中小企業四〇〇万社の7割以上が粉飾決算をしていることに検察は?

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こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。「エス・オーインク」社長の朝倉亨さんを事件に巻き込むべきではないと、検察の聴取を受けたコンサルタントの佐藤真言さんは『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』の著者・石塚健司さんに主張します。

「私はたくさんの経営者を見てきましたが、朝倉さんほど真面目に経営に打ち込む方は見たことがないんです。融資金はすべて事業資金に充てていますし、これまで銀行への返済を滞らせたことは一度もないし、今回の震災復興融資だって十分に返済していけるんです」

しかしそうした願い空しく、東京地検特捜部は平成23年9月15日、佐藤さん、朝倉さん、そして元々検察が目を付けていた靴・バッグ輸入販売会社社長の3人を詐欺容疑で逮捕しました。検察幹部の一人は佐藤さんの会社に対して、

「これはとんでもない会社だ。銀行員崩れが集まって、潰れそうな中小企業に粉飾決算をやらせて融資金を引き出してやり、金を吸い上げていた。業として詐欺をやる詐欺株式会社のようなものだ」

と言い放ちます。また、この逮捕は事前にマスコミにリークされており、NHKニュースで予告され、新聞の夕刊にも載りました。夜の民放ニュースはコメンテーターがこう言いました。

「もともと返済能力のない会社でも、粉飾決算をすれば有望な融資先に見えるわけです。返済能力がないので貸し倒れになるのは確実ですし、そうやってお金を引き出してしまえばこっちのもので(中略)許せないことですね」

ここで問題になるのが「粉飾決算」です。粉飾自体はたしかに悪いことには違いありません。しかし、なぜ粉飾が起こるのか。この本のタイトルになっているように、日本の中小企業は約四〇〇万社あるのですが、そのうちの7割以上が粉飾をしていると言われています。それを裏付けるようなデータも存在します。ほんの一部の悪徳企業がしている話ではないのです。

では、その構造的な実態を検察は正面から見ようとして逮捕に至ったのでしょうか?

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このページは、karamaruが2012年8月22日 15:17に書いたブログ記事です。

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