人の心理を読むとか、そういったノウハウやモチベーションの高め方が必要なのは、当然ですが目標がある場合です。でも最近どうなのでしょう。その目標そのものがわからない。目標って何か教えてよ――。

今からまるが読んでいる原稿にもそういう指摘が登場するのですが、今は、将来が不透明であることだけは確実に予測できるようになったようです。とすると、目標というのは、将来も確実に存在する自分の中にしかないのだと思います。だから、定まった目標を達成することではなく、目標を見つけること自体が自己啓発なのかもしれません。

からまるの周辺では、テレビドラマが話題になるなんて何年もなかったことですが、NHK大河ドラマの「龍馬伝」のことが寄るとさわると議論になります。とくに出版業界では「グーグルゾン」を黒船のように受け止める空気があるので、ますますなのですが、そんなことよりも、幕末の志士たちの、新しい時代の新しい目標に飢えているところが、今の時代とぴったり重なるように見えます。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先週金曜日は夕方から旧知の著者の方と打ち合わせをし、その流れで飲みに行きました。この方とはお付き合いを始めて長いので、いつもいろいろな話ができて楽しいことこの上ないのですが、この日はむしろ、ずっと忘れていた大事なことを思い起こさせていただきました。

その方は、人生のある一時期にそれまで着実に歩んでいたメインルートを外されるという大変ツラい思いをされたのですが、その方が最近出してベストセラーになっている本の版元も、メインルートの老舗から独立してできた会社なのです。お話を伺っていて、本の構成やタイトル作りで「世の中に一泡吹かせてやる」という波長がよく合ってベストセラーが出たのだな、と感じさせられました。

からまるも本造りにそれなりに長く携わってきて、仕事環境に恵まれてきたのはありがたいのですが、まだ本造りを始めたばかりの頃にはたしかに持っていた、反骨的な「世界の中心にコノヤローと叫ぶ」心がどこかに行ってしまっていたかもしれません。

本造りでこれを忘れてはいけませんね。だって読書というのは、自分の人生にも、社会の行方にも異議を唱えたいから行うことだと思うからです。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

キス・アンド・クライ表紙低解像度.jpgのサムネール画像のサムネール画像バンクーバー冬季オリンピックが終わっておよそ2週間が経ちました。フィギュアスケートで盛り上がった分、宴の後の一抹の寂しさを感じていたのですが、ニコライ・モロゾフさんの『キス・アンド・クライ』の翻訳者である大野和基さんが月刊誌の取材でニュージャージーの本拠地近くでモロゾフさんに会ったそうで、最新の様子を聞くことができました。

チーム・モロゾフでは、安藤美姫選手も織田信成選手も次のソチ五輪に向けた活動を早くも始めているようです。あのままでは終われないという思いが強いといいですね。

再来週にフィギュアスケートはトリノで世界選手権を迎えます。日本代表6選手は全員出ますし、メダルを争った選手も、男子のライサチェック選手とランビエール選手を除きすべてエントリーしていますので、あの熱い戦いがまた見られそう!

折しも今日、オランダのハーグで先行して行われているジュニアの世界選手権で、男子唯一の日本人選手である15歳の羽生結弦くんが合計216.10点で優勝したというニュースが飛び込んできました。02年の高橋大輔、05年の織田信成、06年の小塚崇彦以来途絶えていたトップ選手の登竜門での日本人選手の優勝です。これは本当にめでたい!

web用特捜崩壊.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨晩は久々に『「特捜」崩壊』の著者である産経新聞の石塚健司さんとゴハンしました。昨日ご紹介した佐々木俊尚さんの『マスコミは、もはや政治を語れない』にあった新聞不信の議論などをぶつけて、いろいろとお話を聞いたのです。面白かったですね。

思ったのは、石塚さんはもちろん、本の執筆でお付き合いいただけるクラスの新聞記者さんは、ひじょうによく事情が見えているということです。

石塚さんによると、いい記者の条件は、どれだけ多くの仮説をもって、それを取材対象者に当てられるか、なのだそうです。Aでないなら無理矢理A'でいくのではなく、BかもしれないしCかもしれないと考えられるかどうか。それは経験の質と量によるしかないのだと思います。仮説が少ない若い現場記者と、少ない仮説を当てられただけで記事にされてしまう取材対象者のギャップが、たとえば小沢民主党幹事長の政治資金問題報道などにつながっていくのかなと思ったのでした。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

編集者どうしが出会うところ、つねに話題で持ちきりのKindleとiPad(正確に言うとiPadの電子書籍リーダーアプリ)。最近では、Kindleは電子書籍リーダーとして先行してはいるもののiPadに駆逐されてしまうのではないかという予測まで耳にしました。なるほどー。

