karamaru: 2012年7月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

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msn産経ニュースの「ライフ」に「「冤罪」「内情」・・・法曹の闇暴く司法のプロ相次ぎミステリー参戦」という記事が7月21日に配信されていまして、弁護士さんなど司法現場のプロが仕事で抱いた疑問を小説の形で表現するケースが増えているという趣旨の記事でした。この一つとして、由良秀之さんこと郷原信郎さんの小説『司法記者』も紹介されました。

また、この記事によると、ミステリー評論家の茶木則雄さんは、

「どの作品も問題意識が明確で、強靱な覚悟が伝わってくる」

と分析しているのだそうです。たしかにそうです。郷原さんもむちゃくちゃ多忙の中で書き上げたわけですが、それだけエネルギーを傾けさせるものがご本人の中で大きかったのだと思いましたもの。

     *     *

さて、この日記は明日から3週間、お休みをいただきます。昨晩遅くテレビで見た女子サッカーなでしこは、うまい試合運びで勝ち点3を挙げました。幸先のよいスタートを切ったオリンピック休みということで<(_ _)>

再開は8月17日。まず新刊のお知らせから始めます。そして、現在潜行中のナイショ企画が、いよいよ本格的に陽の目を見ることもお知らせできると思います。では、そのときまで!
こんにちは、からまるです。

今日も取材で、初夏から何度目かの青葉台行きです。東京都目黒区青葉台。渋谷と代官山の中間に広がる都内屈指の高級住宅街ですね。渋谷駅と代官山駅を結ぶコミュニティバスの中に青葉台を循環するルートのものがありまして、これに乗って向かいます。青葉台の住宅街の中にはバス停がなく、家のご近所で乗降することができます(とはいえ、停車位置にはだいたい決まった場所があるようです)。

ここは市川海老蔵夫妻の住まいがあることでも知られていますが、からまるがお訪ねするのは、そのご近所。素晴らしい中庭を持つお宅なのです。

いったい誰のお宅で何をしているのか。お知らせできるのは、たぶん来年だろうな、という長期戦です。それでは行ってきます!
グローバル・エリートの時代オビ付き.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像こんにちは、からまるです。

どういう経緯だったか忘れてしまいましたが、ビジネス書最新刊の要領のよい紹介文が貴重な会員誌「TOP POINT」(京都の株式会社パーソナルブレーン編集発行)の8月号に倉本由香利さんの『グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる』が取り上げられています。からまるが編集した本がここに紹介されるのは、たぶん2回目だと思います。

この本全体の要約ではなく、読者の方々に関心がありそうなところを中心にまとめられています。こういうまとめ方って、けっこうむずかしいんですよね。どうもありがとうございます!
サムライと愚か者.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像こんにちは、からまるです。

講談社ノンフィクション賞最終ノミネート5作の中に残った山口義正さんの『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』は残念ながら受賞を逸する結果となりました。もし受賞が叶えば雑誌ジャーナリズム大賞との二冠ということになったのですが、ホントに残念残念。山口さんと新宿のホテルのラウンジで賞の結果待ちをしていたのですが、からまるが受けた電話は吉報ではありませんでした。

その後は居酒屋で残念会。捲土重来を期すという心境でありました。ときどき直木賞や芥川賞の受賞者が、数度目の候補となった今回こそはと思っていた、というコメントを出すことがありますが、その心境が少しわかった気がします。
こんにちは、からまるです。

今や押しも押されもせぬフィギュアスケート男子シングル日本のエース、高橋大輔選手が、ふたたびニコライ・モロゾフさんとプログラムをつくるというニュースが今月、流れました。トリノ五輪のシーズンから始まった3シーズンの関係は、まるで先生と生徒のようでしたが、いまやその関係はすっかり変わったようです。新聞に掲載された高橋選手のインタビューでは、まさかのコンピ復活について、「自分がニコライに捨てられるか、自分が捨てるか」という言い方をしていました。これからは大人の関係でともに作品をつくっていく緊張感を表現していたように思います。

キス・アンド・クライ表紙低解像度.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
というわけで、またこの本にも焦点が当たるかな。2010年2月、バンクーバー五輪の直前に刊行したニコライ・モロゾフさんの『キス・アンド・クライ』。高橋選手について、モロゾフさんこう書いています。

