iPhoneでもiPad同様にサクサク見える本文テキストのデザイン。

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こんにちは。講談社BIZのからまるです。

『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』アプリ版制作の話の続きです。

iPhoneとiPadでこれだけ画面サイズが異なり、かつ同じアプリでなくてはならず、コストの関係でPDFファイルを見せる形式で、iPhoneをメインのリーダーと考えるという連立方程式を解くのに、著者の吉本佳生さんはそうとう悩まれていました。

PDFを見せるのですから、画面に合わせて行が自動的に折り返されるわけではありませんので、iPadで見るのとまったく同じページの見せ方では、iPhoneで見るととんでもなく文字が小さくなり、とても判読できるものではありません。かといってiPhoneで普通に読めるのと同じ見せ方では、iPadで見ると文字がとてつもなく大きくなり、全体のサイズを押さえよう(できれば100MBを激しく上回らない程度)と思えば、かなりギザギザの粗い文字になってしまいます。

さて、どうする?

吉本さんが編み出したのは、iPadで見える画面を4分割する、というアイデアでした。iPadを縦にして見る1ページを4分割、つまり上下2段にして、さらに1段を左右二つに分割するのです。

2段組の本というのはけっこうありますから、上下2段化は違和感がないのにくらべて、左右で二つに分けるというのは、最初は「あれ?」と思うかもしれません。それはそれで致し方ない。iPhoneで見ると、4分割されたページが1ページの表示となりますので、これは相当サクサクと読める見え方になるはずなのです。

一つ解決が難しかったのは、ノンブルの位置でした。ボイジャーさんのリーダーのように、リーダーそのものにノンブル機能が付いているものなら悩む必要はありませんが、このアプリにはそれがないので、ノンブルをPDFに表示しないといけません。iPhoneに対応させて4分割されたページの一つ一つにノンブルを入れていくと、iPadで見たときにノンブルが四方八方に入っているような感じで美しくありません。

さて、どうする?

ここでも吉本さんが出したアイデアは秀逸でした。左右に分割した中央下にノンブルを置き、表示される部分をそのノンブル部分がダブるようにして、それが20ページだったら、20ページの右、20ページの左が表示されるようにしたのです――と書いてもよくわからないと思いますので、それは現実のアプリの確認が終わったらお見せすることにします。そのときご覧になればわかりますが、ほおーと驚いてもらえると思いますよ。

ここまでは本文テキストの作り方のお話。次からは、リッチコンテンツ化についてお話ししますね。

このブログ記事について

このページは、karamaruが2010年11月18日 14:01に書いたブログ記事です。

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