2015年3月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

昨日は、藤沢烈さんの『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』刊行記念トークイベントを丸善・丸の内本店さん3Fにある日経セミナールームで行いました。ゲストは「病児保育」問題の解決で高い評価を受けるNPO法人フローレンスの駒崎弘樹さんでした。

事前段階では、藤沢さんの一般社団法人RCFの方が対談の構成を作っていて、それをベースに、司会役をつとめることになったからまるが質問しながら進めるつもりだったのですが、そんな必要はまったくなく、のっけからアドリブ全開対談となりました。ソーシャルビジネスの課題と今後、震災復興の現状報告、新しい働き方などについて奔流のように語られるその内容がものすごく面白くて、からまるは時間が経つのも忘れ、途中で「そろそろ時間が」などと無粋なことを告げるのが悲しい気持ちになってしまったほどでした。

駒崎さんは直感が鋭くて、概念をわかりやすい言葉に瞬時に転換できる才能がありつつ、全体の流れの中にきっちり着地できる俯瞰力があります。藤沢さんはどちらかというとロジックが強いので、このお二人の絶妙な組み合わせによって、全体がガチガチのディスカッションだけになることもなく、かといって雑談で終わることもありませんでした。そのバランスの良さは、からまるがこれまで開催してきたトークイベントの中でもダントツだと思います。これをベースにお二人の対談本ができそうなくらいですね。

大勢ご来場いただいた方々も終始前のめりで、ツイッターで実況してくれる人がいらっしゃいました(どうもありがとうございました!)。なので、この対談の内容は、ツイッターのハッシュタグ「#社会のために働く」でご覧いただくことができます。また、後日、某オンラインメディアに対談として掲載される予定です。
こんにちは、からまるです。

昨日まで上海で開催されていたフィギュアスケート世界選手権は、例年同様、実にさまざまなドラマを見せてくれました。エントリーした全選手の健闘を讃えたいと思います。

その中で格別に嬉しかったのは、ブライアン・オーサーさん率いる「チーム・ブライアン」のハビエル・フェルナンデス選手が金メダル、羽生結弦選手が銀メダルを獲得し、ナム・グエン選手が5位に入ったことです。もちろん羽生選手の連覇を願っていたので、そこは残念なのですが、羽生選手には来シーズンへのいいモチベーションが生まれたのではないかとも思います。それにハビエル選手とオーサーさんのとびっきりの笑顔を見ていると、オーサーさんが『チーム・ブライアン』で話した、ありあまる才能を持ちながら本人や周囲の問題でダメだった選手がようやく大輪の花を咲かせたのだなと、感動を新たにしました。

今季カナダ・チャンピオンとなったナム・グエン選手の5位も本当に立派な成績ですね。昨日のエキシビションのフィナーレでは、事前にそういう約束になっていたのか、まず羽生選手が4回転ジャンプを跳び、続いてフェルナンデス選手が同じく4回転を跳んだ後、その二人が半ば無理矢理に「弟分」のグエン選手を選手たちの中から引っ張り出して跳ばせるシーンがありました。ライバルであると共に仲間でもある。「チーム・ブライアン」の好循環を感じさせてくれました。

他にもいくつもの感動がありました。日本の小塚選手と無良選手はショートプログラムの絶不調からフリースケーティングで立ち直りました。次につながるのではないでしょうか。昨シーズンまでは際物扱いのようにも思えた(失礼)ミーシャ・ジー選手がフリースケーティングも素晴らしく、6位になったのには目頭が熱くなりました。

女子では何と言ってもエリザベータ・トゥクタミシェワ選手がショートプログラムでトリプルアクセルを成功させて完全優勝となったのが忘れがたいですね。彼女は今季、いくつもの試合に出て、優勝に次ぐ優勝。シーズン通して最初から最後まで他を圧倒するパフォーマンスを見せてくれました。からまるが初めて見たときはまだ14歳、ロシアに久々に現れた天才少女だったのが後進に押されて低迷気味だったところからの復活です。日本人の三人、宮原選手、本郷選手、村上選手が好調のロシア勢と米国勢の間に割って入ったのも素晴らしい結果だと思います。
こんにちは、からまるです。

グローバル化の波に追い詰められ中のからまるは、ワラをもすがる思いで、『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても 英語は1年でマスターできる』(PHP)という本を読みました。著者の三木雄信さんは、ソフトバンクの社長室長を務め、孫正義社長にぴったりついて海外でタフなビジネス交渉をこなしてきた人物です。

喫緊の課題を抱えて読んだだけに、とても面白くて、230ページを一気に読みました。「アッパレ本」とまではいかないまでも、有益な情報が多くて、読んでよかったと思いました。

しかし!

