2010年8月アーカイブ

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日のお話の続き。小川仁志さんは徳山高専勤務ですので、徳山市が合併した周南市に住んでおられます。本州の西端ですから、フェイストゥフェイスの打ち合わせがなかなかできません。からまるのほうから徳山に行ければ旅気分でいいのですが、むろんそんな出張費は出ません。しかし幸いなことに小川さんが東京で用事が多く、かなりの頻度で東京に来るので、それに便乗して会うことにしていました。

たいていは土日で、東京駅に近い丸の内ホテルの最上階にある美しいカフェで打ち合わせを重ねました。小川さんはじつはかなり二枚目なので、こういう場所が妙に絵になってしまうのです。ずいぶん何度も議論しましたねー。

こうした議論が実った『ヘーゲルを総理大臣に!』はかなりユニークな構成になりました。何せ冒頭から、ヘーゲルが総理就任演説をしているのです! 始まりはこんな感じ。

 

「静粛に! 静粛に! 日本国民の皆さん、私がヘーゲルです。ひょんなことから日本の総理大臣になってしまいました。なぜ200年も前の近代ドイツの哲学者が総理大臣なのかと思われるのも当然でしょう。しかしそれは皆さん自身が望んだことなのです」。

 

「皆さん自身が望んだこと」。なぜ今、日本の総理大臣がヘーゲルでなければならないのか。その理由が著者と若い人たちの会話の中から探り出されていきます。一足早く目次をご紹介しましょう!

 

プロローグ ヘーゲルの総理就任演説


第Ⅰ部 みんなのつぶやき――対話編


第1章 貧乏人は救うべきか?
負け組って何?――タケシのつぶやき 
格差社会って何が問題なの?――カオリのつぶやき
勝ち負けの基準――タケシ君への応答
負けてもやり直せる社会――カオリさんへの応答 

第2章 なぜ働くのか?
働くってどういうこと?――ユウジのつぶやき
一人前ってどういう状態になることをいうの?――マモルのつぶやき
仕事がない苦痛――ユウジ君への応答
人から認められることが大事――マモル君への応答

第3章 欲求を満たすことがいいことなのか?
お金を稼ぐってどういうこと?――ユキのつぶやき 
世の中が良くなるってどういうこと?――リョウのつぶやき
人は平等を求め、しかも貧困を嫌う――ユキさんへの応答
富や幸福の分かち合い――リョウ君への応答

第4章 個人はちっぽけか?
権利って何?――サヤカのつぶやき
人から認められるってどういうこと?――リナのつぶやき
国が権利を保障する――サヤカさんへの応答
他者を自分と同じように扱う――リナさんへの応答

第5章 まともな人間でないとダメなのか?
まともってどういうこと?――カズヒロのつぶやき
常識って誰が決めてるの?――ベッキーのつぶやき
人の守り従う道、人の間柄で守り従う道――カズヒロ君への応答
共同体の共通感覚――ベッキーさんへの応答

第6章 家族に意味なんてあるのか?
家族愛なんてあるの?――ツトムのつぶやき
理想の教育って?――ユミのつぶやき
法律上の家族より目に見える愛の形――ツトム君への応答
子どもを独り立ちさせること――ユミさんへの応答

第7章 地域のおつき合いは必要なのか?
地域のおつき合いってどういうこと?――マキのつぶやき
公共性って何?――トオルのつぶやき
助け合うということ――マキさんへの応答
自分をとるかみんなをとるか、ではなく――トオル君への応答

第8章 国家なんているのか?
愛国心なんてもってるの?――ケンタロウのつぶやき
警察国家ってどういうこと?――ルイのつぶやき
愛国心はプロパガンダか、国民の本心か――ケンタロウ君への応答
自由を奪うか、保障するか――ルイさんへの応答

第9章 政治にかかわる必要があるのか?
民主主義って何?――シズカのつぶやき
国なんてつくれるの?――ナツオのつぶやき
多数決より話し合いが大事――シズカさんへの応答
革命より改善が大事――ナツオ君への応答

第10章 僕らは本当に自由なのか? 
自由って何?――ヒロキのつぶやき
生きるって何?――ノゾミのつぶやき
自由は支え合い――ヒロキ君への応答
生かされているから助け合う――ノゾミさんへの応答

第Ⅱ部 もしヘーゲルが総理大臣だったら――講義編

第11章 認め合うこと
1 みんな支え合っている
2 働くのは誇らしいこと
3 欲求を抑えることはできない
4 認め合うことが大事

第12章 つながること
1 社会にも心がある
2 愛を育む場所がいる
3 人は誠実さでつながる
4 みんなのために身を捧げる

第13章 生きること
1 社会をつくろう
2 自由がすべて

エピローグ ヘーゲルを総理大臣に!