でも、なんか違う。もちろんiPadはまだ出ていないので、iPhoneユーザーとしての感覚から言うと、KindleとiPadは土俵が違うように思うのです。

KindleはたしかにiPadと同様、デバイスですが、一昨日、話題にしたKindle for iPhoneように、Kindleのユーザーはこれを自分のクラウド本棚にしています。Kindleでダウンロードした大量の本をiPhoneで持ち出して読んだり、自分や会社のパソコンで読んだりしています。Kindle for iPadというアプリもでき、Kindleの本をiPadで読むこともできるのでしょう。だから、デバイスであると同時にクラウド本棚であり、アマゾンはKindleを通じてクラウド書店になります。
 
一方、iPad(iPhone)の場合、クラウド書店はiTunesBookStoreになるでしょうが、iPadとiPhone、それらとUBSポートを通じて同期したパソコンに限定されるため(ですよね? iTunesBookStoreで買った本をKindleでは読めませんよね?)、クラウド本棚を簡単に引き出せる端末がKindleより限定的になるような気がします。
 
整理すると、アップル陣営は、iPadというマシンそのものの付加価値として書籍リーダーがあり、アマゾン陣営は、クラウド本棚の入り口としてKindleという書籍リーダーがあるということになるのではないでしょうか。
 
もろちん、カラーで見られるという点はiPadがKindleを圧倒してしまうと思いますが、からまるたちが作っているテキスト主体の本を読む分には、どっちがどっちに勝つといっても、あんまり意味がないような気がしてなりません。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

講談社の他の出版部から先々週出たばかりの新刊、『マスコミは、もはや政治を語れない』が面白いです。著者は、いまTwitterでも注目を集めている佐々木俊尚さんで、からまるも佐々木さんのツイートで激変のまっただ中のあるメディアの変貌を刻一刻と教えてもらっています。

じつは佐々木さんは講談社BIZで2008年7月に『インフォコモンズ』(情報共有圏)という本を出しています。あれから政権交代をはさんで、ブログ、SNS、Twitterを媒介にした情報の受発信は、大手マスコミとはまったく異なる生態系に変化しているように見えます。そして、新聞やテレビが発する情報の切り口が、どんどんアレレ?となっていくように見えたのは、たんにからまるが年をとったからばかりではないことが、この本を読むとわかりました。

たとえば、政権交代が現実となったときに新聞やテレビで起きた「新しい歴史がつくられた瞬間にその内部に立ち会った」的なジャーナリストたちの大はしゃぎに、からまるは失笑を禁じ得なかったものです。だって、小選挙区比例代表並立制が作った議席配分によるもの(得票率より大きな差が議席数につく)ですから、2005年に小泉政権が行った郵政選挙で自民党が大勝ちしたときに予想がついていなければ変ですよね。

そういう論点を『マスコミは、もはや政治を語れない』でもきちんと追いかけ、大騒ぎする著名ジャーナリストに乗っ取られた大手マスコミと、専門家によるファクトに基づく議論であふれたネットメディアの言論を多くの引用で対照させていて、読んでいて何だか胸のすく思いがしました。

佐々木さんは元々毎日新聞社会部の記者だったので、新聞・テレビとネットの両メディアのインサイドを知っているところに信用性があります。新聞・テレビの「アジェンダ設定力」への再評価、Twitterと政治の関係に対する警鐘にそれを感じました。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

Kindleはアマゾンでしか売っていないので、購入者がアマゾンのアカウントを持っていることは明白なため、アマゾンからKindle owner向けにいろいろなサポートメールが届きます。先日届いたメールは、こんな見出しでした。

FREE Kindle for PC and Kindle for iPhone

なんだ、そういうものがあるのか。無知をさらけ出すようですが、たしかにApp StoreにはとっくにKindleの無料アプリが準備されていたのです。さっそくダウンロードしてみました。そうすると、Kindleで買った本のみ、いつの間にか同期しています(取り込んだPDFファイルは不可)。画面がデフォルトの明るさだと光が強いように感じるので、設定で明るさを調整して少し暗くすると、Kindle本体ほどではありませんが読みやすくなります。

なんといっても、本を読むだけなら本体より操作がラクです。Kindleより軽いのはもちろんですが、スクロールが意外や横方向なので、指で左へ送るだけでページがめくれます。来たるべき縦書きの日本語対応版なら、きっと右へどんどん送って読めるのでしょうから、かなりめくりやすいかもしれません。

PC版のほうもダウンロードしてみました。こちらも不思議なことに、いつの間にかKindleで買った本が同期しています。マウスでテキストに直接何らかの操作をすることもできなければ、プリントアウトもできませんが、ページの枠が自由自在に広がるのが面白いですね。フォントの大きさも自由ですから、たとえばもっとも小さなサイズのフォントで、ページの枠(版ヅラというやつですね)を最大限に広げると、膨大な量の文字をいっぺんに読むことができます。こうなると、本を読むというより、からまるはよく編集作業中にするのですが原稿全体を見通すという感覚です。思わず赤字を入れたくなりました(ウソ)。
本日はさらにもう一ネタいきます!
g2vol3.gif

新ノンフィクションメディア『G2』の第3号が本日、発売となります。それを記念したシンポジウム「激論 デジタル出版の未来」」を明日の午後5時、東京の三省堂書店神保町本店で開催します!