「高橋大輔に教えるのは、何と嬉しく、心が躍る体験だっただろう」

それが新しい関係のなかで、どう変わっていくのか、シーズン開幕まではまだまだありますが、今から楽しみでなりません。

と同時に、『キス・アンド・クライ』の最後に、

「美姫が石で、私が水だ」

とまで語った安藤美姫選手との長く深いコンビを解消してしまったと伝えられるところに、アーティスト同士の人間関係のむずかしさを感じます。
こんにちは、からまるです。

連日、暑い日が続きますね。先輩にビールをおごらせる口実作りに余念がない口悪後輩が先週、もってきたネタは、意外や意外、「首相官邸デモに連れて行ってくださいよ」だったのでした。

「毎週金曜に官邸や国会周辺に数万人も集まっているデモのこと? 珍しいこと言うね」

「何言ってるんすか。今この盛り上がりを見に行かなくて、いつ行くんすか。政府はどうしたとえらそうなことをいつも言ってるくせに行動が伴わないところが先輩のダメなとこなんすよ」

むか。

まあしかし、進行中の某企画の参考になることは確かなので、付き合うか。という次第で、先週13日、国会図書館で調べ物があったついでに図書館閉館時間の19時に口悪後輩と待ち合わせてデモを見に行ったのです。

国会前脱原発デモ.jpg
主催者のボランティアが整然と行う誘導に従って歩くと、いつの間にか国会正門前へ。ちゃんと写っていませんが、写真奥には国会議事堂がそびえ立っているのです。「サイカドー、ハンタイ」と皆さん、国会に向けて口々にシュプレヒコールを上げています。が、車道への立ち入りは写真のように警官隊が一切阻止していて、皆さん歩道に並んでいます。超ノンポリで過去にメーデーなど一度も出たことがないからまるにとって、デモ自体が新鮮な光景でありましたが、皆さん組合に動員されたわけではなく、本当に自主的に集まっているのが印象的。「消費税反対」ならこういうことにはならなかったでしょう。原発再稼働問題は、これまで反原発市民活動とは無縁であった人々をも抗議行動に駆り立てる未知の構造があるのだと思いました。

デモは20時に終了し、参加者は三々五々に解散していきます。気温と熱気のせいで、喉がカラカラです。これは口悪後輩ならずとも一刻も早くビールを飲まずにいられません。飛び込んだ居酒屋でまずビール。

「このデモにはどういう構造があるんだろうね」

「は? なんすか。そんなことよりデモ後のビールはうまいっすね!!」

...たしかにね...。
こんにちは、からまるです。

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今日発売の「週刊東洋経済」7月21日号に『グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる』の倉本由香利さんの著者インタビューがたっぷり2ページ掲載されています。今月のはじめに東洋経済新報社の会議室で行われたもので、からまるもお邪魔しました。

インタビューで倉本さんが話したことに加えて、要領よく本のまとめもされているので、このインタビュー記事を読むと本を読んだフリができる......なんてことはないですよ。骨組みはわかっても、血肉になっているストーリーやエピソードは本を読んでいただかないとわかりません。

ところで、今週号の特集タイトルは「みんな不妊で悩んでる」。経済誌としては異例中の異例の特集だよなあと思いきや、不妊問題に女性視点ではなく男性視点で取り組んでいるところが、さすが「週刊東洋経済」さんだと思いましたね。どうりでサブタイトルに「原因の半分は男性です」とあるわけだ。

たとえば、「あなたの精子を守るための10ヵ条」という記事が載っています。これによると自転車の乗りすぎはダメなようです。からまるも自転車好きなので、そうなんだーと思ったり。膝上でノートPCを使うのもNGなのだそうです。「禁欲しすぎ」もダメで、理由は「精子の生存期間はおよそ3日間。それ以上ためると、死滅精子が増えてしまう。精子の質をよくするには、禁欲期間は1~2日ぐらいがちょうどよい」からだそうです。男のスケベは精子の質向上のために備わったものなんですね。

     *     *

明日、からまるは日帰り人間ドックなので、お休み。また明後日に!
こんにちは、からまるです。

『ザ・ラストバンカー』の西川善文さんも連載している日本経済新聞電子版の「経営者ブログ」に今日から高原豪久ユニ・チャーム社長の連載が加わりました――とべつにからまるは日経の宣伝をしているわけではありません。いま一番気になる社長が、この高原豪久さんだからです。

