2013年4月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

先週末の続きは明日にして、今日はニュースのネタを。2013年のビジネス書大賞が27日に発表されました。受賞作は、

大賞:リンダ・グラットン『ワーク・シフト』プレジデント社
優秀翻訳ビジネス書賞:ケリー・マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』大和書房
書店賞:河野英太郎『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』ディスカヴァー・トゥエンティワン
新人賞:伊賀泰代『採用基準』ダイヤモンド社

ということで、先月に書いたように、からまるがこの日記で「アッパレ本」として取り上げて投票した3冊のうち2冊(ワーク・シフト、採用基準)が入賞するという、アタリのいい結果となりました。著者、翻訳者、担当編集者の方々、みなさん本当におめでとうございました!

こんにちは、からまるです。


アップが翌日になってしまいましたが、木曜日のエントリの続きです。


からまるがベトナムのホーチミンで、まず何といっても驚いたのが、町中の活気です。ちょうどクリスマスイブだったせいかもしれませんが、とにかく町の中心部に繰り出すバイクと人の多さに圧倒されたのでした。からまるを乗せてくれたガイドさんのクルマは、右折するときに反対車線を殺到してくるバイク軍団の中に強引に割って入っていきます。大都市にもかかわらず信号というものがほとんどないので、こうでもしないと目的地にたどり着きません。慣れるまでは相当怖かったですね。歩道の上までバイクが突っ込んでくるので、歩くのもヒヤヒヤしました。


すでにこのときはバイク乗車にヘルメット着用が義務化されていましたが、その少し前まではそうではなく、あまりに事故死が多いので義務化されたと聞きました。このバイクの量では、それは事故が多いわけです。


しかも、ベトナムの平均年齢は20代半ばといわれているように、みんな若い。日本の東京だって町を行き交う人は若い人が多いけれど、ぜんぜん雰囲気が違います。これが東南アジアなんだな、と妙に納得しました。中国の北京も慢性的な交通渋滞で、しかもドライバーが我先に車線変更する強引さといったらベトナムに負けていませんが、北京はバイクが少なかったから、こういう若い雰囲気はなかったもんなあ。


岡村さんの話を聞いて、まずイメージしたのが、このホーチミンの空気だったのです。たんなる観光地としてのホーチミンではなく、沸き立つような生活感あふれるホーチミン。それを本で伝えられるなら伝えたい。そう強烈に思いました。明るい未来がストレートに描きにくい日本にこだわらず、東南アジアの成長から個人が果実を得る方法がいろいろとある。そういうテーマに惹かれたのでした。


来週は本の内容をご紹介しますね。

こんにちは、からまるです。

ようやく校了ウィークが終わりました。半徹が多かったなー。という次第で、先週のエントリの続きに入ることができます。

5月に出す岡村聡さんの新刊、タイトルは『中国・インドの次に来る大チャンス 新興アジアでお金持ち』です。

「新興アジア」とは耳慣れない言葉ですよね。ググるとこういう言葉を使っている例がわずかに見つかりますが、定義はまだばらけているようです。本書での定義は、東南アジア11ヵ国のうち、日本人が投資したり、働いたり、移住したりする経済的環境が整いつつある主要6ヵ国のことを指します(本の中では数値をあげて、その具体的な根拠を示しています)。したがって、新興国の概念として有名な「BRICS」に入る中国とインドを含みません。サブタイトルに「中国・インドの次に来る」と表記したのは、そういう誤解を避けるためでもあります。

具体的には、タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピンのことを「新興アジア」と呼んでいます。

さて、どうして岡村さんと新刊の企画ディスカッションでアジアの話で盛り上がったかといいますと、まず岡村さんが、いまいちばんハマッているのがこうした新興アジアの国々、中でもシンガポールとマレーシアだと話していたからです。じつは、からまるはこの2ヵ国に行ったことはないのですが、4年ほど前にベトナムのホーチミンとハノイを旅行したことがあるのです。岡村さんがディスカッションで「シンガポールに法人を作るつもり」と熱く語るハマりようが、からまるがその旅行で感じた衝撃の強さをまざまざと思い出させたのでした。
理由は昨日と同じ、最終校了2冊重なりのためです。一つはもう5校目、もう一つは4校目なのに、まだ見落としが見つかり...。昨晩の作業は午前3時半までかかったのですが、そのときに見たはずの箇所に小さいけれども恥ずかしい見落としがあって、ちょっとショックなのです。無理に徹夜するものではないですね。

もっと計画的な進行を(とアタマではわかっちゃいるが)。

明日は必ず<(_ _)>
最終校了が2冊折り重なってしまいました。佐々木毅さん+21世紀臨調編著の『平成デモクラシー』と岡村聡さんの本です。内容も読者対象もボリュームもまったく対照的な2冊。刺激になります。今日も徹夜は避けたいのですが...<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

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先週末のエントリの続きを書こうと思っていたのですが、朗報が舞い込み、急遽ネタ替え! 2011年4月に刊行した細井智彦さんの『転職面接必勝法 実践編』の重版が決まりました!