三木さんは東京大学を卒業し、ソフトバンクの社長室長になったのが27歳のとき。これだけ地頭がよくて、脳がまだまだ柔軟な27歳で英語の勉強を本気で始めて1年かかったというのですよ。しかも、英語をマスターするのにおよそ2000時間が必要と言われているらしく、中学校から大学までの間で1000時間勉強したとカウントして、残り1000時間分を1年間で勉強しようとしたわけですから、日曜日を除き毎日およそ3時間勉強したのだとか。それでもビジネス交渉の場が終わってパーティーでのスモールトーク(雑談)ではとたんに無口になるというのです。

これだけ優秀な人でも、これだけすごい努力を1年間も続けて、ようやくビジネス英語限定で英語を使えるようになる――。それにひきかえ、3週間後にはビジネス英語を駆使しなくてはいけないというのに、からまるの勉強時間なんて30分くらいで、夜は夜で飲んだくれている。

これじゃダメだ!!

明日から、いやいや今日から心を入れ替えます。勉強を3時間やろう。そのためには朝早く起きて、一日の計画をきちんと立てよう。仕事をスーパー効率化しよう。

はい、そんな次第で、この日記はとりあえず、来週いっぱいお休みします。また3月30日に!
こんにちは、からまるです。

虚構の法治国家.jpg
3月5日に名古屋地裁が無罪判決を出した藤井浩人美濃加茂市長収賄汚職事件について、昨日、検察が控訴しました。

元裁判官の森炎さんとの対談『虚構の法治国家』の著者であり、この事件の主任弁護人でもある郷原信郎さんは、ご自身のブログでかなり厳しくこの控訴を批判しています。それによると、マスコミや検察関係者からの情報として、検察上層部は「予想外の無罪判決」と受け止めたようです。だから「検察が引き下がるわけにはいかない」ために控訴の方針が決まったのではないか、と。

「検察が引き下がるわけにはいかない」。こうした検察の面子のために、過去に何人の人たちが苦しむことになったでしょうか。検察がまた同じ過ちを繰り返すことがなければいいと思います。

ある訃報。

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こんにちは、からまるです。

今朝の新聞各紙に小さく載った訃報があります。盛田良子さん、ソニー創業者・盛田昭夫さんの奥様でいらっしゃいました。享年85。亡くなったのは14日のことだったそうです。お悔やみ申し上げます。

あえて書いたのには理由があります。それについてご報告できる日は必ず来ると思います!
こんにちは、からまるです。

社会のために働くPOP.JPG
先週金曜日、藤沢烈さんと一緒に『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』の配本数が多い都心部の書店さん4店を訪問させていただきました。ご対応いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

ご挨拶と同時に、写真でご覧のPOPを手渡しました。藤沢さんの笑顔の写真に、宣伝担当の人がつけた「地方を甦らせる男」というコピー。本の表紙がシンプルなだけに、このPOPが本に添えられると、コントラストが強くてとても目立ちます。

お渡しすると、すぐに使ってくれる書店さんの方が多かったですね。で、そのために本がその日、きっちり売れていることがPOSデータで見て取れると、やはり一定の効果はあるのだとわかります。宣伝ツールとしての効果がやや疑問視されている出版社のPOP、それでも書店さんを訪問するときには携帯必須ですね。
こんにちは、からまるです。

先週末のエントリで書いたような事情で、押し寄せるグローバル化の波に追い詰められたからまるは先週金曜日、ネットで調べて見つけた英語サークルというものに参加してみました。

驚きましたね。体育館のような広い場所に100名以上の方々が集まって、それぞれ自分のレベルに合ったコースのテーブルについています。受講料はひじょうに安くて、19時から20時50分までの一単位が、たったの500円。「NHKラジオ英会話」のような市販のテキストを使った、ネイティブの方との一対多あるいは受講生同士で行われる会話教室です。

