karamaru: 2010年10月アーカイブ

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

ニュースによりますと、11月の1日から10日にかけて、中国で国勢調査を行うそうです。10年ぶりとのことで、国際統計学会が定めた国際基準では10年以内に一回だそうですから、そういう意味では珍しくも何ともないニュースかもしれません。

しかし、日本のように人口が安定している国とちがって、ここ10年の中国は高い経済成長率にともなってかなり大きく国の内情が変動しているはず。昨日、ある人から聞いたのは、ひょっとすると13億人ではなく17億人くらいになるのではないかという説。そこから、将来17億人もの人口を食べさせていくために政府はレアアースの輸出制限をかけている、という説につながっていったのですが。。

それはともあれ、もしこれだけ大きな数値の変更があると、今からまるが取り組んでいる経済書の記述の前提もずいぶん変わります。よく慣用句的に「13億もの人口をかかえる中国は~」と言っているくらいですから、もし本当に17億となったら数字のインパクトがかなり大きいですし、今年とうとう日本を抜いたと言われる中国のGDPも、一人当たりに換算すると13億分の一が17億分の一(つまり日本の一人当たりGDPの13分の一)となり、中国が一人当たりGDPで日本を抜くというのは、まず永久に無理?という計算になります。

だから調査結果が気になりますねー。いつ出るんだろう?

 

  *  *

 

明日は夜まで外働きとなりますので、すみませんお休み。

日曜日は島田裕巳さんと聖地巡礼番外編で奈良県桜井市の御神体、三輪山に昇ってきます。台風が去ってくれれば...!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

いま校了作業がラストスパートに入っている吉本佳生さんの新刊『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』は、サブタイトルを「クーポン、オマケ、ゲームのビジネス戦略」としていまして、クーポンのカラクリに並々ならぬ執念で迫っています。

いま話題のグルーポン(クーポン共同購入サイト)をからまるも使ってみました。最近、社名変更した本家グルーポン社のクーポッドです。某レストランのコースが50%引き。サイトの購入ボタンを押すとすぐに決済されてしまうのかと思いきや、共同で購入する一定人数に至るまで決済は保留されるのが面白いですね。

購入が決まると、レストランに予約の電話を入れ、クーポンの番号を告げます。当日行くと、わざわざ注文しなくてもそのコースが出され、支払いはクーポンに含まれない酒代などのみ。ひじょうにスマートに使えるので、今回のからまるのように、ある程度親しいお客さんなら話題性もあり失礼にならないように思いました。

でもこれ、流行るのかどうか。50%オフはたしかに魅力的だけど、本当にそれが欲しいものかどうか、とくにグルメのように嗜好のバラエティがものすごく多様だと、必ずしも満足度が高いとは言えないかもしれません。「ゼッタイにそれが食べたい!」と思ったら、クーポンがあろうとなかろうと高いお金を払いますよね。「やっぱり50%オフだからこんなもんかな」があると(昨日のお店はそんなことはなかったけれど)、せっかくの試みが長続きしないのでは? 有力な有名店のクーポンが出てくるとがらっと流れが変わるのでしょうが。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

『ヘーゲルを総理大臣に!』勝手公式サイトに書いたことなので、ネタのダブリですみませんが、『ヘーゲルを総理大臣に!』の愛読者カードの書き込みがあまりにもうれしいのでヽ(^。^)丿、こちらでもぜひご紹介したいのです。

 

ヘーゲルjacket & obi.JPGのサムネール画像のサムネール画像「タイトルに惹かれて手に取りました。なぜヘーゲルを総理大臣にするのだろう? ヘーゲルってあの哲学者のヘーゲルのことだよな。パロディ小説か? などと思いながら。この本は買って正解。手頃な価格なので若者に読んでもらいたい。目指すべき社会のあり方がわかりやすく書かれています」(東京都 43歳 男性)

 

「わかりやすく、考えさせられることの根拠がさまざまな視点で書かれていたことは大変よいと思います。政治=カネという部分をバサっと断ち切っていただける哲学。希望が出ます」(徳島県 41歳 男性)

 

「ヘーゲルの政治哲学を現在の混迷せる日本の政治に生かそうとする著者の高い見識に感服しました。私の生涯の指南の書にしたいと考えております」(神奈川県 78歳 男性)

