こんにちは、からまるです。
先週はハードワーク週間ということで、この日記をお休みしたわけですが、ハードだハードだなんて、そんな弱気なことじゃダメですよね。そう思わせてくれたのが、楠木建さんの経営者対談集『「好き嫌い」の経営』(東洋経済新報社、2014年7月刊)です。「アッパレ本」とまではいかないけれど、シビれる発言がたくさんあって、夏バテ解消にうってつけの元気が出る本です。
中でも、からまるがシビれたのは、星野佳路・星野リゾート社長さんが、楠木さんの「完全に個人的な好き嫌いで見たときに、御社の物件はどれもお好きなのですか」との質問に答えた次の一言。
好き嫌いでいうと、どこも好きじゃないかもしれないです(笑)。
自分たちが作ったホテルや旅館の、どこも好きじゃないなんて発言、衝撃的ではありませんか。お客さんたちは満足して、高く評価しているのに。その理由を、星野さんは大概こう述べています。
「すべての物件に反省があります」「自分が思い描いていた理想とのギャップや後悔が生じて」「良かれと思ってやったことが、数字を見るとうまくいっていないこともある」「滞在すればリアルに気づいてしまいます」(p309)。
いやー、これはプロフェッショナルだ、一流だ。経営者と一編集者では、レベルがぜんぜん違いますが、自分の仕事を振り返るきっかけになりますね。「良かれと思ってやったことが、数字を見るとうまくいっていない」なんてところも、自分がきちんとかかわれば、リアルに気づくんですよね。