他社ながらアッパレな本『イノベーション・オブ・ライフ』

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こんにちは、からまるです。

ある企画の参考資料として読んだ『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』(クレイトン・M・クリステンセン、ジェームズ・アルワース、カレン・ディロン著、櫻井祐子訳、2012年12月、翔泳社刊)は本当に素晴らしい本でした。アッパレ本です。

言わずと知れたクリステンセン教授の講義を、他の二人との対話などによって発展させて作った本のようですね。オビに「最高の人生を生き抜くために」とあるように、「幸福」という曖昧な概念をスピリチュアルではなく理論で追求する試みです。それは次の謝辞にある言葉から直接的に読み取れます。

「本書でわたしが何より伝えたいのは、経営の仕組みを説明する理論は、家庭生活や結婚生活で、またわたしたち自身のなかで、何が成功と幸せを招くのか、その仕組みについても多くを説明してくれるということだ」(p235)

第3講「計算と幸運のバランス」で披瀝される意図的戦略と創発的戦略の理論には感動さえ覚えましたね。予期された機会に基づく意図的戦略は、予期されない機会と絶えず張り合う。このとき、経営者はどちらを選択するか。意図的戦略を少し修正して、その予期せぬ機会を追求することをはっきりとはしない形で行う戦略を創発的戦略というが、その結果理解したことに基づき、そのまったく新しい方向性の追求を明示的に決定すると、創発的戦略が新たな意図的戦略になる。そして、この戦略形成プロセスは、その後もずっと、何度も繰り返されていくというのです(p51-52)。

たしかにこれは、人生と同じではないですか。日々、予期せぬ出来事に直面しまくるこの現実を、どうすれば生き抜けるのか。先の理論で考えると、自ずからヒントが見つかりそうです。

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このページは、karamaruが2015年5月22日 17:16に書いたブログ記事です。

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