karamaru: 2011年7月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

6月に3冊の本を出したおありで、しばらく新刊がありません。今日、ひとつ初校ゲラが出たものがありますが、刊行予定は10月になりますね。これはこれであり得ないほどスゴイ本なんですが、そのご紹介は後日のお楽しみということにさせていただきましょう。

この本と並行して進んでいる企画がいくつかありまして、あれこれと数が多いなと思ったもので、先週、いったい自分が今、いくつ企画を並行して進めているのか、ちゃんとリストを作成してみたのです(今まで自己管理が悪くてすみません)。

すると、、合計17冊!

そ、そんなにあったっけ。

もちろん、その中には企画だけ社内で通して、まったく着手していないものも含まれます。が、それにしても、単純な作業量に置き換えたら、向こう1年は大忙しというくらいの量なのです。

で、そのうち多分、最低4冊くらいは10月中に出すことになると思います。売れそうな本が目白押しで、10月大攻勢になりますから(なるはずですから)、ご期待下さい。

......と言い訳をしておいて、来週から再来週にかけて、早めの夏休みをちょうだいします。この日記は7月25日から8月2日まで休刊しますね。

それでは!
利権の亡者オビ付き表紙.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像こんにちは、からまるです。

19日火曜日は、苫米地英人さんの『利権の亡者を黙らせろ 日本連邦誕生論』の制作スタッフと重版記念打ち上げをしました。といっても、中野にある、からまるお気に入りの小料理屋さんでささやかな乾杯をしただけ。でも重版して呑むビールは格別ですよ。

『利権の亡者を黙らせろ』は相変わらず書店さんで動いています。皆さん、どうもお疲れさまでしたっ!
こんにちは、からまるです。出現する未来.pngのサムネール画像

2006年の5月刊行ですから、もう5年前になるんですね。『出現する未来』(ピーター・センゲ、C・オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティー・スー・フラワーズ著、野中郁次郎監修、高遠裕子訳)の重版が決定しました。これで6刷目となりました。

ちょっと事情は説明しにくいのですが、知り合いの大学院生が修士論文の参考文献の筆頭にこの本を挙げてくれたことを、ひょんなことから知りまして。SNSなど新しいコミュニケーションの方法論を研究している、まだ25歳の初々しい青年がこの本とちゃんと向き合ってくれようなんて、オジサンは小さな感動を覚えましたよ。グーグル、ツイッター、フェイスブックの時代でも、この本の本質は評価されるのですね。

5年前はからまるも若かったなあ。だって、初版のときのオビは、こうだもの。

「世界とつながる自己・自己の内部から始まる世界
未来と出会い、世界―組織―自己を再創造する能力は、いかに育成されるか。「U理論」をキーコンセプトに、「学習する組織」のグル=ピーター・センゲが『The Fifth Discipline』以来久々に放つ画期的著書!」

なんか今、こういう文章を書ける気がしないですね。それがいいか悪いかは別として。
こんにちは、からまるです。後藤さんパーティー.JPG

16日土曜日夕方、『なぜか3兄弟全員が東大合格!「勉強しろ」と絶対言わない子育て』の出版パーティーがありまして、からまるも行ってまいりました。

写真左に写っているのが著者の後藤眞智子さんです。おおらかな感じが伝わってきませんか?

パーティーは有楽町のお店で3時間にわたって行われ、からまるは超苦手な乾杯のあいさつをさせられてしまいました。会の半ばでは全員に当たるプレゼントくじ引きが行われ、景品はすべてノートなどの東大グッズ。

からまるに当たったのは、東大地震研究所作成の「世界の震源分布」というクリアファイルです。世界地図の上に、これまで世界で起きた地震の震源を赤いドットで表示したものをかぶせて見るのですが、日本列島沿いに、まるで地球のシワのように赤いドットがびっしりマークされます。かなりコワイ地図です。写真で再現できないので、もし関心のある方は東大売店にGO!
こんにちは、からまるです。

