リッチコンテンツ化は電子書籍の価格に対するトライでもあります。

|
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

電子書籍には紙の制約がないので、いろいろなことができます。ぱっと思いつくものだけ挙げても、映像、音楽、アニメーション化、フルカラー化、読み上げ機能など、本の内容をより楽しんでもらう手段がたくさんあります。

手段がたくさんあることは、編集者にとっても朗報です。今まで紙に限られていたものが、映像や音楽の制作にもトライできるのですから、これは仕事が楽しくなるし、とても勉強になります。こうして紙の本のコンテンツを電子アプリならではの可能性を追求して新しく表現する、あるいは補っていくのを「リッチコンテンツ化」というのだと思います。

吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』のアプリでは、まず本文の分量が違います。紙の書籍は本文約280ページで8章構成なのに対して、アプリでは10章構成、つまり2章がオマケで付いてきています。

しかも、この本の第三章で参考文献にした西田宗千佳さんの本『美学vs.実利――「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』の第三章も西田さんの協力を得てオマケに付けているのです。これらが加わることで総ページは370ページにもなりました。

さらに、図表のほとんどをフルカラーにしてアニメーション化しています。どういう意図で何がキモになった図なのかよくわかりますので、将来、電子教科書ができたらこういう図解になるのだろうなと実感しますね。そして、各章の始まりに音声付きの内容紹介、終わりには音声付きのまとめ解説を入れています。これはちゃんと声優さんに出演してもらってスタジオ収録したものなのです(くわしくは後日お話ししますね)

からまるたちは、このアプリを当初から本と同じ価格でリリースしたいと考えていました。本の価格は本体税別で1600円です。アプリも1600円にしたいと思っています。電子書籍の価格が紙の本と同じであることに違和感を抱く方に対しても、これだけ盛り込めば納得していただけるのではないか? だから「リッチコンテンツ化」とは、電子書籍の価格に対するトライであり、この本のメインテーマである「価格戦略」を自ら実行しようという試みでもあるんです。

このブログ記事について

このページは、karamaruが2010年11月19日 17:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「iPhoneでもiPad同様にサクサク見える本文テキストのデザイン。」です。

次のブログ記事は「吉本佳生さん『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』公式サイトがオープン!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4