karamaru: 2014年9月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリに続き、トロント出張記。昨日書いたように、ブライアン・オーサーさんの取材は午前中に小1時間を2回、夕方に2時間程度1回を行いました。午前中はスケートリンクを見下ろせる上階の部屋で、夕方はその他の場所で、たとえばクリケット場に面したレストランのテラスで行ったこともありました。

クリケット・クラブのレストランは、さすが超高級スポーツクラブだけあって、食事のメニューが豊富かつ美味しいのです。からまるもパスタ料理をいただきました。夕方となると、ワインを傾けつつの談笑の輪があちこちのテーブルにできて、なんとも気持ちいい空間を作り出します。余裕を感じさせます。このテラス席での取材では、オーサーさんに韓国のキム・ヨナ選手のことを長時間、語っていただいたのでした。今もあのときの音や匂いをまざまざと思い出せます。

トロントでの取材は4日間にわたりました。野口美恵さんの驚異的な大奮闘インタビュー構成で、たっぷりオーサーさんのお話を聞くことができました。また、「G2」17号で野口さんが書いておられるように、オーサーさんと羽生結弦選手の師弟対談も、この場で実現しました。

もちろん、これだけ膨大な取材は、野口さんが「G2」17号の記事を書くためだけに行われたわけではありません。その記事中にも書かれているように、オーサーさんの自著を製作するのがメインの目的だったのです。その情報は後日、改めてお知らせいたします。

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来週は、いっぺんに3冊ある10月刊行書目の校了作業が重なる、ものすごくハードワークな1週間となるため、この日記はお休みします。また10月6日に!
こんにちは、からまるです。

クリケット・クラブ裏側.JPG
ブライアン・オーサーさんの取材のためにトロントを訪れたことを書いた昨日のエントリの続きです。オーサーさんの本拠地、クリケット・クラブは、トロント北部にあります。トロント中心部を南北に貫くヤング・ストリートから、北部のヨーク・ミルズにあるウィルソン・アベニューを西方向に1キロほど行ったあたり。写真は最寄りのバス停から撮影したスケートリンクの裏側です。

からまるは、そこからヤングストリートを南に下ったエグリントンという地区のホテルに泊まりました。そのホテルから、まずは徒歩で地下鉄エグリントン駅に行き、2駅先のヨーク・ミルズ駅で電車を降ります。ここで改札を出るのではなく、カナダの都市部にはこういう仕組みの駅が多いようですが、バスの乗り換え口に向かいます。駅の中にバス停があって、このバス運賃は地下鉄のトークンの込みになっているのです。

こうしてバスに乗り換えて、たしか3つ目だったでしょうか、クリケット・クラブの最寄りのバス停に着きます。ホテルを出てから20分ちょっとです。

といっても、昨日のエントリで書いたように、朝の最初の取材は8時スタートだったので、7時過ぎにはホテルを出ることになります。取材は一度、昼前に終わり、ランチタイムでホテルに戻り、夕方の取材まで休憩します。夕方の取材が終わると20時頃になりますので、クリケット・クラブを出てホテル近くのレストランで夕食をとり、早めに部屋に戻って翌日に備えるという感じで一日が終わるので、お酒はビールを夕食時に飲むくらい。

その他にも海外用ポケットWi-Fiをレンタルして音声ファイルをトランスクリプションしてくれる会社に送ったり、メールで容赦なくやってくる他の仕事をしたりしていて、何だかずっと仕事がアタマから離れない出張となりました。
こんにちは、からまるです。

スポーツ・ジャーナリストの野口美恵さんの記事 「最強コーチ集団「チーム・ブライアン」と羽生結弦、オリンピック連覇への挑戦」を掲載したノンフィクション雑誌「G2」17号が書店さんで品薄になっているようです。完売店も出ている模様で、アマゾンさんや楽天ブックスさんなどネット書店でも品切れ状態が続いています。ご迷惑おかけいたしまして、本当に申し訳ありません。

ブライアン・オーサーさんの本拠地、トロントの「トロント・クリケット・スケーティング&カーリングクラブ」(通称クリケット・クラブ)を、野口さんの取材に同行して7月下旬にからまるも訪れたことは、先週の日記で触れました。

この「クリケット・クラブ」の創立はなんと1827年ということで、大変な名門クラブであることがわかります。名称にあるクリケット、スケート、カーリングに加え、テニス、ジム、プール、スカッシュなどができる施設を整えています。採光や装飾が独特の美しさを持つスケートリンクは、1957年に設立されたそうです。もう半世紀以上前になるんですね。

