karamaru: 2010年6月アーカイブ

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日、ワールドカップ決勝トーナメント一回戦で、日本は強豪パラグアイと120分戦ってスコアレスドローに持ち込みましたが、残念ながらPK戦で負け、トーナメント敗退となりましたね。120分で点が入るチャンスがあったのに決められず、相手も相当焦りと疲労の色が濃かったのに、その戦いの結果を日本に引き寄せられなかったのは本当に悔しい。でも一方で、新しい目標が持てたとも言えると思います。今度の日本代表はどんなメンバーになるのでしょうか。

落ち目だったサッカー人気も今回で再浮上するのではないでしょうか。

前回大会のジーコジャパンがドイツで粉砕された後の数シーズン、サッカーは日本代表よりもJリーグのほうが注目されていたように思います。からまるがよく通っている川崎フロンターレの本拠地・等々力競技場は、スタジアムが狭いこともあるのですがいつも超満員。ここに新守護神・川島選手見たさの日本代表ファンが押し寄せたら、ますますチケットが取れなくなるなと余計な心配をするほどになれば、人気復活も本物でしょうか。

 

選手たちの健闘を称えたいと思います!

 

さあ、からまるは仕事仕事。秋は新刊で大変なことになりそうだ!!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

本日もビジネス系著者の方と打ち合わせ。なかなか筆が進まない様子なので、事情をお訊きしてきたのです。本業が多忙過ぎて時間が取れないが、なんとか捻出して書きたいのだとおっしゃいます。

こういう場合、からまるがお教えするネタの一つが、以前、ある有名作家の方にインタビューして聞いた次の話です。

 

「プロの作家とそうでない人を分ける条件は一つしかありません。毎日書くことです。一日一枚、毎日書けば、一年で365枚、小説が一つ書けるのです」

 

この方は、どんなに疲れていても、必ず書くことにしているとおっしゃいました。それが今なお、傑作を生み続ける力になっているようです。

この話をして、「なるほど」とおっしゃらない方はいません。今日打ち合わせた方も、そういう気持ちで先に進むといいのですが。。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

いま進めている仕事の資料として何気なくパラ読みしていた故池田晶子さんのエッセイ集『睥睨するヘーゲル』(1997年講談社刊)に「著者と編集者」という見出しを発見し、読みました。「編集者には、さんざん泣かされてきた」という書き出しで始まる4ページほどの短い文章ですが、最近、からまるよりずっと先輩にあたる世代の編集者たちが回顧録を出したり、あるいはそうした世代の編集者が亡くなって偲ぶ文章をお付き合いがあった作家の方が書いたりしているのを見て、なんとなく「編集者って、そんなにエラいのか」と疑問を抱いていたからまるは、思わず同意し、かつ冷や汗をかきました。

 

「編集者が編集者の仕事を解説したり宣伝したりしている本や日記はよく見るけれど、著者が編集者について述べているそれらは、全く見かけることがないということ。これ、変だと思いませんか。変だけど当然なのだ。なぜって、あって然るべきその種のものも、必ずや、当の編集者の手を経ることなしには、この世に出て来られやしないのだから。(中略)でも「言論の自由」が御旗の編集者諸氏、これは、ちとズルイのではないかな」

「編集者はサービス業である。著者と読者の間を手際よくサーブする黒服の仕事である。食べるのは彼ではない。この基本的な心得をわかっていない人がとても多い。極端なのになると、自分が両者を「仕切っている」と本気で思っている。著者に威張り、読者を侮り、他人の褌でもってそこにふんぞり返っているその人は、両者がいなけりゃなにひとつできないはずなのにね」

 

他にも全文引用したいくらい編集者が聞くべき言葉が連ねられています。いや、けっしてからまるは、立派な先輩編集者たちのことを言いたいのではないのです。

じつはからまるは、この本が出るもっと前、まだ池田さんがデビューしたばかりの頃、一度お会いしたことがあるのです。そして、それは今まででもっとも冷ややかな出会いとなってしまいました。きっと池田さんは、からまるの中にあった、こうした驕りを瞬時に見抜いていらっしゃったのだと思っているのです。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

