karamaru: 2013年6月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

会社の数字オビ付き.JPGのサムネール画像
7月5日発売の伊達敦さんの新刊『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』のオビには、「会計センスを身につける最短ルートは、会議に出る『会社の数字』を知ること」と書きました。

これはからまるの実感です。講談社でも毎月一度、からまるたち下々の編集者たちのもとに、会社全体の収入や支出、いろいろな経費といった数字が回覧されてきます。中学時代から数学が苦手だったからまるは、こういうところに無機質に並んでいる数字を見ても、何も具体的なイメージが浮かびません。「今月は返品率が低くてよろしい」といった文化系でもわかる補足説明がされて初めて「なるほど」と得心がいくのです。

だいたい、会社に入って日が浅いうちは数字の単位さえよくわからなくて、「え? 売り上げがたったの304円?」なんてバカなことを考える始末。会社の数字は千円単位か百万円単位という原則からしてわかっていなかっためです(それでよく会計の本を編集できるところまできたなあ)。

だからこそ、回覧されてくる社内の数字の意味がわかれば、自然と会計センスも身に付くのではないかと思っていました。やっぱり自分の会社の数字が教材として最も関心が持てますよね。その見方がわかれば、会計と会社の経営状態をいっぺんに理解する一石二鳥の方法だと思うのです。
こんにちは、からまるです。

ベテラン経理マン、伊達敦さんの新刊『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』の「一部抜き」が製本所さんから今朝届きました。「一部抜き」というのは、製本所に納品された本文、一般に「付き物」と呼んでいる表紙周り(カバー、オビ、表紙、化粧扉、見返し)、スリップ、読者カードから構成される本のセットの山から、1セット抜いて確認するためのものです。

会社の数字一部抜き.JPG
写真でご覧のように、まだ背の部分がのり付けされる前の状態になっていて、製本所さんが確認するためのチェックリストが添付されています。これでOKとなれば、製本所さんは見本を作り始めます。『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』は7月1日に見本ができ、出版社や取次店に送られます。その後7月4日に製造部数分が搬入されます。

さて、この『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』は、いかにも会社で起こりそうな7つのストーリーと、会計の知識を使った解説が書かれています。最初の企画段階から7つのストーリーの粗筋は決まっていたのですが、伊達さんが執筆している間に出た池井戸潤さんの『七つの会議』(日本経済新聞出版社刊)をからまるはすごく気に入って(以前、この日記に「アッパレ本」として取り上げました)、伊達さんに、人の心に伝わるストーリーを書く教科書になると紹介したのです。そのせいもあってか、ストーリー部分の書きっぷりが、俄然よくなったように思います。編集者としてのからまるにとっては、この本は『七つの会議』へのオマージュなのです。

『七つの会議』はドラマ化され、7月13日からNHKで放送されるとか。これはじつに楽しみですね。
こんにちは、からまるです。

ここ2ヵ月くらい、編集部に不動産仲介会社からひんぱんにセールスの電話がかかってきます。からまるなど、多いときには1日に複数の違う業者から電話がありますし、昨日など、もう19時頃なのに電話があって、自ら「最近こういう電話が多いとは思うのですが...」と言うのですから、もうこれは一般的な現象と言っていいのでしょう。

しかも昨日のその電話、「誰それさんいらっしゃいますか?」とも訊かずにいきなり話し始めたので、思わず「誰宛に電話ですか?」と訊ねると、


「電話に出た方ならどなたでも...」


( ̄□ ̄;)


なんですかそれ。

もちろん電話を切りました。

こういう業者にはいろいろなセールストークがあって、素直に「投資用マンションの営業をしています」と言えばいいのに、遠回しに「最近、税金が高すぎると思いませんか?」と口火を切る人も現れました。言うまでもなく、サラリーマン大家になれば節税できますよ、という誘い文句なのですが、一応調べてみると、マンション経営で節税するには、多額の借金をしなくてはいけないようなのです。

