債務は罪なのか? 世界で最も注目されるのは今やドイツ人。

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こんにちは、からまるです。

いま進めている企画の関連で読んでいた竹森俊平さんの『逆流するグローバリズム ギリシャ崩壊、揺らぐ世界秩序』(2015年5月刊、PHP新書)は実に面白い本です。ギリシャ債務問題を巡ってヨーロッパの首脳たちがどうしてこんなに混乱を重ねているのか、まるでエンタテイメントのストーリーのように、よくわかります。

なぜこのストーリーがそんなに面白いのか。その大きな理由は、エマニュエル・ドットさんの『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』(2015年5月刊、文春新書)が話題になっているのと同様、ドイツの台頭があるからです。今世界の首脳で最も注目されるのは、プーチンさんでもオバマさんでも習さんでもなく、メルケルさんなのですね。そして、かれらドイツ人の、グローバリズムとは異質の質実剛健ぶりが、日本人の感性に合うところがあります。

たとえば、竹森さんによれば、ドイツ語では「債務」と「罪」には同じ単語が使われているし、「債権者」と「信者」も同じ単語だといいます。「借金するのは罪なのです。先ほどドイツ人は株式投資をしないといいましたが、健全な企業のもつ債務ですら「罪」という感覚では、株式なんて信用の置けないものは、とんでもないということになるはずです」(p148)。

それ、わかるわかる、という感じがしませんか? こういう人々がギリシャ債務問題劇場で主役を張っているところが皮肉です。ドイツ人ものの企画が何かできそうですね。

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このページは、karamaruが2015年6月26日 17:28に書いたブログ記事です。

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