ちょうど2年経っての初重版ということで、これはうれしいですね。おかげさまでユーチューブのオマケ映像も相変わらず視聴してくださる方が多いようで、登録のお知らせがたくさん来ます。経済環境がよくなってきた流れの一つなのでしょうか。

ともあれ細井さん、お疲れ様でした。
こんにちは、からまるです。

5月にもう一冊出すのは、岡村聡さんの新刊です。

岡村さんとはどんな人なのでしょう。ビジネス書の世界では、中経出版さんの『20代で知っておきたいお金のこと』がベストセラーになったことで知られるようになりました。1979年大阪生まれ。東京大学工学部を卒業、東京大学大学院学際情報学府を修了後、あのマッキンゼー・アンド・カンパニーに入ります。その後、国内大手プライベート・エクイティファンドのアドバンテッジパートナーズに勤務。金融と投資のプロなのです。

2010年11月には奥様と2人で独立します。資産運用アドバイスの会社「S&S investments」を立ち上げ、いまや執筆に、セミナーに、そして最近はテレビ番組にと、活動範囲を広げているところです。昨年は講談社の月刊誌「クーリエ・ジャポン」に連載した記事をベースに『みんな不安に思っているのにだれも口にしない「人生とお金」の話』を出しています。

こうして略歴を書くと、生き馬の目を抜く業界で闘っている、マネーのにおいがぷんぷん漂うエリートビジネスマンをイメージするかもしれません。もちろん、湾岸地帯の瀟洒なタワーマンションにある事務所近くで初めてお会いした岡村さんが、才気煥発で怖いもの知らずの30代であることは間違いないのですが、最初の印象は「デカい」。身長190センチくらい。バレーボールをやっていたというだけに、筋肉質の幅広の体型なのです。この印象は強烈でした。

このときは、ある人のご紹介で会うことになったので、どんな本ができるのか、お互いにノーアイディアでした。そのときにいろいろと意見交換をしているうちに浮上したテーマが、「アジア」だったのです。
こんにちは、からまるです。

一昨日昨日と校了作業で、昨日は予想通り完徹になりました。久々です。作業が終わったのは午前5時ちょうど。この季節、すっかり外は明るいのですね。疲れたなー。そろそろ始発電車が動き出す時間帯でしたが、タクシーで帰宅させていただきました<(_ _)>

何せ校了作業が二つ重なってしまったのです。一つは、すでに何度かこの日記でご紹介した、佐々木毅さんと21世紀臨調編著による『平成デモクラシー 政治改革25年の歴史』です。校了作業でようやくページ数が確定し、なんと432ページ! その半分が資料的なコンテンツなのですが、そうはいっても、このボリュームの赤字を全部チェックするのは、さすがに2日間ではキツかった。

なので、後世まで残さなければいけない本という性格もあり、最終校了日がどんどん先に延びていき、それにともない発売日もずれてきています。現在の発売予定日は5月17日です。

さて、もう一冊は、これとはぜんぜん傾向が違う本なのです。明日からご紹介していきますね。
校了作業でかなりドタバタです。なるべく徹夜はしたくないのですが、どうなることやら。そんな次第で、今日と明日は休みます<(_ _)>
検察庁.JPGこんにちは、からまるです。

先週の金曜日に、あるプロジェクトのメンバー男4人(からまるを含む)女1人が集結して訪れた場所は、写真のここ。ただし、残念ながら中に入ったわけではありません。

これじゃネタバレしちゃうかなあ。
こんにちは、からまるです。

今回が4度目となる「ビジネス書大賞」(オトバンクさんとディスカヴァー・トゥエンティワンさんが主催)のノミネート作品が発表されました。今年もからまるは投票をしています(自社が刊行した本には投票できないため、講談社の本がたくさん候補になりそうになった空前絶後?の昨年は棄権したのですが)。