家賃収入があるので、当然、収入は増え、税額も増えてしまいます。減価償却があるので、その分は支出なしで収入を減らせますが、マイナスにできる程ではありません。なので、よくローンを組んで赤字にすれば収入が減って所得税を減らせると言われるのですが、経費計上できるのはローンの金利部分であって、元本部分ではないのです。今は低金利ですから、金利分も少なく、頭金よりも借金の比率を増やして金利を増やさなければ収入をマイナスにすることができない。そのためにわざわざ多額の借金をして家賃収入をマイナスにするなんて本末転倒だとからまるは思います。

からまるは専門家ではありませんので、ウェブにあった次のような明快な説明で補強します。

投資用マンションをローンを組んで購入すると、ローンの建物部分の借入金の金利が経費に計上されます。マンションの賃料収入から、ローン金利や購入のための諸経費、そして減価償却費を引いてマイナスになった場合に、そのマイナス分をほかの所得(給与所得など)から引くことができるので、課税される所得が減少し、結果として所得税が少なくなります。また、それに伴い住民税も軽減されます。このように損をした部分をほかの収入から差し引くことを損益通算といいます。ただし、この損益通算効果は毎月の収益が赤字になる場合に効果があるため、ここ数年間のような低金利だと家賃収入よりローン支払い額のほうが少ないことも多く、所得から差し引ける赤字がないので節税効果は薄い場合があります。つまり、収益性が高ければ高いほど節税効果は落ちるということで、マンション投資の本質を考えればむしろいいことだと考えられます。損益通算目的だけでワンルームマンションを買うことはあまりお勧めしません。ただし、配偶者特別控除が削除され、今後サラリーマンも本格的な大増税時代を迎えるので、金利の上昇と増税によって節税効果は高まるかもしれません」~野中清志さん「SBIグループ不動産ガイド第3章・投資計画を立てる1」より
こんにちは、からまるです。

昨晩は滅多に入れない禁断の場所に行ってきました。南麻布にあるフランス大使公邸です。

フランス大使公邸.JPG
写真はその庭です。これが庭? こんな都心部に? というくらいの広大さ、美しさ。じつに丹念に手入れされています。夕方なので全体にぼんやりしていますが、遠くにはプールのような鮮やかなブルーが見えます。ゴルフだってできそうですね。

この庭を眺めるレセプションルームで、70人くらいのカクテルパーティーが行われたのです。からまるはこうした堅苦しい席が大の苦手。ただでさえまったく喋れないフランス語で大使にごく簡単な挨拶をした(もちろん実際に話したのは通訳さん)上に、いつもはまったくしないネクタイを締めて、かなり緊張しました。さすがにワインとおつまみが美味しいので、遠慮なくガブガブといただいているうちに、いい気分で酔ってきて、緊張はずいぶんとほぐれることになったのですが。

公邸という秘められた場所で何があったのかはトップシークレットにつきお話しできませんが<(_ _)>ひょっとしたら秋の終わり頃には真相を明かすことができるもかしれません。
こんにちは、からまるです。

新興アジアでお金持ち.JPGのサムネール画像のサムネール画像
先月刊行した『中国・インドの次に来る大チャンス 新興アジアでお金持ち』の岡村聡さんが、あの田原総一朗さんと先週の土曜日に対談したそうなのです! JFNラジオのオンザウェイジャーナル「田原総一朗のタブーに挑戦!」の枠で放送するためなのだそうですが、大変残念ながら東京では放送がないので、正確な日時が手元になく、今週の放送であることは決まっているそうです。どんな対談になったのでしょうね。

短期的に見ると、アメリカの金融緩和縮小の影響らしく新興アジア各国の通貨と株が下落している今の状況は、本書にとってはちょっとばかりアゲインストかもしれません。成長力が高いといっても、海外勢が資金を引き上げたら、たちまちダメになってしまうのでは?という危機感が、1997年通貨危機の記憶があると首をもたげてきます。

