こんにちは、からまるです。
今まで左手を腰に当てて右手人差し指で先輩を威嚇していたのを、最近はむっつり腕組みをして威嚇するスタイルに変更した口悪後輩が、生意気にもオリンパス事件に一家言ある様子なので、昨晩は神楽崎の安焼き鳥屋で一杯(では済みませんでしたが)飲んだのです。
昨日、書いたように、ちょうどからまるは日本外国特派員協会でのオリンパス事件のパネルディスカッションを見てきたばかり。口悪後輩に教え諭すことにしました。
「そのパネルディスカッションに出ていた外国人記者は、経営陣全員がなあなあでコトを済まそうとし、内部から正そうとする日本人取締役がいなかった状況を見て、日本はやはり法治国家じゃないなと思っているフシだったよ。日本企業は中国の国営会社並みということかね。ガバナンスがまともにはたらかないのは、そりゃマズイよね。最後に質問に立った記者は、オリンバスの飛ばしを指南したグループとYAKUZAとの関係はないのかと、しきりに食い下がっていたしね」
「先輩、役員が内部から正そうなんて、どんな会社だってないっすよ、そんなの。ガバナンスなんて慣れない言葉使うから妙になるんじゃないすか」
「...そんなに言い切っていいのか? 企業は総会屋とは決別できたんだ、自浄機能に期待するのは当然だと思うよ」
「お気楽っすね、先輩は。日本の会社には派閥争いがあるじゃないすか。会社のトップというのは、派閥争いの勝者っす。そしてその他枢要を占める役員は、トップの派閥に属しているわけじゃないすか。そこでガバナンスが大事なんて言うトップがいたら、それは自分には支配力があるよ、と言っているだけっす」
「オリンパスのトップが英国人社長を抜擢したのは、派閥とは関係ないだろうよ」
「だから菊川さんはCEOをウッドフォード氏に渡さなかったんじゃないすか? 支配力が盤石だと思ったからできたことっすよ、きっと」
と言って白レバーをむしゃむしゃ食べる口悪後輩の姿を見て、猿山のボス争いを見ている思いのからまるだったのでした。