郷原信郎さん&森炎さん『虚構の法治国家』本日発売!

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こんにちは、からまるです。

郷原信郎さんと森炎さんの共著、『虚構の法治国家』について、昨日のエントリの続きです。

「裁判官ならわかってくれる」という淡い期待を見越すように取り調べの検事から放たれる「言い分は裁判所で言えばよい」。それによって、過酷な取り調べから一刻も早く逃れたいと考える被疑者が供述調書に署名することになったとします。これが「虚偽自白」の一つの温床になると、元検事の郷原さんはおっしゃいます。

「虚偽自白というのは、まず事実と異なる供述調書に署名するということですが、その動機として、取り調べ担当の警察官、検察官に、いくら弁解しても聞いてもらえない、調書には署名をして、公判になったら裁判官に言い分を聞いてもらおうと考えることになります」(郷原信郎、p37)

しかし、以前からよく言われるように、日本の有罪率は99.9パーセント。「裁判官は真摯に話を聞いてくれ、わかってくれる」という期待は、もともと打ち砕かれるようになっているのです。元裁判官の森さんは、このようにおっしゃいます。

「いざ公判になったら、99.9パーセント有罪なのですからね。結果的には、一種の詐術にかかっています」(森炎、p37)

検事の取り調べ方針に添った供述調書に署名しないと身柄拘束を解かない「人質司法」、さきほど書いた「虚偽自白」。そうしたシステムの上に成り立った「有罪率99.9パーセント」なら、真に無実の人間にとっては空恐ろしい司法システムです。それを森さんは、こうも表現されます。

「有罪率99.9パーセントは、真実に触れず、かつ触れさせないシステム」(森炎、p39)

本書のタイトルにある「虚構」の姿が見えてくるのではないでしょうか。『虚構の法治国家』は本日発売です!

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このページは、karamaruが2015年1月 9日 19:09に書いたブログ記事です。

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