2012年8月アーカイブ

情けない理由ですみません<(_ _)>要領が悪いんです。
こんにちは、ヒッキーからまるです。

今日も作業中ですが、案外はかどらないものですな。いやはや。

というわけでグチを綴っただけでした。もう一働きして、明日も頑張ろう!
グローバル・エリートの時代オビ付き.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像こんにちは、からまるです。

最近、作業が多くて編集部ヒッキーになっていたので久しぶりの外出。大手町に行ってきました。いま最も会いたかった人と打ち合わせをしたのでした。

やれやれこれで一安心。まだ作業は続くのですが、強力な援軍を得たのでした。

帰りにオアゾに寄り、丸善丸の内店さんの一階であれこれ本を眺めてきました。どこの出版社も意欲的で、負けてはおれませんね。倉本由香利さんの『グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる』はまだちゃんと一階新刊コーナーに平積みされていました!
こんにちは、からまるです。

現在進行中の某ナイショ企画の参考資料を大量に読む日々が続いています。で、改めて思ったのですが、お役人は図表作りがうまいですね。

からまるがずっと以前、国家予算の解説本を編集したときのこと。財務省などお役所の資料から一枚一枚、図表の原稿を作っていたのですが、どうも見た目もよくないし、作業していてもつまらない。たまたま銀行にいた友人と会う機会があり、銀行員なら統計の扱いがうまいだろうと思って書いた図表原稿を見せたところ......酷評されてしまいました。

「この図表じゃ何を言いたいかわからない」

図表にはテーマが必要だと言うのです。主張したいことに添って強調すべきところは強調する、見せたいところは見てもらうように工夫する。たとえば、一般会計の歳出額が膨脹していくのに税収がいかに少ないか、を表す棒グラフの図表がありました。でもこれではただ歳出額と税収を比較しただけです。友人の銀行員が言うには、歳出額と税収のミスマッチを表すなら、歳出額から税収をマイナスした「税収不足額」という定義を作りなさい、歳出額と税収を折れ線グラフにして、その差にあたる「税収不足額」のスペースを地アミ(シャドウをかける)にせよ。

なるほど。読者はまずその部分に目が行き、一瞬で図表の意図がわかります。ただ漫然とデータを図表化しただけでは失格なのです。

お役所の資料にある図表もそうですね。図表の背後にある図表製作者の意図を見るのも面白いかもしれません。
こんにちは、からまるです。

四〇〇万企業低解像度.jpg
石塚健司さんの『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』について、先週のエントリで書き続けてきた思いを込めた表紙が、写真でご覧のものです。

どこででも見かけそうな雑居ビルをモチーフにした写真に、白い抜き文字。思わず惹き付けられませんか? 経営者たちのドラマがくっきりと見えてきそうです。

装幀してくれたのは石間淳さんです。ラフを見て一目で気に入ったからまるは、その日のうちに急遽、著者の石塚さんに会ってこれを見せました。石塚さんも大賛成で、あっという間にデザインが出来上がったのでした。
こんにちは、からまるです。

今日も昨日のエントリの続きです。検察が、中小企業が粉飾決算をしないと生きていけない苦境に正面から向き合わず、自分たちの事件の見立てだけで正義を押し通し、業績が立ち直りかけていた会社の経営者を逮捕する。その会社は銀行取引をストップされ、口座を凍結され、あっという間に資金が滞ります。従業員は職を失い、取引先会社の連鎖倒産も起こります。起訴されて「犯罪者」扱いされれば家族や親類にも被害が及びます。こんなことがあっていいのでしょうか?

『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』で著者の石塚健司さんは、そう静かに問いかけます。

そこで本の帯に、からまるはこう書きました。

「『中小企業など百万社潰れても、われわれ検察には関係ない!』
社長とコンサルタントが逮捕された粉飾詐欺事件の深層。そこには検察首脳も絶句する『はき違えた正義』があった」

帯には書きませんでしたが、からまるの読後感を入れて、取次店向きリリースには、次の文章も入れています。

「会社立て直しのため命を削って働く経営者たち。粉飾に追い込まれる現実を直視しようとしない検事たち。双方の闘いからこの国の矛盾をあぶり出したノンフィクションの傑作!」