 

どうでしょう。ちょっと雰囲気をわかっていただけたのではないでしょうか。からまるは原稿を通読して、これは哲学書だけれど、理論の哲学書ではなく、心の哲学書だな、と思いました。本当の答えを求めて胸が引き裂かれるような気持ち。そういう心がみなぎる本だと思ったのです。

クサく言うと、「泣ける哲学書」。そんな本、こういう分野にはないじゃないですか。

そう考えたからまるは、今までやってきた本とはまったく違う装幀のイメージが湧きました。それは本当に偶然の出会いからだったのです――。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先週金曜日にタイトルだけご紹介した本、『ヘーゲルを総理大臣に!』を書いたのは、哲学者で徳山高専准教授の小川仁志さんです。この方は本当に数奇な人生を歩んでおられるのです。

京都大学法学部を卒業して大手総合商社に就職するところまでは、絵に描いたようにエリート人生まっしぐらなのですが、仕事で訪れた中国で人生観が変わってしまいます。会社を辞め、フリーター生活を送る20代後半でヘーゲルに出会い、どん底生活から這い上がって大学院で哲学を学び直します。名古屋市役所に勤めながら名古屋市立大学大学院で哲学の博士号を取得したあと、徳山高専で現在の職につきます(こうした経緯は、2008年11月に刊行された小川さんの第一作『転身力――市役所の小川さん、哲学者になる』(海竜社)にくわしい)。今年の5月に出した第三作『人生が変わる哲学の教室』(中経出版)は順調に重版がかかっているそうです。

小川さんと『ヘーゲルを総理大臣に!』というタイトルで本を書く打ち合わせをしたのは今年のはじめで、その頃からまるはマイケル・サンデル教授のことも「ハーバード白熱教室」のことも知りませんでした。はじめて「ハーバード白熱教室」を見たときに、その感想を執筆中の小川さんに話したくらいですから、やはり意識はしているのですが、でもこういう企画にしたいちばん大きな動機は、先週金曜日の繰り返しになりますが、現実政治に対する、からまるなりの宣戦布告なのです。

小泉政権の頃は自由主義経済を進めるという、曲がりなりにも政治の軸がありました。今はどうなのでしょうか。大きな政府対小さな政府でもないし、規制緩和対保護主義でもない。短期的な世論調査の支持率ばかり気にして、不人気な政策でも国民を辛抱強く説得してやり通すという、男気と気骨のある総理大臣がいなくなってしまったように見えます。

 

政治に哲学がない!

 

だったら哲学者を総理大臣にしよう!

 

こんな単純な怒りが、『ヘーゲルを総理大臣に!』となったのです。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

8月25日に東大安田講堂で行われた「ハーバード白熱教室インジャパン」。昨日の続きになりますが、とくにヒートアップした戦争責任の議論を聞いていて、からまるも発言したくなったことがあるのです。前の世代の行動に今の世代は責任を負うべきかという論点で、からまるは負うべきだと考えていて、こんなことを言いたかったのです。

「人は誰も生まれる時代、生まれる場所を選べない。そう考えると、当然いまの時代を生きる私が過去の世代の犯罪に責任など負う必要はないと考えるかもしれないが、じつはそうではなく、むしろだからこそ責任があるのではないか。なぜなら、何も選べずに生まれた根無し草が一人の理性的な人間として育つ上で、そのときの周囲の環境はもちろん、その時代が過去から継承しているさまざまな文化や歴史が決定的な影響を及ぼすからだ。たまたま生まれてきたに過ぎず、それらなしにいまの私は存在しないのだから、たまたま戦争中に責任を負うべき年齢になる時代に生まれたけれど反戦主義者だった人が責任と無関係とは言えないように、責任をまったく負わなくてもいいとは言えない。ただしその前提には、責任を正しく認識するための、正しい学びが必要となる」。

