karamaru: 2014年10月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

おまえの手を汚せ.jpg
覆面ビジネスマン作家、佐伯龍一さんのビジネス小説『おまえの手を汚せ』の表紙はこんな感じです。いやー、もうホントに素晴らしい表紙ですよね。最初にラフをもらった瞬間、思わず感嘆の声を上げてしまいました。デビュー作にはもったいない(←ウソだよ佐伯さん)立派な表紙になりました。装幀してくれたのは、大ベテランの多田和博さん。さすが、絶対に信頼できる装幀家さんです。

画像はシェール・オイルの採掘現場です。右のほうにちょっと変わった形の構造物がありますね。これが原油を汲み上げる採油機械「ポンプ・ジャック」です。本文で佐伯さんは「キリンが首を傾げたような」と表現していますが、まさにそうですね。

この現場で働く登場人物が「玄さん」です。キャリアの大半を海外で過ごし、同期が本社で本部長クラスに昇進していく中で部下のいない社員なのですが、つねに資源の最前線で権益をつかんできます。商社にはいなくてはならない人物です。まったく日本人に見えない外見の描写といい、この人物設定といい、現役商社マンならではの創造だと思います。
こんにちは、からまるです。

来週の11月7日にも新刊を出します。今度は今までとは打って変わってビジネス小説です。タイトルは『おまえの手を汚せ』、著者は佐伯龍一さんです。

佐伯龍一? そんな名前の作家、見たことがないぞ。と、みなさんが思われるのは当然で、これはまったくのペンネームなのです。本名はけっして明かせません。作者は現役のビジネスマン、しかも大手総合商社のそれなりの地位にある方なのです。本名が会社でバレたら大問題になってしまいます。それくらいヤバく、リアルにビジネスの中身がわかる小説なんですよ。

では、どんな中身なのか。先月、ある総合商社でシェールオイルの開発が失敗して巨額の損失を計上したというニュースが流れましたね。じつは、オイルではなくてガスなのですが、それと同じ想定の事件が登場するのです。小説が事実を先取りしたような形になって、作者もからまるも驚いてしまいました。総合商社の資源権益争いの裏側には組織内の権力抗争があることが、この小説のストーリーの一つになっているのです。
こんにちは、からまるです。

原田武夫さんの『甦る上杉慎吉 天皇主権説という名の亡霊』について書いた昨日のエントリの続き。この国の形に対して日本人が抱く「確信」に依拠した上杉慎吉の議論は、学界では嘲笑されることになりました。しかし、政界や一般国民の間では歓迎される議論だったようです。

美濃部達吉との「天皇機関説論争」に敗北した上杉は、藩閥勢力の大巨頭であった山縣有朋に接近し、山縣のブレーンとなります。アカデミズムからリアルポリティクスの世界に軸足を移した後は、大正デモクラシーの風の中で台頭する「政党政治」に対する反発から、各地で講演活動などを行います。このあたりの経緯はとてもからまるには要約できませんので、本書を読んでいただくしかありません。

このときの上杉の言説があったらこそ、その後の井上日召の血盟団事件などが生じたことを考えると、あえて今、歴史から抹殺されたかのように忘却されていた上杉慎吉という憲法学者に光を当てた原田さんのセンスの良さを感じます。グローバリズムが当たり前のことになり、そのメリットとデメリットが明確になるにつれ台頭する未来への不安。生活の基盤が破壊されたと感じる方も多いのではないかと思います。

では、自分たちの伝統や文化を守るために、何を破壊すべきで、何を破壊すべきではないのか。日本という国家を他国と違うものにしていると、多くの人が「確信」できるものは何か(いかなる天皇制?)。こうした模索が今の時代にあるのではないかと思いながら、この本の編集にあたってきたのでした。
こんにちは、からまるです。

甦る上杉慎吉.JPG
今日は原田武夫さんの『甦る上杉慎吉 天皇主権説という名の亡霊』の帯付きの写真をご紹介します。帯には少し小さい文字で、「上杉慎吉と美濃部達吉が命がけで戦った、天皇を巡る思想のドラマを描き出し、「天皇とは何か」を考える必読書!」と書きました。

上杉慎吉も美濃部達吉も、ともに東京帝国大学で憲法学を教える教授でした。今では上杉よりも美濃部のほうがはるかに多くの人々の記憶の中にありますよね。「天皇機関説」を唱え、立憲主義の知的基盤を学界で形成した一人です。しかし当時は、学界で権勢をふるった恩師・穂積八束教授の後継者となった上杉のほうが実力者でした。上杉が憲法第一講座の教授で、上杉より5歳年上の美濃部が憲法第二講座の教授となったのは、上杉の就任後10年が経っていました。原田さんが本書で書くように、現代の認識とは正反対で、上杉こそ「正統派」、美濃部は「挑戦者」だったのです。

