元裁判官が赤裸々に語る「日本の冤罪は、冤罪性をわかったうえで有罪にされている疑いがある」。

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こんにちは、からまるです。

先週発売した郷原信郎さんと森炎さんの共著『虚構の法治国家』は、死刑確定したにもかかわらず冤罪であることが明白になった事件についての、現場からの総括でもあります(第二章)。

この部分の対談を読んでいると、本当に背筋が寒くなりますね。しかし、お二人は、現場の裁判官にも検察官にも冤罪事件を調べる時間などなく、したがってどうして冤罪が生まれるのか、その歴史も実際の出来事も、現場はよく知らないのだとおっしゃっています。元裁判官の森さんは、「私は、現役の時には、冤罪支援運動など、すべて間違いと思っていました」と述べておられます(p44)。

しかし、もっと恐ろしいのは、森さんが「日本の冤罪は、誤判というより、冤罪性をわかったうえで有罪にされている疑いがあることです」とおっしゃる事実です(p48)。

その疑いの詳細が、著名な冤罪事件をお二人が分析する中で徐々に明らかになっていくので、そこは本書で読んでいただかなくてはなりませんが、裁判官が冤罪性を承知した上で判決を書いているのだとしたら、これはもう絶望以外の何物でもありません。

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このページは、karamaruが2015年1月14日 17:41に書いたブログ記事です。

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