karamaru: 2015年2月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

藤沢烈さんの『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』という本を3月11日に出します。

刊行日から想像していただける通り、東北で行われているさまざな復興プロジェクトがケーススタディーとしてたくさん登場する本なのですが、震災関連書というよりも、タイトルになっている「社会のために働く」という考え方が今、どれくらい大きく人々の心を動かし、実際の行動に結びついているかが書かれた本なのです。

藤沢烈さんという名前を見てもピンと来ない人が多かろうと思います。RCF復興支援チームという一般社団法人の代表理事。社会起業家やNPOの世界では大変著名な方です。

若い社会起業家たちが集まるバーを大学時代に経営し、大学卒業後はマッキンゼーに入ったのですが、社会起業家の皆さんとの縁で、かれらの創業支援や経営参謀を行うためにRCFというコンサルティング会社を創業します。2011年の東日本大震災が、その藤沢さんの運命を大きく変えることになりました。
あり得ない理由ですみません<(_ _)>、また明日に!
こんにちは、からまるです。

またまた馬渕睦夫さんの『世界を操る支配者の正体』の話題です。毎月一度、編集部に、編集部で刊行した書目の電子書籍版売上表が回覧されてきます。電子書籍は書目数もダウンロード数も以前に比べればだいぶ増えてきたとはいえ、売れ行きはかなりまだら模様で、売れているものと売れていないものの差は紙の書籍以上に大きい印象があります。

傾向として、紙の書籍で売れているものは、電子書籍でも売れています。その中で、馬渕さんの『世界を操る支配者の正体』は、これよりももっと売れている紙の書籍以上に売れているのです。ちょっと面白い現象が起きていますね。さて、その背景には何があるのでしょう?
こんにちは、からまるです。

さきほどビジネス書大賞2015の一次投票を3冊分、送信したところです。今回の対象書目は2014年刊行のものです。この日記の「アッパレな本」には2014年刊行本は2冊しかなかったので、それらと、あとの1冊は、やはりあの本しかないですよね。他にこんなに関連書や雑誌の関連特集が賑やかになった経済書は、かなり前に遡らないと存在しないでしょう。

自分の仕事を振り返ってみますと、2014年はビジネス書をあまり出しませんでした。他の出版社から出ているビジネス書ベストセラーを見ていると、自分はあのようには作れないなーという気持ちになりましたね。自分の資質がそこにはないような。昨年の仕事でいうと、馬渕睦夫さんの『世界を操る支配者の正体』や、原田武夫さんの『甦る上杉慎吉 天皇主権説という名の亡霊』のようなテーマのほうが、自分にはしっくりきているのです。

いや、もちろんこれからもビジネス書や経済書は出しますよ。でも、成功している他社さんの真似ではいけないのですよね。
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こんにちは、からまるです。

昨年10月17日に刊行した馬渕睦夫さんの『世界を操る支配者の正体』の5刷が決まりました! ロングセラー街道をばく進中です。


ご購読いただきました皆さん、本当にどうもありがとうございます<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

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うれしいニュースが昨日、飛び込んできました。2013年9月に刊行した石塚健司さんの『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』の主人公で、長らく収監中だった佐藤真言さんが、ようやく社会復帰となりました。ご本人のツイッターで報告されました!

受刑生活は593日に及んだそうです。まずは本当にお疲れ様でした。

収監中の佐藤さんに、からまるは他にできることもなく、何度か本を送りました。先月、最後に送った本は、郷原信郎さんと森炎さん『虚構の法治国家』と、自社本でこの日記でもご紹介した若杉冽さんの『東京ブラックアウト』。両方合わせて「娑婆の絶望シリーズ」と称しました。
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こんにちは、からまるです。

昨年10月17日刊行の馬渕睦夫さん『世界を操る支配者の正体』は引き続き、よく売れています。アマゾンではしばらく品切れ状態が続いています。ご迷惑をおかけしていて、申し訳ありません<(_ _)>

本書で馬渕さんが借り物でない分析をされているウクライナ情勢が、再び混沌としてきました。4ヵ国による和平協議で、ドイツ・フランス・ウクライナ連合対プーチンのように報道される構図は本当に正しいのか?

