柘植伊佐夫さん『さよならヴァニティー』、世にも美しい表紙。

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こんにちは、からまるです。

柘植伊佐夫さんの『さよならヴァニティー』の作り方がかなりヘンテコだったことについて、本当は中身の作り方からご紹介するのでしょうが、もう本が書店さんに並んだので、表紙のほうからいきましょう。

さよならヴァニティー帯つき.jpg
この表紙、すごいキレイだと思いません? 世にも美しいタイポグラフィーは、水戸部功さんの手によるものなのですが、全体のクリエイティブ・ディレクションは著者の柘植さん本人が行っています。表紙周りのデザインでこういうことは、普通ありません。著者自ら装幀するケースは、著者自装といって、過去に有名どころでは村上春樹さんの『ノルウェイの森』などがありますが、ディレクションはかなり珍しいケースだと思います。

ご覧の表紙画像だけではわからないのですが、本当に凝っているのは見返しという表紙と本文の間に挟み込まれる紙の部分でして、ふつうは紙を選ぶだけで何も刷らないのですが、柘植さんのアイデアで、白い紙のオモテ面をピンク一色にし(だから見返しをめくると真っ白)、さらに後ろ見返しの右側には、西川真以子さんの画になる雲のイラストを一色分解して入れています。ピンクはタイトルにある「ヴァニティー(虚飾)」を象徴し、それがまず目に飛び込む仕掛けで、では雲は何の象徴?という謎かけになっているのです。

...と言葉にしてもわからないと思いますので、ぜひ書店さんで手にとってみてください。いま言った見返しのことも、そしてこのタイポグラフィーの美しさも、本当は立体で見ないとわからないものですから。

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このページは、karamaruが2012年4月 9日 19:27に書いたブログ記事です。

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