karamaru: 2014年5月アーカイブ

合格基準帯付き.jpgのサムネール画像こんにちは、からまるです。

佐藤智恵さんの『ハーバード合格基準』は本日発売となりました。

書店さんでこの表紙を見かけたら、是非お手にとってご覧下さい。この日記でもご紹介してきたように、内容に自信あり!

どうぞよろしくお願いします。

     *     *

この日記は明日と明後日お休みします。また来週に!
こんにちは、からまるです。

ブックライター塾文集.JPG
昨日のエントリに続いて、最近のうれしいこと。先月10日に終了した「上阪徹のブックライター塾」の塾生の皆さんから先週、サプライズプレゼントがあったのです!

それがこの写真の感想文集です。いきなり編集部に届いて、はて何だろうと。皆さん文章を書ける人たちばかりだし、今はキンコーズに頼めば冊子の製本くらいすぐにできることは知っていますけれど、それでも感動してしまいました。ありがたいです。

表紙には「第1期生」とあります。そうですね、今後の展開を考えなくてはいけませんね。
こんにちは、からまるです。

先週21日に、とてもうれしいことがありました。あの小宮一慶さんの「100冊出版記念パーティ」にお招きいただいたのです。200人くらいいらっしゃったでしょうか。それはそれは大盛況でした。

小宮氏100冊目録.JPG
その帰りにいただいたのが、写真でご覧の小冊子です。小宮さんが処女作『ボランティアのみたカンボジア』(日本経済新聞社)を出した1993年から、100冊目となった『社長の心得』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出した今年1月までの図書目録。

これを見ると、からまるは12冊目となる『あの会社を競り落とせ! M&A戦略ストーリー』(2000年)、35冊目の『明日から「仕事ができる」と言われる 新・目標達成法』(2008年)、44冊目の『一流になる力』(2009年)の3冊を担当しています。

とくに『あの会社を競り落とせ!』は懐かしいですね。サブタイトルの通り、銀行のフィナンシャル・アドバイザーを主人公に、M&Aの息詰まる現場をモデルにした小説なのです。

小宮さんは以前から、「100万部の本を出すのは無理でも、100冊本を出すことはできる」とおっしゃっていました。表紙にある「紙百重」という見慣れない言葉も、おそらく小宮さんの持論の「たとえ紙一重の差でも、それを100続ければ百重の差になる」をあらわしているように思います。それがこうして本当に実現するとは、すごい目標達成力ですよね。
こんにちは、からまるです。

合格基準帯付き.jpg
佐藤智恵さんの『ハーバード合格基準』の表紙をご紹介しましょう。こんな感じです。装幀してくれたのは、井上新八さんです。

表紙に小さな文字で「ありのままの自分を伝える力」と入れています。これはサブタイトルではなくキャッチコピーで、この「ありのままの自分を伝える」ことがハーバードはもとより、さまざまな一流企業の採用試験や昇格試験に合格するための秘訣だという意味なのですが、最近になって、からまるは、この「ありのまま」という言葉が大変流行っていることを知りました(いくらなんでも遅過ぎか!)。

そうです、3月に公開されたディズニーアニメ「アナと雪の女王」の主題歌が「Let it go~ありのままで~」というんですよね。松たか子さんが歌っています。

さて、佐藤さんは、本書で取材したハーバード合格者全員に共通する点は、さきほど書いたように「ありのままの自分を伝えていること」であると分析しています。

「失敗だらけであってもいい。未熟でもいい。とにかく発展途上の自分を伝えること」(p22)

その理由は二つあって、一つ目は、

ありのままの自分をさらけ出すことが成功するリーダーへの第一歩だという原則が挙げられる(中略)。自慢話しかしない、傲慢で虚飾にまみれたリーダーに、誰がついていくだろうか」(p22)

そして、二つ目は、

「採用担当者、人事評価者は、「今、大物に見える人」よりも「次に大物になりそうな人」を好むという事実だ」(p23)

といいます。二つ目の理由については有力な研究結果に裏付けられているようです。「実績」より「可能性」に人は惹かれるのですね。
こんにちは、からまるです。

佐藤智恵さんが新刊『ハーバード合格基準』で議論している「リーダーシップ」の話の続きです。リーダーシップは年齢も職歴も関係ないということからもわかるように、リーダーシップ能力は職歴年数とは比例しないと佐藤さんは書いています。

