『FREE』と『もしドラ』は足しても2で割れない。。

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こんにちは。講談社BIのからまるです。

『FREE <無料>からお金を生み出す新戦略』(クリス・アンダーソン)と『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』は、今年前半のビジネス書で話題・部数ともトップクラスの2つですね。本当にうらやましい限りです。

ところで、たまたま今週出た「文藝春秋」6月号の書評欄にある「今月買った本」に経済学者の野口悠紀雄さんが登場されていて、『FREE』や『グーグル時代の情報整理術』(ダグラス・C・メリル、ジェイムズ・A・マーティン)について書かれています。その中でおやっと思ったのが、次の一節。

 

「日本には、「知識が経済的価値を持つ時代がこれから来る」と言っている人がいる。何たる時代錯誤! 救いがたき見当違い! 知識が力をもったのは、知識が簡単には手に入らなかったからである」

 

大雑把な言い方ですみませんが、ポスト産業社会に移行すると工場やお金に代わり知識が資本になる、と大昔に説いたのがピーター・F・ドラッカーでした。知識は富を生み出す資源となり、じっさいにグーグルはその現代におけるチャンピオンだと思うので、それが今でも有効だとすると、ここで野口さんがおっしゃっている「知識」と、ドラッカー(あるいは野中郁次郎さんの名著『知識創造企業』)が定義している「知識」とはずいぶん異なります。

「簡単に手に入る知識=経済的価値などもたない知識」とは、野口さんの書評の文脈からいうと「ネットでいくらでも手に入るようになった知識(なのにそれを有料で売るなんて!)」とすると、富の資源になるのは、「知識」そのものではなくて、「知識」なんだけどそれを「使って加工する技術」のほうにあるのかもしれません。

ネットにはタダで手に入る知識があふれている。けれど、それをどう使ったら「資本」になるの? 『FREE』と『もしドラ』を足しても2で割れないけれど、そういう問いの延長で、負けない本を作りたいと準備しているところなのです。

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このページは、karamaruが2010年5月13日 15:52に書いたブログ記事です。

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