ワールドカップサッカー日本代表は実質初の決勝トーナメントを決めました。開幕直前に埼玉スタジアムで観戦した壮行試合の日韓戦で、あまりのふがいない戦いぶりにサポーターが激しくブーイングを浴びせていた景色が、まるでウソのようです。からまるも仲間内で「岡田監督を仕分けせよ」などと酷いことを言っていましたが、本当にすみませんでした! そういう人はたくさんいたようで、ツイッターで「岡チャンごめんなさい」というハッシュタグ(#okachan_sorry)が大賑わいです。

1得点1アシストの健闘だった本田圭祐選手は試合直後のインタビューで、決勝トーナメント進出について「思ったほど喜べないのが自分でも不思議」といった趣旨の発言をしていました。本田選手が苫米地英人さんの本を読んでいたのかどうか相変わらず謎ですが、仮に読んでいたとして、この発言をドクター苫米地式に読み解くと、苫米地ファンなら納得の内容ですね。

つまり、「開幕前の記者会見で優勝を目指すと発言することで高いゴールを設定し、エフィカシー(何事かを実現する能力に対する自己評価。自分はできる、やり遂げられると確信する感覚。『夢が勝手にかなう脳』より)も上がった。決勝トーナメントに進むことを、そこに至るとりあえずのゴールとし、コンフォートゾーン(最大限に力を発揮できる、意識の中にある居心地のいい場所。同書より)に設定したが、そのゴールに達した瞬間にコンフォートゾーンが変わり、さらにエフィカシーが上がっていた」ということではないでしょうか。いま本田選手の脳内では、次の試合の展開がかなり高いリアリティで見えているかもしれません。

久々に登場した本当に頼もしい選手です(といっても、むかし名古屋グランパスに在籍していた頃は、どちらかというとおとなしい、消極的なイメージだったような)。3点目のアシストの場面でゴール前でディフェンダーを二人かわしたパフォーマンスは素晴らしかったです。早くも8月の欧州リーグ移籍市場が気になりますが、噂通りアトレティコ・マドリーに行けば、クリスティアーノ・ロナウド選手とのマドリード・ダービーが楽しみになります!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日、アマゾンからメールが来て、からまるが持っているのと同じ小さいタイプのKindleを189ドルにしたとか。からまるが買ったのは今年の2月で、カバーと合わせて336ドルだったのに、半年経たないうちに3分の2以下になってしまいました。これまでの使用頻度の低さからいって、なんだ今まで待っていればよかった!とは思いませんけれども、ずいぶんと早くプライスダウンしたような気がします。

さて、今日はすでにiPadのヘビーユーザーとなっている著者の方と、iPadを買ったばかりで浮かれている後輩編集者と打ち合わせがありました。その時間の3分の1はiPad談義。いろいろその場で教えてもらい、たしかにこりゃハマりますよね。iPadで読んでもらえる本の企画を考えているとわくわくしてきます。

早く買わなきゃなとつぶやくと、著者の先生は「きっとiPadももっと安くなるから、待っても大丈夫」と決心を揺るがすことをおっしゃいます。たしかに、もしKindleがiPadに合わせて価格を下げてきたとすれば、iPadも3分の2くらいになることはあり得るかもしれませんね。

とすると、ソニーが準備しているブックリーダーはいったいどんな価格で売り出されるのか。これはすごい注目です。そして、こういう価格戦略の話は本のテーマとしても興味が尽きません。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

電子書籍元年といわれてもう半年です。からまるの電子書籍読了一冊目は、自分がいる会社が出したものではありますが京極夏彦さんの『死ねばいいのに』でした。最初は慣れなくて、読書を再開したくても読んだページに戻れなかったり、ちょっと苦労したのですが、京極さんの作品だったことが幸いしましたね。面白さのあまり、そうした不便を乗り越えて読んでいってしまい、そのうちすっかり違和感がなくなってきたのでした。

こういう体験をする人はこれからどんどん増えると思います。電子書籍「エア」は出版社を介さない新しい雑誌として話題を集めていて、もし京極さんクラスの人気実力兼ね備えた書き手が中心になれば、こうした出版社抜きの雑誌や本が読者に受け入れられていくのに、そんなに時間はかからないような気がします。

