講談社エッセイ賞のお二人の言葉から感じた、書くことがもたらす力。

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こんにちは、からまるです。

一昨日の9月30日は、講談社のノンフィクション賞、エッセイ賞、科学出版賞の授賞式が東京會舘で行われました。からまるも行ってきました。

受賞者のお話では、とりわけエッセイ賞のお二人の言葉が印象に残りました。『銀色の月 小川国夫との日々』の小川恵さんは、ご家族の方が御礼の言葉を代読されましたが、小川国夫さんとの50年にわたる生活をエッセイに書いていくうちに、どんどん若返っていき、ついには出会った頃の23歳の自分に戻ったとおっしゃっていました。

また、『歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年』の永田和宏さんは、闘病中の奥様がいつの間にか自分より一段高い精神性に至っていることが、そのときの自分にはよくわからなかったけれど、文章を書いていくうちにわかるようになった、という意味のことをおっしゃっていたように思います。

このお二人の言葉には、文章を書くことの深い意味が籠もっているように思えてなりません。書くうちに、自分の内面がみるみる変わっていく。こんな経験は、書くという行為でしか、なかなかなしえないと思うのです。

また、素晴らしい文学者でもあった伴侶の思い出を綴った作品が二作、受賞した今回、永田さんが最後に「私は今、妻、河野裕子を誇りに思います」とおっしゃったのには、からまるも感動しました。『歌に私は泣くだらう』を読んだ方ならわかりますが、本に書かれた修羅場を経ての、この言葉。これも、書くことによって得られた力なのだと思いました。

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このページは、karamaruが2013年10月 2日 16:37に書いたブログ記事です。

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