この本で目からウロコを落としてもらえるのではないかと思います。
こんにちは、からまるです。

本のパブリシティとして、多くの出版関係者同様、からまるもよくやってきたのが、書店さんでのトークイベントです。新刊の刊行タイミングに合わせて著者の方に書店の会場で本にまつわるお話をしていただきます。何と言っても斯界で一流の方々ばかり。それを多くの場合、書籍を購入していただくだけで聞けるのですから、お客さんにとってもずいぶんお得なイベントだと、からまるは思うのですよね。

からまるもひとりの客として、たびたびこうしたトークイベントに行くのです。著名人と場合によっては名刺交換ができるので、欠かせない仕事のひとつでもありますし、仕事とは関係がない場合でも、会場にある親密な空気に心がホッとしたりします。

ところが、書店トークイベントは意外と検索しにくいのです。試しに、これをお読みの皆さんもイメージしてみてください。今日、時間が空いたし、ちょっと面白いイベントに行きたい、そういえば前に立ち寄ったどこかの書店で面白そうなものをやっていたっけ...と思ったとき、どうします? 「書店 イベント」で検索をかけると、いろいろな書店さんのURLが出てきますが、それが「前に立ち寄ったどこかの書店」かどうかはわかりませんよね。それで、ひとつひとつクリックしていって、そのうち何だか疲れてしまって、まあいいや。そんなふうになりませんか?

今日、書店ではどんなトークイベントがあるのか。来週はどうか。それを一括して検索できないがゆえの、この混乱。それを可能にしたウェブサイトが、ついに登場しました。「本屋で.com」というこのサイトです。

これを見ればすぐにわかる通り、いま東京の書店さんでは、毎日いくつもの、実に面白いトークイベントが開催されています。知らずに放っておくのはもったいない。書店さんが文化の交流地点になっていることが、じつによくわかります。仰々しい文化講演会やカルチャーセンターなどに行かなくても、勤務先や自宅近くの書店さんで、いくらでも著名な有識者や作家の方々のお話を直接、聞くことができるのです。すごく親しい距離感の中で。これ、いいんじゃないでしょうか。
こんにちは、からまるです。

またまた昨日、日記を書くのを忘れてしまいました! 昨日発売の「週刊ダイヤモンド」特集「3人に1人が認知症社会」は他人事とは思えません<(_ _)>

この日記を始めるきっかけの一つになったのは、資産デザイン研究所の内藤忍さんの日記形式のブログ「SHINOBY'S WORLD」の存在でした。1996年9月から、ほぼ毎日、仕事術やグルメ、経済や投資の知見を惜しみなく披露して、何年間も書き続けるなんて、すごい才能と規律の精神だと思ったものです。

その内藤さんが、ブログで書いてきたテーマのリアル版として、銀座5丁目に「Shinoby's Bar 銀座」を2月2日にオープンしました。先日行ってきましたよ。

第一印象は、「本当に店を作ったんだー!」。まずはその実行力に脱帽ですね。マネックス起業メンバーの一人がワインバーのオーナーになるなんて、誰も想像しなかったと思います。ワインに対する情熱だけではここまでできません。シェフやソムリエだけでなく、「サポートメンバー」という方々もいらして、こうしたさまざまな人との良い出会いがひじょうに大きな力になっているのではないでしょうか。

ワインの品揃えも料理の選択も洗練されていて、しかもどんどん新しくしていくそうです。内藤さんにも「卓越性に対する情熱」を感じますね。
こんにちは、からまるです。

昨日は日記を書くのをすっかり忘れて飲みに行ってしまいました! ダメですみません<(_ _)>

さっき読み終わったばかりの本、『ピクサー流 創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』(エド・キャットムル、エイミー・ワラス著、石原薫訳、2014年10月、ダイヤモンド社刊)は素晴らしかったですね。これは文句なしのアッパレ本です。

この本は、あのジョン・ラセターとともにピクサー・アニメーション・スタジオをラセターと共同で創設し、ピクサーがウォルト・ディズニーに売却されて合併した後は、ピクサーとディズニー両方の社長を務めるエド・キャットムルの自伝的ビジネス書です。共著者はブックライターさんですね。