上杉が唱える「天皇主権説」とは、原田さんが簡潔にまとめているところによると、「多人数の「臣民」が唯一の頂点である「天皇」の下に連なる集団」(p105)となる国家のことをさします。大日本帝国憲法第一条は「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」として立憲君主制を規定しているのだから、天皇すなわち国家である、と。それが「日本人であれば誰でも抱いているはずの確信」(p104)であろうというのです。

この立場が学界において、明治末期から大正元年の1911年から1912年にわたる2年あまり続いた天皇機関説論争で敗北します。学界や高級官僚の間で「上杉のザマはありませぬね」と嘲笑されるまでに上杉は落ちぶれてしまったのでした。しかし、原田さんが本書で「上杉的なるもの」と呼ぶ、人々の心の中に「確信」として存在する何ものかまでが潰えてしまったわけではありませんでした。
こんにちは、からまるです。

先週の24日には、からまる担当の本がもう一冊、発売になりました。9月上旬に一度だけお知らせした原田武夫さんの『甦る上杉慎吉 天皇主権説という名の亡霊』です。早速原田さんのファンの方々がご購入になったのでしょうか、すでに書店でよく動いているようです。どうもありがとうございます。

甦る上杉慎吉帯なし.JPG
まずは、あえて帯なしの表紙をご覧いただきましょう。人物写真はもちろん上杉慎吉。あまり見たことがないお顔ではないかと思います。無学なからまるは、そもそも上杉慎吉という名前さえ知らなかったのですから、顔など知るはずもありません。

この写真は、講談社にある写真資料センターで発見したものです。明治大正期の人物写真そのものがあまり残っていないこともあり、写真を扱うエージェントさんのウェブサイトであちこち検索しても、上杉慎吉の写真はまずありません。かろうじて、立花隆さんの『天皇と東大』(2005年、文藝春秋刊)の上杉慎吉について書かれた章にも掲載されているバストアップの小さな写真があるくらいです。

仕方なく当たってみた社内の資料センターに、まさかこんなにいい写真があるとは思いませんでした。古い会社には掘り出し物があるんですね。この写真を、「甦る」というタイトルに合わせ、まるで最近撮られたかのように鮮明なイメージに加工しているため、このような美しい写真になっているのです。装幀してくれたのは、鈴木正道さんです。
仮面の改革派.jpg
こんにちは、からまるです。

室伏謙一さんの『仮面の改革派・渡辺喜美』は本日、発売です。表紙は写真の通り。渡辺喜美さんの記者会見での写真を大きく使わせていただきました。シンプルでわかりやすい装幀をしてくれたのは、ネクストドアデザインの内山尚孝さんです。

帯には「「政策の党」はなぜ崩壊したのか」と入れました。先月、「みんなの党」は再分裂寸前の様相だったことが、さまざまな報道からわかっています。数少ない頼りになる野党なのですから、内部抗争ではなく未来の日本の姿を有権者に示してほしいと思います。
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリ、室伏謙一さんの『仮面の改革派・渡辺喜美』のタイトルを巡るお話の続きです。渡辺喜美さんが自民党をたった一人で飛び出してまで新党「みんなの党」を「政策の党」として立ち上げた、あれほどの改革熱は一体どこへ行ったのか、それが解明されるかもしれない、という話でした。

その答えは、まさに本書を読んでいただかなくてはわからないところではあるのですが、背景の一つには、現在の「一強他弱」と言われる与野党の関係にあるのではないかと、からまるは読んでいて思いました。与党が圧倒的に国会で多数を占めている時代に、「政策の党」のレーゾンデートルはどこにあるのか。与党と連立して政権に入ったほうがいいのではないか。そう考えるのも一つの解なのかもしれません。

しかし、それが「みんなの党」を選んだ国民にとっての解なのか、どうか。野党は政策の党でなければならないと訴えたてきた「みんなの党」なのに、その野党の役割を捨てて、いいのか。からまる個人はそう思います。「他弱」だから政権に入るのだとしたら、それは政策より政局を取ったことになるのではないでしょうか。実際、「みんなの党」は、安倍政権の政策と根本的に異なり、原発再稼働反対、消費税率引き上げ凍結を訴えて総選挙で議席を得たのです。

