新刊書をまったく読まなかったベストセラーメーカーの話。

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こんにちは。講談社BIZのからまるです。

まだからまるが駆け出しだった頃の上司は、業界ではベストセラーメーカーとして有名な書籍編集者でした。いろいろと驚くようなところがたくさんある人でしたが、その中の一つは、彼が新刊書をまったく読もうとしないことでした。一度、勇気をふるって訊いたことがあるんです。

 

「どうして本を読まないんですか?」(←なんかすごい質問ではあるな)

 

すると、、

 

「オレはね、もう読むべき本は全部読んだの。いまの新刊書はぜーんぶ、昔出た本と同じ。昔売れた本も、いま売れている本も、本質は同じ」

 

( ̄□ ̄;)

 

まだ40代半ばなのに。ゴーイン。ゴーイングマイウェイ。

 

......と最初に聞いたときは思ったものです。でも今になってみると、たしかにそうかも!と思うときがあります。だからといって新刊書を読まなくていい理由にはならないでしょうが。

もう一つ、この元上司の口癖は、、

 

「読者は唯一、おもしろい本しか読まない。けれど、おもしろさには、いろいろある。知的なおもしろさ、エンタメのおもしろさ、などなどとね」

 

今年のベストセラーを振り返ると、これもたしかに言えています。『もしドラ』は誰でもそうだとうなずけると思いますが、『これからの「正義」の話をしよう』だって、NHKで放送されたエキサイティングな授業の映像があるから、つまり政治哲学を一つのエンタテイメントに昇華させたからモンスターブックになったのだと思います。

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