「ユーロ離脱」という世界史上初の通貨ドラマの語り部は竹森俊平さんしかいないと確信。

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こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。竹森俊平さんの新刊『欧州統合、ギリシャに死す』が執筆から40日で刊行という無茶な進行になった理由は、まずとにかくギリシャ債務問題とはいったい何なのか、その深層や構造を、いちはやく読者の方々にお届けしたかったことにあります。

ギリシャ債務問題は2010年からずっと続いていて(いや、そんなものではない、もっと長いということを今回、竹森さんの原稿から教わったのですが、それはまた別の機会に)、それがなかなか解決されないまま債権者への返済期限が迫り、いよいよデフォルトになってギリシャ国内からユーロがなくなる、という「ギリシャ危機」が6月末に訪れたわけですよね。

国がデフォルトすることは、アルゼンチンはじめ、これまでにも何度かあって、そのこと自体は目新しい出来事ではありません。しかし、ユーロという共通通貨の実験場におけるデフォルトは初めてであり、それが「ユーロ離脱」を伴うのかどうかで、多くの人の目がこの出来事に注がれたのでした。一体これはどういうこと? ギリシャの人たちはユーロが使えなくなったらどうやって買い物をするの? 考えれば考えるほどよくわからないのが、この問題。ギリシャ危機は、世界史上初の通貨ドラマとして盛り上がったのです。

もう10年近く前にからまるが担当した大作『世界デフレは三度来る』(上下、2006年4月刊)をはじめ、世界の通貨問題を追いかけてきた竹森俊平さんが、ギリシャ危機のこのような展開にじっとしていられるわけがないよね、と竹森さんから連絡を受けて思いました。実際に原稿を読んで、このドラマの語り部は竹森さんを措いて他にはないだろうと確信することができましたね。なにしろ入り組んだシナリオが一つ一つ、見事に分解されていくのですから。

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このページは、karamaruが2015年8月18日 18:50に書いたブログ記事です。

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