ユニ・チャームの素晴らしい業績、そして途上国での凄まじい働きぶりは、からまるがいまさら言うまでもありません。この超優良企業を、39歳の若さで、父である創業者・慶一朗さんから引き継いだ高原社長の実力もよく知られていることですよね。でも、からまるが驚いたのは、もう3年くらい前でしょうか、高原社長がテレビ東京系経済ニュース番組の社長インタビューに出演されたときのこと。新製品の大人用オムツの紹介をしたあと、いきなり立ち上がって、そのオムツを(もちろんスーツの上からですが)はいて見せたのです。

イケメンの高原社長がオムツをはいてテレビカメラの前に立つ。このインパクトの強さはいまだに記憶に鮮明です。日経連載の第一回も、とことん酒を呑んだエピソードがインパクトありますね。

装幀の力。

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こんにちは、からまるです。

本における装幀の役割というのは大きいですね。もちろんタイトルや著者名があってデザインが決まっていくわけですが、しばしばデザインの力でタイトルに思った以上の納得感が出てくることがあります。タイトルでの迷いが、デザインの力によって吹っ切れていくとでも言いますか。

いま進行中の某企画でこれが起こりました。装幀家さんが早々と仮ラフをつくってくれたのですが、じつはその前に素材としてお渡ししたタイトルを変えようと著者と決めていました。ところが、その装幀ラフを見ると、変えないままのタイトルにものすごく納得感があり、その日の内に著者と会って見せたところ、著者も「これはいいですね」と思わず呟いたのです。

こういうこともあるんですね。おかげでタイトルを元に戻し、早々に表紙イメージができて、取次店向きのリリースを自信をもって作成することができました。どんな本なのかは、8月中旬にはお知らせできると思います。本の内容も、じつに心に染みるノンフィクションなのです。
こんにちは、からまるです。

出現する未来.pngのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
2006年5月に刊行したピーター・センゲ、C・オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティ・スー・フラワーズ各氏共著の『出現する未来』(Presence)も重版が決まりました。こちらは6刷です。6年かけて6刷。文字通り息の長いロングセラーになっています。

この本の監修をからまるは、センゲさんやシャーマーさんとの親交が深い野中郁次郎さんにお願いしました。本の冒頭4ページにわたる監修者解説を書いていただいていますが、いま振り返ってそれを読むと、「3.11」後に求められる科学観を先取りしているようにも思います。その一部を引用します。


「オットーとジョセフは、アイデアを得るべく達人の域に達したと思われる一五〇人以上の科学者や起業家にインタビューを行った。「あなたの仕事でいちばん大事な問いは何ですか」という問いから始め、彼らの心の奥底にある内省と関心を直接把握しようと努めた。私も初期の段階で、これらのインタビューの分析に参加したが、彼らの方法に最も影響を与えたのは、認知科学者フランシスコ・ヴァレラとエレノア・ロッシュだと思う。両者とも、脳科学をベースにした理論的な認知科学と実践・修行をベースにする仏教との融合を図ろうとし、世界は生命体から独立して二元論的に存在するのではなくて、行為を通じて世界と心を産出するという中道の考え方を提唱している(『身体化された心』工作舎)。端的にいえば、主体と環境を直接経験を通じて一体化し、行為を通じて未来を出現させるということである。」


未来を構想する力は、政治や科学というシステム、官僚機構や会社という組織といった、硬直化した構造体から自律した個人ひとりひとりの、「主体と環境を直接経験を通じて一体化する」行為によって作られる。科学専門家に対する信頼喪失の時代の先を開くサジェスチョンとして読めるかもしれません。
214648-2.gifのサムネール画像こんにちは、からまるです。

2008年8月に刊行した苫米地英人さんの『本当はすごい私 一瞬で最強の脳をつくる10枚のカード』の重版が久々に決まりました。かれこれ7刷目になります。

この本が出て4年経った今も苫米地さんの勢いは衰えず、時代をとらえた新刊が次々に出ていますが、意外とロングセラーメーカーでもあるんです。とくにこの『本当はすごい私』はアファーメーションを取り入れた内容が普遍的なので、まだまだいけると思っています。

最近の苫米地入門者の方なら、必読ですよ!
マントラを掲げよ.pngのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像こんにちは、からまるです。

今年3月に出した正木静修さんの経済小説『マントラを掲げよ 信念を戦略に変える力』が、いったい何が起きたのか、ここにきてジワジワと売れています。

この本は間違いなく傑作だと思うんですよ。でも作品が斬新過ぎて、ちょっと伝わりにくいものになっているかもしれないのと、460ページ2300円という、ページ数も価格帯もボリュームがあり過ぎることも事実。もう一つ動きが鈍かったのです。ところが、発売3ヵ月経った先月下旬から、紀伊国屋書店さんのデータを見ると、新たに売れ始めている様子がわかるのです。ようやく作品の良さが伝わり始めたのかもしれません。