2009年4月に刊行した、産経新聞社記者の石塚健司さん『「特捜」崩壊』がこのたび講談社文庫から出ました。めでたいめでたい!
特捜崩壊.png

文庫化にあたって、さまざまな加筆がなされています。まず文庫版まえがきが9ページとけっこう長めに入っています。2年前に『「特捜」崩壊』を出したとき、周囲の人に「いったいどうしちゃったの」と心配されたこと、出版の許可を取るとき、上司に「この四文字、なんとかならんのかね。特捜が崩壊しているなんて話、僕は聞いたことがないんだけど」と言われたこと(その結果、タイトルの特捜を「特捜」とカギカッコに入れたのです)、必ずしも書きやすいムードでない中で、どういう気持ちで執筆したのかを、いかにも石塚さんらしく率直に語っています。じつにいいまえがきです。

また、「終章」として「激震、迷走......そして再生へ」という新章が加わりました。言うまでもなく、昨年9月に大阪地検特捜部が村木厚生労働省元局長を起訴した際に、主任の前田検事が押収したフロッピーディスクを改ざんした事件の発覚後の動きを追っています。既定路線を覆し、現場捜査派の笠間東京高検検事長が検事総長に就任した意外な人事の裏側も詳述されています。

ほかにも第三章に追記があるなど、念の入った加筆版になっています。

解説は高杉良さん。『「特捜」崩壊』が出た当初から注目していただきました。からまるも電話で直接、お誉めの言葉をちょうだいいたしました。どうもありがとうございます!

文庫版のタイトルには「」がありません。ようやく堂々と『特捜崩壊』というタイトルにできました。実を結びましたね、石塚さん。
こんにちは、からまるです。

ある企画のために過去の雑誌記事を資料にする必要があって、講談社内の図書館に数時間こもってコピーを取りまくっていました。メンドーそうに思われるかもしれませんが、けっこうこういう作業をからまるは好きなんです。子どもの頃から図書館好きだったせいかもしれませんが、落ち着きます。図書館は編集部に比べて人口密度が低いので、まだ幾ばくか涼しいところもいいのです。

しかし、2005年とか2006年は、まだたかだか6年くらい前にもかかわらず、何気なく記事を読んでいると、早くも隔世の感があるように思えてしまいます。まだ小泉政権だったし、今に比べれば出版業界はまだお気楽でした。本が売れない売れないと言われてもう数年。本当は売れていないのではなく、ほんの一握りの売れる本と、圧倒的多数の売れない本の部数格差が極端になっているのです。

さて、この資料は何に使うのか。お答えできるのは、たぶん来年春くらいでしょうか。
こんにちは、からまるです。聖地オビ付き表紙.jpgのサムネール画像のサムネール画像

『聖地にはこんなに秘密がある』の島田裕巳さんが先月、共同通信の著者インタビューを受けまして、その記事が10日に配信されました。

共同通信の記事は契約先の新聞社が掲載するわけですが、いつどこに出るのかわかりにくい。そのため確認が遅れていました。早速、熊本日々新聞が載せていることを編集部の人が見つけてくれて、からまるも知った次第なのです。

この本のテーマでもありますが、島田さんがインタビューで語ったのは、現在見る聖地は、約1000年にわたる神仏習合を断ち切った明治維新以降の、たかだか100年少しのものにすぎないことです。

「神仏習合以降の『作られた伝統』にではなく、成り立ちや歴史に目を向けるべきだ」

とインタビュー記事にあります。伝統はそこに静止しているものではなく、時代とともに変わっていく。ということは逆に、聖地の歴史を知ることは、近代以前の日本に遡る旅でもありますね。
こんにちは、からまるです。

電力制限令の影響で室温28度設定にされた会社、正直言って暑いっす。とくにいまこれを書いている午後3時台から4時台は、からまるのすぐ後ろにある窓から西日が容赦なく差し込んできて、背中が焼かれています。もちろんシェードが引かれているんですよ。でも、炭火の遠赤外線でじわじわ焼かれている焼き魚と自分がダブって見えてしまいます。