本書はそういう危惧に対して「アジア通貨危機を反省材料として、東南アジア経済は地道に基礎体力をつけてきたのです」(p14)と、通貨危機はもう起きないと診断しています。たしかに、1997年のときに較べればクラッシュしている印象はないですね。日経新聞を読むと、製造業や商社は今後も進出スピードを緩めないようですから、経済基盤が分厚くなっていくことは確かではないでしょうか。本当はこの目で見に行きたいのですが(出かけられる理由をみつくろいたい!)。。
こんにちは、からまるです。

昨年9月に刊行した石塚健司さんの『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』に登場するコンサルタントの佐藤真言さんの裁判が、6月3日、最高裁による弁護側の上告棄却によって終わってしまいました。これで佐藤さんは2年4月の実刑判決が確定し、今月末にも収監されるかもしれないそうです。ご本人はさぞかし無念であろうと思います。

昨晩は、その佐藤さんを励ます会が内某所で開かれ、関係者が大勢集まりました。胸中にはいろいろあるのでしょうが、佐藤さんはいたって元気そうでしたね。それもあって、美味しいイタリアンの宴会は爆笑渦巻く大盛況となりました。とくに盛り上がったのが、弁護士の市川寛さんが熱演した、写真のイチローのモノマネショー。バットこそ折りたたみ傘で代用し、ヘルメットは入手できなかったそうですが、あとは上から下までばっちり本人になりきっていました。

佐藤氏励ます会のイチロー.JPG
市川さんといえば、知る人ぞ知る元検事さん。1993年に検事任官し、横浜を皮切りに大阪地検や佐賀地検に配属されましたが、佐賀時代に取調中の被疑者に向かって「ぶっ殺すぞ!」と暴言を吐いて調書をとったことを自ら証言し、2005年に辞職しました。冤罪をつくることに荷担した事の顛末を、2012年2月に『検事失格』(毎日新聞社刊)という本でまとめています。

こうした履歴を知ると、よっぽどヤバい人のように思えますが、まったくそんなことはありません。それどころか、あまりの芸達者ぶりに「吉本に行け」コールが湧いていました。でも、続く二次会で、大阪地検特捜部時代に上司から「割れ! 割れ!」と大阪弁で怒鳴られたことがどんなに辛かったを切々と語り、まだそのトラウマを抱えているように見受けられました。
こんにちは、からまるです。

会社の数字オビ付き.JPG
7月5日に発売する新刊『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』(伊達敦・著)の表紙を校了しました。写真でご覧のような感じです。ミニチュア写真がすごく印象的ではありませんか?

驚いていたり、慌てていたり、腕組みをしたり、椅子にどかっと腰を下ろして放心していたり。じつにたくさんの人物がいます。みんなが何か一点を見ていますね。鉛筆の上に立っている人は、そこをのぞき込んでいます。見えているものはいったい?――というナレーションが聞こえてきそうな写真。

これは田中達也さんという方(浦和レッズで活躍した元日本代表フォワードと同姓同名ですね)の作品。ミニチュアの人形を実際のモノと組み合わせてジオラマのような情景を製作し、写真に撮っているのです。この本が7つのストーリーからできているので、そうしたドラマ感を表現してくれたようです。じつは裏表紙に、もう一つ別の作品が載っていますので、発売の折りには是非、実物をご覧になってみてください。

装幀してくれたのは、TwoThreeの金井久幸さんです。田中さんの起用、長いタイトルの入れ方、オビにタイトルより大きく文字を配置したところなど、いい感じです!
こんにちは、からまるです。

作業集中のため3回お休みをしました。今日からリスタートします。

16日の日曜日、からまるは東京大学で開催された「TEDxTodai」を見に行ってきました。「TEDx(テデックス)」はTED精神を踏まえつつも独立したコミュニティ活動のことを指すらしく、この「TEDxTodai」は東大生による自主サークルが運営し、今年が二度目の開催となりました。

朝の10時からランチとティーブレイクの二回の交流タイムを入れて18時まで、全部で3つのセッションが行われました。NHKで「TEDTalks」はたまに見ていますが、ナマは初めて。じつに面白かったですね。皆さん個性的。おかげで、からまるは企画のヒントをたくさんもらいましたし、ひじょうに感動的なプレゼンをなさったスピーカーのお一人に出版企画の提案を持ちかけようとしています。