戦略をロジックに語っているのに、じつにヒューマンな物語。今まさにビジネスの現場で起きているかのようなリアルさ。こんなすごい本、ホントに他にないと思うけどなあ...。
こんにちは、からまるです。

いつも腰に手を当てて先輩を威嚇する口悪後輩が、人生の重大決心をしたからビールをおごってくれというので、いやいや付き合うことになりました。

「先輩、『グローバル・エリートの時代』って本、編集したじゃないすか」

「ああ、倉本由香利さんのね。いま話題なのだよ、知ってたか」

「当たり前すよ。ていうか、参考にしてるんすよ。なぜかというと、ちょうどいいタイミングで、うちの会社がアジアで働ける社員の募集を始めたんすよ。もう国内だけじゃダメだというので。それに応募しようと思ってるんすよ」

「おお、それはたしかに一大決心だ。でも倉本さんが書いているグローバル・エリートのモデルは、いままでの現地駐在員とは違うんだぜ。新興国の社員を束ねて、新興国のニーズに合わせたものを、新興国の発想でつくるんだ。2年とか3年とかいて、東京の本社に帰るというイメージとは別物なんだよ。ちゃんと認識してる?」

「当たり前っすよ! ぼくは10年くらいインドネシアで働こうと思ってるんす」

「ほお、インドネシア。倉本さんの本でも、2050年にはGDPが日本を抜いて世界第七位になると書かれているね。人口が2億人以上いて、以前から経済的ポテンシャルの高さが指摘されてきたよね。最近、インドネシアの株式市場も活況らしくて、どんどん上がっている。でもあそこはイスラム教徒が多い国だよね。生活習慣を合わせるのがちょっと大変かもよ」

「そうすか? そんなことより、早く結婚相手を見つけて、子供をつくって、親子三人でインドネシアで暮らすのが夢になったんすよ」

「......? そうか、まあそういう考え方もあるわな。それなら、まず結婚相手を見つけることのほうが一大決心になるんじゃないの?」

「そんなの、先輩の仕事のスピードよりずっと速くできるっすよ。親子三人で住み、現地の従業員をリードしてばりばり働きたいっす。以前、旅行してすっかり気に入ったんすよ、クアラルンプールが」

「......クアラルンプールって、マレーシアじゃないの?」

どおりで話が噛み合わないと思いました。この口悪後輩だけは、けっしてグローバル・エリートになれないと、いやそれどころか、日本から出してはならないと確信したからまるだったのです。
こんにちは、からまるです。

先週休みを取って旅をしたもう一つの行き先は、福井県おおい町と大飯原子力発電所でした。3号機の再起動を目前にした状況で、これまた企画の参考に状況を体感しようと思ったのです。

大飯原電は半島の先にありまして、おおい町と小浜市を結ぶ海寄りの幹線道路からは、青戸大橋という大きな橋を渡ります。樹木の切れ目から美しい若狭湾を覗きながら、山道をレンタカーで走りました。ゲートに着くと、動物の着ぐるみを着た人を中心に4人くらいの若いグループが、何かのパフォーマンスを終えて帰って行くところに出くわしました。話しかけてもあんまり答えてくれなかったのですが、横浜からわざわざ来たそうで、ビデオカメラを持っていたので、反原発再起動を訴えた動画をどこかにアップするんでしょうか。

敷地内には関西電力のPR施設があります。発電の仕組みや福島第一事故を受けた取組などをミニシアターで上映します。人数は平日とあってまばらでしたね。案内をしてくれる女性の人に聞いてみると、それでも再起動が問題になって以降、土日は来場者が以前よりもかなり増えたのだそうです。

おおい町の中心部にある総合公園には、反原発再起動を訴える人々が全国から集まるテント村ができていました。何人かに話を聞くと、早い人は1ヵ月以上前からここに来ていて、人数がどんどん増えているそうです。年齢・性別はかなりばらついていましたね。公園の管理事務所から人が来て、何度も撤去を要請するそうですが、強制までは至っていないとのこと。7月3日の再起動当日には、ここにいた人々も原発に通じる道路に集まって阻止行動に加わったと新聞報道にありました。
こんにちは、からまるです。

先週早めの夏休み第一弾を取って向かった先の一つは大阪でした。6月27日に開かれた関西電力の株主総会に出るためです。某企画の参考資料として、ぜひ見ておきたかったのです。