ではどんな学びが必要なのか。これも大きなテーマとしてからまるは仕事で追求したいのですが、それは道徳の問題ではないのでさておいて、実際の会場は挙手する人が多すぎて、とても指名されるような状況ではありませんでした。

それにしても、東大募集枠が1日でいっぱいになるなど1000人に上る参加者が積極的に集まり、あれほど激しいディベートや意見表明が噴出したのはどうしてなのでしょうか。それは「政治哲学」を議論することなく続く現実の政治に対する大きな不満が根底にあるように思えます。

昨日の朝日新聞の「論壇時評」で東浩紀さんが、サンデル特集をした「週刊東洋経済8月14日21日合併号」掲載のいくつかの寄稿を評して「政治哲学の再導入が政治に必要」と書いていましたが、頷けるものがありますね。「ハーバード白熱教室インジャパン」が行われたちょうどその日、民主党内では小沢一郎前幹事長が菅政権に対する、とくに官房長官人事に不満があって代表選に出る決断をしたそうです(翌朝に記者団に表明)。政策上の対決ではなく、「あの官房長官を外せ、いや外さない」という対決では、その人事がどんなに政策上の対立の象徴だったとしても、国政上の最重要・最優先の問題とは思えませんよね。「ハーバード白熱教室インジャパン」に集まった人たちとの乖離を強く感じます。

その乖離に鋭く突っ込んでいく新刊を、9月の中旬に出版します。名付けたタイトルは、

 

『ヘーゲルを総理大臣に!』

 

からまるが今ノリノリに編集している本なのです。この奇妙な本について、来週月曜からお話ししていきます!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日は東大安田講堂で開催された、NHKと東大共催のマイケル・サンデル教授来日特別講義「ハーバード白熱教室インジャパン」に参加してきました。それはもう、大変に希有な経験でした。

参加者は全部で1000人くらいだったそうです。ざっと見て、東大はじめ大学生が三分の一、からまるたちNHKの一般公募に応募したのが三分の一、あとの三分の一はNHKの招待、東大はじめ大学・学界関係者、プレスという構成だったでしょうか。

主催者側のいくつかの挨拶のあと、サンデル教授が登場すると、その瞬間からその場はテレビで見た「ハーバード白熱教室」の雰囲気に一変しました。サンデル教授はこんな話から始めました。

「私の友人は日本人はシャイ過ぎて自分の考えを大勢の前で発言するなんてできないと言っている。私の不安を解消するために、まずお訊きしたい。自分はシャイで討論に参加できない人は手を挙げてほしい」

ここでどっと笑い。そういう人がわざわざ応募するわけがありません。

「本当に? そのわけを誰か説明してほしい」

早速挙手した学生が英語でこう答えます。

「私たちはニュー・ジェネレーションだからです」

最後まで聞いた後になって振り返ると、まるでこれは構成台本でもあったのかと思うほどうまくできたスタートの発言だったように思います。

一昨日にからまるが書いたプログラムはすべて変更になっていました。前半では子供虐待や行方不明高齢者を例にとって個人主義と共同体の問題を、後半ではオバマの登場をどう見るか、という予定だったのですが、結局はもっと著書『これからの「正義」の話をしよう』の内容やテレビ「ハーバード白熱教室」でも取り上げていた内容に即したものになりました。

前半では本の第一章「正しいことをする」の正義をめぐる三つの考え方「幸福、自律と自由、目的と美徳」、第三章「私は私のものか?」の貧富の格差と課税による再分配の正義、第七章「アファーマティブ・アクションをめぐる論争」の大学入学の競売の話が議論されました。貧富の格差でイチローとオバマの収入のちがい、入学の競売では東大入学が例に出て、そのへんは日本の状態に合わせてきていますが、アメリカほど収入の違いや人種や宗教などで深刻な対立を内部に抱えながら議論が進む本場のハーバードとは、議論の質の良さは変わらないにしても、深みが違うなあというのが率直な印象でしたね。

ところが後半。本の第九章「たがいに負うものは何か?」に即した内容で、とくに戦争責任の議論で会場がこれまで以上にヒートアップしました。中心となって発言した学生たちに、東アジアの国々に謝罪すべきかをめぐって、すでにその責任はないのか、まだ存在するのか、こんなに熱い議論になるほど関心があるとは、からまるは思ってもいませんでした。本当に驚きました。自らを「ニュー・ジェネレーション」と名乗る世代、それは学生たちの質問の半分が流ちょうな英語でなされたことからもわかるグローバリゼーションの世代と言い換えていいかもしれませんが、その感性を垣間見たような思いがします。