著者がラセターとともにまだルーカスフィルムのコンピュータ・グラフィックス部門にいた頃、部門ごと売却されるのに、いつまで経っても買い手がつかず消滅寸前のところを、スティーブ・ジョブズに1986年に買われてできたのがピクサーだったのですね。したがって本書でも、もうひとりの主人公となったのがジョブズで、とくに終章「私の知っているスティーブ」は、四半世紀もの間、ジョブズといっしょに仕事をしてきた人物にしか語れないジョブズ像が造形されていて(それは著者が本書で書く通り、アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』ともずいぶん違う)、じつに美しく感動的です。

それがうかがえる部分を1ヵ所だけ引用しましょう。()内はからまるの補足です。

「彼(ジョブズ)は、初のコンピュータ・アニメーションによる長編映画(「トイ・ストーリーのこと)をつくるという、我々の決意を尊重した。仕事のやり方について指図しなかったし、自分の望みを押しつけることもなかった。我々がどうやって目標を達成したらよいかわからなかったときでさえ、我々の熱意を認め、評価した。最終的にそれがスティーブとジョン・ラセターと私をつなぐ絆になった。卓越性を目指す情熱――その情熱の激しさゆえに、意見をぶつけ合い、苦悶し、どれほど不快な状況に陥っても、一緒にやっていこうという覚悟を決めていた」(p381-382)
こんにちは、からまるです。

ノンフィクション雑誌「G2」18号に掲載した出口治明さんの「五〇代出直し大作戦」。単行本化に向けて、今も取材を続けておりまして、出口さんにはいろいろな方々に会っていただいています。

からまるにとっても他人事ではないので、毎回、じつに興味津々に取材を聞いています。50代からのキャリア出直しに成功している方々のお話は、それがうまくいかない50代サラリーマンにとって、そのうまくいかない原因がわかる話になります。

先日伺った方のお話でどきっとしたのは、「出直そうと思ったらブレないこと」という指摘でした。たしかに。そこでブレたらダメだわ。将来に向けてそう確信することになった、そのときのからまるでした。
仕事が風雲急を告げる! 今日はお休み、また明日に!
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きで、本日はお知らせです。「上阪徹のブックライター塾」第2期は現在、受講生を募集中です!

4月4日土曜日開講で、以降、11日、25日、5月16日(すべて土曜日)の全4回です。二回目と三回目、三回目と四回目の間がみょーにあいてるじゃん!と思われるでしょうが、その理由は、受講生が実際に書いた課題作品を、上阪さんがブックライター視点で、不肖からまるが編集者視点で読み込む時間を取っているからです。とくに三回目にお出しする課題は、かなり長編となりますので、読むほうも時間がたくさんほしいため、3週間あいているのです。第1期はこの間が2週間だったのですが、読むのに徹夜するほどハードだったので、もっとじっくり読めるようにすべく、この点を改善しました。

開講時間は13時15分から18時までです。第1期は13時30分スタートだったのですが、課題作品を講評する時間が足りなかったので、その時間を確保するために15分延長しました。これも改善点です。

受講料は税込み価格19万9800円。これには全4回分の懇親会費が含まれています。第1期は希望する方々のみの参加だったのですが、ほぼ全員が毎回参加され、居酒屋で繰り広げられる大宴会が塾の名物と化すに至りましたので、第2期では全員にご参加いただきたく、そのような設定になっています。この飲み会を楽しみに来て下さる売れっ子編集者の方々もいらっしゃるので、コネ作り!もできるはずです。

くわしい情報と申し込みは、フェイスブックのこのページをご覧下さい!
こんにちは、からまるです。職業ブックライター_帯あり.jpgのサムネール画像のサムネール画像

2013年の11月に上阪徹さんの『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法を刊行しました。すでにプロとして文章を書いている方から、日常業務で使うために少しでも文章力をつけたいとお考えの方まで、さまざまな方々にご購読いただきました。「書いて食って生きていく」。そのような人生にチャレンジするためのノウハウがぎっしり詰まっています。