そんな矛盾した政治行動を目にし、その内部要因を室伏さんの原稿を読んで知った結果つけた「仮面の改革派」という過激な言葉は、元の「本物の改革派」に戻ってほしいという思いを込めたものなのです。「改革」を現実政治の中でどう貫いていくのか、政治家の方々が現実と理想の間で板挟みになる日常は、大変なご苦労が伴うものだと思います。だからこそ、その改革が現実政治に流されて「仮面」のものになってしまわないことを、からまるは政治家とその関係者、有権者の方々に渡辺さんを材料にして訴えたかったのでした。
こんにちは、からまるです。

24日に発売する室伏謙一さんの『仮面の改革派・渡辺喜美』のタイトルが過激なのではないかと言われているようです。そうかもしれません。だって、このタイトルを付けたのは、室伏さんも本書の「あとがき」で書いておられるように、からまるなのですから。編集者が付けるのですから、それは過激にもなります。

しかし、これも室伏さんが書いておられますが、中傷の意味で「仮面の改革派」とつけたわけではありません。からまるは2008年夏、長谷川幸洋さんの『官僚との死闘七〇〇日』を刊行しました。ベストセラーになったその本には、財務省を頂点にした官僚機構を相手に国家公務員制度改革で斬り込んでいった渡辺喜美さんの姿が生き生きと描かれています。原稿を読みながら、からまるはその言動に膝を打つばかりだったことを覚えています。

あの頃、国家公務員制度改革の事務局で渡辺さんと行動を共にした古賀茂明さんは、今年のメルマガで「元祖改革派」と渡辺さんのことを呼んでおられます。おそらく、多くの人が渡辺喜美という政治家に抱くイメージは、本物の改革を目指す政治家というものだと思うのです。

しかし、2012年12月、自民党が政権復帰した総選挙で大勝し、いよいよこれからという渡辺「みんなの党」は、党内抗争が激化して2013年半ばに分裂してしまいました。渡辺さんの借金問題も春、週刊新潮の記事によって問題化しました。渡辺さんの前政策担当秘書の方(室伏さんのこと)が本を執筆したいそうだという情報を得たとき、からまるがまず考えたのが、長谷川さんが素晴らしい筆致で描いた渡辺さんのあの改革熱は一体どこへ行ったのか、解明されるかもしれない、ということでした。続きは明日。
こんにちは、からまるです。

世界を操る支配者.jpg
うれしいお知らせです。馬渕睦夫さんの『世界を操る支配者の正体』、からまる的には久々の「たちまち重版」が決まりました! 発売日から5日目で重版決定です。

販売データを見ると、全国でまんべんなくご購入いただいているのがよくわかります。全国区の人気なのですが、とくに売れ行きがいいのが、紀伊國屋書店新宿本店さん、同梅田店さん、丸善丸の内本店さん、三省堂書店神保町本店さん、同名古屋高島屋店さんです。とくに、丸善丸の内本店さんは、お店の規模にくらべて入荷数が少なかったこともあり、昨日までの売上率が80パーセント! 驚きました。

ご購読いただいた皆さん、本当にどうもありがとうございます<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

今月24日には、渡辺喜美みんなの党前代表の政策担当秘書を昨年1年余りつとめた室伏謙一さんの『仮面の改革派・渡辺喜美』を刊行します。

この本は実はずいぶん前からその内容についていろいろと取り沙汰されてきたのです。それがもっともわかりやすい形でオモテに出たのは、先月27日付日刊ゲンダイの記事「みんな渡辺前代表 致命傷は離党勧告より元秘書の「暴露本」」でした。

みんなの党内で、浅尾慶一郎現代表と渡辺前代表の間で連立与党との関係をめぐって路線対立が起きていて、浅尾さんが渡辺さんに離党勧告をちらつかせるなど、お互いに一歩も譲らず昨年に続く「再分裂」の可能性さえ出てくる中で、9月27日にみんなの党の両院議員総会が行われることになりました。

その数日前のことです。日刊ゲンダイの記者の方が、『仮面の改革派・渡辺喜美』が出ることを知って、その人の講談社内の知り合い経由で問い合わせの電話がありました。その際に、記事を書きたいので事前にゲラを見せてほしいと要請されたのです。

普通は事前パブになりますから、著者の方と相談して了解を得た上で、喜んでお見せするところなのですが、からまるはお断りせざるを得ませんでした。今までも何度か政局がらみの本を出してきた経験からいって、こういう内容の場合、どこにどんな悪い影響があるのか、わからないからです。担当編集者としては、出版予定と著者の方を守らないといけません。