そんななかで今日も原稿と格闘しています。

こんにちは、からまるです。

今日はいつもとちがって、かなりプライベートなトピックを書かせていただきます。

からまるはラブラドールレトリバーを飼っていまして、いま彼は14歳。その月日は、彼がすっかり家族の一員になるのに必要なものであったと同時に、老犬介護の始まりを告げるものでもあります。すでに昨年から、あまり散歩ができないほど足が弱っていましたが、1週間ほど前から、とうとう自力で立ち上がることが、かなり困難になってしまいました。

ふだんは寝転がっているわけですが、外に出て用を足したいとき、水を飲んだり何か食べたいとき、寝る場所を変えたいときはもちろん、寝返りをしたいときまで、自力で立ち上がれないため、いちいち吠えます。しかも時間構わず、深夜も早朝もです。

それに対応していちいち起きなければならないのため、からまるの睡眠時間は細切れになるのを余儀なくされています。1時に寝たのに、2時半に起こされ、5時に起こされといった調子なのです。日中、けっこう眠いです。集中力が以前ほど続かなくなっているなあ、と感じますね。

暑さで体力が奪われそうなときは、自宅からタクシー通勤しています(もちろん自腹)。自宅でも仕事が済むときは、あれこれ理由をつけて在宅勤務にして、彼が落ち着けるように同じ部屋で仕事をしています。本当はもっともっと仕事に打ち込みたいのに、こんな具合に体力が続かない状態でして、ご迷惑をかける方々もいらっしゃると思います。

とはいえ、彼の残り少ないであろう寿命と関係しているので、そういつまでも今の状態が続くわけではありません。一時期の言い訳と泣き言と聞いてもらえればありがたいです。

こんにちは、からまるです。

ちょっと仕事の用事があって、先月、初めて建て替えられた新しい議員会館に行ってきました。行ったことがある方なら今さら何も驚くことはないかもしれませんが、からまるは以前の議員会館とのあまりの違いに呆然としてしまいました。

中が広いのも驚きですが、いちばん驚くのは、その静けさです。以前の議員会館は部屋も廊下も、議員や秘書の方々、官僚、民間人、マスコミなどが混じり合って人でごった返し、いつも事件が起きているかのようでした。からまるのような来訪者でもけっこう気楽に目的先以外の議員さんの部屋に立ち寄ることができました(本当はいけなかったのでしょうが)。たしかに狭くて窮屈だったけれど、その自然発生的なコミュニケーションを良しとする空気があったように思います。

何せ部屋と部屋の間隔が近く、ちょっと歩いただけで、おお!ここはあの大物幹事長の部屋じゃないの、と思ったらここは非主流派で頑張っている大臣の部屋だ!と、政治好きのからまるにとっては遊園地のような(国会議員の皆さんにとっては職場ですが)楽しさがあったのに、今の議員会館はまるで氷のようにクールな外資系企業が入るビルみたい。静かに威圧して人を排除する空気が流れているように感じました。あのワンダーランドはどこへ行ったのでしょう?

今のように広くなれば、職場としては格段に働きやすくなったでしょうし、万が一の災害の避難所になる用意もあるのでしょう。それはわかるのですが、国会議員同士のコミュニケーションは格段に悪くなったのではないでしょうか? 「たった3人の会派」と揶揄される最近の菅総理周辺の寒々とした空気とダブって見えてしまったのでした。
こんにちは、からまるです。利権の亡者オビ付き表紙.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

苫米地英人さんの『利権の亡者を黙らせろ』を出して3週間経ちましたが、反響のハガキを次々にいただきます。皆さん、どうもありがとうございます!