 

ご購読いただいた皆さん、本当にどうもありがとうございます<(_ _)>

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

フィギュアスケートの新シーズンが本格開幕し、グランプリシリーズの初戦となったNHK杯が先週金曜日から日曜日にかけて名古屋で行われました。結果はご存じの通りで、男子では高橋大輔選手が他の選手とは別次元のパフォーマンスで優勝しました。パトリック・チャン、アダム・リッポンといった他の有力選手がどんな点数を出すのかは今週にカナダで行われるシリーズ第二戦を見ないとわかりませんが、今季の高橋選手、ぶっちぎりでいってほしいですね!

キス・アンド・クライ表紙低解像度.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像その中で、ショートプログラム4位ながらフリースケーティングで高橋に次ぐ2位に入って総合3位になったのが、フランスの若手、フローレン・アマディオでしたね。今年のバンクーバーオリンピックではフランスのエース、ブライアン・ジュベールが絶不調で、その代わり若いのにフランスを代表して頑張っていました。そのコーチが、あのニコライ・モロゾフさんです。

からまるにとって今年忘れられない一冊、高橋大輔選手や安藤美姫選手に対する指導の軌跡をたっぷり描いた『キス・アンド・クライ』の著者でもあります。シロウト観察で申し訳ありませんが、ルール変更をうまく使ったプログラムで結果を出したように見え、そうだとしたらさすがではないでしょうか。

でも、オリンピック前に来日したおりに本の制作スタッフで寿司屋で打ち上げをしたとき、今度日本に来るとはミキといっしょに呑もう!なんて調子よく話をしていたのに、連絡がないなー(ー'`ー;)

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日のエントリに書いた、吉本佳生さんの新刊タイトルを略したドメイン名「まくなぜ」は何の略称かと言いますと、こういうタイトルを縮めたのです。

 

『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか』

 

吉本佳生さんの愛読者の方ならすぐにピンと来るように、この本は『スタバではグランデを買え!』『クルマは家電量販店で買え!』の流れを汲んだ、吉本さん十八番のミクロ経済学の読み物で、今回は最先端の価格戦略をテーマにしています。

街で普通に見かける外食やコンビニ、レンタルビデオ、ゲームソフトなど、身近な会社が仕掛けているのに意外と消費者が気付かない値付けのカラクリを暴いてしまったのです。タイトルに使っているマクドナルドはその一例で、じつにびっくりするようなことをやっているんですね。しかもそれは、経済学では「ほぼ実現不可能」とされていた価格戦略方法なのです!

その種明かしは本を読んでいただくしかないのですが、そのサワリは来週以降に!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

今日は、この「からまる日記」以来、久しぶりに独自ドメインの取得をしました。からまる日記と同じ「お名前コム」さん(同時に申し込むと格安になるキャンペーンをやっていたので、レンタルサーバも)で、ドメイン名は、

makunaze.com

といいます。

 

まくなぜ

 

は? 何ソレ?

これは吉本佳生さんの新刊のタイトルを縮めた略称なのです。『もしドラ』と同じノリで、これも「まく」と「なぜ」からできています。

「なぜ」は簡単。「なぜ?」という問いかけです。では、「まく」とは何か。吉本さんの『スタバではグランデを買え!』をご存じの愛読者の方なら、きっとわかってしまうだろうなー! 「まく」ときたら、そう、アレですよ(答えは明日!)。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

いま取り組んでいる吉本佳生さんの新刊の企画がスタートしたのは、そんなに以前のことではなくて、5月なのです。その原稿に一度ずいぶん手を入れて入稿し、初校を出して赤字を入れて、さらに再校を出して、もうすぐ校了するというのですから、288ページのボリュームを考えると、かなりハイペースであることがわかってもらえると思います。

しかも!

この288ページの組み版をインデザインで作成しているのは、吉本さんご本人なのです!!