したがって、「本が出ることは事実ですが(アマゾンにもページが生成されていたし)、内容については見本ができてからご覧になっていただきます」と電話で言ったのです。普通、これなら本書をネタにした記事にはならんだろうと思うではないですか。ところが先ほどのような見出しの記事が出て、しかも何と、

「担当編集者は「まだ詳細を明かせません」と言うが、内容はドギツイ」

と。その「ドギツイ」内容として、今年4月に「週刊新潮」が吉田DHC会長の証言を元に記事を掲載した「8億円借り入れ」問題の真相や、渡辺夫人とみんなの党との関係が「赤裸々につづられている」と「関係者」が記者に言ったのだそうです。

はい? その「関係者」はゲラを読んだんですか?

そういう話は本書にはありませんよ。ホントはこんな取材プロセスをオモテに出すのはルール違反だという認識は持っていますし、書いた記者さんも「話題になるからいいじゃないの」くらいの気持ちなのでしょう。でも、捏造は捏造です。ここまで捏造された記事を書くルール違反のほうがもっと大きいと思いますので、ここに記した次第です。
こんにちは、からまるです。

馬渕睦夫さんの新刊『世界を操る支配者の正体』にまつわる昨日のエントリの続き。帯に書いた「道徳と民族を破壊する4人の洗脳者は誰だ?」。そう自分で書いていても気になります、それはいったい誰なんだ?(ここで、これは本を読まなくちゃ、と思っていただければとてもうれしいのですが)

4人のうち1人は、からまるが無学にして知りませんでした。じつはひじょうに有名な女性です。あとの3人はからまるでも知っているし著書を読んだこともあるほど著名な知識人、経済学者、政治家です。日本人は含まれていません。

かれらに共通するのは、その恐怖を指摘するか、その弊害を分析するか、その価値観を肯定するか、一見、主張は違えど、グローバル化について何らかの強力なイデオロギーを持つ点です。グローバル化についての見解が異なるように見えるのですが、馬渕さんによれば、向かうところは実は同じだというのです。原稿を拝読していて、なるほどなと膝を打ちました。

しかもその論旨展開がとてつもなく面白い。ついつい読み耽ってしまいました。その面白さをどうしても伝えたくて、本書では最長の60ページにおよぶチャプターに「道徳と民族を破壊する4人の洗脳者」という見出しをつけ、それを帯の言葉に応用したのです。いやホント、この第5章はシビれます。4人の写真をゲッティイメージズさんから購入して本文中に入れたほどです。

では、その「向かうところ」はどこなのか? これはもう、実際に本書を読んでいただき、スケールの大きな展開を実感していただくしかありません。からまるはカバーのそでに「残酷な時代をサバイバルするカギは本書に!」というコピーを書き込んだのですが、まさにそのカギが見つかります。
こんにちは、からまるです。

世界を操る支配者.jpg
馬渕睦夫さんの新刊『世界を操る支配者の正体』は、いよいよ明日発売です。表紙は写真のような感じです。ストレートにガツンといきました。このタイトルだったら、もうこれしかないでしょ、という装幀をしてくださったのは、スタジオ・ギブの川島進さんです。

帯には二つのコピーを書きました。やや小さい文字で、「ウクライナ危機で世界最終戦争を開始した勢力の裏シナリオ」とは、昨日までのエントリで書いてきたことでもあります。ロシアを支配することで世界を手にしようと考える勢力とは、誰のことなのか。気になりますよね。

そのヒントになっているのが、大きな文字で書いた「道徳と民族を破壊する4人の洗脳者は誰だ?」にあります。では、誰がその4人なのでしょうか。この続きは、また明日(といってもネタバレになってしまうので、控えめにしておきます)
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリでご紹介した馬渕睦夫さんの新刊『世界を操る支配者の正体』についての続き。たしかにからまるも、日々の国際ニュースに接すると、なんとはなしに欧米=民主主義勢力=善玉vs.ロシアほか新興の大国=民主主義の価値観を共有しない勢力=悪玉のような図式に当てはめてしまいます。メディアの報じ方もそのようなニュアンスですから、どうしてもそれに影響されます。

ウクライナ危機は、住民投票を経てクリミア半島がロシア領になった(2014年3月18日)ことにアメリカが反発したのがきっかけでした。くわしい経緯やその理由についての分析は、ウクライナ情勢に熟知する元駐ウクライナ大使の著者の真骨頂であり、本書を読んでいただくしかありません。