年齢もまちまちで、若い女性からおじさんまで、老若男女バラエティに富んでいます。しかも花金の夜ですよ。普通なら飲んだくれている時間帯ではないですか。からまるも以前から、これくらい高い志があれば、今頃こんな苦労をしなくて済んだものを、と嘆きながら帰路についたのでした。
こんにちは、からまるです。

実は、からまるはまたしても英語勉強中なのです。前回の昨年7月は、ブライアン・オーサーさんの出張取材のためでした。それが何とか終わって、これで当分、英語は要らんわ、とホッとしていたのですが、このグローバル社会はそうはいきません。超ドメスティック担当のからまるとて、グローバル化圧力からは逃れられないのです。

しかも、今回はふたつの理由があるのです。ひとつは現在進行中の英語勉強法の新刊企画のために。もうひとつはまた別の用件のためです。英語やり直しの理由がふたつ重なったのだから、運命と受け止めるしかありません。

その代わり、幸いなことに、からまるはその企画の原稿に書かれている英語勉強法を使って勉強できています。担当者が自ら実践する勉強法を本にするわけですから、力が入ります。その成果が問われるのは、1ヵ月後!
こんにちは、からまるです。

藤沢烈さんの『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』の最終章「戦争を知らない世代にとっての復興と地方創生」は、藤沢さんと、衆議院議員で復興大臣政務官の小泉進次郎さん、宮城県女川町長の須田善明さんによる鼎談です。

P2080137.JPGのサムネール画像
この鼎談は、2月8日の午前、仙台市にあるホールで行われた「東の窓の会」(岩手県釜石市、大船渡市、宮城県石巻市、女川町の4市町が連携して企業との新しい関係をつくる取り組み)第一回マッチングイベント冒頭のパネルディスカッションから起こしたものです。もちろん、からまるも出張して、本書のブックライターをつとめてくれた佐藤友美さんと一緒に小泉さん、須田さんに挨拶してきました。

小泉さんはオーラが違いますね。持って生まれた才能プラス帝王学を授けられてきた人独特のものなのでしょうか。表情が豊かで、目に力があり、声に張りがあり、発言に淀みがない。誰だって小泉さんと親しくなりたいと思わせるものがあります。

この章の見出しは、小泉さんの発言、「私たちのような戦争を知らない世代(小泉さんは1981年生まれ)にとっては、まさに戦争に匹敵するほど、自分の価値観を根底からゆさぶられた出来事が、東日本大震災だったと理解しています」から取っています。さらに小泉さんは、次のように続けます。

「私自身が、なぜあの震災からずっと復興に関わり合いを持ってきたかと言えば、歴史を振り返るときに、「日本が変わった瞬間はあのときだった」と思われるような日本にしなくてはならないという想いがあるからです」(p207)

将来を担う、若くて才能あふれる政治家が、このような認識で東北の復興にかかわり続けていることに、この国の希望があると言っても、大げさではないと思いますね。
こんにちは、からまるです。

本日発売の藤沢烈さん『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』に関してのお知らせです。

今月30日、藤沢さんのトークイベントを丸善丸の内本店で行います! ゲストは、NPO法人フローレンスの駒崎弘樹さん! おふたりの対談で進める予定です。題して、

『社会のために働く』刊行記念 藤沢烈さんトークイベント ゲスト:駒崎弘樹さん ~2人の社会企業家が、社会のこれからについて語る!~

いやー楽しみですね。開催要領は下記の通りです。これからの働き方を本気で模索する大切な機会となりますので、関心のある方は是非!

開催日時:2015年03月30日(月)19:00 ~
丸善・丸の内本店 3F日経セミナールーム
定員100名様
要整理券 電話予約可:03-5288-8881(営業時間 9:00~21:00)
こんにちは、からまるです。

昨日またまたやってしまいました!書き忘れ<(_ _)>。今日は心を入れ替えて2日分書きますね。

藤沢烈さんの『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』はいよいよ明日、発売です。表紙は写真でご覧のような感じ。やや落ち着いた黄色一色のカバーで、矢印がちょっとしたアクセントになっています。

藤沢さんの顔写真をばっちり入れようかというアイデアもあったのですが、藤沢さんの自伝ではないし(それはそれで、またのお楽しみ)、どちらかというと復興にかかわる企業や自治体、NGOのケーススタディーが中心なので、あえて無地にしたのです。装幀してくれたのは、ネクストドアデザインの谷口博俊さんです。