でも、問題はマネタイズの部分ですよね。そういう新しい形の「出版」業が、専業の会社として成り立つのか。会社が成り立つかどうかの基準で価格設定をしても、く新しい読者は誰も肯定してくれないでしょう。どんな価格設定と、どんな収益配分があり得るのか。研究課題だと思います。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

参院選マニフェストの中身が各政党から出始めて、新聞やテレビでさまざまな論評がされています。で、いつも決まって使われるのが、「ばらまき」という言葉。「子ども手当などのバラマキ型予算編成でいいのか」といった議論の中で使われ、この言葉を聞かない日はありません。

しかし、これって本当に「ばらまき」なのでしょうか。ばらまくとは、広辞苑によると金銭などをばらばらとまく、という意味になるようで、おおむね「不特定多数の人に無分別に気前よくお金を配る」というイメージで皆使っていると思うのですが、たとえば「子ども手当」は子どものいる世帯に対してだけ払われるもので、子どもがいない世帯にはありません。特定団体に対する補助金に至っては、その団体に属する会社や個人にしかなく、日本の人口比率からみればごく少数といっていいですね。これも「ばらまき」というのは、ちょっと厳密性が欠けるような気がしませんか?

文字通りの「ばらまき」なら、ここ数年、議論されている「ベーシック・インカム」がそれに当たると思います。これは、「すべての個人に、生活に必要な最低限の所得を無条件で与える社会保障システム」(山崎元氏の文章による)のこと。たとえば一人当たり月に5万円のお金を受け取れるようにするのです。セーフティネットであると同時に、失業の恐怖を感じずにビジネスにチャレンジできる積極的な意味合いもあります。

これが本当の「ばらまき」ならば、連日テレビでやっている、まるで「ばらまき」は悪みたいなステレオタイプな議論のワナから逃れられるのではないでしょうか。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

この日記はプライベートなことはほとんど書いてこなかったのですが、今回ばかりは話のきっかけとして我慢してお読み下さい。

昨晩、いつものようにNHKの「龍馬伝」を見終わった後、家で飼っている犬の散歩に出ました。散歩といっても13歳の老犬でして、ほとんど歩かないのですが、どういうわけかこの晩は、ふらふらした足取りながらいつもと違う方向へ、いつもと違って遠くまで歩いていきます。変だな、と思いました。

すると、その歩いた先にあったゴミ出し場にまったく分別されていない大量のゴミが置いてあり、クラシック音楽のLPが段ボール箱に入って150枚くらい捨てられています。ふと見ると、その近くのアパート一階にある一室の玄関前にも家財道具を含むたくさんのゴミが放置され、玄関のドアからホースが突き出し、室内を入念に洗浄した形跡があります。

最悪の推測をすれば、この部屋に住んでいた方はもうこの世にいないか、あるいは失踪したのかもしれません(管理人がおらず、管理事務所の電話番号も見あたらないので確認できません)。でも、からまるも大好きなクラシック音楽のLPが大量に投棄されているのを見過ごすことはできません。さんざん迷ったのですが、からまるはいったん帰宅した後、家から台車を持ち出して、その罪のないLPたちを積んで持って帰りました(まったく霊を見たことがないからまるも、さすがに段ボール箱だけは元に戻しましたが)。。

この人は古典好きと見えて、ハイドンやベートーヴェンがかなり多かったのですが、早速そのうちの数枚を聴きながら、もしこの人がこの世から姿を消したなら、かれらの音楽は、この人に幸福を与え、この世に留める力がなかったのかと思ったのでした。アパートの形跡から、この人は自分で会社を興していたようです。お子さんもいた様子です。幸福の基準がどこにあるのか、自分でもわからないときがあるのですが、家族や音楽が与える幸福が、経済が与える幸福を上回れなくていいのか。そういう本を作りたいと考えるのでした。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

苫米地英人さんが「ドクター苫米地ブログ」に16日、こういうエントリをしています。

知り合いの編集者から、ワールドカップでゴールを決めた本田佳祐選手が、雑誌の対談で、私の著書を石川遼君にプレゼントしてくれたらしい。彼のインタビューは、コーチングの模範的な言葉だ。WBCに続いて、ワールドカップでも私の著書が少しでも役立っているなら、嬉しい」。

わー。ホントですか?

