佐々木毅さん+21世紀臨調編著『平成デモクラシー 政治改革25年の歴史』明日発売!

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こんにちは、からまるです。

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佐々木毅さん+21世紀臨調編著『平成デモクラシー 政治改革25年の歴史』は明日、発売となります。

社会経済国民会議、同会議の呼びかけで発足した政治改革フォーラムを母体にして、21世紀臨調の前身である民間政治臨調が正式発足したのは、1992年4月のことでした。

政治改革フォーラムの発足は、1988年6月に発覚したリクルート事件によって、ロッキード事件ですでに多くの人がうんざりしていた政界スキャンダルがまたも起きたことに対する経済界や学界の強い危機感が背景にあったようですが、その後も政界スキャンダルの火種は絶えません。1991年には東京佐川急便事件が起き、民間政治臨調が発足準備を進めていた1992年2月には、東京地検特捜部が渡辺広康東京佐川急便元社長を逮捕、捜査が政界に及んでいくことになります。当時の自民党最大派閥だった経世会(竹下派)の会長で、政界を思うままに動かしているかのようだった金丸信自民党副総裁が政治資金規正法違反で略式起訴されるのは、この年の9月28日でした。

民間政治臨調は、こんなにも政界スキャンダルが常態化しているのは、政治家に自浄作用がないという倫理的問題のためだけではなく、統治機構そのものに問題があるからではないかという視点を持っていたようです。政治とカネの問題は、佐々木さんが本書の「まえがき」で使った言葉によれば、「権力のインナー中心体制の病理現象だった」。しかし世界の流れは、冷戦の終焉と民主化にあり、権力のインナー中心体制でやっていては、当時流行った言葉でいえば「新しい世界秩序」ができる過程において、日本だけが取り残され、日本政治は「もたない」という認識が一部の政治家にあったようです。

ヨーロッパの社会主義国家が崩壊すると、先進国で社会主義を採っているのは日本だけ、などと揶揄されることもあったように記憶していますね。現在のようにグローバリズムという言葉は一般的でなかったとはいえ、民主化、自由化のトレンドが世界の流れであるという認識が定着しました。佐々木さんは「まえがき」で、日本の統治体制を権力のインナー中心体制から開放的で透明性の高い体制へ改革するのが、本書で初めて定義づけた平成デモクラシーであったと記しています。

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このページは、karamaruが2013年5月16日 14:13に書いたブログ記事です。

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