からまるもいろいろな方とお仕事させてもらってきましたが、著者自ら組み版をするというケースは初めてですね。何でもデザイナーさんにちょっとインデザインを教えてもらっただけで、あとは独学で、しかも紙の書籍だけでなく電子書籍の組み版も作成しているのです。

それだけではありません。並んだ行に同じ言葉が重ならないようにする、行を折り返して一文字しかないところをつくらない、といったレイアウトの見た目にこだわる著者の方は他にもたしかにいらっしゃるのですが、吉本さんの場合、図版もご自身でかなりこだわってデザインして作っています。しかもその数、紙版で50点以上、電子書籍版では20点増えて70点あまりになります。これらをぜーんぶ、ご自身でやっているんですよ。

それで、当たり前ですが、からまるが気付いた赤字を直すのも、著者ご自身。いつもは雑に書き入れる赤字指定が心なしか丁寧になっています。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先月以来、入稿作業に取り組んでいるのは、あのベストセラー『スタバではグランデを買え!』の著者、エコノミストの吉本佳生(よしもと・よしお)さんの新刊です。さすが実力派だけあって、最初の原稿からすごく面白い! 読後感に手応えがあるんです。

進行中なのは、紙の書籍だけではありません。iPhoneとiPad用のアプリも同時に出そうと頑張っています。あと、特設の公式ホームページも準備する予定。

この吉本プロジェクト、これまでどんな具合に進んできて、今後の展開はどうなるのか? 明日からお知らせしますね!

すみません<(_ _)><(_ _)>

また明日!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

今日の朝日新聞オピニオン面に「ビジネス書を楽しむ」と題して小宮一慶さん、プロガーの女子勉さん、唐沢俊一さんのインタビューが載っていました。お三人ともさまざまな形で存じ上げているので、興味深かったですね。

小宮さん、とてもいいことおっしゃいます。ビジネス書とは、

 

「いわば演歌といっしょなんです。今まで何がいいのか分からなかった歌が、ある時突然目覚めてハートにしみる。そうすると今度は繰り返し聴きたくなる」

 

そうですよね。からまるは学生時代、原理主義的文学青年で、ジュンブンガク以外は読むに値しないと思っていたのに、90年代後半になって突然、ビジネス書に目覚めましたから。それは女子勉さんも同じだったようです。

 

「3年前、駅の階段でパッとひらめいたんです。ビジネス書を読んでみようって」

 

とおっしゃっています。この感覚、わかりますわかります。

一方で、唐沢俊一さんの

 

「陰謀論とビジネス書を同じ人が買っていく」「なぜ自分はうまくいかないのかという不満が、成功を阻んでいる何者かがいるんじゃないかという被害妄想に行きやすい」

 

という指摘もスルドイ(さすが「と学会」)。

からまるは、こういうと不真面目に聞こえるかもしれませんが、ビジネス書とは知的エンタメだと思っています。わくわくさせてくれて、脳を刺激してくれて、自分の世界を変えてくれる。明日からこうしようと確信させて、人生を楽しませてくれる。ビジネス書に書いてあることは頭のいい人しか実現できないとか、これを読んでもどうせ成功しないとか言って否定する人がいますが、それはアタマが硬すぎるように思います。

しょせん人生もエンタメなんですから、楽しければいいじゃない。

「ビジネス書を読んでいる人、格好いいです」という女子勉さんの言葉が絵になるようなビジネス書を作りたいですね。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

たまに用事があって降りる市ヶ谷駅のすぐ近くに文教堂書店市ヶ谷店さんがあります。ここはエクセルシオールカフェが併設されていまして、本選びで疲れたらカフェでお茶タイムできるのが利点です。でもここは販売指標店としても注目させてもらっています。

なぜかというと、まずそんなに広い店舗ではないのに、ほぼ全ジャンルの本が所狭しと並べられています。そして場所柄からビジネス書のスペースが相対的に広く取られているのです。さらに、あのディスカヴァー・トゥエンティワンさんのお膝元だからでしょうか、ディスカヴァーさんの本がかなりしっかり展開され、かの出版社の動向が一目でわかるのです。

文教堂貧乏人.JPGその激戦地帯に、発売してちょうど1週間経った加瀬恵子さんの『貧乏人は家を買え!』がちゃんと置かれていました。写真のように周りをFX関連本に囲まれています。

FX関連本って今、勢いがありますね。巨額の為替相場を動かすミセス・ワタナベたちの息づかいが聞こえてくるようです(FXトレーダーに女性が多いのはその取引スタイルと関連があるからでしょうか)。それとはまったく投資の世界観が異なるのですが、でもたしかに『貧乏人は家を買え!』は女性のための投資本なのかもしれません。