TEDx東大20130616.jpg
300人以上入るホールは満員で、大盛況。しかも皆さんのノリのよさが素晴らしい。万雷の拍手と指笛でこれだけ盛り上げてくれたら、スピーカーはさぞかし気持ちいいでしょうね。3割くらいが英語のプレゼンテーションでしたが、日本人の英語は、英語ダメ人間のからまるにもフレンドーでしたので、そんなにストレスにならず。。写真はかなり見えにくいですが、会場の皆さんがスタンディングオベーションで運営した東大生たちを讃えているところです。

スピーカーの方々のプレゼン内容が企画のヒントになるだけでなく、このTEDスタイル自体も企画になるにちがいない。そう考えていたからまるは、ある人に開催3日前だというのにお誘いの連絡を入れ、その人といっしょに見たのです。ランチタイムには某企画が生まれましたよ。どんなものになるのか、お楽しみに!

さあ、やるか!

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こんにちは、からまるです。

今週月曜日のエントリで原稿整理作業のことを書きました。じつは、からまるは、かなり前々からずっと懸案になっている未完成原稿を2つ抱えているのです。

それぞれいろいろな理由で進行がストップしています。目先の仕事があれこれあるあいだはなかなか手を付けられなかったのですが、しかし、いい加減やらねば。そんな気持ちであのエントリを書いたのでした。

今日からやろう。いやいや、このエントリをアップしたらすぐにやろう。「さあ、やるか!」とわざわざ日記に書かないと腰が上がらないのが我ながらヘタレなところですが、もうホントにやるぞ。

その作業などのため明日と来週月曜火曜の日記はお休み。来週水曜日に!
こんにちは、からまるです。

昨日も書いた7月初旬の新刊『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』の装幀が出来上がり、今日、社内の装幀会議なるものに諮りました。販売・業務・宣伝といった編集以外の関係者が集まり、この表紙は書店で目立つのか、使用する用紙のコストは過大ではないのか、といった議論を、この会議でするのです。

今回はタイトル文字の見え方に疑問が出ました。表紙写真は週明けにはお見せできると思いますが、なにしろ複雑な画像と長いタイトルの組み合わせなので、両者が喧嘩せず、要素が多いのにすっきりした見た目で相手の頭に入る工夫が必要です。装幀家さんもいろいろ悩んで一定のデザインに至っているわけですが、会議の議論を踏まえてタイトル周りの部分修正を装幀家さんにお願いしました。その結果、たしかにずいぶん見やすくなりました。

こういう議論を嫌う編集者もいると思うんです。内容も知らないで何だ、というふうに。でも、担当編集者というのは、本に対する思い込みが強い分(それはそれで必要なことですが)、意外と気付かないことがあります。からまるも昔、横書きだから当然左開きになっているべき装幀を、いつもの通り右開きになっているのに疑問を抱かず、印刷が終わってから初めて気付き、泣く泣く刷り直しをする羽目に陥ったことがあります(この場合はからまる以外の全関係者が気付かなかったわけで、喩えとしてはよくないか。まあ改めての自戒として)。本の内容をそれほど知らない第三者の意見は、こういう外形的な部分で、かえって助けられることが多いというスタンスで、からまるは耳を傾けています。

ともあれまだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』は表紙周りを入稿することができ、また今日は再校ゲラもできたので、来週の校了の向けて着々と準備が進みつつあるのです。
こんにちは、からまるです。

先週、予告した7月初旬の新刊『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』の表紙用の画像ができてきました。「イラスト」でも「写真」でもなく「画像」と呼ぶのは、今回お願いした作家さん独特の作品だから。ミニチュアの人形と実物のモノを組み合わせたジオラマを撮影した写真だからなのです。

