karamaru: 2011年5月アーカイブ
こんにちは、からまるです。
今日5月27日は戦前、海軍記念日だったのだそうです。1905年のこの日、日露戦争で大日本帝国の連合艦隊とロシアのバルチック艦隊が真っ向から激突した日本海海戦が始まったことに因んでいるようです。
この海戦自体は翌日に日本が勝利して終わったわけですが、その一部始終を目撃していたのが、玄界灘の孤島、沖ノ島の沖津宮の神官に仕えていた佐藤市五郎さんという人物で、ウィキペディアによると、その子細は創建以来書き継がれている沖津宮日誌に記されているのだそうです。どんな日誌なのか、見てみたいものですね。
でもそれは永遠に叶わないのでしょう。この島の沖津宮にお参りできるのは、一年でたった一度、今日しかありません。しかも全国から応募してくる中から、わずか200人。女性は立ち入れないため、男性だけです。
昨年の夏、島田裕巳さんとからまるは、漁船をチャーターした海上タクシーで沖ノ島の船着き場までは行くことができました。「海の正倉院」と別称される島の内奥のたたずまいは、調査団が撮影した写真でしか見ることができません。中村圭志さんの絵にあるように、古事記の物語が貴重な財宝を惜しげもなく使いながら語られたといわれる祭祀(益田勝実『秘儀の島』ちくま学芸文庫)が行われ、祭祀が終わるとそれら財宝はその場に放置されたと想像されています。
島に上陸したところでそうした最深部の様子をうかがい知ることなどできないのですが、でもそこはなんとも言えない静けさが支配していて、聖地としての気高さを体感することはできたのです。島田さんが、ここに来ればもうあとはどこにも行く必要はないだろうと、聖地を訪ねる『聖地にはこんなに秘密がある』の旅にいきなりピリオドを打ったのもわかります。
この沖ノ島に行くのはちょっと無理だとしても、『聖地にはこんなに秘密がある』で取り上げた中で関西に所在する稲荷山、三輪山(大神神社)、天理教教会本部、伊勢神宮を島田さんと一緒に訪ねるツアーなんて企画があったら楽しいと思うんですが、どうでしょう?