この本の読み方は他にもいろいろあると思います。たとえば、中小企業経営者の方なら、どの一線を越えれば検察や警察が動き出すかを知ることができます。粉飾を続けて後、見事に再生している会社も登場するため、「逮捕されない粉飾のテクニック」という読み方も可能だと思うのです。

検察ウォッチャーの方なら、検察の変質ぶりを知ることができると思います。警察幹部が石塚さんの取材に答えて次のような感想を漏らしたのが象徴的だと思い、からまるはこれをカバーのそでに入れました。

「特捜さんが銀行の味方をして中小企業をやっつけるなんて、おかしな時代になりましたよねえ。銀行をやっつけて世間の溜飲を下げるのが特捜さんの役目だろうに」

また、検察改革の一環として取り入れられた取り調べの可視化が現実にはどのように運用されているのか、というよりも、どんなふうに都合良く使われているかがまさまざと描かれているのに驚かれるのではないかと思います。
こんにちは、からまるです。

今日も昨日のエントリの続きです。コンサルタントの佐藤さんと経営者の朝倉さんを取り調べて、特捜検事が調書に取ろうとしたことは、佐藤さんが朝倉さんを騙して報酬を得たことです。したがって、朝倉さんが自分で粉飾することを判断したといくら主張しても「どこまで逆らうつもりだ!」と担当検事が激怒するという奇妙なことになったのです。

「そこは私の判断だったって言ってるじゃないですか」
「違うだろ。そこは佐藤が考えたんだろ。かばってどうするんだよ」
「かばうも何も、私は真実しか喋りませんよ」

たしかに朝倉さんは佐藤さんをかばう必要などありません。むしろ、検察のストーリーの乗っかって佐藤さんに騙されたと供述してしまえば、あっさり無罪放免になったかもしれません。しかし朝倉さんは、佐藤さんを売るようなことはできませんでした。

一方、佐藤さんは担当検事に、いまの銀行は中小企業が融資を申請する場合、決算書が黒字であることを要求するために、この段階で銀行融資が入れば立ち直るケースであってもそれができずにやむなく倒産することが多いと説明し、朝倉さんの会社もそうだったと訴えます。しかし検察は、粉飾そのものが悪だと譲りません。佐藤さんが悪徳コンサルタントとして朝倉さん他、何人もの社長から金銭を騙し取ったという事件の構図にしないと、たんなる中小企業社長の粉飾決算事件では天下の地検特捜部が事件にする意味がない。検察のそういう意図も見えてきます。

二人を逮捕した後、検察はさまざまなテクニックを駆使して、結局は無能で愚かな経営者が利益のことしか頭にない悪徳コンサルタントに指図されて、銀行を騙す意図で粉飾決算を行ったという調書を取ることに成功します。

粉飾は本当に悪なのか? 『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』の著者・石塚健司さんは本書でそう問いかけます。別の被疑者を聴取した検察官は「中小企業など一〇〇万社潰れても、われわれ検察には関係ない!」と言い放ったそうです。この言葉に検察の中小企業を見る目が表れているのではないでしょうか。
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。「エス・オーインク」社長の朝倉亨さんを事件に巻き込むべきではないと、検察の聴取を受けたコンサルタントの佐藤真言さんは『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』の著者・石塚健司さんに主張します。

「私はたくさんの経営者を見てきましたが、朝倉さんほど真面目に経営に打ち込む方は見たことがないんです。融資金はすべて事業資金に充てていますし、これまで銀行への返済を滞らせたことは一度もないし、今回の震災復興融資だって十分に返済していけるんです」

しかしそうした願い空しく、東京地検特捜部は平成23年9月15日、佐藤さん、朝倉さん、そして元々検察が目を付けていた靴・バッグ輸入販売会社社長の3人を詐欺容疑で逮捕しました。検察幹部の一人は佐藤さんの会社に対して、

「これはとんでもない会社だ。銀行員崩れが集まって、潰れそうな中小企業に粉飾決算をやらせて融資金を引き出してやり、金を吸い上げていた。業として詐欺をやる詐欺株式会社のようなものだ」