株主総会というものに出たことは、本当に数えるほどしかなく、比較はむずかしいのですが、この株主総会は後に伝説化するんじゃないかと思いましたね。何せ総会に議題として載せられた株主提案が30以上あり、その半分は、大株主である大阪、京都、神戸が2市、あるいは3市で連係して提出したものです。新聞や雑誌でさかんに書かれたように、橋下徹大阪市長ほか、門川大作京都市長、矢田立郎神戸市長が自ら揃って出席し、質疑に臨んだのです。

橋下市長がマイクを握ると、「がんばれ!」の声が。しかしいったん質問が始まると、拍手と怒号の両方に包まれました。「原発の将来リスクをどう考えるのか」というところでは、「アンタがいちばんのリスクや!」。さすが大阪のおっちゃんたち、ヤジにも年季が入ってますな。

午前10時に始まり、終了したのが15時32分。5時間32分のロングラン総会は関電でも初めてのことらしく、これも記録的なのではないでしょうか。しかし、時間はかかりましたが、株主提案はことごとく否決されました。中には株主総会の内容の適正な情報開示という、ごくごく当たり前に思える提案もあったのですが(というか、そんな開示もされていない?)、それさえも「定款に入れる必要まではない」とばっさり。

以前出た株主総会のように、前のほうの数列を社員株主が埋め尽くし「議事進行」と叫ぶ光景は見られない(これは例年のことなのでしょうか?)ところは、まあよかったとは思うのですが、こういう形式の株主総会で何かを決定することに大きな限界も感じました。

ちなみに、関西電力の株を、3月下旬に株主になるためのぎりぎりのタイミングで買ったときの株価は1340円でした。総会当日の株価終値は926円と、マイナス414円です。総会のチケット代と考えると、41400円は高いなあ。

それにしても、その某企画がなかなか進まない...!
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリで書いた倉本由香利さんのセミナー終了後に、アルファリーダーズさんの代表者の方と雑談していて聞いた話。倉本さんの『グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる』の購買層に20代30代の男性がひじょうに多いというデータを見て、からまるが実感したことなんですが、20代は30代の話をもっとも真剣に聞くのではないか?と質問したのです。すると、セミナーの経験上、まさにその通りだ、と。

やっぱりね。

今の20代にとって、「失われた20年」世代の先輩にあたる30代の話にはリアリティを感じる。けれども、今の40代はバブル世代後期とその後輩たちで、20代とは価値観が根本的に異なっているため、とてもロールモデルになり得ない。そんなふうに思っているのではないかという仮説をからまるは持つに至っています。

40代がいくら先輩面して説教垂れても、20代にとっては何にも聞くに値することはないのかもしれません。20代のロールモデルはすぐ上の30代なのです。だから本を企画する際に、「30's for 20's」という構造を考えるのが面白いのではないかと思っています。

かといって、では30代のロールモデルが40代かというと、たぶん違うでしょうね。もっとかなり上の世代、あるいは『坂の上の雲』に登場するような歴史上の人物群かもしれません。

哀れ40代(からまる含む(ー'`ー;)
こんにちは、からまるです。

一昨日の6月30日、アルファリーダーズさんのセミナーに倉本由香利さんが登場するので、『グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる』の販売かたがた、途中参加だったのでセミナー後半の質疑応答を聞いてきました。

このセミナーは会員制で、専門知識と語学力を生かしたプロフェッショナルの人たちや、MBAの取得をめざす学生の人たちが来られていました。コンサルや官庁の方などが多く、質問もハイレベルでしたね。この質疑応答で倉本さんがとくに強調したことは二つ。

1点目は、これから20年の日本で必ず起きるのは、一つはさらなるグローバル化、もう一つは個人のスキルがもっと重要になるということ。2点目は、さらなるグローバル化の時代、日本人が海外企業の中枢部門で働き、外国人が日本企業の中枢部門で働くのが当たり前になることが日本復活の条件であること、そのために日本企業がみずから変わらなければグローバル・エリートは日本で働けないということでした。

また、名門大企業に就職することについて、もしグローバル・エリートとして活躍したいなら、その日本企業のペースに合わせていいのか?をよくよく問う必要があるとも。もし合わせていてはダメだと思ったら、どんどん進路を変えるべきだと提案していました。就活学生は、志望する企業と自分が成長したいペースが合うかどうかをメルクマールにすべきだという視点は、斬新だと思いました。

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