その著書とは、ひょっとしてからまるが出した本なのでしょうか?――超気になります。

現在、鋭意確認中。何かわかったらご報告しますね! 

ドラッカーの遺言.gifのサムネール画像こんにちは。講談社BIZのからまるです。

2006年の1月に刊行し、現在8刷まで版を重ねている『ドラッカーの遺言』。その新書サイズのペーパーバック版制作に着手することになりました!

「もしドラ」ブームに便乗か?と問われれば、ちがうとは答えられませんが、からまるの周囲では、先輩を先輩とも思わない口悪後輩でさえ「もしドラ」を読んでドラッカー思想に興味を持つくらいの時代なのです。『ドラッカーの遺言』は短い断章の構成なので、ドラッカーに不慣れの若い世代の人にもすぐに親しんで読んでもらえるし、ペーパーバック版なら値段も安くできます。

何よりも、人生の指針と希望になる名言がこんなにたくさん入っている本、やっぱりきちんと新刊として甦らせたい!

そういうわけで、からまるは机にかじりついて入稿作業をしているのでした。どんな本になるのか、お楽しみに!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日は大阪へ行って参りました。『官邸敗北』の長谷川幸洋さんを大阪の朝日放送(ABC)さんがラジオとテレビの番組ゲストに呼んでいただいたのです。

ラジオは「ドッキリ!ハッキリ!三代沢康司です」という朝からずっと放送している帯番組の対談収録でした。この番組のプロデューサーさんが長谷川さんの本を『官僚との死闘七〇〇日』以来ずっと愛読してくださっているそうで、社内の宣伝企画担当者に「大阪に用事があるときは是非、長谷川さんに来てほしい」とおっしゃって実現した企画です。本当にどうもありがとうございました<(_ _)>

テレビのほうは夕方17時ちょっと前から始まる報道番組「NEWSゆう+」のカルチャーコーナーで、こちらはナマ出演でした。『官邸敗北』が鳩山政権崩壊を先取りした、という話題にしていただき、本をばっちり映してもらった上に、直前の打ち合わせではじめて知ったのですが、『官邸敗北』の冒頭シーンにある、長谷川さんが早朝、自宅に財務省の幹部から電話を受け、その晩バーで懇談する場面を再現したVTRをつくってくれていたのです。これは面白かったですねー!

スタジオではキャスターの麻木久仁子さん他とナマトーク。VTRを含めて10分以上も扱っていただいたのでした。皆さん、どうもありがとうございました<(_ _)>効果テキメン、おかげさまで関西中心にまたまた売れ行きが上がってきています!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

サッカー日本代表がカメルーンに1対0で勝ちました。地元開催のためグループリーグでゲタをはかされた日韓大会を除けば、これが実質、ワールドカップ初勝利。2010年6月14日は記念すべき日となりました。

じつは明日(正確には本日)出張するのと、そのため先送りできない仕事があったため、今日は一日の時間の使い方を計算していたはずが、なかなかそう甘くなく、23時のキックオフに自宅に着くのは無理かもと半泣き状態になっていたのですが、飲まず食わずトイレ行かずの濃縮ジュースのような仕事ぶりで何とか終わらせ、タクシーに飛び乗って選手入場ぎりぎりに間に合ったのです。

試合は、カメルーンのチーム状態に深刻な問題があることが見て取れるところがありましたが、岡田監督は直近までの不評を跳ね返すような采配だったのではないでしょうか。1点取ったあと追加点が奪えないところは相変わらずで、韓国がギリシャ戦で見せたようなアグレッシブさには程遠いものの、後半の選手交代で、かなり走力を使った両サイドを下げ、フォワードの矢野選手に前線の守備をさせるなど、試合の締め方として理になかった采配に思えました。勝ち点3は期待をつなげましたね。

さて、15日は『官邸敗北』の長谷川幸洋さんのお伴で大阪に行くため、この日記はお休みします。また水曜日に!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

あとから気付いたのですが、先週金曜日の記事がからまる日記500エントリー目でした。続いたものですね。土日祝日、年末年始や連休を除いて500回も書き込んできたわけでして、からまるはブログは長続きするんだなと思いました。

