それは編集者の責任か、ライターさんの責任か。

|
こんにちは、からまるです。

上阪徹さんの新刊『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』にまつわるエントリの、さらに続き。責任の問題について。

編集者がライターさんにお仕事をお願いしても、そのまますんなり原稿が完成することのほうが珍しいのが偽らざる実態です。なかでも、設定した締め切りに間に合わないというのが、いちばんよく起きることです。これは、編集は本当に困ってしまうのです。雑誌ではないから、ページに穴があくことにはならないわけですが、著者との信頼関係をつなぐ一つが期日を守ることなので、ライターさんは、一度決めた締め切りには責任を持ってほしい。ホントにお願いしますよ、〇〇さん!

編集者にとって、もっとも避けたいのは、著者さんからのダメ出しです。これは自らの不徳を痛感することになります。なぜなら、編集者がこれでよしと思った原稿が、著者の方に拒絶されてしまうわけですから、ライターさんの原稿にNOを出さなかった編集者の責任になるのです。

では、どうやってリカバリーするのか。これはケースバイケースです。同じライターさんに最後まで担当してもらうことにし、著者のゴーサインが出るまで書き直してもらうか、違うライターさんをピンチヒッターに立てるか。後者の場合は、ここまで書いてもらったライターさんには落ち度がないのですから、何からの報酬をお支払いすることになります。

ひじょうにこじれてしまうのは、「納品」の認識が、編集者とライターさんで異なるケースです。納品する成果物は「原稿」になるわけですが、ライターさんがゴーストライターとして書いた「原稿」は、著者が認めた水準のものでなければならないというのが編集者の認識です。しかし、中には、自分が書き終えて編集者に渡せば、著者さんが拒絶しても「納品」と考え、直しは編集者がやるべきだと考える人もいます。

こうした行き違いを避けるためにも、「ブックライター」という職業の確立が役に立つと、からまるは思っています。だって、ブックライターとして本にクレジットされるなら、自ずからライターさんはどこまで責任を持つべきかがはっきりするし、報酬の水準も確立されるからです。

このブログ記事について

このページは、karamaruが2013年10月23日 18:16に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ゴーストライターの名前は本のどこかに「構成」「協力」「編集協力」として出ている。「執筆」ではなく。」です。

次のブログ記事は「「毎月1冊10万字」というサブタイトル通りの仕事が可能であることを本書執筆そのもので証明してみせた上阪徹さん。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4