この投票は、まず一人が3冊の本を推薦し、推薦者が多かった本の上位から10冊程度をノミネート作品に選出するシステムになっています。対象書目は2012年に刊行されたビジネス書で、今回は昨年に「他社ながらアッパレな本」としてこの日記に取り上げた中から3冊を選んで推薦しました。伊賀泰代さんの『採用基準』(ダイヤモンド社)、リンダ・グラットンさんの『ワーク・シフト』(プレジデント社)、ぐっちーさんの『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』(東邦出版)です。

からまるが推薦する本がいつもノミネート作品に残るわけではないのですが、今回はたまたま、この中の『採用基準』と『ワーク・シフト』に投票した人が多く、2冊がノミネートされる結果となりました(ぐっちーさんの本は異色過ぎたかな)。

どんな結果になるか、4月27日の発表が楽しみですね。
校了でドタバタです。今日はきっと半徹夜です。という次第で、今日と明日の日記はお休み<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

あるプロジェクトの顔合わせのため、3月26日夜に六本木ヒルズ近くの店に7人のメンバーが集結してある打ち合わせを行ったことは、先月のこの日記に書きましたよね。実は、これとほぼ同じメンバーが同じミッションのために、4月5日の午後、新宿の京王プラザホテルのカフェラウンジに集結したのです。

目的を明かすといろいろと差し障りがあるので、それは後日のご報告ということにします。

そして、今週の某日、同じメンバーが同じミッションのために、霞ヶ関のさる公的機関を訪ねることになりました。いったいどんな展開になるのやら、からまるにもわかりません。それもいつの日か、ご報告します!
こんにちは、からまるです。

先月、何度か書いたように、佐々木毅さんを中心にした編著作としてまとめている『平成デモクラシー』という本の編集作業が最終段階に向かいつつあります。サブタイトルを「政治改革25年の歴史」とするように、佐々木さんをはじめ、平成元年から「民間政治臨調」などと名前を変えながら政治改革を主導してきた「21世紀臨調」で活動された方々による論考と、長く臨調の事務局を担当した日本生産性本部の担当者による記録が収録されます。

「政治改革」にはどのような時代的要請があったのか、「政治改革」というタームだけでは抽象的過ぎて漠然としていたかもしれないものが、立体的に理解できる内容。原稿を読んで、冷戦の終焉や政治スキャンダルに対する政治家たちの行動、マスコミの報道姿勢、そして何より市民の意識の変化が密接に連動していたことに、改めて驚きました。21世紀臨調という単なる一団体が提言を出して主導しただけでは、政治家は相手にしなかったでしょうが、それがどうして可能になったのか、この連動性があったことを知れば理解できると思います。

5月12日発売目標で、今週は校了ウィーク突入です。
こんにちは、からまるです。

齋藤孝さんが2010年4月に出した『雑談力が上がる話し方 30秒でうちとける会話のルール』(ダイヤモンド社)が最近また改めてよく売れているようです。からまるが買ったのは今年2月の12刷。本書のあとがきから読み取れるように、「話し方」を通じて、社会から不幸をなくす方法を語っているのが心をつかんでいるように思います。

話し方の本といえば、2009年のアッパレ本『15分以上誰とでも会話がとぎれない!話し方66のルール』(野口敏・著、すばる舎、2009年7月刊)がなんといってもインパクトがありました。「感情を語れる人になれ」という、あの本のメッセージも、社会から不幸をなくす方法という意味では、同じ趣旨であるかもしれません。

さて、雑談的なネタを『雑談力が上がる話し方』から一つ。「雑談のベストバランスは、相手8対自分2」という項目で、雑談全体に占める「話題支配率」は自分のほうを少し下げようという解説の喩えとして、サッカーのボールポゼッションのことを書いています(p49)。でも、その具体例が、、

「ACミラン60:バルセロナ40」。

いや、それはないでしょ。次の重版からは訂正されるかな?
こんにちは、からまるです。

引き続き、佐藤真言さんの『粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白』(毎日新聞社)にまつわるお話。

佐藤さんは、粉飾した決算書に騙されて融資を引き出された「被害者」である銀行に、検察がこの粉飾「詐欺」事件を起訴し、その代償としてあがなわれることになるはずの「被害感情」が本当にあったのかどうか、疑問を呈示しています。実際、当該の銀行は、「特捜部から起訴直前の九月下旬に被害届を出すように言われ、渋々提出している」(p239)というのですから驚きです。

また、「朝倉亨さんを救う会」が朝倉さんのために集めた支援金は、本来は銀行に対する返済の一部に充てるのが目的の一つだったのですが、被害者である銀行が、朝倉さんの弁護士にもよくわからない理由で、そのお金を受け取らなかったために、仕方なく「救う会」は供託したのでした。