それに対して、いま進めていて、なかなか前身しないどころか、進もうと思えば思うほど難問というか壁が立ちはだかってくる企画は、やっぱり根底に苦手意識があるような気がしています。どうもパッと道が開けない。いつか開く日が来るのでしょうが、それがまだ見えてこないのです。

やっぱり苦手なことをやってはいけないですね。昔読んだドラッカーの『プロフェッショナルの条件』にも「得意なことにのみ集中せよ」とありました。この言葉を忘れたことはなかったのですが、今回は甘く見たかなあ。

まあ完成してしまえば苦労も面白エピソードに変わって、皆さんにお話しできると思いますので、楽しみにしていてください。ワールドカップはとっくに終わっている頃になるでしょうが。。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

ちがうネタを書こうと思っていたのですが、ついさっき、とてもうれしいコメントをいただきましたので、その話にします。4月にエントリーした、

『夢が勝手にかなう手帳』iPhoneアプリ版「夢が勝手にかなうカレンダー」開発始動!

という記事へのコメントなのですが、

「IPHONEのスケジュール管理のアプリも個人的に捜してましたので、こちらの記事が気になりました。完成したら使ってみたいです。」

とのこと。どうもありがとうございます。

4月に書きっぱなしのまま、そのあと一体何やってるんだ?というお叱りの声もあるかもしませんが、すみません、

 

ちゃんと開発をしています。

 

ただ、このアプリ開発の担当部署が、いまめちゃくちゃ忙しいらしいんですよ。電子書籍案件を全部扱っているので、人数が少なすぎるんじゃないかと思うくらいです。でも、

 

秋には出しますよ!

耳かきエステ.gifこんにちは。講談社BIZのからまるです。

のりたまが担当して来週15日に出るのが、『耳かきエステはなぜ儲かるのか? 成功する「超ニッチビジネス」のカラクリ』。写真でご覧の本です。

内容はサブタイトル通りの、へえーを連発したくなるようなカラクリを、微に入り細をうがって具体的に書いた本なのですが、この表紙のイラストがインパクトがありますよね。イラストレーターはもちろん、花くまゆうさくさん。

じつは、表紙作りをどうしようという相談がのりたまからあったとき、仕方ない、からまるがイヤイヤながら耳かきエステを体験取材して絵柄を提案しようかと思っていたのです。どんな耳かき棒を使うのか、そもそも棒ではないのか、女の子はどんなコスチュームなのか、インテリアで面白いものがあるのか、そういうのが絵柄のヒントになるではありませんか。

そう思って、お店の候補を探していたところ、イラストレーターさんが決まったので、このイヤイヤながらの計画は消滅してしまったのでした。いやーよかったよかった。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

いよいよサッカーのワールドカップが日本時間11日夜中に開幕しますね。大会の雰囲気がわかる開幕戦が今から楽しみです。

わが日本代表は直前の強化試合でも嘆かわしい戦いぶりでしたが、まあ本戦での奇跡に期待しましょう。からまるはイングランドのプレミアリーグのファンなので、イングランド代表はもちろん、各クラブに所属している各国選手の活躍が楽しみ!

MOMENTS_CV.jpgのサムネール画像そうそう、からまるの出版部ではかつて、そのプレミアリーグを飛び出してスペインに渡ったあの人気選手、クリスティアーノ・ロナウドの豪華フォトエッセイ『MOMENTS』という本を出しているんです。まだ彼がマンチェスター・ユナイテッドに所属していた2年前に出した本なのですが、最近になって、もうすぐ出るサッカーとは何の関係もない女子系の雑誌がこの本を取り上げてくれるというので、さてどんな切り口なのかと思ったら、

 

「まぶしい笑顔と肉体美にトキメキ!」

 

ほうー、エロい。さすが肉食女子の時代、そう来ましたか。

彼女たちのためにも、選手がゴールを決めたあとにユニフォームを脱ぎ去って裸になるパフォーマンス(上半身だけですよ)をイエローカードの対象にするのは止めてほしいですね。今大会でルールを変えて元に戻したらどんなにいいか。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

