こんにちは、からまるです。
アマゾンに書き込まれたレビューを拝読すると、ブライアン・オーサーさんの『チーム・ブライアン』はさまざまな読まれ方をしているようです。もちろん、羽生結弦選手とのエピソードに関心が集まっていると思いますが、担当編集者としては、キム・ヨナ選手について綴った第2章も、とても秀逸だと思っています。
出会いから別れまで、ストーリーがいちおうの完結を見ているせいもあるかもしれません。練習中泣いてばかりいた少女が、オリンピックまでにとても美しく自信にあふれた女性に成長していく様子が、コーチの目から語られています。
「僕たちの小さな女の子はすっかり大人になってしまったね」(p105)
こうして抜粋するとシンプルな言葉ですが、物語全体の文脈からこの言葉を読むと、どれだけ大きな感動を彼女の成長からオーサーさんたちは味わったのだろうと思いますね。
前にも一度この日記で触れた本書の担当の校閲さんが、最も気に入ったのも、この第2章でした。「からまるさん、すごく切ないですね」と。本当に。