こんにちは、からまるです。
一昨日からご紹介してきた古賀茂明さんの『原発の倫理学』は本日発売しました。表紙は写真でご覧のような感じです。迷いなく振り切った装幀ですよね。デザインしてくれたのは、水戸部功さんです。
昨日のエントリで書いたように、からまるは原稿を読んでいて、福島第一原発事故の直後から古賀さんがずっと指摘してきた東電救済や原子力規制委員会に潜む問題点などが今議論の焦点になっていること、それをまるで予期していたかのようであることに感銘を受けました。そこで、帯に「著者の主張通りに日本が動き始めた」と入れました。そして、それを人々に実感させた小泉元総理と細川元総理の言葉を加えました。
もう一つの帯の要素は、講談社の書籍で今最も売れている『原発ホワイトアウト』の若杉冽さんに、編集担当者を通じてもらった推薦文です。からまるはこの本が刊行されてすぐに読みました。謎めいた印象だった電事連の活動のディテールが、フィクションならではの誇張があるのでしょうが、じつに事細かによく書かれています。電力マネーは、まさにこの国の政財界の構造全体に影響を及ぼしていることが読み取れます。著者が覆面現役官僚だけに説得力があります。
この本を古賀さんがツイッターで評価していましたし、若杉さんも、あるテレビ番組に覆面で出演して古賀さんのことにリスペクトしていたと聞き、それなら、ということで成立した依頼でした。デザイン上、スペースがなかったので、その推薦文は本の裏にあります。これがとてもユニークなので、ぜひ現物を手に取ってみてください<(_ _)>