独身女性が35歳を過ぎてマンションを買うと結婚できないという説は、彼女たちは男ではなく不動産に投資価値を見出すという意味かもしれませんね。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

もう10月も半ばになってしまいまして、書店にはまたユニークな手帳がたくさん登場しています。その中で、昨年、苫米地英人さんの『夢を勝手にかなえる手帳』をご購入された方は、来年はどうしようと思われているかもしれません。

はい。予告していましたとおり、iPhoneアプリとして、来月リリースいたします。昨晩は苫米地さんにテスト版をお見せして、いろいろな改良点を加えることでゴーサインが出たのです。

手帳のタイトルは、「Affirmation Diary 苫米地英人の夢が勝手にかなうデジタル手帳」。アファメーションがメインになっているところ、一つひとつのゴールごとに日々思いついたアクションを次々に書き込んで一覧できるようにしたところなど、紙でなくデジタルだからできることがたくさん搭載されます。

ダイアリーそのものは、エクスチェンジを使ってグーグルでもヤフーでも、お使いのものに対応します。詳細はまた後日!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先週の8日、毎年行っているという知り合いのジャーナリストさんといっしょにシーテックジャパンを幕張メッセへ見に行ってきました。家電見本市ですので、大メーカーさんは3Dテレビをメインに出しているのですが、からまるはそれには目もくれず、電子書籍の表示デバイスに絞って見学しました。

といっても、ソニーがブックリーダーを出品していないので(今年中には発売する予定だがここには出品できないし資料もないとのこと)、シャープのガラパゴスとNTTドコモのギャラクシータブしか体験するものはなかったのでした。

ガラパゴス3.JPGシャープは気合い十分の感じでしたね。写真のようにステージまで用意して、オネーサンたちがデモンストレーションします。すでに本や雑誌のアイテムが準備されていて、美しくてiPadのそれのようなブックシェルフにはけっこうたくさん本が並んでいました。

売りは、本日発売の「週刊ダイヤモンド」にも書いてありましたが、新聞や雑誌の配信だそうです。まあ毎号同じ週刊誌を見出しも確認せずに本当に読むのか、と出版社の人間としてはツッコミたくなりますが、いちいち購入する手間がいらず、バックナンバーを貯めておけるなら便利ですね。配信にこだわった理由がわかる気がしました。記憶容量は「雑誌のバックナンバーはもちろん、テキストだけの本ならいくらでも」と説明の方が太鼓判をおしていました。でもまだ価格は決まっていないようです。

NTTドコモのギャラクシーシリーズは、タブレット型だけ触ってきました。これはなかなかいい感じでしたよ。電話はブルートゥースでないと通話しにくいでしょうが、ネットワーク機能はやっぱりソフトバンクにくらべてNTTのほうがはるかに快適ですから、かなり購入に食指が動きました。

でも、正直言うと、KindleやiPadをはじめて触ったときの衝撃はもうないですね。タブレット型パソコンやブックリーダーは普及品の時代に入ってきたのかもしれません。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

デジタル周回遅れ人のからまるは無謀にも今、アップルのデバイス向きアプリを2本制作中なのです。制作中といっても、もちろん技術的な工程は一切、専門の方にお任せっぱなしなのですが、打ち合わせにはからまるも参加しますので、わからない概念、わからない言葉が頭上を飛び交うのが疲れます。

しかし、このままじゃイカン。

今年も四分の三を終えたわけですが、何と言っても2010年は業界的に電子書籍元年と言われ、年初からユーフォリアのようにさまざまな議論が噴出しました。その落としどころを自分でも今年中に出してみたい。これは今後、本当に新しいビジネスモデルになるのか挑戦したい。

タブレット型の新しいデバイスをシャープとソニーが間もなく発売し、報道によると富士通も準備中だとか。いったい何が起きているのか、午後から幕張メッセで開催中のシーテックジャパンに行ってまいります!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

加瀬恵子さんの目からウロコの資産形成法、『貧乏人は家を買え!』が本日、発売となりました!