と言い放ちます。また、この逮捕は事前にマスコミにリークされており、NHKニュースで予告され、新聞の夕刊にも載りました。夜の民放ニュースはコメンテーターがこう言いました。

「もともと返済能力のない会社でも、粉飾決算をすれば有望な融資先に見えるわけです。返済能力がないので貸し倒れになるのは確実ですし、そうやってお金を引き出してしまえばこっちのもので(中略)許せないことですね」

ここで問題になるのが「粉飾決算」です。粉飾自体はたしかに悪いことには違いありません。しかし、なぜ粉飾が起こるのか。この本のタイトルになっているように、日本の中小企業は約四〇〇万社あるのですが、そのうちの7割以上が粉飾をしていると言われています。それを裏付けるようなデータも存在します。ほんの一部の悪徳企業がしている話ではないのです。

では、その構造的な実態を検察は正面から見ようとして逮捕に至ったのでしょうか?
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きで、9月7日発売の石塚健司さん著『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』のご紹介です。

石塚さんが面会した佐藤真言さんは以前、当時の第一勧業銀行築地支店に勤務していました。しかし本人が抱いていたバンカーの夢とは裏腹に、本店から指示されるノルマが厳しく、支店長の顔色ばかり見て経営者に「はったりと脅し」で対応する先輩行員や同僚たちの姿に失望します。小泉政権で竹中平蔵大臣が主導した「金融検査マニュアル」により、融資先企業に厳格な格付けと貸し倒れ引当金を求められたことも銀行員の手足を縛ることになったといいます。決算書の数字が赤字だったり債務超過になったりしている企業は自動的に低い格付けにせざるを得なくなり、たとえ銀行員が将来に回復する目があると評価しても、融資対象にできなくなってしまったのでした。

「自分はこのままノルマ第一で出世したとして、あの次長や課長、支店長のようになるだけではないか。やろうとしていることはできそうにない。銀行員の限界を見てしまった心境でした」

佐藤さんは銀行を辞め、同じ築地支店で先に銀行を辞めていた先輩行員が開業していた中小企業向けコンサルティング会社に入ります。企業の側について銀行と交渉する立場に百八十度変わったのです。

ところが、佐藤さんのコンサルティング先の会社が、巨額の粉飾決算を行って銀行から融資を引き出した上で計画倒産したことで、検察にその指南役ではないかと疑われます。佐藤さんの自宅にガサ入れが入ったのは、その報酬となる現金が隠されていると検察がみなした結果でした。詐欺が成立するには、その人物に利得があることが必要だからです。

しかし結局、現金など見つかるわけもなく、当該の事件については諦めたのか、いったん検察は引き上げ、その後は音沙汰がないのでした。喫茶店での面会に現れた佐藤さんは、事情聴取で粉飾決算を容認していたことを洗いざらい検察官にしゃべったと語り、石塚さんを驚かせます。その代わり、謝礼は一円も受け取っていないとも。会社は全員が同額の給料制だったのです。詐欺罪が成立するには利得が存在しなくてはなりません。利得がないのに検察が佐藤さんを逮捕するなんてあり得ない。石塚さんはそう考えました。

その一ヵ月後、再び佐藤さんは検察に呼ばれました。今度は、別のコンサルティング先の会社が、粉飾した決算書を銀行に提出して、東日本大震災の復興を目的に政府が設けた「東日本大震災復興緊急保証制度」を使った融資を引き出したのではないかと徹底的に追及されます。その会社は「エス・オーインク」という業界では有名なアパレル会社で、社長の朝倉亨さんも検察の聴取を受けていました。

なるほど、「震災詐欺」か。それなら新聞の見出しが立つ事件になる。石塚さんは佐藤さんから電話で話を聞いて、新聞記者としてそう思い当たります。それこそ特捜部の意図ではないか。

しかし佐藤さんは、朝倉さんだけは絶対に巻き込むべきではない、と主張するのです。
こんにちは、からまるです。

からまる久々の新刊です。産経新聞記者・石塚健司さんの新著、『四〇〇万企業が哭(な)いている ドキュメント検察が中小企業を踏み潰した日』を刊行します! 発売は9月7日です。

