karamaru: 2011年2月アーカイブ
こんにちは、からまるです。
からまるの周囲にいる変人の一人が国会マニア。どうしてそんなものに興味があるのか謎なのですが、小学生の社会科見学ではあるまいし、国会見学ツアーに行ったりしているのです。
そんな変わり者から、いま国会で売っているお土産報告が届きました。総理大臣や人気議員をゆるキャラ化したお菓子は以前からよく知られています。いまの菅総理のお菓子は「KAN!一発ッ!珈琲まんじゅう!」というらしいのですが、なんかお菓子でも人気が出そうにないですね。
人気議員代表はなんといっても小泉進次郎さんです。「進ちゃんの熱いハート」というチョコレートや「甘いマスクのパッケージの中にピリッと辛いカレーせんべい」という「進め!進次郎くん」があるそうです。
まあこのへんは洒落じゃないですか。でもおいおいと思ったのが写真の「再び ねじれ餅」という自民党お菓子です。パッケージのキャッチコピーは「みんなでねじれ!これからもっと!」。ねじれ国家をおちょくっているわけですが、政治の動かなさにイライラしている人たちにとっては、これはちょっと洒落にならないんじゃないでしょうかね。
こんにちは、からまるです。
一昨年に創設された「ビジネス書大賞Biz-Tai」。その2010年度は一昨年に『ブラック・スワン』(ナシーム・ニコラス・タレブ、ダイヤモンド社刊)を大賞に選んで授賞式を行って締めくくりました。今年はどうするのかなと思っていたのですが、2010年12月までに刊行された本を対象に行うことになったそうです。
からまるもノミネート作品を3冊推薦するんですが、例年通り偏った読書をしているので激しく迷いますね。正確にいうと、2冊まではすんなり決まったんです。でもあと1冊をどれにするか、なかなか決まらなくて。。
実行委員会事務局を務めていらっしゃるディスカヴァー・トゥエンティワンの方が書店売り上げデータを基に参考資料として作成した、今回対象となる2009年11月から2010年12月に出たビジネス書売上上位560冊(新書を除く)を見ても、ちょっとピンと来ない感じがしています。多彩な本が並んでいますが、どれも2010年の空気を表すにはいささか力不足な感じがするのです。
理由の一つは、新書を除いているためでしょう。ビジネス書ジャンルで新書に好著が輩出したのが2010年の特徴だったような気がしますね。それはからまるも迷わずノミネートしたアノ本があるせいかもしれません。
他の理由は、2010年の空気が政権交代に対する深い失望感に彩られていて、その喪失感、無力感があるせいだと思います。もちろんポジティブな出来事もたくさんありました。ツイッターやスマートフォンの普及もその一つ。関連書がたくさん出ましたし、からまるも読みました。でも2010年に爆発的に起きた新しい潮流ではありません。同じ劇の最終幕を見ていたのが昨年だったのかもしれません。
あと1冊。同じ劇の最終幕。だったらこれかな? ビジネス書でなくてもいいかなあ?
こんにちは、からまるです。
今日の夕刻、からまるは品川駅港南口にあるストリングスホテルのカフェラウンジにいました。けっこう気に入っているんですよ。吹き抜け空間がすごく広く、それなのに調光が繊細になされていて、とても落ち着けるのです。あまり知られていない場所なのか、人も少ない。静かに話せます。
ここでお待ちしていた人物は、以前から存じ上げているのですが、今まで本を出す仕事をご一緒したことはなく、たまーに呑み会をしていろいろと教えを乞うている方なのです。かなり謎めいた経歴を持ち、謎めいたお仕事をされていて、からまるはいまだに名刺を見せてもらったことがないくらいなのです。
夕刻だからといってホテルのラウンジで優雅にシャンパングラスなんぞを傾けていたわけではありません。歴とした打ち合わせです。何せ、ものすごい原稿ができてきたのです。一昨晩にメールで受け取った200ページ分の原稿を昨日、その謎めいた内容に呆気にとられながら一日で読み、打ち合わせを希望したところ、すぐにでもということで本日となったのでした。
これ本当にすごいです。どうすごいかをこの段階であんまり早く言ってしまうと、おそらく死者たちが許してくれないでしょう。そういう原稿です。言い換えると、ばらばらになった人類の記憶をまとめ直したような、そういう原稿です。
打ち合わせが終わって会計を済ませ、エレベーターホールからほの暗いカフェラウンジを臨むと、そこはまるで虚の世界のように見えました。からまるも少し違う世界に移ることを回避できなかったのかもしれません。『1Q84』の青豆さんのように。