これは、年功序列を重視する日本企業の考え方とは一線を画すものだ。日本では、一般的に長く働けば働くほどリーダーシップ経験が豊富になり、職位が上がるのにともなってリーダーシップ力も高まると思われているが、ハーバードや一流のグローバル企業はそのようには考えていない」(p21)

その根拠の一つこそ、ハーバードの合格基準なのです。本書では佐藤さんがハーバード経営大学院の入学審査官に独占インタビューを行っています。詳細は本書を見ていただくしかありませんが、日本人インタビュアーの取材にこれだけの情報をお話いただくのは、たいへん希有なことだそうです。

そして、その入学審査官の方が、年齢や経験の長さに基づいて受験者の能力を判断はしないと言い切っているのです。「長さ」よりも「濃さ」。これをハーバードもグローバル企業も見ていると、佐藤さんは分析しています。
こんにちは、からまるです。

佐藤智恵さんが新刊『ハーバード合格基準』で熱く説くキーワードは「リーダーシップ」です。

ハーバードに限らず、欧米の経営大学院のミッションはリーダーを育成することだと佐藤さんはいいます(p18)。日本企業が求める人材も「リーダーシップのある人」だとされていますから、両者の目指すところは一致します。リーダーシップをとれる人を見つけるのがハーバードの試験だと言えると思いますし、そうであるならば、ハーバードの合格基準は日本企業、なかでもグローバル組織の採用基準だということになります。

では、そのリーダーシップとは何だろう。佐藤さんは本書の序章「リーダーシップとは何か」で、じつに感動的な議論を展開していますのでご紹介します。ハーバードのフランシス・フライ教授の次の定義、

「リーダーシップとは、あなたがその場にいることによって周りの人たちによい影響を残すということ。そしてその場からいなくなってもよい影響が続くように、人々を導くということ」

を元にして、

「リーダーシップを発揮したということは、あなたがいたからこそ周りが動き、何か新しいことが実現したということだ。リーダーシップというと管理職や経営者でないと発揮できないのではないかという誤解があるが、普通の社員でも、契約社員でも、アルバイトでも、あらゆる立場の人間がリーダーシップをとることができる。年齢も職歴も関係ない。リーダーシップは職位に付随した能力ではないのだ」

そして、リーダーシップに大小はない。職場のレイアウトの小さな改善から、新規事業の立ち上げまで、「あなたがいたからこそ周りが動き、何か新しいことを達成できた」ということであれば、あなたがリーダーシップをとったと言える」(p18-19)
こんにちは、からまるです。

先週ちょっとだけお知らせした佐藤智恵さんの新刊『ハーバード合格基準』。この企画を佐藤さんから聞いたのは、昨年の12月のことでした。「ハーバード合格基準という本を書きたい」という提案に、からまるは飛びつきました。

だって、知りたいと思いません? もちろんからまるがハーバードを受験するなんてことは千年経ってもないでしょう。でも、あのマイケル・サンデルの白熱教室で侃々諤々の議論をしている人たちは、どのような基準で選ばれて、あの場にいるのだろうか。からまるは、NHKで放送された番組を見ていて、サンデル教授の講義の内容とともに、果敢に議論を挑んでいく学生たちの姿にも興味津々だったのです。

ハーバード経営大学院を卒業するのはすごく難しいそうですから、その高いハードルを越えた学生たちは卒業後に大活躍しているでしょう。世界最強のハーバードに合格する人は、どこのどんな組織でもやっていける無敵の人に違いありません。であるならば、そういう人たちの合格基準を知ることができれば、自分をそのような人間に変えることもできる。からまるは、そう思ったのでした。
こんにちは、からまるです。

田村耕太郎さんが、またまた『可能性(ジーニアス)を見つけよう 世界のエリートから学ぶ自分の枠を突破する勇気』石角友愛さんと対談した記事をアップしてくださいました。本日の日経ビジネスオンライン「田村耕太郎の「経世済民見聞録」」、見出しは「うまくいったら私のおかげ、失敗したらあなたのせい!」