しかし、本書にあるように、クリミア半島はすでに1783年にロシアに編入された土地であり、その後、数回にわたる戦争でロシアが死守したというのです。そうした血であがなわれた歴史を持つクリミア半島の帰属に、どうしてアメリカが異議を唱えるのか。著者はそこに新たな米ロ危機を見出します。それは下手すると第三次世界大戦に発展するかもしれない危機の芽であるというのです。

両者を分けるものは何なのか。それはアメリカという国家とロシアという国家の対立ではないと著者はいいます。そうではなく、アメリカ国際金融勢力とロシア民族主義の対決なのだ、と。

ロシアやウクライナが舞台になるのは、それが地政学者ハルフォード・マッキンダーが定義した「ハートランド」、つまり「東欧を支配するものがハートランドを制し、ハートランドを支配するものが世界本島(ユーラシア大陸)を制し、世界本島を支配するものが世界を制する」とされる、そのハートランドだからです。「ロシアを支配する者が世界を支配する」。そのための戦争を著者は世界最終戦争と呼び、ウクライナ危機からそれが始まっていると指摘するのです(第1章 ウクライナ危機は世界最終戦争の序曲)。
こんにちは、からまるです。

先週、先々週と、ハードワーク週間ということで、この日記はほとんどお休みしておりました。ようやくほぼ通常の状態に戻りつつありますので、本日より再開します。何しろ、お伝えしたいことが目白押しで、何から書こうかと迷っているくらいなのです。

やはり最初は、刊行が目前に迫っているこのお話から。元外交官の馬渕睦夫さんの新刊『世界を操る支配者の正体』を10月17日に刊行します!

馬渕さんは注目の著者です。1968年に外務省に入省。2008年11月に退官するまで、在外でイギリス、インド、ソ連(当時)、イスラエル、タイ各国大使館、ニューヨーク総領事館、EC日本政府代表部に勤務した後、2000年駐キューバ大使、そして2005年駐ウクライナ兼モルドバ大使となります。この駐ウクライナ大使だったことから、いまその言動に注目が集まっているのです。

からまるが最初に馬渕さんを見たのは、フジテレビ系の番組「報道2001」でした。ウクライナ危機からハルマゲドンが始まるといった元外交官らしからぬ(?)大胆な発言に驚き、急いで連絡先を探して、お目にかかったのでした。

最初の打ち合わせで目から鱗が落ちる思いがしました。というのは、まずウクライナ危機についてからまるも漠然と「欧米+民主化勢力=善玉、ロシア+親露派勢力=悪玉」と思い描くわけですが、そうすると、どうしてロシアは国際社会でこんなに孤立してまで、また容赦ない経済制裁を受けてまでウクライナに「介入」するのかピンと来ないですよね。マレーシア航空機の撃墜までするなんて、プーチンたちは非人道的かつ非合理的過ぎて、アタマがおかしいんじゃないのか?と思ってしまいます。

しかし、この図式をひっくり返さないと真実が見えてこないと指摘するのが、馬渕さんなのです。いまここで書いたような絵図が、そもそも洗脳されている証拠なのだというのです。
こんにちは、からまるです。

今朝の関東地方は強い台風18号で大変でしたね。飛行機は多くの欠航便が出たようです。そのぎりぎり前日の昨日、からまるは札幌に日帰り出張してきました。先月の大阪に引き続き、今度は紀伊國屋書店札幌本店さんで『一流の死に方』刊行記念の井上裕之さんトーク&サイン会が行われたからです。

場所はお店入り口の1階オープンスペースです。札幌駅からすぐで、通りからも中が見える素晴らしいロケーションとして、イベント関係者の間では有名です。ここにぎっしり、およそ120名の皆さんがお集まりになりました。どうもありがとうございました!

井上氏紀伊國屋札幌本店イベント.JPG
これだけ大勢の方がいらっしゃると、井上さんのトークのボルテージも自然と上がります。

一流の人は我慢しない。一流の人は行動を惜しまない。

『一流の死に方』で伝えたかったメッセージを、熱いライブで皆さんのところに届けてくれました。

活発な質疑応答を経て、サイン会へ。一人一人と握手しながらの記念撮影は、ジュンク堂大阪本店さんに続いての恒例となりました。写真は読者の方ではなく、井上裕之プロジェクト全般をプロデュースしたスターダイバーの米津香保里さんです。みんないい笑顔でしたね。

          *          *

さて、今週も先週並のハードワーク週間となります。書きたいこと、お知らせしたいことが山のようにあるのですが、できるだけ多くの時間を入念な校了・入稿作業に投入したいので、明日から金曜日まで日記をお休みします。また14日に!

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