このスケートリンクで、オーサーさんは月曜から金曜まで、さまざまなクラスの生徒さんたちを指導しています。朝から夜まで、レッスンのスケジュールで時間がびっしり埋まっていて、ゆっくりとランチをとっている余裕などないそうです。からまるも、取材の待ち時間のあいだ、窓ガラス越しにスケートリンクを眺めていましたが、本当に長時間、オーサーさんは指導にあたっています。頭が下がる思いです。

したがって、オーサーさんの取材時間は、レッスンがない時間に限られました。朝の8時から小1時間、10時からも小1時間、そして終了次第、たいていは18時半ころから90分程度でした。朝は8時前にクリケットクラブに着いていないといけないので、慣れないトロントの街での行動は、最初はかなり戸惑いがありました。
こんにちは、からまるです。

今週は、50歳前後のオジサンと30代の美と才能を兼ね備えた女性の結婚が話題になりました。中でも、マネックスCEOの松本大さんとテレビ東京アナウンサーの大江麻理子さんの結婚発表は、松本さんが実業界の人とあって、周囲に驚く人が多かったですね。もちろん、からまるもじつにびっくりしましたよ。

なぜかというと、その1ヵ月ほど前に、からまるは松本さんにお目に掛かっているのです。もちろん、水面下でそういう話が進んでいるとも知らなかったわけですし、松本さんにそういう雰囲気もなかったわけですが。

松本さんのご両親は、じつは講談社の社員だったそうなのです。そのせいもあって自宅にはたくさん本があり、ずっと以前にお話ししたときは、「紙とインクのにおいが好き」とおっしゃるほど松本さんの本好きは有名です。電子書籍の時代になると、そういう感覚を持つ機会が減ってしまうのでしょうね。

今日、たまたま店頭を覗いた三省堂有楽町店さんでは、先月、この日記でご紹介した楠木建さんの対談集『「好き嫌い」の経営』(東洋経済新報社、2014年7月刊)の上に、この本に松本さんの対談が収録されていること、「モヤさまファンの皆さん(つまり大江ファンの皆さんということ)松本さんはいい人。ご安心を」と手書きされたPOPが置いてありました。さすが機を見るに敏!

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22日は休暇を取らせていただきます。また24日に!
こんにちは、からまるです。

ノンフィクション雑誌「G2」17号に、野口美恵さんが執筆した記事 「最強コーチ集団「チーム・ブライアン」と羽生結弦、オリンピック連覇への挑戦」が掲載されていることを、昨晩のからまる日記ツイッター版でアマゾンさんのページにリンクする形でツイートしてみたところ、羽生結弦選手のファンの方々がたくさんリツイートをしていただきました。

そのため、アマゾンに百数十冊入荷していた「G2」17号は一晩で売り切れてしまい、現在は一時的に在庫切れというステータスになっています。ご購入をお考えの皆さんには、ご迷惑をおかけしております<(_ _)>もっと多くの数を再出荷しておりますので、いましばらくお待ち下さい。

おかげさまで「G2」17号のアマゾンランキングは昨晩から急上昇し、これを書いている今、なんと13位にランクインしています。からまるの編集部は全員、朝から、このあまりの珍事に驚愕しています。「G2」という雑誌がこんなふうにベストセラーのようになることはなかったのです。

是非これを機会に、こういう雑誌があって、みんな取材してものを書いていることを知っていただければありがたく思います。
こんにちは、からまるです。

年に3回発行のノンフィクション雑誌「G2」の17号が本日発売となりました。からまるの今号の担当は、スポーツ・ジャーナリストの野口美恵さんが書いた記事 「最強コーチ集団「チーム・ブライアン」と羽生結弦、オリンピック連覇への挑戦」です。

G2vol17.jpg
オリンピック2大会で銀メダルを獲得した名スケーターであるカナダのブライアン・オーサーさんは、いまやキム・ヨナ選手、羽生結弦選手と、金メダリスト2人を育てた名コーチになりました。この記事は、そのオーサーさんの仕事場であるトロントの「トロント・クリケット・スケーティング&カーリングクラブ」(通称クリケット・クラブ)に野口さんがオーサーさんを訪ね、インタビューして書かれたものなのです。

からまるもこの取材に同行しました。はい、そうです、7月下旬にカナダに出張したのは、じつはブライアン・オーサーさんのインタビューのためだったのです! オーサーさんへの取材、そしてクリケット・クラブで過ごす時間、どれもこれもフィギュアスケート・ファンのからまるにとっては夢のような出来事でしたよ!