この出来があまりに素晴らしいので、今すぐにでもお見せしたいくらいなんですが、それは校了後のお楽しみということで。

最近のビジネス書の表紙は、入念に設計された文字だけのすぐれたデザインで、しかもベストセラーになっているものがありますね。からまるもお付き合いしている水戸部功さんの『伝え方が9割』(佐々木圭一著、ダイヤモンド社)は見事なものだと思います。

そういう行き方の本がある一方で、絵柄があったほうがいい装幀になる本もある。この判断は編集者が行うケースが多く、そういう意味では責任重大です。からまるの場合は、絵柄のある装幀が好きという自分の趣味で決めているところもあるにはあるのですが。。
こんにちは、からまるです。

今週は完全作業ウィークです。編集者の「作業」というと、原稿整理作業、初校戻しや再校戻しといった校正作業、校了作業といったあたりが大きなものです。このうち、今週は原稿整理作業がメインなのです。

で、一口に原稿整理といっても、いろいろなレベルがあります。たんに文章を「整える」、つまり明らかな誤字脱字を直すだけで済む原稿もありますが、それは原稿を書く方がかなり上級者レベルである場合に限られます。そうでない場合は、構成や話の順序を直し(まさに編集)、文章そのものを直して赤字を入れる、というか、パソコン上でワードのファイルに直接手直しをしていきます。これはまあ普通のことで、多く編集者は、原稿整理といえば、だいたいこの作業をイメージすると思います。

しかし、もっとハードな「整理」もあります。編集者が新たに文章の一部を書いてしまうというものです。これは「執筆」ではなく「整理」なのです。なぜなら編集者が著者に成り代わって足りない部分を補っているわけで、いわばミッシングリンクを継ぎ足しているようなものだからです。

で、今週はこのミッシングリンクつなぎ作業が中心になるんですよ。だから「完全作業ウィーク」という覚悟で、ほぼ全時間を投入しないことにはミッション・コンプリートしません。という次第で、今週の日記は生々しい作業実況ということになりそうです。
こんにちは、からまるです。

昨日は突発事態となったので話が逸れましたが、一昨日初めてご紹介した7月初旬の新刊『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』の初校戻しが無事終わりまして、ほっと一息ついているところです。

このタイトルは、じつはからまるが考えたものではないんです。販売担当者とその上司の販売部長の二人が議論して考えついたものなのです。

からまるが当初、考えていたのは、「会計の七つ道具」という言葉でした。でもちょっとこれだけでは本書の魅力を伝えていないな、と思い、どんな言葉を加えるか、あるいはサブタイトルを付けるかと、ぼんやり考えていた矢先、販売部からまだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』はどうよ、という提案があったのです。

たしかに。これはアリだわ。

「まだ若手社員といわれるうち」というのが面白いと思います。客観的に、若手社員という年代は入社5年くらいまでではないでしょうか。しかし、自分のこととなると、たとえば入社8年目で何か初歩的な失敗をしても「まだ若手社員だから」と自分をごまかせてしまう魔法の言葉でもあります。

ということは、このタイトルを見て、「そうだよな、そろそろ言い訳できなくなってきたよな、今のうちに会社の数字に強くなっておくか」と感じてもらえるのではないか、と思って、二人のアイデアをもらったのでした。

今週月曜日に会社の人事異動の辞令があり、その販売担当者も販売部長もそれぞれ出世して異動になってしまいました。今日から実質的にも販売部は新体制に移行しました。まずはお手柔らかに<(_ _)>

餅は餅屋。

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こんにちは、からまるです。

今日はここでは書けないけれども、じつに面白いことがありました。一つ、思ったことは、餅は餅屋というか、自分の得意分野を大切にしようということですね。

そのうちにお話しできる日が来ることを期待して、本日はこれだけ。
こんにちは、からまるです。

およそ1ヵ月後、7月初旬に出す新刊の初校戻しをしているところです。タイトルは『まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい「会社の数字」』といいます。ものすごく単純に言うと、会計センスを身につける最短ルートを、ベテラン経理マンがお教えしようという本なのです。