その一部をご紹介しますね。

「著者の怒りが伝わる、めずらしい一冊です」(34歳、女性)

「新たな政策提言が大変興味をそそられました。さまざまな利権を考えると、最近テレビはいらないと改めて実感させられました」(22歳、男性)

「今回の内容は『ご老人たちは引っこんでいなさい』という言葉に、よくぞ言って下さいました、とわくわくしながら読みました」(40歳、女性)

「それまで脳の使い方のドクターと思っていた氏が日本の行く末についてこんなにアイデアを持っていらっしゃると知り、今後も注目させていただきたいです」(40歳、男性)

この本の内容が過激だけあって、皆さん、感想も過激ですね!

先週まで書店さんで品薄になっていたため、一部では「こんな過激な本は置けないと書店がビビっているのでは?」という噂が流れましたが、そんなことはありません。ようやく昨日、2刷ができ、今はもっと多くの書店さんの店頭に行っているはずです。
こんにちは、からまるです。

6月23日、広告クリエイティブ関係の人がこぞって注目するカンヌ国際広告祭で、3月12日に開通した九州新幹線のCMが賞を取りましたね。東日本大震災のために放送できなかった幻のCMとして有名な、沿線に思い思いのスタイルで集まった人たちを延々と撮り続けた、あの作品。産経ニュースの報道を借りますと――

「JR九州が3月の九州新幹線全線開業に合わせて展開した「祝!九州」キャンペーンが、カンヌ国際広告祭の3部門で金、銀、銅の3賞を受賞した。祝!九州」キャンペーンは全線開業を沿線住民らと祝おうとの思いを込め、7色にラッピングした特別仕様の新幹線に向かってウエーブやダンスをする人たちを募集し、車窓から撮影したものをCMやポスターにしてPR展開した。カンヌ国際広告祭は毎年6月に南フランスのカンヌで開催され、「広告業界のワールドカップ」とも称されている。JR九州は、TVCM総集編180秒バージョンがフィルム部門の銅賞、撮影イベント全体がアウトドア部門で金賞、メディア部門でも銀賞と、全12部門のうち3部門で受賞した」

この映像の特徴は、その「過剰さ」にあると思います。なんでこんなにたくさん人が集まったのだろう、なんでこんなにいろんな人がいるんだろう、なんでこんなに楽しそうなんだろう。これでもか、これでもかと映像が続き、すごくシンプルですが、圧倒されますよね。

良い作品の必要条件の一つは、こうした「過剰さ」だと最近、思います。言い換えると「これでもか感」。たんに分量が多いとか、数が多いとかではなく、その多さを支える熱量の大きさが「これでもか感」の源になる。

ベストセラーにもその法則があると思います。過剰だから、いろんな人が読んでくださる。過剰だから、いろんな物語を読み取ってくださる。九州新幹線のCMだって、3月12日だから、制作者がまったく意図しなかった物語ができたのだと思います。しょせん、制作者の意図の範囲内で収まる作品に、ヒットの要素はないのだと言うこともできますね。
こんにちは、からまるです。東大3兄弟オビ付き.JPGのサムネール画像

先週の6月28日に刊行した後藤眞智子さんの『なぜか3兄弟全員が東大合格!「勉強しろ」と絶対言わない子育て』がじわじわ売れてきています。

出た当初はそんなに動いていませんでした。無名のオバチャン(失礼!)が書いた子育て本です。皆さんにその面白さ・すごさ・痛快さに気付いてもらうまでに時間がかかるのは無理がないとは思うのですが、書店さんの店頭に出て1週間経ち、ようやく認知されてきたのかもしれません。

合格ノウハウがないのがノウハウというのも、簡単には伝わりにくいかもしれません。中国式スパルタ教育を詳述して話題のエイミー・チェアさん『タイガー・マザー』(朝日出版社)とは正反対の行き方ですからね。でも、そんなスパルタ式教育でなくても、後藤さんのお子さんたちはバリューを生み出す国際人として活躍しているのです。

『タイガー・マザー』に負けないくらい売れたいぞ!

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