今日は時局心話会主催の講演会に『官邸敗北』の長谷川幸洋さんが登壇されるということで、からまるは本を持って売りに行ってまいりました。営業というやつですね。場所は、菅直人新政権発足で慌ただしい永田町の衆議院第一議員会館の第一会議室です。政界、財界、官界やマスコミ関係者60人ほどがいらっしゃいました。

官僚との死闘.gif講演は長谷川さんと、2年前に刊行した長谷川さんの前々作『官僚との死闘七〇〇日』の主人公、安倍晋三元総理の40分ずつのダブル講演でした。じつはからまるは安倍さんの講演を聞くのは初めてなのですが、いやー本当に面白かったですね。安倍政権当時にテレビで見ていた硬くて幅のない印象とまったく違いまして、じつに当意即妙、ユーモア感覚抜群、しかも笑いのセンスが若く、「座談の名手」と名付けたいほどでした。

総理時代、この人間としての洒落っ気と味わいがもっと政権運営の端々に発揮されていたら、あんな終わり方はしなかったかもしれないですねー。

菅総理についてもいろいろおっしゃっていました。とくに「菅さんは小沢叩きをやって人気を得ている。マスコミは親小沢・非小沢と政治家を色分けしているが、それがこの小沢叩き人気を助長させている」という観察はスルドイと思いました。このような新政権とマスコミの蜜月関係はいつまで続くのか。長谷川さんは短いのではないかという見立てでした。その理由についての話も講演で聞いたのですが、近日中に原稿を発表されるようなので、そちらに譲りますね。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

菅直人民主党新代表が首相に指名された折りもおりの金曜日夜。ビデオニュース・ドットコムの神保哲生さんと宮台真司さんがゲストと議論を繰り広げる「マル激トーク・オン・ディマンド」『官邸敗北』の長谷川幸洋さんがゲスト出演して収録され、翌土曜日に配信されました(有料)。

かなり長丁場の番組で、第一部が『官邸敗北』でも重要な登場人物である松井孝治内閣官房副長官を交えた4人のセッション、第二部が松井さんを除く3人のセッション......と続くのですが、面白かったですね。インターネットテレビのノーカット放送は、出演者がいいと熱い番組になりますね。

しかも宮台さんは「民主党政権ヴァージョン1(鳩山政権のこと)を知るにはこの本を読むといい」といったことをおっしゃってくれ、ウェブサイトのコメント欄には「早速購入して読んでいます」という書き込みが寄せられています。どうもありがとうございます<(_ _)>

さて、さらば鳩山さん。皆さんおっしゃるように「友愛」総理は「思い」という言葉を多用しました。普天間基地移設問題でも「沖縄県民の皆さんの思い」という言い方をしていました。それを言うなら、沖縄の基地問題への日本人の「思い」は、多くの共通点があったと思います。その「思い」が民意であったなら、それを政治過程で実現させるのが「思い」を付託されたプロ政治家たる首相と閣僚の方々の仕事であって、「思い」をてんでばらばらに話すのは仕事ではありません。それは『官邸敗北』で長谷川さんが「過渡期の政権」と定義された、その一つの側面だったような気がします。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先週行った島田裕巳さんとの取材旅行の二日目。早朝に那覇空港を発ち、関西空港から電車に揺られて向かった先の一つが、奈良県天理市の天理教教会本部です。

天理教本部jpg.jpgこの場所に立って建物群を見たときの印象は、かつてないほど強烈なものでした。からまるも島田さんの本にある記述で何となくイメージはできていたつもりなのですが、やはり一見は百聞に如かず、いざ実物を見ると、そのあまりの巨大さ、壮麗さに完全に言葉を失ってしまいました。

写真は教会の本部などが入る建物のごく一部で、この写真を見ても大きさが伝わってこないかもしれません。また、こうした建物で囲まれた教会本部とその内部の撮影はさすがにできませんので写真でお伝えできないのですが、本島に畳千畳はあろうかという広大なスペースにしばし正座してたたずむと、平凡な言い方ですが現に生きていて、世代世代で更新している宗教の空間というものがわかります。

