こんにちは、からまるです。
先輩を先輩とも思わぬ言動がますます暴走している口悪後輩が、からまるが政治オタクと知って論争をしかけてくるのですから、びっくりです。
「民主党代表選とか、自民党総裁選とか、先輩やテレビはうれしそうにしゃべるけど、世の中的にはぜんぜん盛り上がってないすよ」
串揚げはうずらの卵がいちばんという子ども趣味で、今晩もうずらの卵串揚げをむしゃむしゃ食べてビールで流し込みつつ言います。
「......まあたしかに、今日販売部の人が来て、政治家の本を売るのはむずかしいと嘆いてたな。昔は安倍晋三総理の本ですら二〇万部くらい売れたのに」
「だって政治家の本を読むメリットって今、あるんすか。読んで何かいいことあるんすか? 政治家というものを信頼してないんだから、書いてあることも信頼できないじゃないすか。だいたい衆議院で480人もいるんすか。ハシシタさんは半分でいいと言ってて、そのとおりだと思いますよ」
「まあハシモトさんだけどね。でももし240人にしたら、衆議院議員が一人もいない県とか出るんじゃない? 一票の格差があっちゃいけないわけだから」
「そんな常識的な眠たいこと言ってるから先輩の企画は売れないんすよ。政治家なんて一人もいなくても何とかなるっす。いまの若い子たちは、若い政治家より、はるかに能力あるっすよ」
むか。
しかしこういう暴論が生まれる土壌もあるような気がしますね。議員定数や公務員制度改革など、政治や行政の制度を変えることを政治家の皆さんは自らの延命のために避けるようですが、その代わり、信頼を失うことでかえって延命をむずかしくしているというパラドックスに気付いたほうがいいと思います。
まあしかし口先と先輩にビールをおごらせることだけ達者で新聞も読まない口悪後輩には政治家の方々も言われたくないでしょう。また、政治家の本だって、もっともっと読まれる内容のものを作ることはじゅうぶん可能だと思っていますけどね。