また、この本は出版業界というものを知っていただく上でも貴重な参考書になったのではないかと、からまるは思っています。一般的な業界研究書にプラスして本書を読んでいただくと、業界の中から見た視点で、出版の仕事を知ることができるからです。そういう仕事は、編集者は当事者過ぎるせいか、意外とうまくできないですね。

それに対して、フリーライターさんは業界内観察者でもあり、とくに上阪さんは、多くの出版社のエース級編集者(からまるを除く)と仕事で真剣勝負をされてきた(これが大事。ただの酒飲み友達では、相手の腹の内が見えるようで、かえって見えないのです)ために、この業界のもっとも尖った部分を知っている。本作りがたんなる「作業」ではなく、読者の期待に応えるための「戦い」であることを知っている。だから、からまるも本書の原稿を読んで、逆にこの仕事について勉強させてもらったものです。

この本をテキストにして、昨年4月に「上阪徹のブックライター塾」を講談社内で開催しました。じつは、第2期の開講がすでに決まっています。明日はそのお知らせを!
こんにちは、からまるです。

ノンフィクション雑誌「G2」18号掲載の青沼陽一郎さん「新興宗教ワールドメイトと教祖・深見東州」についての続きです。

昨日のエントリで書いたようなイベントは、ためになりそうではないか、面白そうではないか、でやり過ごすこともできるでしょう。事実、「オピニオンリーダーズ・サミット」の「後援」についた外務省は、「国際交流の促進、グローバルな人材交流、世界平和における日本の役割に資する有益なものと判断し、後援を行った」、防衛省は「公益性や省の考え方に合致しているかなど、いくつかの基準で審査し、後援を決めた」と電話取材に対してコメントしています。

このイベントの主催団体はNPO法人「世界開発協力機構」(総裁・半田晴久)となっていて、副総裁に就任しているのは外務省OBの伊藤憲一さんですし、法人のパンフレットに書いてある設立趣旨からすれば、上記のようなコメントになるのかもしれません。しかし、総裁の半田晴久さんがワールドメイトの教祖であるという記述がパンフレットのどこにもないとはいえ、外務省や防衛省は、ワールドメイトがどんな団体であるかまで調べた上での後援だったのでしょうか?

もしそうだったとすると、それはどうなのだろう、とからまるは思います。くわしくは本文を読んでもらうしかありませんが、半田さんが、教団の顔とNPO法人の顔を使い分けるようにしているのはなぜなのか、知名度や影響力が上がれば上がるほど、たんにワールドメイトを「楽しいイベントで盛り上がっている人たち」として見過ごしてはいけないものがあるのではないでしょうか。

あえてそれを抽出することが、ノンフィクション雑誌という商売的には苦しい媒体と、ノンフィクション作家の存在意義の一つではないかと考えています。
こんにちは、からまるです。

ノンフィクション雑誌「G2」18号でもう一つ担当したのは、青沼陽一郎さんによる「新興宗教ワールドメイトと教祖・深見東州」です。

このタイトルを見ただけで、「ああ、よく新聞に派手な広告を打っている人たちのことだな」と気づいてもらえる方もいるのではないかと思います。トニー・ブレア元英国首相ら世界のVIPをゲストに招いた「世界オピニオンズ・リーダーズ・サミット」のようなカタいイベントから、爆笑コメディが次々と上演される「明るすぎる劇団・東州」や小林旭さんと共演した「進撃の阪神 巨人 演歌コンサート」といったエンタメ路線まで、じつに多彩なイベントを開催しています。

それらの広告には必ずといっていいほど、「※仮面ライダーに変身する役者ではありません」とわざわざ注記して、1971年に仮面ライダー1号を演じた藤岡弘さん似(?)の男性の顔写真が入っています。この人物こそ深見東州こと本名・半田晴久さんです。

では、この半田さんがワールドメイトという新興宗教の教祖であることまでご存じの方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。意外と少ないのではないかと思うのです。とすれば、このワールドメイトという教団が、どのような来歴を持つ団体なのかもほとんど知られていないのではないか。このギャップを埋めたくて企画をスタートさせたのでした。

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