以下、お知らせしますね。

【出演】

パネラー
萩野正昭氏
電子出版の専門出版社「ボイジャー」代表取締役
村瀬拓男氏
新潮社で日本初の携帯向け有料読み物サイト「新潮ケータイ文庫」などの企画を立案。
退社後、2006年に弁護士登録。

ゲスト
堀江貴文氏
元・ライブドア代表取締役社長

司会
石井光太氏
ノンフィクション作家。G2vol.3に「銃を持った子どもたち」を執筆

【日時】

2010年3月6日(土)  開場16:30  開演17:00

【会場】

三省堂書店神保町本店 8F特設会場

【参加条件】

三省堂書店神保町本店にて3月5日発売予定の『G2』VOL.3(1300円・税込)をご予約のお客様先着100名様に参加整理券をご用意いたします。店頭またはお電話にてご予約下さい。イベント当日は会場受付にて『G2』Vol.3を販売、整理券をお渡しいたします。
※お席に限りがございますので、お電話にてご予約の上、ご参加下さい。

【お問合せ】

三省堂書店神保町本店 1階 03-3233-3312(代)
刊行して1ヵ月で、松永修岳さん運の管理学 人生に「結果」をもたらす幸せの方程式』の3刷が決まりました! ご購読いただきました皆さん、どうもありがとうございます<(_ _)>

じつはこれから、弊社の会議室で松永さんのシークレットライブがあるんです。幸運シャワーを浴びてきますね!
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

いろいろなiPhone本に仕事効率化アプリとして紹介されているEvernoteをからまるもダウンロードしていて、アプリ版はとっくに日本語版だったのですが、同期するウェブ版は英語版だけでした。ところが、たまたまニュースサイトを見ていたら、今月から予定を前倒しして日本語のサービスを始めただそうですね。使いやすくなりました。

とは言っても、テキスト・写真・音声でノートをつくるというトリセツがいらないシンプルな構成、iPhoneからボタン一つでPCと同期する便利さは理解できるのですが、何に使えばいいのかがまだわかりません。取材が多い雑誌記者や顧客先を回る営業マンの業務管理などには向いているのかもしれませんね。

では、どうして使いもしないアプリのことが気になっているかというと、じつは、苫米地英人さんの『夢が勝手にかなう手帳』をなんとかアプリ化できないかと思っているからなんです。日常のスケジュールに夢実現プロセスを無理なく織り込んでいくのが『夢が勝手にかなう手帳』の基本コンセプトですが、たとえばそれをグーグルカレンダーのAPIを使わせてもらって作れないか、とか、妄想を広げている最中です。

苫米地さんのファンでプログラムやグーグルのAPIにくわしい方、もしよろしかったらご教示ください。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日、たまたま社内の社員食堂に行ってみたら、なんと「TABLE FOR TWO」がありました。先進国の過剰なカロリーを途上国の不足するカロリーに移転するというコンセプトで、カロリーを抑えたヘルシーメニューを社員食堂用に開発し、そのメニュー代のうち20円を途上国に寄付するプログラムです。早速、試してみました。

これを運営するNPO法人を設立した若い理事が小暮真久さんで、昨年春、『「20円」で世界をつなぐ仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)を出しました(ビジネス書大賞2010新人賞)。からまるも、この本でTABLE FOR TWOを知り、その斬新だけど泥臭い(?)アイデアに驚いたものです。こんな身近なところにまで浸透してきたことに、小暮さんの熱意を感じます。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日書いた文春新書(岩瀬大輔さんの『生命保険のカラクリ』)無料ダウンロードの話には続きがありまして。。

キンドルをPCのUSBポートにつなげると、PCにあるPDFファイルを読み込んでくれます。からまるもやってみました。キンドルをつなぐと「kindle」という外部フォルダがPCにできますので、その中の「ドキュメント」フォルダに『生命保険のカラクリ』のPDFを保存します。いったんキンドルの接続をはずしてホーム画面を見ると、いつの間にかpdfとアタマについたアイテムが、もちろん日本語に対応していませんが、表示されています。

文春新書キンドル.jpgこれをメニューボタンで立ち上げると、写真でご覧のように(深夜に撮ったので黄色っぽく見えてしまっていますが)、PDFとまったく同じデザインのものをキンドルで読むことができます。ただし、文字を大きくするなどのオペレーションはできません。画面にきっちり1ページ分表示されますが、ちょっと文字が小さい感じますね。

また、ページをめくる際も、PDF形式のせいか、いったん黒白反転するので、キンドルに適したフォーマットでないとめくりにくいようです。

まあそうはいっても、これで来るべきキンドル日本語版の視覚的なイメージが湧いてきました。からまるにとって初の「キンドルで読む日本語の本」にもなったのです。

本日ももう一ネタいきましょう!

