独立して195年間のうち90年は債務不履行というギリシャ経済史。

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こんにちは、からまるです。

竹森俊平さんの新刊『欧州統合、ギリシャに死す』で、からまるが竹森さんから教えられた驚愕の事実の一つが、「ギリシャは独立以来、2年に1度しか債務を返済していない」ということでした。

本書はギリシャの近代経済史入門にもなっています。ギリシャは1453年からオスマン・トルコ帝国に支配されていました。独立のきっかけは1821年3月の武装蜂起でした。その年のうちに国民会議が独立宣言をするのですが、トルコからの独立戦争が続き、正式に独立が成ったのは1932年のことでした。

独立戦争などに必要に財源をまかなうため、ギリシャが国として初の借り入れをしたのは1824年。翌1825年にも借り入れをします。その後も何度かにわたって借金をするのですが、まだ満足に独立すらできていない時期から借り入れが可能だったのは、ギリシャに地政学的な関心が寄せられていたからだそうです。実際、独立後の1933年には、まだそれ以前の債務をまったく返済していないにもかかわらず、イギリス、フランス、ロシアが債務保証することによってギリシャは借り入れに成功しました。破格の待遇ではないでしょうか。その後もギリシャは継続的に借り入れを行っています。

ところが! なんと、これら建国時代から現在に至るまで延々と行われた借金のほとんどを、ギリシャは返済していないというのです。竹森さんによれば、建国以来の195年間のうち、90年間は債務不履行していたのだそうです。つまり、ギリシャにとっては、借金を踏み倒すほうが当たり前のようなものかもしれません。

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このページは、karamaruが2015年8月20日 21:55に書いたブログ記事です。

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