戦争責任は日本だけが負っているのではありません。たとえばアメリカだって、日本に落とした原爆の是非について責任があるはずです。お互いに謝罪し合うべきではないのか。そういった発言が相次ぎます。その流れを見て最後にサンデル教授が放った課題が、

 

「オバマがヒロシマ・ナガサキで謝罪するベストの表現は何か?」

 

この難問に直接答えられる人はいませんでしたが、会場の若い世代の心をがっちり掴んでいましたね。最後に指名された人が広島ご出身で、その思いを語っておられました。

気が付けば、前半70分、後半70分の予定だったものが、前半90分、後半100分に及ぶ大講義となったのでした。終了後は全員スタンディング・オベーションで、拍手はいつもでも鳴り止みませんでした。

この話題は明日また書きますね。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

明日はいよいよマイケル・サンデル・ハーバード大学教授の来日特別講義「ハーバード白熱教室インジャパン」(東大安田講堂)です。からまるは先週末から『これからの「正義」の話をしよう』を読み返したり、NHK-BSハイビジョンで再放送した「ハーバード白熱教室」を録画して見直したり、予習復習に余念がありません。

何しろ、前半70分、後半70分の本格的な「講義」なのです。どんな展開になるのやら。そしてNHKはどんな絵を撮ろうとするのやら。ひょっとしたらからまるも写るかもしれないので、油断は禁物です(「ハーバード白熱教室」では会場の発言者のすぐ後ろで大あくびをしたり友人とつつき合ったりしている学生たちがいて、まさか自分たちが日本でこんなに何度もリプレイされて見られているとは夢にも思わなかったでしょうし)。

事務局からは2回、連絡メールが来ていまして、1回目によると、からまるの席は「Dブロック」なのだそうです。Dというのが微妙ですね。これはAから若い順に数えたオヤジ席なのか、それとも応募したときに書いて出した文章がの出来がAから数えてDクラスだったのか。

2回目のメールでは、講義の概要が連絡されました。それによりますと、

 

前半:日本の社会的・経済的状況を共同体主義と個人主義の観点から考える。日本の深刻な社会問題となっている百歳老人の行方不明、幼児虐待を題材にしながら議論を進めていく予定です。 

後半:オバマ政権になったアメリカ社会においての「善ありし正義」とは? オバマ登場をどう見るのか。さらには市場の道徳的限界などについても議論は発展していきます。

 

後半はサンデル先生の前振りを聞かないとわからないですね。前半の幼児虐待に関しては、たとえば子供は親の所有物なのか、子供を売買の対象にすることは親でもできないのだから所有物であるはずがなく、むしろ積極的に親権を奪うことが正義だとしたら、どんな条件があれば親から子供を引き離すことに社会は同意できるか、といった議論になるのでしょうか?

明日の日記はお休みし、ツイッターで報告しますね!

ドラッカー三省堂.JPGこんにちは。講談社BIZのからまるです。

ちょうど4週間前に出した『ドラッカー最後の言葉』は、まだ重版には至らないけれど、おかげさまで好評です。この本が日本一売れていると販売から教えられたのが、三省堂書店有楽町店さんです。

お邪魔するのが遅くなってしまいましたが、今日、行って参りました。写真でご覧のとおり、一階のベストセラーコーナーに手書きのPOPまで作っていただいて、かなり感激です。お隣には『マネジメント』と『もしドラ』が置いてあります(......ホントーは「『マネジメント』と『もしドラ』の隣に置かせてもらっています」というのが正しい日本語かな。まあいいや)。

三省堂書店有楽町店さん、本当にどうもありがとうございます!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

KKベストセラーズさん「一個人ネット」に記事を連載中のブックファースト川越店・遠藤店長さんの最新記事にあった「池上バブル」「茂木バブル」「勝間バブル」の話。からまるはこれもツイッターで知って、早々に読んでいたのですが、その後になって「バブル」と言われた当事者の方々がそれぞれのブログにコメントをエントリしていたことは知りませんでした。

