こんにちは、からまるです。
サッカーの長谷部誠選手の『心を整える。』(幻冬舎)がからまるにはうらやましくて死んじゃいそうな程すごい売れ行きになっています。今年を代表するベストセラーの一冊になることはまちがいありません。アッパレな本です。
何と言ってもタイトルがいいですね。東日本大震災直後に出たのはまったくの偶然ですが、その後にもっとも必要な要素がこの短い言葉にこめられているように感じます。本のまえがきに書いてあるように「メンタルを強くする」でも「心を磨く」でもなく「心の調律」すなわち「整える」。長谷部選手の場合、朝起きてから夜寝るまで、これが徹底しています。ただのレトリックではないんですね。
長谷部選手が以前、浦和レッズにいて、まだ日本代表に呼ばれていなかった頃、これまで見てきたなかでもっともクレイジーな大サッカー通(元講談社の社員でした)に「いまいちばんいい選手は長谷部」と教えられました。それ以来注目してきたのですが、一般にはそんなに強い印象を残す選手ではないと思います。ワールドカップ南ア大会の本番直前、岡田監督にキャプテンに指名されたときも「なんで長谷部なの?」と思う人が多かったのではないでしょうか。
そういう疑問はこの本を読むと解消します。自分に対する観察、サッカーの試合に対する観察がクールで知的。前のめりになるところがない。岡田監督がキャプテンにした理由として語ったという「独特の明るさ」と「分け隔てなく人と語れる」ところが存分に出ています。内容的にもアッパレなのです。
一つ心配なのは、本書が出た直後に、チームのウォルフスブルクに鬼監督フェリックス・マガトさんが戻ってきたことです。どこに行ってもやれる自信をつけさせてくれた感謝とともに、「もうマガトのいるチームには行きたくない、というのが正直なところではあるが......」と本に書かれていたもので、つい。

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