会計の入門書というジャンルはレッドオーシャンですよね。じつにさまざまな仕立ての本が出ています。この中で何がこの本の特徴かというと、まず第一に、会社員なら誰でも経験するようなミステリータッチのケース・ストーリーを読んでいただき、その謎を会計講座編で解き明かす構成になっていることです。

といっても、こうしたストーリーを使う会計本も、大ヒット作である山田真哉さんの『女子大生会計士の事件簿』をはじめ、いろいろとあります。だから、そのどこが特徴なんじゃい、と言われそうですが、この企画の場合、ストーリーがショートショートになっているところでしょうか。つまり、最初からストーリーを読まなくても、どれか一つ、つまみ食い的に読んでも面白いようにしているのです。このパターンは意外にも少ないように思いまね。

...と、ここまで書いたところで作業に戻りますね。また明日!
こんにちは、からまるです。

2013年1月に仙谷由人さんの『エネルギー・原子力大転換』を出したご縁で、最近、民主党の現職・前職議員の方々とお会いする機会が多いのです。先週はそうした皆さんのカラオケ大会にお招きいただき、民主党再生をめざす替え歌などが披露され、大爆笑の一夜となりました。

皆さん、それぞれ内側から見た民主党政権の「失敗の本質」は何だったのかを分析しておられます。その中でも共通した見方は、与党慣れしていないが故の、組織内の足の引っ張り合いが多かったという点です。

民主党政権になる前に与党議員だった人は、元は自民党にいた人、細川連立政権時代に非自民陣営にいた人、自社さ時代の社会党と新党さきがけにいた人などに限られ、ほとんどの議員は与党にいたことがありません。したがって、与党経験議員を別格にして、与党にいなかった議員の中で、ポストに就けた人・就けない人の間に溝が生まれたというのです。

ある議員は、初当選ではなかったにもかかわらず、鳩山政権の内閣でも官邸でもまったくポストに就けず、ポストに就いて喜んでいる同僚議員を横目に、絶望的な気持ちで家路についたことを今でもよく覚えていると話してくれました。たしかに、政権交代に力を果たしたという自覚を持ち、さあこれから仕事するぞと思っていたのに仕事がないのは辛いでしょう。サラリーマンも同じですかね。

こうした、どんな組織にも存在する足の引っ張り合いが、小沢対反小沢という、民主党政権内の対立を超えた、もっと根深い政権崩壊の原因になっていたのかもしれないと、皆さんの話を聞いて思ったのでした。
こんにちは、からまるです。

『中国・インドの次に来る大チャンス 新興アジアでお金持ち』の岡村聡さんが、サイゾーが運営するウェブサイト「ビジネス・ジャーナル」に寄稿しています。

「東南アジアに移住する日本人が増えている。国力低下につながる、富裕層や優秀な人材の流出は、なぜ起こっているのか? そして、移住先にはどんな魅力があるのか?  5月に『中国・インドの次に来る大チャンス 新興アジアでお金持ち』(講談社)を上梓した岡村聡氏に解説してもらった」という、ビジネス・ジャーナルの編集者さんがつけてくれたリードに続いて、「アジア移住人気のワケ 起業や節税、高水準な教育求める母子留学、親の介護も安価...」というタイトルの内容を綴っています。

この記事とリードを読んで、本書の最初の企画段階では、「日本人はなぜ東南アジアをめざすのか?」というタイトルイメージだったことを思い出しました。

生活費や介護費用が安く税制優遇があるといった理由だけでなく、日本社会を覆う閉塞感から、活躍の場を新興アジアに求める人たちが多いことに岡村さんが着目し、からまるの身近なところにもシンガポールでビジネスをする人を増えていることから考えた企画でした。

安倍政権になって、その閉塞感は一時、晴れたような気分が蔓延しています。でも、はたしてそうでしょうか。株や不動産を持つ裕福な中年世代以上の人たちはその恩恵に与っているようですが、株高→日本経済の復活という期待トレンドをどこか信用していない。ましてや本書が対象にしている若い世代にとっては、その閉塞感の原因が取り払われるとは信じていないように思います。

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