「女の子と木漏れ日」。うめさんと打ち合わせた絵のキーワード。

|

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

『大東京トイボックス』のうめさんに宛てて出したツイッターのダイレクトメッセージには少し経って返事が来ました。そこには、1ヵ月ほど時間があれば引き受けられる、と。

も、もちろんです! 待ちますー! 発売延期してでも時間つくりますぅ!という覚悟でしたから、著者の小川仁志さんに同意してもらい、装幀家さんには「絵が来たらすぐにデザインしてね」と言い含めたうえで、『ヘーゲルを総理大臣に!』という超ヘンテコなタイトルですが表紙の絵をお願いしますという返信を出したのでした。

打ち合わせ当日。喫茶店で本の内容をうめさんにプレゼンし、タイトルのヘンテコさに面白がっていただいて、絵柄についてきめ細かい打ち合わせを始めました。からまるがお願いしたのは、まず女の子の絵であることと、背景があることです。

今ではもう言い尽くされている感がありますが、あの『もしドラ』の表紙の絵が読者の心を掴んだ最大の特徴は、ゆきうさぎさんの萌え系の女の子の絵だけではなく(それだったら過去にいくらでも例があります)、表紙全体に背景が入っていることです。この背景は別の方が描いていて、アニメーションや子供向きの絵本と同じ作り方ですね。背景画家は画力のある方が多く、その上手さが人物の絵を引き立たせています。

うめさんは物語漫画家ですから、キャラ(セル画)と背景を分ける必要がありません。アニメ絵とは違う表現ができるわけです。で、からまるがお願いしたのが、昨日のエントリに書いた『東京トイボックス』第一巻の絵にあった「木漏れ日」なのです。

木漏れ日は、太陽の光と、その光が織りなす微細なカゲを表現しなければならず、背景にも人物にも一体となって関係してきます。アニメーションスタジオなら何の問題もないでしょうが、表紙の絵としてキャラ絵と背景画を別々に依頼した場合、けっこう手間がかかりそうですよね。

女の子と木漏れ日、そして背景。いろいろ議論した挙げ句、うめさんが出した結論は、遠景ではなく、地面を背景にすることでした。女の子を座らせよう、そして木漏れ日をきらきらと浴びさせよう、と。

からまるはこのとき、すでにオビのコピーを考えてありました。このコピーも直感だけで書いたもので、こんな感じです。

 

認め合い。誇り。自由。

新しい生き方が見つかる本

 

な、なんの説明にもなっとらん( ̄□ ̄;)。そんなヘンテコなコピーだとは思いますが、これが多分、うめさんの中で絵を決める要因の一つになったと思います――。

このブログ記事について

このページは、karamaruが2010年9月 2日 16:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「『大東京トイボックス』のうめさんに表紙の絵を描いてほしい!」です。

次のブログ記事は「これが小川仁志さん『ヘーゲルを総理大臣に!』の表紙です。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4