石塚さんは、2009年4月に刊行し3刷まで版を重ねた『「特捜」崩壊 墜ちた最強捜査機関』の著者です。この本はタイトル通り東京地検特捜部の劣化を歴史的にまざまざと描き出したノンフィクションで、その後、まるでこの本が予言したかのように大阪地検特捜部による厚労省の村木局長冤罪事件が起き、文字通り検察に対する国民の信頼は失墜してしまいました。本書は2011年の夏に講談社文庫に納められたのですが、そのときタイトルから特捜部に遠慮して付けていた「」が取れ、『特捜崩壊』となったのです。

文庫になってからも読者の方が増え、そのうちの一人が石塚さんのところに手紙を送ってくださいました。自宅に突然、特捜部が家宅捜索に現れ、あなたは被疑者だと告げたというのです。

「どうも特捜は、メガバンクを舞台とした大きな詐欺事件の絵を描き、私が裏ですべてを操る首謀者であると考えたようなのです。(中略)今、特捜部でどのようなシナリオが描かれているのか等々、推測でもよろしいのでご意見をうかがいたく」

そんな文面だったそうです。自分とは無縁だと思っていたコワモテの特捜部が、これから出勤しようと思った矢先の朝から自宅にピンポーンと来れば、確信犯ならともかく、誰だって我を失いますよね。この方はこの日、自宅の隅から隅までガサ入れされたそうです。検察官は詐欺事件の対価である大量の現金がこの家から見つかるはずだと踏んで押し寄せたそうですが、しかし、その検察の期待は裏切られることになります。

どうしてそんなことになったのか。好奇心を抑えきれない石塚さんが手紙の主、佐藤真言さんと面会するところから、この謎めいたストーリーは始まります。
お久しぶりです、からまるです。

この日記を3週間お休みしました。でもあっという間でしたね。アレレもう3週間という感じで、今日から再開です。

からまる自身の夏休みは8月3日から7日まで。ラオスの世界遺産都市・ルアンプラバンと、カンボジアのアンコールワットに行ってきました。ラオスは初めてだったのですが、このルアンプラバンは欧州系旅行者の人気が高いらしく、落ち着いた佇まいがとても気に入りました。世界遺産になったため開発は抑制気味のようです。気温はそんなに高くなく、料理がたいへんヘルシーで美味しく、カフェがあちこちにあるので一人旅にも向きそうです。また行きたいと思いました。

アンコールワット(シェムリアップ)はおよそ10年ぶりの再訪でした。ルアンプラバンとは対照的に、シェムリアップは巨大ホテルが軒を連ねる大観光都市に変貌を遂げていて、かなり衝撃的でしたね。10年前はシェムリアップ空港からの道路も、町の中心部の道路もほとんど舗装されておらず、からまるが泊まったホテルの周辺はあちこちに大きな水たまりがあるような有様でしたから。その代わりどこもかしこもホテルの建設ラッシュで、どれだけ開発が進むのかと思ったものです。案の定、すっかり昔日の落ち着きはなくなっていました。ハングル文字が目立ち、韓国資本の進出が多いようですね。また、アンコールワットとその周辺遺跡は立ち入り禁止区域が増えたような気がします。

その間は肝心のオリンピック観戦があまりできませんでした。テレビは中国語、タイ語、韓国語、英語の放送局ばかりで、NHK海外チャンネルはのんきにドラマや情報番組ばかり放送しているため、日本人が活躍している競技の中継はほぼ皆無。ようやく帰路のトランジットのホーチミン国際空港待合室のテレビで、男子サッカー準決勝の前半だけ見られた程度でした。

ロッチ20120817.JPG
8日に帰ってきてからは、明日ご紹介する新刊書の校了作業とナイショ企画の進行です。それらは追々、お話しするとして、今日だけプライベートネタを。前の愛犬が闘病の末、天国に旅立って以来、ほぼ半年後の13日、新しい犬が我が家にやって来ました!

写真がそれです。犬種はコイケル・ホーンディエといいまして、日本では頭数が少ないオランダの小型犬なのですヽ(^。^)丿まだ生後2ヵ月の超ちび。家中を無邪気に走り回っています。元気をもらっていますよ。

前の愛犬の骨壺はまだ大事にリビングに置いてあり、大好きだったフランスパンをお供えしています。

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