銀行に被害感情がないのなら、いったい誰のために罰するのでしょうか。国の保証制度という抽象的な存在が被害者なのでしょうか。

昨日書いた八田隆さんの事件でも、検察は東京国税局査察部にわざわざ告発させたと、月刊誌「FACTA」4月号が報じています。事件を作り出すためなら使える手段は何でも使う。何やら似たような構造があるのを感じます。

その「FACTA」4月号の記事は、八田さんに無罪判決を下した佐藤弘規裁判長の判決言い渡し後の説諭を次のように引用しています。

「周りに残ってくれた人のために前を向いて、残りの人生を、しっかり歩んでほしい。私も初心を忘れずに歩んでいきます」
こんにちは、からまるです。

佐藤真言さんの『粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白』(毎日新聞社)に登場する裁判には、佐藤さんご自身の上告中の事件、朝倉亨さんの上告棄却された事件のほかに、もう一つ、クレディ・スイス証券元外国債券部長の八田隆さんの事件があります。

これは、報酬として海外の証券口座で受け取ったクレディ・スイス・グループの株式とストックオプションの所得を、八田さんが隠して脱税したとする東京国税局査察部の告発を東京地検特捜部が受理して起訴した事件でした。八田さんは脱税の意図をまっこうから否定し、ブログ「#検察なう」で論陣を張ってきました。朝倉さんと佐藤さんの裁判にも傍聴に通っておられ、からまるも名刺交換をしました。

その一審が今年3月1日に開かれ、東京地裁の佐藤弘規裁判官は、検察の主張を退けて八田さんに無罪判決を出しました。本当によかったと思います。ところが佐藤さんが『粉飾』の第五章「奪われた日常」に書いているところによると、200通を越える控訴反対の陳述書が提出されたにもかかわらず、検察は控訴したのだそうです。

この判決については月刊誌「FACTA」4月号がくわしいレポートを掲載しています。それによると、たしかに順序としては査察部が告発したものを検察が受理しているわけですが、じつは検察が「受理するから告発しろ」と促したというのです(p46)。そこに「特捜部が起訴すれば裁判所は間違いなく有罪にする。そのケースを告発しないのは惜しい」と特捜部幹部が安易に考えたのではないかと、レポートの筆者は推測しています。
こんにちは、からまるです。

昨日ご紹介した『粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白』(毎日新聞社)の著者、佐藤真言さんの現実の裁判のほうはどうなっているかというと、現在は最高裁に上告中。昨年の9月26日に東京高裁で控訴棄却判決が出たことは、この日記にも書きました。それからもう半年を経過したわけです。

しかし、じつは佐藤さんと同様に逮捕され、『粉飾』にも登場している、アパレルメーカーの社長だった朝倉亨さんのほうは3月8日に最高裁判決があり、上告棄却となって実刑が確定してしまいました。からまるはまったく大したことはしていないのに、昨日、朝倉さんからお礼のお手紙と生花をお送りいただきました。

お手紙には、「泣き言は一切、口にしない」と力強く書いておられる返す刀で、

「私は、この国の刑事司法を、一切信用致しません」

とありました。ご本人にしかわからない実感だと思います。このように検察の犠牲になる人が一日も早くいなくなることを、願わずにはいられません。
こんにちは、からまるです。

今日、お知り合い本としてご紹介するのは、石塚健司さんの『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』が克明に綴った粉飾詐欺?事件の「容疑者」である佐藤真言さんの新著『粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白』(毎日新聞社)です。

佐藤さん、よくここまで書いたな、というのが偽らざる印象です。当事者が書いたものならではの迫力などと評するとありきたりのようですが、一部仮名にしているとはいえ、我が身かわいさのために平気で検察に「粉飾の首謀者は佐藤で、自分は何一つ知らない」とぬけぬけと嘘証言をする人物など、かなり際どい描写で事実関係を明かしています。じつに驚きました。

「事件」の真相だけでなく、第一勧銀の行員出身のコンサルタントとして、顧問先の社長とまさに二人三脚で財務を立て直し、銀行交渉に赴く日々を綴った第三章「中小企業の社長を支えて」がじつに秀逸です。「俺を殺す気か」と思わず叫ぶほど厳しい佐藤さんの経営再建策を、社長たちが次第に受け入れ、一つ一つ実行していく物語は、読んでいて思わず引き込まれます。このような仕事に取り組んできた人物にどんな「詐欺」行為ができるというのか、検察はきちんと見てほしかったと思いますね。

この件については、明日以降もしばらく続けます。

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