その藤沢さん、3月7日付朝日新聞の別刷り、土曜版beの「フロントランナー」に取り上げられました。見出しは「人を結び、築く東北の未来」で、福島県いわき市の「夜明け市場」の夜景をバックに、藤沢さんのびしっとした表情の写真が大きく掲載されていました(ここ、いつか行ってみたいですね)。インタビューでは、ネットワーク作りにいそしんだ大学時代の思い出も語られています。

じつは、この本の企画は、昨年4月に行った「上阪徹のブックライター塾」を受講してくださった佐藤友美さんが立案したものです。佐藤さんは、藤沢さんの大学時代からの友人です。佐藤さんから藤沢さんの話を聞いて、ああこういう人が登場したんだと、からまるは新しい時代の風を感じたような気がしました。

企画が本決まりになった後、佐藤さんはブックライターとして、著者となる藤沢さんから話を聞くだけでなく、あるときは東北に足を伸ばして様々な方々に丹念な補足取材を行いました。その取材の分厚さが本書の記述に説得力を与えていると思います。この佐藤さんの思いは、ご自身が書いたブログで読むことができます。
こんにちは、からまるです。

一昨日のエントリの続きです。新刊『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』で藤沢烈さんが提示しているキーワードをもう一つ、紹介しましょう。それは「トライセクター・リーダー」です。

この言葉は、「ハーバード・ビジネス・レビュー」2014年2月号で組まれた特集「トライセクター・リーダー:社会問題を解決する新たなキャリア」で人口に膾炙されるようになったそうです。トライセクター・リーダー(Tri-sector Leader)とは、行政・民間・NPOのすべてのキャリアを経験し、あるいはそうした垣根を越えて活動する人のことをいうと定義されるそうです(本書p184)。

このブログでは、藤沢さんもこのトライセクター・リーダーではないかと書かれています。藤沢さんは大学卒業後にマッキンゼー&カンパニーでコンサルタントとして働きます。その後、自らのコンサルティング会社を立ち上げるのですが、東日本大震災後に一般社団法人として現在のRCF復興支援チームを組織しました。現在はRCFをいわば一つの仲介役にして、地方自治体と企業の連携を担っている。こうした働き方がトライセクター・リーダーとされるのは頷けるところだと、からまるも思います。

また、東北での被災地復興にかかわる人材の多くはトライセクター・リーダーになるだろうと藤沢さんは書いています。まさにこれは「社会のために働く」=新しい働き方。詳しくは是非、本書の第7章「セクターを超えて働く」をお読み下さい。未来が一つ、見えてくるはずです。
こんにちは、からまるです。

虚構の法治国家.jpg
つい先ほどの午後2時過ぎ、最年少市長で有名な藤井浩人美濃加茂市長の収賄汚職事件で、名古屋地裁が無罪判決を出しました。

この事件のことや公判の経緯は、主任弁護人を務めた郷原信郎さんが、森炎さんとの対談『虚構の法治国家』でかなり詳しく述べています。それを読むと、たとえば検察側立証の鍵である贈賄供述のお粗末さには驚くばかりであるなど、これが無罪でなかったら、まさに日本が法治国家だなんて虚構だな、とも思えるくらいでしたので、鵜飼祐充裁判長の今回の判断は、まったく妥当だと思います。

けれども、有罪率99.9%の世界での無罪判決など、検察にとってはあり得ない判断でしょう。とくにこの事件は全国最年少市長の事件とあって世間の注目が高く(からまるは判決をテレビのワイドショー番組が生中継しているのを見て知ったくらいです)、検察は自らに対する評価を取り戻す裁判だったはずです。郷原さんは今回の事件でも、検察は「引き返す勇気」を持てと力説していました。次に検察がどんな対応をするのか、注目です。
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。社会課題の解決を考えるキーワードの一つとして、藤沢烈さんが提示しているのが、「社会起点マーケティング」です。新刊『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』から引用しましょう。

「これまでのビジネスは、商品やサービスに価値設計をして、今ある市場の中でのシェアを増やしたり単価を上げたりする「市場起点」のマーケティングがほとんどでした。その場合、市場はどんどん細分化され、顧客の奪い合いが起こります。しかし、被災地で今起きているのは、儲かるかどうかは一度置いておいて、社会から求められている課題は何かを追求する「社会起点マーケティング」です。被災地で求められる社会課題に向き合うことは、長いスパンを見越した価値の創造になります。見守りもしてくれる宅配、コミュニティ付きの住宅、ストレスのない移動手段......。あらゆる人たちがそれらを必要とする時期になったら、それは一気に巨大マーケットになる可能性があります。そのとき、今までになかった価値を提供できる企業は、その巨大マーケットの中でルールメイカーになることができます」(p143-144)