そのときの話はおいおいするとしまして、この「G2」の記事には、タイトルにあるように羽生結弦選手のナマ声をたくさん入れています。オリンピック・シーズンの振り返り、ソチで何が起きていたのか、今シーズンの課題設定、これからの夢が語られています。写真でご覧のように、かなーりカタい表紙ですが(今号のテーマが「日本のシステムはどんな道筋で壊れていくのか」ですから!)、気になる方は絶対に要チェックだと思います。
井上裕之20140914ジュンク堂大阪.JPG
こんにちは、からまるです。

9月14日の日曜日、大阪へ行って参りました。ジュンク堂大阪本店さんで『一流の死に方』刊行記念の井上裕之さんトーク&サイン会が行われたからです。

会場は3階の喫茶店でした。総勢40名くらいの方がご来場くださり、まずは写真でご覧のとおり井上さんの一人語りが1時間と少し、続いて質疑応答が30分超、最後にご希望の方お一人お一人と言葉を交わしながらのサイン会となりました。和気藹々とした、とてもいい雰囲気でしたね。

じつはからまるは、このお店に入ったのは初めてだったのです。北新地至近のすごくいい場所にあるんですね。残念ながら、からまるは東京で用事があり、イベント終了後はすぐに新幹線に乗らなければならなかったのですが、本当は一口餃子を食べて帰りたかった!
こんにちは、からまるです。

まず言い訳を。昨日は名古屋に出張してきました。本当は余裕で夜に会社に戻り、この日記を書くつもりだったのです。

ところが。その出張先でとんだハプニングがあり、からまるともう一人の同行者は、名古屋の街中のカフェで、なんと合計4時間以上、相手が現れるのを張り込みすることになってしまったのです。これはあまりに面白すぎる顛末ですので、改めてお話しできる時が来れば是非、ここでお伝えしたいと思います。

そんな次第で予定は4時間以上押して、仕事が終わったのは夕方でした。もう会社なんか戻らなくてもいいか。それから名古屋で飲んでしまい、結局、この日記はお休みとなったのでした<(_ _)>

さて、明後日日曜日は、今度は大阪に出張してきます。前にお知らせした『一流の死に方』刊行記念・井上裕之さんトーク&サイン会がジュンク堂大阪本店さんで行われるためです。先着順40名様が満員御礼になったようで、ご来場される皆さん、本当にどうもありがとうございます<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

先日、開催決定をお知らせした『一流の死に方』刊行記念・井上裕之さんトーク&サイン会@紀伊國屋書店札幌本店さんですが、お店でのポスターなどによる告知が始まったとたん、すでに多数の参加予定があるとの情報が入りました。井上さんの地元は帯広市ですが、さすがですね。

なお、先日の開催案内の一部が間違っておりましたので、改めてお知らせします。日程は10月5日(日)ですが、時間が午後4時30分からでした。また、このイベントは要整理券ではなく、当日、どなたでもご参加できます。場所は1階のインナーガーデンですから、札幌駅至近で、外からも見えますので、場所はすぐにおわかりになると思います。
こんにちは、からまるです。

本日の新聞各紙1面には、宮内庁が「昭和天皇実録」を公開したというニュースが躍っています。どの新聞も特集記事や専門家の分析を載せていて、かなり興味深いですよね。

実は、この機会を狙って準備を進めている新刊があります。すでにアマゾンには商品ページが生成されているので、ここでも公表します。

『甦る上杉慎吉 天皇主権説という名の亡霊』。著者は原田武夫さん、刊行は10月下旬予定です。

この本の草稿は、原田さんによれば2004年に書かれていたそうです。ワケあって10年後の今、本として陽の目を見ることになります。

でも上杉慎吉って誰? 「天皇主権説」とは?と首をひねる方も多いかと思います。恥をさらしますと、不勉強なからまるは「上杉慎吉」という名前を知りませんでした。しかし、原田さんから執筆の趣旨を聞いて、そんな重要な人物が歴史から抹殺されている現状では、「昭和天皇実録」の研究が進む今後、天皇や皇室について健全な議論が育たないのではないか、と思ったのでした。今週からその思いを記すことにします。
一流クレヨンハウス.JPG
こんにちは、からまるです。

落合恵子さんが発行人をお務めになっているクレヨンハウスのお店情報誌「クレヨンハウス通信」の10月1日号(9月発行)。その中の「落合恵子のBOOK CLUB」の「今月の選書」に、井上裕之さんの『一流の死に方』が選ばれました!