この見出し、秀逸ですよね。アクセスランキング4位になるだけのことはあります。

見出しに使われているのは、石角さんが対談で明かした「グローバル社会生き残りの3ヵ条」の一つなのです。大昔のことになりますが、竹下登総理大臣の名言「汗は自分でかきましょう、褒美は人にあげましょう」といった日本的謙譲の美学からすると、かなり乱暴な主張のように見えます。

しかし、石角さんはこの対談で次のように述べています。

「ビジネスの世界での生き残りを考えるならば、努力してでも楽観主義者になるべきだと思います。生まれつきの性格は悲観的だったとしても、行動や認識を変えることで次第に変わっていくことはできます」

努力してでも楽観主義者に変わるためには、これくらい思ったほうが仕事のやり方を軌道修正できると、からまるも思いますね。とくにマルチタスクでいろいろな仕事が振られる中で生き抜くには、細かい間違いをいちいち自分のせいにしていたら、来たるべき(と信じている)イノベーションまで、とうてい身が持ちません。

エヴァーノートのフィル・リービンCEOは週刊ダイヤモンド記者の小島健志さんのインタビューをこう締めくくっています。

「シリコンバレーにあって日本にないところといえば、「楽観的」なところでしょう。(中略)新しいことに対して「やってみたらいいじゃないか。間違ってもいいじゃないか」という姿勢を持つことなのではないでしょうか。これこそが、日本の強みを引き出すことになるでしょう」(「週刊ダイヤモンド」2014年1月27日)
こんにちは、からまるです。

再来週水曜日の5月28日、佐藤智恵さんの新刊『ハーバード合格基準』を刊行します!

佐藤さんといえば、2月に出た『世界のエリートの「失敗力」』(PHPビジネス新書)がベストセラーになっている旬の人。あの本と同様にインタビュー取材を元にしていて、本書ではハーバード大学経営大学院に在籍している日本人が受験の課題エッセイで何を書いたのかを取材し、なぜ彼らは選ばれたのか、その評価基準を分析しています。

ハーバード経営大学院には、いま何人の日本人学生がいると思います? 現在の2年生には9人、1年生には5人しかいません。大学院全体は各年900人ですから、1800人中14人と、1%未満しかいないのです。間違いなく世界のエリートと言える日本人ですよね。その中の9人もの方々が取材に協力してくださいました。

佐藤さんの取材によれば、世界のトップエリートというイメージと違って、けっこう皆さん、いろいろな挫折や失敗を体験しています。勉強会団体を組織したけれど、ぜんぜんうまく運営できなかった、一人で突っ走ってメンバーから怖がられたなど、誰でも経験するような、普通の失敗をいくつもしている。けれども、その挫折や失敗の後、そこから学ぶ力、そしてその学びを第三者に伝える力が圧倒的に違うのだそうです。

同じ挫折体験や失敗体験でも、彼らはどこがどう評価されたのか。何と言っても世界最強の経営大学院の門をくぐれた方々なのです。それがわかれば、どんな一流組織にも採用される基準が明確にわかるのではないでしょうか。

来週はこの話題を!
こんにちは、からまるです。

今週日曜日の5月11日、WOWOWさんのドラマW「トクソウ」第一回を見ていただけましたでしょうか。東京地検特捜部という名前は有名でも、実際に何をしているどういう組織なのか、あまりよくは知られていないと思うのです。現に、この第一回を見終わって、

「え、検察って、こんなひどいことをしているんだ!」

と思わず叫んだ人もいたそうです。特捜部の事件とは違いますが、最近の静岡地裁による袴田事件再審開始決定(3月27日)の中で、裁判官が「検察は証拠を捏造した疑いがある」と指弾したこともあり、検察=完璧な正義の味方という図式にほころびが生じているタイミングでの放送開始になりました。

18日の第二回は、検察の苛烈な取り調べぶりが、これ以上できないほどリアルに描かれているそうです。原作は由良秀之さんの『司法記者』(講談社文庫)。こちらも是非!
こんにちは、からまるです。