10月に『バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか』を刊行した徳川家広さん(お名前どおり徳川家直系のお方です)が、明日3月3日のBSフジで20時~21時55分まで放映している「プライムニュース」に出演する予定です。

お馴染みの山崎元さん、小幡績さんとの鼎談で、テーマは二番底到来とバブルだとか。生放送なので、どんな危ない発言が飛び出すかわかりませんよ!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

最近、老舗出版社が相次いで「全文無料公開」を試みています。その一つが、角川グループ総帥角川歴彦さん御自ら著した角川ワンテーマ新書の『クラウド時代と<クール革命>』です。このウェブ・カドカワのページから全文無料公開版を、書籍発売日である3月10日までの期間限定で閲覧することができます。

期間限定と無料という点が、クリス・アンダーソン『フリー』の試みと同じですね。ただ、こちらの本は、いわゆる立ち読み形式で、ダウンロードしたものはマシンでしか読めません。保存できず、印刷して持ち運ぶことができないので、じいっとPCモニターをにらむしかなく、目が疲れやすくて、とてもこれで全文読むのはむずかしいですね。「クール」がちょっと古いかな、でもクラウドについて書かれた部分(第4章や第5章)はさすがに先を行っている経営者だけあってリアルで面白いな、という感じが掴める程度でした。ただし、購入してもいいかなとは思ったので、パブリシティとしてはイケるのかもしれません。

もう一つは、既刊書を全文無料ダウンロードさせる文春新書の試み、岩瀬大輔さんの『生命保険のカラクリ』で、この文春新書のページから性別と生まれた年代、メールアドレスを書き込むだけで取得できました。

こちらはPDFファイルで保存ができますので、かなりお得感がありますね。というか、どうしてこれを無料ダウンロードさせるのか、これでいったいパブリシティになるのだろうかという気がします。「はじめての既刊書全文PDFファイル無料ダウンロード」という話題性を著者と版元は得たのでしょうが、ではこの本や文春新書の販売底上げにつながるのか。まあ、からまるは日頃から原稿を普通紙に印刷して読んでいるので抵抗感がないだけの話かもしれません。

さて、講談社BIZはどうしましょうか。この2冊のその後の販売データを見て思案しないといけません。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先週木曜日のことです。旧知のからまる日記ウォッチャーにきびしく言われてしまいました。

「毎日、講談社BIZのからまるです、って書き始めているのに連日連日フィギュアスケートのことばかりって、ヘンじゃないですか!!? 講談社BIZはどうなったんですか!!??」

むーむむ。イタイところを衝かれてしまいましたね。

 

おかげさまでニコライ・モロゾフさんの『キス・アンド・クライ』が話題になり、オリンピックが終わってもしっかり売れ続けているのを見たところで、しばらく開店休業中だった講談社BIZにまつわる情報を今月からどんどんお送りしますね。

それで、こういうブログを作りました。たまたま見つけたんですが、「ブクログ」という、自分の好きな本棚をブログで作るものです。通常は読者としてお気に入り本を入れて感想や情報の交換をするのでしょうが、からまるは編集者として自分がこの日記を書き始めてから編集した本で構成しました。名付けて「からまるが編集してきた本の棚」

どうですか? 先月、スティーブ・ジョブズがデモンストレーションしたiPadの電子書籍アプリの本棚みたいですよね。

こうして自分が編集してきた本の表紙を一覧で見るのは、じつは初めてのことなので、いろいろな感想が湧いてきます。今後も1冊編集して出すごとにこの本棚に加わっていくわけですから、ここにある本に負けないものを作り続けなければいけないという気持ちになります。

もう一つ作ったのは、「からまる日記サッカー版」です。こちらは、からまる日記のレンタルサーバ屋さんであるロリポップが提供しているブログを使っています。フィギュアスケートはじっさいに本があるのでいくらでも書けたのですが、サッカーは無理矢理ワールドカップ関連本にした『オレンジの呪縛 オランダ代表はなぜ勝てないのか?』(デイヴィッド・ウィナー著)しかないので、サッカーについて書くときは別のブログにしたのです。Jリーグの試合がある週末を中心に、ワールドカップが終わるまでの期間限定で書き込みます。

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