佐々木毅さんの最終講義「平成デモクラシー」は書籍『平成デモクラシー』に通ず。

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こんにちは、からまるです。

一昨日のエントリの続き、3月16日に行われた学習院大学における佐々木毅さんの最終講義の模様です。

世界で「冷戦の終焉」が可視化したのが1989年だったのに対して、日本では「冷戦の終焉」だけでなく「政治とカネ」の不祥事が1990年代の政治改革を推進するきっかけになったのでした。この頃までの有権者の政治選択は、政党よりも政治家個人を選ぶものでした。「自民党」の政策がいいから選んだのではなく、政治家個人が投票者にもたらすであろう権益や利得で選んでいました。そこに不透明な金脈の生まれる温床がありました。しかも、いったん選んだらあとは「お任せ」するのが有権者の投票行動でした。

そうした政治選択の結果として選ばれた政治家に、はたして「冷戦の終焉」というむずかしい世界における日本の舵取りができるのか。人を選んで政策は「お任せ」はもうダメで、投票行動を「任せるより選ぶ」に転換する必要があるのではないか。政党は政策論議を鍛え直さなくてはならないのではないか。こうした議論が、佐々木さんもかかわった民間政治臨調(のちの21世紀臨調)が主導した政治改革のベースとなったのだそうです。

最終講義は、最後に佐々木さんが政治を考える上で基礎をなしたウェーバーと丸山真男のいくかの文献を紹介し、いわば研究の種明かしをして終わりました。そして、結びとして、最終講義のタイトルでもあった「平成デモクラシー」が、じつは今度編著として出すことになった書籍のタイトルでもあることを明かしました。

はい、その『平成デモクラシー』の編集に取り組んでいるのが、からまるなのです。

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このページは、karamaruが2013年3月21日 19:00に書いたブログ記事です。

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