ウクライナ危機は世界最終戦争の序曲

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こんにちは、からまるです。

昨日のエントリでご紹介した馬渕睦夫さんの新刊『世界を操る支配者の正体』についての続き。たしかにからまるも、日々の国際ニュースに接すると、なんとはなしに欧米=民主主義勢力=善玉vs.ロシアほか新興の大国=民主主義の価値観を共有しない勢力=悪玉のような図式に当てはめてしまいます。メディアの報じ方もそのようなニュアンスですから、どうしてもそれに影響されます。

ウクライナ危機は、住民投票を経てクリミア半島がロシア領になった(2014年3月18日)ことにアメリカが反発したのがきっかけでした。くわしい経緯やその理由についての分析は、ウクライナ情勢に熟知する元駐ウクライナ大使の著者の真骨頂であり、本書を読んでいただくしかありません。

しかし、本書にあるように、クリミア半島はすでに1783年にロシアに編入された土地であり、その後、数回にわたる戦争でロシアが死守したというのです。そうした血であがなわれた歴史を持つクリミア半島の帰属に、どうしてアメリカが異議を唱えるのか。著者はそこに新たな米ロ危機を見出します。それは下手すると第三次世界大戦に発展するかもしれない危機の芽であるというのです。

両者を分けるものは何なのか。それはアメリカという国家とロシアという国家の対立ではないと著者はいいます。そうではなく、アメリカ国際金融勢力とロシア民族主義の対決なのだ、と。

ロシアやウクライナが舞台になるのは、それが地政学者ハルフォード・マッキンダーが定義した「ハートランド」、つまり「東欧を支配するものがハートランドを制し、ハートランドを支配するものが世界本島(ユーラシア大陸)を制し、世界本島を支配するものが世界を制する」とされる、そのハートランドだからです。「ロシアを支配する者が世界を支配する」。そのための戦争を著者は世界最終戦争と呼び、ウクライナ危機からそれが始まっていると指摘するのです(第1章 ウクライナ危機は世界最終戦争の序曲)。

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このページは、karamaruが2014年10月15日 14:30に書いたブログ記事です。

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