写真の通りです。ここは他にも本の紹介がされていて、すべて「本のつくり手による新刊紹介」との趣旨で、からまるも文章を書いています。ただの紹介ではつまらないので、ちょっと変化球を投げてみました。

落合さん、そしてクレヨンハウスはの皆さん、どうもありがとうございました<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

世界のあちこちで出版にまつわるニュースのネタに事欠かないアマゾンさんの動き。最近また、気になる情報を聞きました。あまり詳らかにできないことである可能性もあるので、ぼんやりした書き方しかできませんが、簡潔に言うと、今後ますます発売前の予約数が見られることになるというのです。

皆さんよくご存じのように、アマゾンさんには刊行前から商品のページが生成されます。それは出版社内の商品マスターデータと連動して自動的に生成されるため、担当者でさえ気づかないことがあります。講談社の場合ですと、刊行2ヵ月前くらいにはアマゾンさんにページができます。

それと同時に購入予約ができるようになるので、仕掛的な事前パブリシティによって予約数を増やすと、発売前なのに売れ行きランキングが上がってきます。それによって、「この本は売れる」という期待感をアマゾンさんや、それを見る読者の方々の間に醸成させることができます。よく出版社や著者の方がアマゾンさんで行う一般的なマーケティング手法ですよね。

この発売前予約数をアマゾンさんが従来より見ることになるとすると、このマーケティング手法を採ることにいっそう拍車がかかりそうですね。
こんにちは、からまるです。

夏になっても口悪後輩がビールをおごれと迫ってこないので、じつに清々しい毎日を過ごしていたのですが、ついに昨晩、つかまってしまいました。悩みがあるというのです。

「いちばん悩みから遠い人間が、どうしたわけ?」

いつものように腰に手を当てて中ジョッキのビールを飲んだ口悪後輩は、珍しく溜息をついて、こう答えます。

「何もかも虚構に見えるんすよ、最近。仕事してても、こうしてビールを飲んでいても、これは全部、虚構なんだって

「ぷっ。なに中2病患っているんだよ。ビールも、この枝豆も虚構じゃないだろ。こうして食っているんだからさ」

「先輩のアタマはからっぽすか。ビールだって本当にあるかどうかわからないじゃないすか」

「はあ? じゃあ究極の虚構は何か言ってみ」

しばらく考えた口悪後輩、たまにはいい答えを出します。

「やっぱりそれは、国家す」

たしかに。じつは今、そういうテーマに近い原稿を読んでいたので、口悪後輩をたまには褒めてやろうと思ったのでした。

「たしかにね。国家とは何だろうね。でも少なくとも、国家は、国民と国家の関係によって、違う体制も想定できるだろ。日本は象徴天皇制、アメリカは大統領制などなど。時代によっても変わるし。だから言ってみれば、原理的にオルタナティブがあるものを虚構と考えるのだと思うよ」

「ふーむ...まあ、いいか。ビールは虚構でないから先輩がお金を出すんすよね」

実は、からまるがこれから出そうとしているいくつかの本は、国とは何なのか、真剣に悩むことになるものが多く控えているのです。それは編集者としての今の関心と重なるような気がしています。
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こんにちは、からまるです。

『一流の死に方』刊行記念の井上裕之さんトーク&サイン会は、先月お知らせしたジュンク堂大阪本店さんに続き、紀伊國屋書店札幌本店さんでの開催も決定しました!

日程は、10月5日(日)の午後4時から。場所は1階のインナーガーデンです。先着100名様まで要整理券となっています。お問い合わせ先は、電話 011-231-2131 です。お近くの方は是非、お越し下さい。

大阪のイベントのほうは詳細がジュンク堂さんのウェブサイトに掲示されています。9月14日(日)の午後3時から5時まで、場所は3階の喫茶コーナーです。
こんにちは、からまるです。

8月30日から9月1日まで短い夏休みをちょうだいしておりました。まったく仕事のことを考えずに時間を過ごせたのは、かなり久しぶりのことであります。おかげさまでリフレッシュすることができました。

ロッチ吐竜の滝.JPG
行った先は清里高原です。ここなら涼しいだろうと、夏バテに苦しむからまるは指折り数えてこの日が来るのを心待ちにしていたのですが、なんのことはない、東京も先週はきびしい暑さがやわらぎ、行った先はあまり天候に恵まれず、しかも行きも帰りも高速道路の渋滞が激しくて、そういう意味では、理想通りの夏休みとはいきませんでした。

今回の短い旅は、愛犬と一緒でした。この日記には初登場の飼い主バカ写真、場所は清里の川俣川渓谷にある吐竜(どりゅう)の滝です。涼しい清里の中でも、ここに入るとさらにひんやりと涼しく、すぐ上にはJR小海線の鉄橋がかかるという、鉄ちゃんにも満足がいく、からまるお気に入りの観光地なのです。

さあ仕事だ!

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