貧乏人は家を買えオビ付き.jpgのサムネール画像のサムネール画像目次を紹介しますね。


第1章 資産家への道は家族の結束から

第2章 銀行からお金を借りてはいけない 家族銀行の仕組みを作る

第3章 見知らぬ人に投資してはいけない 家族ファンドを作る

1 他人任せの資産運用で家族が潤うことはない

2 イメージは家族ファンドの設立

3 不動産選びの基礎知識

第4章 お金を分割してはいけない 家族法人を作る

1 なぜ一般的な「相続」ではダメなのか

2 法人という新しい家族を作る

3 実際に家族法人を設立する

4 家族法人を運営しよう

 

この「家族銀行の仕組みを作る」「家族ファンドを作る」「家族法人を作る」が富豪の資産形成法3原則。聞き慣れないとは思いますし、最初からまるも「そんなこと本当にできるんだろうか」と思ったものですが、読んでいただくと思わず膝を打つと思います。読み物としては、まえがきとあとがきも面白いです。

表紙のイラストは女性誌で売れっ子の小迎裕美子さん。装幀してくれたのは鈴木正道さんです。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

腰に右手を当てて先輩を威嚇する口悪後輩が、最近忙しすぎてダレてきたのでビールを飲みたいという話になり、ちょっと付き合うことにしました。しかしさすが根が口悪だけに、開口一番「先輩はヒマそうですね」と余計なことを言うのです。

「ヒマじゃないの! それよりなんでそっちはそんなに忙しいのよ」

「氷河期世代は会社の中にあんまり人がいないし仕事が集中するんですよ。基本的に真面目だし。先輩たちバブル世代みたいに脳に花咲いてませんから」

 

 

む(ー'`ー;)

 

 

「だいたい先輩が面白がることって、いつもユルいんですよ。リアリティがないっつうか。リアルな現場にいる人に届いていないですよ」

と、からまるのおごりメシをリスのように目一杯頬張りながら言うのです。

歳バレしちゃいますが、からまるはたしかにバブル経験世代なのです。その世代にしてはかなり真面目な部類だと思うのですが、就職超氷河期世代から見ると、それでも軽くて現実から飛んでいるんだとか。

しかし、それにしても先輩の財布の中身に対するキミのリアリズムのなさは何なのさ。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

貧乏人は家を買えオビ付き.jpgのサムネール画像昨日のエントリの続きですが、ではどうして『貧乏人は家を買え!』の著者、加瀬恵子さんは、富豪たちのライフスタイルや資産形成法をご存じなのか。それは加瀬さんご自身が富豪の家に生まれ育ったからなのです。

じつはからまるは、そのことを原稿ができるまで知りませんでした。原稿を読んだからまるは当初、家族の中だけでお金を回すというやり方にどうしても違和感を抱かざるを得ませんでした。普通、家族から経済的に独立するのが「自立」の証だと思うのです。そうでないと、昔流行った言葉で言えば「すねかじり」であり「パラサイト」であって、大人としてまことに中途半端な存在、もっといえば社会のお荷物だというのが常識だと思っていました。

だから加瀬さんが家族がばらばらに経済生活を営むことを批判する姿勢が、どうしても理解できなかったのです。よく打ち合わせをした表参道のスパイラルカフェで何度も議論をしました。そこでからまるは、今の読者に「家族の再生」を求めるなんて現実的ではないと話すのですが、加瀬さんはびくともしません。

 

「そんなことはありません。そうでないご家族はたくさんいます」

 

どうしてそう断言できるのかをお聞きすると、加瀬さんはまさにそれを実践している富豪の家のご出身だったことがわかったという次第なのです。それに注目したからまるは、イヤがる加瀬さんに無理矢理新しいまえがきを書いてもらいました。その結果、この本の書き出しは次のようになったのです。

 

「私は本当に何も知らない女の子でした。子どもの頃から何の苦労もしないで大人になりました」

 

なんてイヤミな人なんだ!と思われる方もいるでしょう。でもからまるは、昨年の秋に起きた新卒学生の悲惨なくらいの就職難をこの目で見てきて、経済的な苦労をしないできた人にしか発想できない方法しかかれらを救うことはできないのではないか、加瀬さんのような主張はこういう時代こそ必要だと思うようになったのです。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