からまるも出版社の人間の一人なので、茂木健一郎さんのブログにあった、「客観的な立場から見ると、ある時期、特定の著者の本がたくさん出て、それが潮が引くように消えていくように見えるのかもしれないけれども、著者、編集者の側からすれば、一冊一冊を誠心誠意作っているだけのことである」というコメントに尽きるような気がします。実際、制作現場ではそれしか考えていないのです。

もちろん、その結果は読者の方々に委ねられるもの。いろんな感想があって当然です。同じ本でも「バブル」と言われる方もいれば「こんな素晴らしい本に出会えて本当にうれしい」とおっしゃってくれる方もいらっしゃいます。

「○○バブル」と名指しはされませんが、からまるも年に何冊も本を書く方とお仕事をしています。中には常時、20冊の本を抱えていらっしゃるハードなケースがあるのですが、そのすべての企画は、著者の強みを発揮した別々のテーマで別々の編集者といっしょに作り上げられつつあるのです。本当に新しい創造は、そうした旺盛な創造力を持つ人とのお付き合いから生まれることも、また真実だと思っています。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

明日は伊勢神宮に行ってきます。先月、沖縄、奈良県の桜井・天理、そして京都で第一弾取材を敢行した、宗教学者の島田裕巳さんの聖地取材第二弾なのです。

しかし、からまるには会社から出張費が出ないので、お休みして行きます。明日の日記もお休みしますが、何か起きたらツイッターでつぶやきますね!

それでは!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

明日は経済界の某大物取材。久々に緊張しますねー。昨年一度、ご挨拶だけはしたのですが、1970年代半ば以降の経済史を彩ってきた方なので、どんなお話にも他にない凄みがあるのです。

その取材のために、じつはからまるは先々週の1週間の夏休み中、ソウルに出かけた3日間を除いて、ほぼ毎日、文献読みと資料作りに当たっていたのです。話題が多すぎて、準備しても準備しても足りないくらい。しかし作業しながら改めていろいろな経済事件を思い返してみると、日本経済史というのは、欲望の塊みたいな人物たちの事件史でもあるのですね。「乱脈経営」なんて、いったい幾千あったのか。そんな気持ちになります。

1回目の取材は明日の10時半から。これは楽しみ。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

素晴らしい原稿が来ましたよ。本のページ数に換算して、ゆうに350ページを超える分量のものですが、からまるはこの土曜日曜の二日間でチェックを入れながらも完全に読破してしまいました。著者の方はこれをわずか数週間で一気呵成に書き上げたというのですから、またすごい。

「価格」を戦略的に使うと、いかに思ってもみないお客さんにまでリーチできるか、ミクロ経済のロジックと現実に起きていることを観察して書かれた読み物なんですが、これが役に立つだけでなく面白いのなんの。「価格」という平凡なテーマをこんなにわくわくする波瀾万丈の物語に仕立て上げられるのは、この方しかいらっしゃらないでしょうね。実際、過去にもベストセラーを出したことがあるのです。

悩ましいのはタイトルです。この面白さをどうタイトルにすれば伝わるのか。考えどころです。

この本は11月に刊行予定。4ヵ月6企画進行(先週までは7企画進行だったのですが、さすがにシンドすぎて1企画減免してもらいました)の一冊です。どんな本になるのか、途中報告もしますので、お楽しみに!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

世間的には本日からお盆休みに入ったようで、会社もちょっと閑散としています。しかしこちらはそうはいかず、4ヵ月7企画進行のいま、資料読み、原稿整理、入稿、初校戻し、校了、表紙づくり、コピー考案が来る日も来る日も続いています。ゆっくり飲みに行くのはもちろん、書店さんを見に行くこともできません。

今日もこれから1冊分の入稿作業を始めるのです。

そんなわけで、愚痴っただけのエントリになってしまいましたが、また来週!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

ツイッターを始めて、もうすぐ3ヵ月が経ちます。これはからまるのコミュニケーション能力のダメさを補って余りあるものだと実感しつつありますね。

この間にツイッターで知り合ったお二人と仕事をすることになりました。お二人とも、ツイッターを始めていなければ絶対に連絡を取り合えなかった方々です。

インターネットとケイタイ以前の時代、からまるたち書籍編集者は、人の紹介や、新聞や雑誌などに掲載された記事を見て著者に電話をかけ、辛抱強くアポを取ってまずは面会の約束を取り付け、時間を割いてもらいました。「情報は歩いて取れ」が編集者の合い言葉で、それは雑誌も書籍も変わらず、とにかく人に会いまくり、あるいは紹介のまた紹介で人脈をたどり、著者の方々と知り合いになっていったのです。

