会社立て直しのため命を削って働く経営者たちと、粉飾に追い込まれる現実を直視しようとしない検事たちの闘い。

|
こんにちは、からまるです。

今日も昨日のエントリの続きです。検察が、中小企業が粉飾決算をしないと生きていけない苦境に正面から向き合わず、自分たちの事件の見立てだけで正義を押し通し、業績が立ち直りかけていた会社の経営者を逮捕する。その会社は銀行取引をストップされ、口座を凍結され、あっという間に資金が滞ります。従業員は職を失い、取引先会社の連鎖倒産も起こります。起訴されて「犯罪者」扱いされれば家族や親類にも被害が及びます。こんなことがあっていいのでしょうか?

『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』で著者の石塚健司さんは、そう静かに問いかけます。

そこで本の帯に、からまるはこう書きました。

「『中小企業など百万社潰れても、われわれ検察には関係ない!』
社長とコンサルタントが逮捕された粉飾詐欺事件の深層。そこには検察首脳も絶句する『はき違えた正義』があった」

帯には書きませんでしたが、からまるの読後感を入れて、取次店向きリリースには、次の文章も入れています。

「会社立て直しのため命を削って働く経営者たち。粉飾に追い込まれる現実を直視しようとしない検事たち。双方の闘いからこの国の矛盾をあぶり出したノンフィクションの傑作!」

この本の読み方は他にもいろいろあると思います。たとえば、中小企業経営者の方なら、どの一線を越えれば検察や警察が動き出すかを知ることができます。粉飾を続けて後、見事に再生している会社も登場するため、「逮捕されない粉飾のテクニック」という読み方も可能だと思うのです。

検察ウォッチャーの方なら、検察の変質ぶりを知ることができると思います。警察幹部が石塚さんの取材に答えて次のような感想を漏らしたのが象徴的だと思い、からまるはこれをカバーのそでに入れました。

「特捜さんが銀行の味方をして中小企業をやっつけるなんて、おかしな時代になりましたよねえ。銀行をやっつけて世間の溜飲を下げるのが特捜さんの役目だろうに」

また、検察改革の一環として取り入れられた取り調べの可視化が現実にはどのように運用されているのか、というよりも、どんなふうに都合良く使われているかがまさまざと描かれているのに驚かれるのではないかと思います。

このブログ記事について

このページは、karamaruが2012年8月24日 17:23に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「中小企業など一〇〇万社潰れても、われわれ検察には関係ない!」」です。

次のブログ記事は「石塚健司さん『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』の表紙はこんな感じ!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4