この文脈で、本書ではヤマト、積水ハウス、ジョンソン&ジョンソン、トヨタの事例が取り上げられています。被災地で求められるニーズを満たすことで、新たな事業を発見することにつながる。これも「本業」の再発見なのではないかと思います。さまざまな企業が被災地に人を送り、さまざまな復興事業にかかわるのは、この「社会起点マーケティング」のためでもあるのでしょう。

本書には他に、グーグル、キリン、ヤフー、UBSの事例が活写されます。
こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。藤沢烈さんが率いる一般社団法人RCF復興支援チームが関係する復興プロジェクトがどんどん増えていることを昨日はお伝えしましたね。それをからまるは肌身で感じることができました。

からまるが初めて藤沢さんにお目にかかったのは、昨年6月のこと。ある雑居ビルのワンフロアに事務所があって、その時はわりとがらんとした空間に見えたものですが、その後、打ち合わせで事務所を訪ねるたびに、人がどんどん増えて賑やかになっていくのです。

しかも、名刺交換する際に雑談すると、えっ?あんないい会社からどうして転職したんですか?と驚くほどの会社からやってきていたり、皆さん、その道のプロフェッショナルばかりなのです。転職してきた動機は、藤沢さんの新刊『社会のために働く』によると、「地域や社会に貢献しながら仕事をしたい人がほとんど」だといいます。

一方、RCFとパートナーシップを組む企業の社員たちは、被災地で地域や社会のために働くことを通じて、自分たちの会社にはどんな存在価値があるのか、「本業」を再発見しようとしているのだそうです。ビジネス上のパートナーシップにとどまらない、新たなイノベーションの誕生を、双方が感じているようです。

「復興支援に関わる企業の人たちは、社会貢献の場としてのみならず、企業の存在価値を考えることができる場として、東北での活動を大切にしています。20代の頃に出会った仲間の多くも、今、復興の現場でリーダーとして活躍しています。彼らは(そして私も)一様に、「社会のために働く」という、この復興支援に大きな魅力と可能性を感じています。なぜ、私たちが震災復興に大きな可能性を感じているか。それは、この復興のプロセスで生まれるイノベーションと知見が、日本全国の地域が抱える数多くの社会課題に取り組むにあたって生じる難題を解決する礎になると考えているからです」(p18-19)

社会課題の解決。本書にはそれを考えるキーワードがたくさん出てきます。
こんにちは、からまるです。

先週金曜のエントリ、今度、『社会のために働く』を出す藤沢烈さんのストーリーの続きです。東日本大震災のあと、藤沢さんは、津田大介さんなどの当時の活動に触発されて、東京での後方支援活動を行うようになります。避難所の情報を集めて分析して発信する作業を、ボランティアを集めて始めます。それがきっかけとなって内閣官房震災ボランティア連携室の室員となり、さらに復興庁で政策調査官をつとめます。

ここで藤沢さんが考えたことが、「復興事業は民間に引き継がれるだろう」。現在、代表理事をつとめる一般社団法人RCF復興支援チームを立ち上げることになったのです。

原稿を拝読して、「復興事業は民間に引き継がれる」という予見が時代の求めることに合っていたのだなと思いましたね。現に、いま東北の被災地で起きているのは、インフラの復旧・整備から、産業振興、まちづくり、コミュニティ形成に移行しているのだそうです。それらを行うには官民一体となった取り組みが必須です。

大企業はもともとCSR(企業の社会的責任)に取り組んできていました。その考え方からいろいろな支援事業を被災地で行おうと自治体に申し出ても、そう簡単には両方がマッチした事業はできないのだそうです。自治体と民間企業、またNPO相互のニーズとリソースのコーディネートを担う人材はそうそうはいません。

それらをコーディネートする作業をRCFが担うことになりました。藤沢さんの職業は「コーディネーター」。復興に契機にして生まれた新しい職業です。被災地支援を行う企業は、RCFとパートナーシップを組み、自治体とのコーディネートを依頼するようになりました。そうして始まったプロジェクトの数もどんどん増えているようです。

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