天理教が発祥したから天理市という名前になっているように、この地では宗教が普通の日常生活そのもののように見えます。教会本部のすぐ近くに天理高校があるのですが、ここの高校生たちは下校時に普通に教会に入り、祈りをとなえ、家路につくのです。また、教会内部には大勢の「ひのきしん」と呼ばれるボランティアさんたちが一心不乱に掃除をしています。

新興宗教に対してどんな形であれ関心があるなら、ここを訪れずして何も語れないのではないか、と思わせます。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日の「サンケイビズ」によりますと、アマゾンの社長がキンドルの日本展開を年内にも行うことを会見で示唆したようですね。ジャスパー・チャン社長は、

「いろんな情報通信端末で、キンドルの電子書籍が読めることが大事」

と発言したそうですが、キンドルの特徴はこの一言に集約されていると思います。からまるもたまーにですが「Kindle for iPhone」で本を読んでいまして、デバイスとしてのキンドルは家に置きっぱなしなのです。

ところで、からまるの周囲でも徐々にiPad所有者が増えつつあります。先週、いっしょに取材旅行した島田裕巳さんも予約で早くも発売日にゲットしていました。からまるの場合、仕事上、使えないわけにはいきませんが、差し迫ったニーズを感じているわけではなく、飛びつくところまで気持ちが盛り上がりません。いつになったら正しいiPadユーザーになるのでしょうか。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

今日たまたま早く出社するとニュース速報があって、午前10時からの民主党の臨時両院議員総会で鳩山総理が退陣会見するのをテレビでずっと見ていました。昨日に続けて旅の話をのんびり書こうと思っていたのですが、急遽この話題を。

鳩山総理が「身を退かせていただく」と発言したのは10時14分。そのあと、政治とカネの問題で小沢一郎幹事長に引責辞任を迫って了承させたと話しました。当日朝のワイドショーでは、昨日の鳩山・小沢・輿石会談が終わった後、会談内容を明らかにしないまま鳩山総理が親指を立てたポーズをとったことを「首相続投維持で小沢さんに勝った」サインかのように解説している人が多かったように思います。密室会談なので、具体的なやりとりについては言った者勝ちなのでしょうが、このマスメディアの解説はちょっとニュアンスが違うように思いますね。

ともあれ、長谷川幸洋さんの『官邸敗北』が文字通り現実のものとなってしまいました。鳩山総理がスピーチの中で強調していた「この政権が言うことを国民は聞いてくれなくなった。国民の声がストンと政権に入ってこなくなった」とは、この本にも書かれている官邸内部の問題があるように感じます。そういう意味では、予見の書になったと思います。

セイファーウタキ.JPGこんにちは。講談社BIZのからまるです。

5月27日から29日まで、2泊3日の取材旅行の目的は何かと言いますと、宗教学者の島田裕巳さんが執筆する本のための聖地巡礼なのです。

27日は沖縄。本島東南部に位置する南城市にあるセイファーウタキと久高島に行ったのです。セイファーウタキは何と言っても写真の二本の鍾乳石が作り出す空間に圧倒されますね。ここも拝所なのですが、ウタキ全体が琉球王国の遺跡なのです。

そのあと近くの安座真港で小さいフェリーに乗って久高島に渡ります。ここは12年に一度行われていた祭祀イザイホーで有名な神の島です。今でも総有制という土地制度で島民は土地の私有が禁じられ、個人には使用権が与えられるのだそうです。そのためこの島はまったく外部資本が入ることができず、まるで観光地らしくありません。

久高島.JPGこの島の北部に沖縄でも最高レベルの霊地、クボウウタキがあります。男子禁制の祭事が行われていたそうですが、近くまで行きますと「何人たりとも入るべからず」という立て札がありました。道から中を伺う程度にしか見ることができません。

二枚目の写真は、この島の東端にあるカベール岬で撮ったものです。砂地にも根を生やす植物がたんさんありましたね。

ところで、実はこの日はあまりいい天気予報ではなかったのですが、ピーカンでもなくどんよりしてもなく絶好の取材日和になりました。

「いい天気でよかったですね」とからまるが島田さんに言うと、

 

「自分が旅をしに行く所はすべて晴れるようになっているんです」。

 

さすがです。実際、翌日も翌々日も素晴らしい天候だったのです。

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