先週末のエントリの続き。『貧乏人は家を買え!』の著者、加瀬恵子さんは、どうして貧乏人でも家を買うことができ、資産形成ができるとおっしゃるのか。それは、

 

「資産=個人のもの」

 

という図式ではなく、

 

「資産=家族のもの」

 

という図式で資産形成を考えるからなのです。つまり、資産とは個人単位で考えるのではく、家族単位で考えるものだとおっしゃるのです。

からまるも毎週欠かさず見ているNHK大河ドラマ「龍馬伝」には、三菱財閥の生みの親、岩崎弥太郎が登場していますね。岩崎弥太郎自身は貧しい土佐藩の下士の出でしたが、財を得てからは「岩崎家」という単位で財閥を築きました。周りを見れば、鳩山家といいロックフェラー家といい、富豪たちの多くはファミリービジネスをしている名家の人間なのです。

かれらにとっては、資産が家族のものであることが当たり前です。家族のものなので、家族個人の収入も家族の中で運用され、貸し借りに回され、投資され、蓄財されていきます。家族単位で資産を考えれば、たとえ個人としては収入が少なく、また少ないどころか定職さえなくても、「貧乏な個人」という存在はなくなるのです。個人の収入がなくても、たとえば三菱財閥が三菱銀行をつくったように、家族の中に銀行をつくり、その銀行が家族個人に貸し出すことができるのです。だから収入がなくて銀行から住宅ローンを借りることができない人でも、家を買えるのです。

普通の人からみるとちょっと理解しにくいこの仕組みを、どうして加瀬さんは「常識」として身につけていたのか。その理由は簡単で、加瀬さんご本人が富豪の家にいらしたからなのです――。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

貧乏人は家を買えオビ付き.jpg来週の10月7日に『貧乏人は家を買え!』という本を出します。

挑戦的でトリッキーなタイトルだと思われるかもしれません。「できもしないことをタイトルで言って引っかけて、じつは使えるネタが何もない」というように。でもこれは自信をもって言いますが、とても真面目な動機に基づく、真面目に使えるネタを書いた本なのです。

 

ここでちょっとタイトルの解説をさせてください。

まず「貧乏人」とはどういうことなのか。当然それは「個人」のことを指します。でも、現実に私たちは「個人」であると同時に「家族」の一員ですよね。今までは資産を「個人」単位で見ることが当たり前でしたし、今までの多くの資産形成本がいう「資産」とは「個人資産」であることを暗黙の前提にしてきました。

しかし、著者の加瀬恵子さんは、根本的な問いかけをこの本でします。

 

「資産は本当に個人のものか?」

 

「個人」は「家族」の一員ですから、「資産」とは「家族」のものでもあるのではないか? 加瀬さんはそう考えます。「資産とは個人のもの」という、この呪縛から解き放たれた瞬間、「貧乏人」という概念が消えてしまいます。資産というものを見る目からウロコが何枚も落ちるはずです。

 

では、タイトル後半の「家を買え」。

2000年代前半に大ヒットしたロバート・キヨサキさん『金持ち父さん 貧乏父さん』は、自宅の家を負債とみなし、それをいかに軽くするかを考える一方で、小さな物件から始めて活発に不動産取引して収入を上げることを資産形成のカギだと説きました。しかしこの方法は、不動産価格の上昇局面でしか有効ではありません。また、家を負債とみなすのは、購入費を借金して金利が発生するためです。

でも、金利がなければどうでしょう。

他人の不動産を他人に転売するのではなく、自宅を家族内で取引したらどうでしょう。

 

家は負債ではなくなるのです。

 

加瀬さんはこう書いています。

「成り上がって成功した人は、「貧乏は再生産される」という簡単な事実に気づいているのです。キャッシュだけではつい浪費してしまうかもしれないが、家になっていれば知らないうちにキャッシュがなくなってしまうことはない。キャッシュを使ってしまい家がなければ、自分も子どもも再び貧乏に戻るかもしれない。貧乏の再生産を回避するために、かれらはこぞって不動産を買うのです。しかもなるべく若いうちに」。

では、どうやって家を買い、それを富を増やす手段に変えるのか。どうして著者の加瀬恵子さんは、それを知っているのか。その謎は来週に!

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