あの田村耕太郎さんが、石角友愛さんと対談して『可能性(ジーニアス)を見つけよう 世界のエリートから学ぶ自分の枠を突破する勇気』の魅力について語ってくださっています。現代ビジネスの「田村耕太郎「知のグローバル競争 最前線から」」の最新回です。

最初に「非常に面白かった」とおっしゃっていただき、どうもありがとうございます。

田村さんも本書にあるジーニアスを見つけるためのパーソナリティタイプの判定をやってみたそうです。その上で、「僕が注目したのは、パーソナリティタイプに優劣はなく、それぞれのタイプに合ったキャリアパスがある、というところです」とおっしゃったのは、さすが世界のエリートらしい着眼ですね。石角さんもこれに答えて、「私が見てきたグローバル社会で働く人々は、自分の強みを非常に冷静に理解しています。そして、それは多種多様なんです」と発言しているように、この多様性を積極的に受け入れることがジーニアスを見つけるコツなのだと思います。

リニアなキャリアアップ、たとえば官僚機構のピラミッドの上に昇るだけが成功なのではない。組織や境界の横に仕事を広げていくのも、その人に合ったキャリアパスになるんだという確信が、お二人の議論にはあると思います。田村さんご自身も国会議員になるなどの活動をしてきたので、リアリティがあります。

そして、最後に、

「僕もリベラルアーツ教育はこれからの日本でもどんどん重視されてくると思っています。石角さんのようにご自身がリベラルアーツカレッジで学ばれて、アメリカの第一線の企業経験も積まれている方の意見というのはとても参考になると思いました」と結んでいただきました。
こんにちは、からまるです。

5月10日土曜日、「上阪徹のブックライター塾」はついに最終第四回となりました。メインテーマは「文章の書き方」。その前々日までに塾生の皆さんには、あるインタビューのテープ起こしを素材に8000字から10000字の原稿を書いて提出してもらっていまして、全部でおよそ20万字に及ぶ原稿をからまるも読み、この日に臨みました。

最終課題となった原稿は、それまでのたった3回の塾でも、皆さん何かをつかんでおられる様子がはっきり伝わってくるものばかりで、うれしかったですね。むろん、ここからプロのブックライターになるには、まだまだ経験が必要になりますが、取材から1万字近い原稿を10日足らずで書き上げ、内容をきちんとまとめるところまでは来られました。読者をもっと楽しませるように書く工夫は、そういうベースがあってこそできるので、この日までのベース作りを土台に、次のチャレンジに移っていただきたいものだと思います。

今回、来られた中には、すでにライターとして何年も活躍されている方々もいたし、ライターとして独立する意思を固めておられる方々もいました。それぞれのお仕事に対して塾が貢献できるものがあったら幸いだと思います。

この日は終幕に向かって、上阪さんの怒濤の講義が続きました。最後のほうで上阪さんが言われました。

「ぼくは、面白い話を人に伝えたくて仕方ないんです」

文章表現よりもコンテンツが大切というコンテクストからおっしゃったのですが、ブックライターの要諦は、わかりやすく言えば、これに尽きるのかもしれないと思いました。

終了後の懇親会は夜遅くまで盛り上がり、みなさん巣立って行かれたのでした。
校了作業で時間がなくなってしまいました。何の本の校了か? それは後日! では明日!
こんにちは、からまるです。

昨日はメーデーでお休みしました。

さて、昨年7月9日のこの日記で、からまる次のようにダンゲンしています。

「からまるの独断では、今年のビジネス書大賞は、今年前半で見る限り、この『不格好経営』か西内啓さんの『統計学が最強の学問である』のどちらかで決まりかな」。

いやー来ましたね。4月25日に発表済みの通り、ビジネス書大賞2014は、西内さんの『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、そして総合順位2位は南場智子さんの『不格好経営』(日本経済新聞出版社)に決まりました。おめでとうございます! もちろん、からまるもこの2作品に投票しました(一人3作品まで投票できるのです)。

いつか投票するほうではなく、投票されるほうになりたいものですね。

明日からはゴールデンウィーク。からまるは連休最終日の6日から仕事に戻ります。そのままバタバタになる予定ですので、9日までこの日記はお休み。次回は12日に!

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