九州新幹線CMの「過剰さ」「これでもか感」に拍手。

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こんにちは、からまるです。

6月23日、広告クリエイティブ関係の人がこぞって注目するカンヌ国際広告祭で、3月12日に開通した九州新幹線のCMが賞を取りましたね。東日本大震災のために放送できなかった幻のCMとして有名な、沿線に思い思いのスタイルで集まった人たちを延々と撮り続けた、あの作品。産経ニュースの報道を借りますと――

「JR九州が3月の九州新幹線全線開業に合わせて展開した「祝!九州」キャンペーンが、カンヌ国際広告祭の3部門で金、銀、銅の3賞を受賞した。祝!九州」キャンペーンは全線開業を沿線住民らと祝おうとの思いを込め、7色にラッピングした特別仕様の新幹線に向かってウエーブやダンスをする人たちを募集し、車窓から撮影したものをCMやポスターにしてPR展開した。カンヌ国際広告祭は毎年6月に南フランスのカンヌで開催され、「広告業界のワールドカップ」とも称されている。JR九州は、TVCM総集編180秒バージョンがフィルム部門の銅賞、撮影イベント全体がアウトドア部門で金賞、メディア部門でも銀賞と、全12部門のうち3部門で受賞した」

この映像の特徴は、その「過剰さ」にあると思います。なんでこんなにたくさん人が集まったのだろう、なんでこんなにいろんな人がいるんだろう、なんでこんなに楽しそうなんだろう。これでもか、これでもかと映像が続き、すごくシンプルですが、圧倒されますよね。

良い作品の必要条件の一つは、こうした「過剰さ」だと最近、思います。言い換えると「これでもか感」。たんに分量が多いとか、数が多いとかではなく、その多さを支える熱量の大きさが「これでもか感」の源になる。

ベストセラーにもその法則があると思います。過剰だから、いろんな人が読んでくださる。過剰だから、いろんな物語を読み取ってくださる。九州新幹線のCMだって、3月12日だから、制作者がまったく意図しなかった物語ができたのだと思います。しょせん、制作者の意図の範囲内で収まる作品に、ヒットの要素はないのだと言うこともできますね。

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このページは、karamaruが2011年7月 5日 12:54に書いたブログ記事です。

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