インターネット後になると、ホームページやブログで情報を取る編集者が増えましたが、「情報は歩いて取れ」のメンタリティは生きていて、「ネットで情報取るヤツは二流」みたいに言われてきました。「ウェブ2.0」時代になってブログのエントリのレベルが急速に上がってくると、さすがにそういう言われ方は少なくなってきましたが、ツイッターがこれだけ使われることに伴って完全に消えたような気がします。ツイッターは人との知り合い方革命でもありました。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

夏休み明けの今週、サクサク仕事をこなしているハズなのに、なぜか時間の余裕がないのはどうしてかな、やはり1週間も会社に出てこないとツケが回ってくるのかなーと思っていたのですが、刊行計画を見直してみてビックリ。

そうか、出す本の数が多いのか。

といまさら気付いたのでありました。

9月に2冊、10月に1冊、そして11月に3冊( ̄□ ̄;)

しかもこの間、iPhoneアプリ企画1点(苫米地英人さんの手帳)もあるので、4ヵ月足らずのうちに7企画が進むことになっていたのでした。

 

ホントにやれるのか、からまる。

 

ところで、9月刊の企画はもう表紙のビジュアルイメージができつつあるのですが、このうち1冊はすごく斬新な表紙ですよ! これはもう期待大! 早くお知らせしたい!!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。ソウル東大門市場.png

 この夏休み、からまるが旅行したのはソウルです。ソウルに詳しい大学時代の友人に連れて行ってもらったかっこうなのですが、目的はサッカー観戦。FCバルセロナのアジアツアー第一戦、ソウルのワールドカップスタジアムでKリーグオールスターチームとの試合でした。まあ、この試合そのものは韓国紙に「真夏の夜のコメディ」と書かれてしまうような具合のものだったのですが(興業試合ですしね)、ナマでアルゼンチンのリオネル・メッシ選手のゴールを2度も見ることができました。

さてソウルのお土産写真を二つ。一つは東大門市場の様子です。豚の鼻やら巨大腸詰めやら、食べたらかなり美味しいのでしょうが見かけがグロい食べ物がずらりと並んでいます。おばさんの顔がちゃんと写っていたらいい写真になったかもしれません。

ソウル書店.JPGもう一つは、どうしても仕事がアタマの中から離れずに寄ってしまったロッテホテル近くの巨大書店さん。当地でも村上春樹さんの『1Q84』は大人気らしく、堂々のベストセラーになっていて、本が山と積まれていました(帰国したらニュース番組でも報道されていました)。ソウルの人はこの看板を見ても何とも思わないでしょうが、見てください、なんと春樹さんの写真が載っているのです。これは珍しい!と思わず撮った一枚でした。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

4年ぶりの1週間夏休みから戻ってまいりました。休みといっても、自宅で資料になる本を読んで、その内容をデータにまとめるなど、結局はたんに会社でやっていることを自宅でやっているだけの日もあったのですが、それでも3日だけ近場に旅行したせいか、頭の中がスッキリするものですね。今日は仕事がサクサクと流れるようにこなせています(そんな気がするだけかもしれませんが)。

今日のエントリは旅行の土産話をしようと思っていたのですが、その前に!

官邸敗北500.JPGのサムネール画像のサムネール画像本日発売の「週刊東洋経済」(8月14日・21日合併号)を開くと、長谷川幸洋さんの『官邸敗北』が、「2010年上期ベスト政治書」の5位に入っているではありませんか!

推薦者のお一人、草野厚慶應義塾大学教授によりますと、

 

「脱官僚、政治主導がスローガン倒れだったことがよくわかる良書だ」

 

本当にどうもありがとうございます<(_ _)>。これでますます仕事がサクサクこなせます!

来週は夏休み!

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先日書くべきところを申し遅れてしまいましたが、来週は1週間の夏休みをちょうだいします。こんなまっとうな夏休みは何年ぶりでしょうか。

という次第で、再来週の9日に!

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